ワーキングホリデーで必要な英語力と成功の鍵は?

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30歳以下の方の中には、ワーキングホリデー(通称ワーホリ)にいつか挑戦してみたいと思っている方も多いかもしれません。海外で働きながら勉強できるワーキングホリデーは、人生で一度は経験してみたい、とっておきの英語勉強法です。しかしワーキングホリデーに挑戦するのには、どの程度の英語力が必要なんだろう?と疑問に思う方も多いでしょう。そこでワーキングホリデー経験者の筆者がワーキングホリデーに必要な英語力や成功の秘訣などをご紹介したいと思います。

そもそもワーキングホリデーって?

オーストラリアやニュージーランド、カナダなどの国に、18歳以上30歳以下の若者が約1年間滞在できるワーキングホリデー。(※)ワーキングホリデーは、現地で働いたり、語学学校に通うこともできるので、海外で一度は暮らしてみたいという方にはとても人気で使いやすい制度です。しかし海外に住むのであれば、高い英語力が必要なのでは?と二の足を踏む方も多いでしょう。そこでどの程度の英語力があれば、どんな生活が待っているのかを、筆者の体験談を交えながらご紹介していきたいと思います。

(※国によって年齢や滞在期間などの条件は異なります。詳細は『日本ワーキング・ホリデー協会』のHPをご確認ください。)

初心者レベルの場合

英語ができなくても、現地の語学学校で一から学びながら、現地の生活を楽しんでいる人はたくさんいます。たとえ片言であっても、現地のレストランでオーダーしたり、道をたずねたりすることは身振り手振りで伝わるものです。また語学学校の友人と授業の後に観光を楽しんだり、現地で知り合った日本人の友だちと国内を旅するなんてこともよく聞く話です。私がカナダにワーキングホリデーで行った際にも、そういった友人が何人かいました。そんな友人の経験も交えながら、失敗談や解決策など含めて、どんな生活が待っているのかをご紹介しましょう。

日本人と固まりやすい傾向にある

これは英語のレベルが高い人であっても陥りがちではありますが、英語ができないとどうしても日本人同士で固まりやすくなる傾向があります。語学学校に通っても、都会であればあるほど日本人は多くなりますので、日本人同士でグループを作って日本語を話してしまい、全く英語が上達しないという負のループに陥りがちです。

ハプニングに対応できないことがある

英語ができなくても、日常生活は慣れれば何とかなりますが、時々起こるハプニングには対応できないことがあります。たとえば、現地で借りていたシェアハウスで、退去する日になって契約にない金額を別途請求され、英語で言い返すことができず、支払ってしまったという友人がいました。相手が英語でまくし立てて話すと、パニックになって従うしかなかったというのです。また、体調を崩して病院へ行った際に、うまく症状を説明できず、英語ができる友人に、一緒に病院へ来てもらわなければならなかったという人もいます。英語が全くできないと、こうしたハプニングに適切に対応できない可能性があることを覚悟しなければならない点でしょう。

現地の仕事はみつけにくいが…

英語力がないと、ワーキングホリデーであっても、現地で仕事を見つけるのは難しくなります。とくに現地の人と一緒に働く仕事は、意思疎通ができないため、採用に至らないことも多いでしょう。いわゆるジャパレスといった「日本食レストラン」であれば、スタッフやオーナーも日本人だったりするため、採用してもらえるかもしれませんが、そうなると、仕事先でもさほど英語を話す機会がないかもしれません。

とはいえ、中には経験を活かして、うまく現地でお金を稼いでいる人もいました。例えば元美容師さんで、日本人留学生を相手にカットをしてあげて、それを生活費の足しにしている方もいました。また元IT企業に勤めていた方が、知り合った現地の日系の会社のHPを作って報酬を得ているといったことも。現地でどうしてもお金を稼ぎたいという方は、このように手に職を持っていると有利でしょう。

農作業なら英語力は不要

オーストラリアやニュージーランドなどでは、フルーツピッキングや農作業などの季節仕事をしながら、旅をするという方法もあります。これであれば仕事中は英語をほとんど使いませんし、人手が足りない場所では重宝されるでしょう。オーナーさんと英語で話す機会もあり、ちょっとした英語の練習にはなるでしょう。

また、ボランティアではありますが、農作業を手伝う代わりに食事と住む場所を提供してもらえるという「WWOOF」と呼ばれる団体も各国にあり、ボランティアをしながら各地を旅する人もいましたよ。

中級レベルの英語、英会話初心者の場合

中学、高校と英語を一通り学んできたという人で、英会話には自信がないという方は多いと思います。文法は一応知ってはいるけれど、英語を話したり聞いたりすることはできないという方です。そんな方がワーキングホリデーに行った場合によくあるネガティブなことや解決策についてご紹介します。

ネイティブの英語はほぼ聞き取れない

中学・高校レベルの英語は一応学び、大学で英語の授業もとった。なんなら、社会人になってTOEICの勉強もしてきたという方もいるかもしれません。しかし、そんな方でも、ワーキングホリデーで現地の人と話してみると、まずネイティブの英語が聞き取れません。ゆっくり話して貰わなければ聞き取れませんし、こちらが話すことも、相手は理解してくれません。居心地の悪い思いをして、冷や汗をかく。これが最初の1ヶ月で受けるワーキングホリデーの洗礼です。これまで勉強してきたことはなんだったんだろうかと思うでしょう。

語学学校で焦る

英語力をつけたいと思ってワーキングホリデーに来た方の場合、最初は語学学校に通って、その間に仕事を見つけようと思う方も多いと思います。しかしその語学学校はほとんど日本人。毎日、語学学校で授業を受けていても、1ヶ月や2ヶ月では大きな変化を感じられない英語力に、焦りを感じる方がほとんどです。殆どの国のワーキングホリデーは、タイムリミットが1年なので、1ヶ月、2ヶ月と進むに従って残り時間が気になり、「こんなはずじゃなかったのに」と焦ってしまうのです。

田舎へ行こう

英語力を身につけたいと真剣に考えているなら、なるべく日本人のいない田舎へ行くことが一つの解決策です。しかし田舎へ行くと、「日本人なんて見たこともない」という人が多いため、より日本人の話す日本語なまりの英語を理解してもらいにくくなるでしょう。何度も聞き返され、気まずい思いをします。最初はとても辛いですが、へこたれず、英語に触れ続けましょう。田舎に行った人のほうが1年後に英語力が向上しているというのはよく耳にします。

現地の人とうまく話せないのであれば、空いた時間は沢山テレビを見て、ひたすらリスニング力を鍛えます。中学・高校レベルの文法を知っていれば、3ヶ月ほどでネイティブの話す英語が聞き取れるようになってきて、少しずつ楽しくなっていくでしょう。

仕事のチャンスがある業界

田舎をおすすめしましたが、田舎にいかずに英会話が初級の方ができる仕事も存在します。例えば海外では珍しくない「子守」、つまり「チャイルドケア」の仕事は、沢山の留学生が活躍しています。子供や親と英語で話す機会があるので、英語の上達も期待できますね。また日本人観光客を相手にしたツアーガイドも、日本人は重宝されます。観光客が多い場所ではきっと需要があるので、当たってみてはいかがでしょうか。ホテルの仕事も、最初はレストランの皿洗いやルームクリーニングなどから始まりますが、勤勉な日本人であれば、そのうち接客の場に出ることもあり、英語力が鍛えられますよ。

パートナーができるかも?

このレベルの英語力があれば、半年もすると、次第に現地の人とコミュニケーションが取れるようになってきて、現地の彼氏や彼女ができる可能性もあります。完璧な意思疎通はできなくても、異文化に魅力を感じてくれる異性はいるものです。パートナーができれば、自分の思いを伝えたいという純粋な気持ちから、英語力は格段に向上します。

英語、英会話力が中~上級者の場合

高校までの英語を学習し、さらに日本で2年以上英会話を習い、ある程度ネイティブと話した経験があるという方の場合、ワーキングホリデーに行くとどうなるのでしょうか?

語学学校でもハイレベルコースに入れる

このレベルの方が語学学校に行くと、当たり前ではありますが、会話ができるハイレベルのクラスに入れられる事になります。こうしたハイレベルのクラスは、日本人の割合が低く、多国籍になることが多いので、自ずと英語で話せる友人が増えていきます。最初から英語を沢山話せるので、語学学校が楽しいものになるでしょう。

語学学校以外の学校に入れる

このレベルの方であれば、語学のみを学ぶ語学学校ではなく、「英語で何らかのスキルを学ぶ専門学校に通う」という選択肢もでてきます。たとえば現地の音楽学校に通ったり、現地のビジネススクールに通うなど、語学の先にあるスキルを身につけることができるかもしれません。私の友人はカナダで「フランス語を」英語で学び、更にはフランス語と英語の通訳の学校にも通っていましたよ。また他の友人は音楽学校に通ってネイティブとバンドを組んでいました。

しかしこうした専門学校に行くとなると、周囲はネイティブの学生ばかりになるため、レベルの高い英語が必要なり、学校の授業についていくのも大変です。しかしそこで頑張り抜いた人は、帰国後必ず、高い英語力と精神力を次に繋げられるようになるでしょう。

仕事が見つけやすい

自分の英語に自信があるため、色々な分野の職場に履歴書を持っていくことができるでしょう。面接もおくせず対応できるため、仕事を獲得できる確率は高くなります。私の友人は、来てすぐに、一流ホテルのリセプション(フロント)の仕事を獲得していましたよ。一旦仕事を獲得すると、真面目な日本人は重宝されるため、ワーキングホリデービザが終了した後も、仕事先から「就労ビザ」を出してもらえ、滞在を延長できる可能性があります。就労ビザを出してくれるようなある程度大きな企業に最初から就くことができるのも、英語力が高い人の特権です。

国際結婚しやすい

ワーキングホリデーに来て、英語が上手であれば、現地ですぐに彼氏・彼女を作って、国際結婚まで発展することも多いように思います。私の友人たちも、いまだにカナダで家族と一緒に幸せそうに暮らしていますよ。

もっと英語力を伸ばすには

英語がある程度できて、ネイティブとの会話が成り立つからこそ、ここから伸びにくいのがこのレベルの方です。ネイティブの方も、あなたが英語を話せるので、少しの間違いやミスを正したり教えたりはしてくれないことが多いでしょう。このレベルの方がさらにもう一歩、ネイティブに近づくためには、あえて現地でも英語の試験を受けることが必要です。スピーキングの試験でもいいでしょうし、TOEFLなどの資格でもいいでしょう。海外にいてもノンネイティブ用の英語試験は存在し、定期的に受講が可能です。能動的に新しい英単語や英語表現を身につけるためには、自分に厳しく、挑戦をし続けましょう。

また、あなたの英語を正してくれる英会話の先生を持ち続けるのも良い方法です。オンライン英会話なども継続的に受講して、学び続ける姿勢を大切にしましょう!レアジョブでは、成果保証型の英会話コーチングサービス“スマートメソッド”も提供しています。

ワーキングホリデーを成功させるには

ここまでお話してきて、ワーキングホリデーを成功させるために、筆者が考える秘訣をまとめておきましょう。

ワーキングホリデーに必要な英語力

ワーキングホリデーで仕事を獲得しようと思うと、やはり少なくとも中学・高校の英語を総ざらいしておくことが必要かもしれません。さらに、限られた1年を無駄のない人生の一ステップとするためには、ある程度英会話を勉強しておくと心強いでしょう。

とはいえ、出発まで時間がなかったり、とにかく英語を勉強することが苦手な方は、すくなくとも病気になった時や事故にあった時には対応できるくらいの英語力を持っておきたいところです。出発前に最低限、中学レベルの英語は総ざらいしておき、よく使う日常表現は口からでるようにしておきましょう。

ワーキングホリデーに二度行くのも手

とはいえ、若いうちであれば、勢いも大切です。英語力に自信がなくとも、とにかく一度ワーキングホリデーに行ってみて1年を過ごし、帰国後英会話で英語力を磨いて、再度、別の国に二度目のワーキングホリデーに行くということも可能です。時間は余計にかかりますが、30歳までまだまだ時間に余裕があるという年齢の方であれば、とにかく無我夢中で実行してみるという生き方もいいのではないでしょうか。

どのレベルであってもつらい時はある

英語のレベルがどの程度であっても、「挑戦をする人」にはつらい時が必ずあります。ワーキングホリデーに行って英語力をあげたいと思っている人ほど、自分の実力よりすこし背伸びをした学校や仕事に就こうとするものですので、そこで無力さを感じ、焦りを感じてしまうもの。こういった時は我慢をせず、日本語で不安を吐露できる日本人の友達を一人でも作っておくのは一つの手です。

滞在中に日本人とばかりつるんでしまうのはNGですが、ストレスや寂しさを溜め込みすぎると体にもよくありません。日本人ではなく、同じ立場の留学生やノンネイティブの友人でもいいでしょう。たまに会って、夜ご飯を一緒に食べられるような、そんな友達は大切です。

ワーキングホリデーで必要な英語力がわかったら

ワーキングホリデーは、年齢さえクリアすれば比較的だれでも挑戦できる英語学習方法です。海外に1年ほど住むということは、必ずあなたの人生に大きな変化をもたらすでしょう。しかし帰国後にどんな人生を送りたいかをしっかりと考え、それを達成できるように、事前の準備を行うことも大切です。

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