twenty-five(25)のように、英語ではよく記号の-(ハイフン)が使われます。これとは別に、やや長めの–(ダッシュ)という記号があり、ハイフンとダッシュでは使い方が異なることをご存じでしょうか。このほか:(コロン)や/(スラッシュ)など、日本人は英語の記号をなんとなく使ってしまい、本来の用法とは異なっていることもあるようです。勘違いしやすいポイントを整理して、英語のメールやレポートを失礼なく書けるようになりましょう。
「ハイフン」や「ダッシュ」の使い方を知っておこう
パソコンでは、ハイフンは日本語で「ハイフン」と入力すると、変換候補の中に出てきます。普段から迷わず入力できるよう、基本的な使い方を押さえておきましょう。
ハイフンは語と語をつなぐ
fifty-eight(58)
well-known(よく知られた)
ex-boyfriend(元カレ)
mother-in-law(義母)
ハイフンの基本的な使用例。二つ以上の語、もしくはexのような接頭辞と他の語をつなぐことで、一つの意味を持つ言葉を作ります。
名詞をハイフンでつなぐと形容詞になる
lemon-blueberry cake(レモンとブルーベリーのケーキ)
world-record holder(世界記録保持者)
Japan-U.S. relations(日米関係)
このように名詞が3つ以上並んでいるとき、最初の2つがハイフンで結ばれていることがあります。これは、lemon-blueberry(レモンとブルーベリーの)、world-record(世界記録の)、Japan-U.S.(日米の)という形容詞を作っています。
lemon blueberry cake、world record holderのように名詞を並べて一つの意味を作る表現とすることもありますが、Japan-U.S.のように、どんな名詞でもハイフンでつなげば形容詞になる、便利な方法です。
語の途中で改行する
The number of overseas tourists visiting Japan con-
tinues to increase.
(日本を訪れる外国人観光客の数は増え続けています)
レポートなど英語の書類を書く場合、語の途中をハイフンで区切ることができます。これを行うと、語と語の間や1行の最後の空白が、長くなりすぎてしまうのを防げます。
このとき注意したいのは、2行にまたがる語を「音節」で区切ること。辞書を引くと「con・tin・ue」のように分け方が書かれていて、この場合conかtinの後にハイフンを入れて改行します。
Wordなどワープロソフトには「ハイフネーション」という機能があり、これを使うと自動的に音節で区切って改行してくれます。
「–(ダッシュ)」はどんなときに使う?
ダッシュも、パソコンでは日本語で「ダッシュ」と入力すると、変換候補の中に出てきます。日本語では「ダーシ」と呼ばれることもあります。見た目がハイフンと似ているので、ネイティブでもハイフンで代用してしまうことがあるようですが、きちんと使い分けると、「英語を正しく書ける人」と思ってもらえるかもしれません。
ダッシュには半角と全角とがある
文字の横幅に応じ、通常、アルファベットは幅が短い「半角」、ひらがな・カタカナ・漢字は幅が長い「全角」を使っています。英語のダッシュには半角の「–」と全角の「―」があり、それぞれ使い方が異なります。
半角のダッシュの使い方
2020–2025(2020年から2025年)
Tokyo–London(東京からロンドン)
「~から…」と、範囲や期間を表すのによく半角ダッシュが使われます。半角ダッシュはよく見ると、ハイフンよりやや長めになっています。
全角のダッシュの使い方
Mr. Smith―who had recently arrived from New York―began the reformation.
(スミス氏は―最近ニューヨークから到着したのですが―改革を始めました)
「,(コンマ)でもいいのでは?」と思うかもしれませんが、特に強調したいときに、この全角ダッシュが使われます。
Cathy―she was the nicest person I’ve ever met.
(キャシーは―これまで会った中で最もいい人でした)
小説などでは、このように言い換えたり間を取ったりするのに全角ダッシュを使うことがあります。
「:(コロン)」や「/(スラッシュ)」を正しく使おう
言葉を区切るときにコロンやスラッシュをなんとなく使っている人がいるかもしれませんが、実はこれらは意味のある記号です。基本となる使い方を知っておきましょう。
「:(コロン)」の使い方
There are three categories: the environment, social welfare, and healthcare.
(3つのカテゴリーがあります:環境、社会福祉、医療)
コロンの前にある言葉を説明したり、例を挙げたりします。基本的に、コロンの前と後はイコールの関係にあります。
「;(セミコロン)」の使い方
Tokyo is an attractive city; many people around the world are interested in visiting it.
(東京は魅力的な街です。世界中の多くの人が、そこを訪れることに興味を持っています)
セミコロンはandなど接続詞の代わりとなり、文章をすっきり見せたいときに使います。
「/(スラッシュ)」の使い方
Visiting temples/shrines is included in the itinerary.
(日程には寺社への訪問が含まれています)
スラッシュはorかandの代わりに使うものです。どちらかはっきりさせたい場合は、temples or shrines(お寺か神社)、temples and shrines(お寺と神社)のように書くといいでしょう。
スペースの入れ方を知っておこう
記号の前後に入るスペースも、なんとなく入れてしまっている人が多いのではないでしょうか。ルールを覚えて常にそれを使うようにすれば、正しい入れ方が習慣になるはずです。
ハイフンや半角ダッシュの前後はスペースなし
ハイフンの例:consumer-friendly(消費者フレンドリー)
半角ダッシュの例:Monday–Friday(月曜から金曜まで)
全角ダッシュの前後にはスペースを入れても入れなくてもよい
スペースなし:Paris―a city of art(パリ―芸術の都)
スペースあり:Paris ― a city of art(パリ―芸術の都)
これは、同じ文書の中で統一が取れていればよいとされています。
コロンの前にはスペースなし
ingredients: flower, sugar, egg(材料:小麦粉、砂糖、卵)
コロンやセミコロンは、前にはスペースを入れず、後ろにスペースを入れます。
スラッシュの前後にはスペースを入れるときと入れないときがある
スペースなし:train/bus(電車/バス)
スペースあり:New York / Los Angeles(ニューヨーク/ロサンゼルス)
基本的にスペース不要。New York/Los AngelesとするとYorkとLosがつながっているように見えてしまうので、こういう場合はスペースを入れます。
( )(カッコ)や!、?を使うとき
It’s time! Is Amanda (the first speaker) ready?
(時間です!アマンダ(最初の話し手)の用意はいいですか?)
( )の前後にはスペースを入れ、!や?の前には入れません。
Is this Mark (the second speaker)?
(こちらがマーク(2番目の話し手)ですか?)
カッコと!や?が続くとき、間にスペースは不要。「ピリオドや!、?など文の最後につける記号の前には、スペースは入れない」というのが英語の基本ルールです。
これらのルールはネイティブスピーカーの中でもあいまいになっていることがありますが、基本の使い方や正しいとされることを知っておくと、普段から安心して英語を書けるようになるはず。
外国人が英語の記号を実際どのように使っているのか知りたいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話のレッスンを活用してください。
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