企業が導入する語学研修の最新トレンド。そこから紐解く『いま求められるビジネス英語』とは?

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「英語を話せるようになりたい」は、いつの時代も日本人が抱く大きな願望のひとつ。なかでも、近年はビジネスシーンで英語を使う場面が急増しています。かつて、企業の英語研修といえば通学型や講師派遣型が主流でしたが、最近はオンライン英会話を活用した英語研修が増加。この事実から、ビジネス英語や研修そのものが、時代とともに変化していると考えられます。

それはつまり、ビジネス上で必要な『英語力』にも変化が生じている、ということ???

そこで編集部は、(オンライン英会話サービスを提供しているレアジョブで)英語研修に関するコンサルタントの貝瀬さんに、最近の英語研修トレンドをきいてきました。

  • 英語研修アドバイザー
    貝瀬梢さんのプロフィール
    企業向け英語研修コンサルタントは約10年。数多くの企業を担当し、グローバル人財育成のための研修をサポート。また、留学経験を生かした英語に関するセミナー登壇も多数。企業や大学で、英語学習法やグローバル思考に関するマインドセットなどの講演を行っている。

この先、英語はより当たり前の世の中になる?

インターネットの普及によって地理的・時間的な距離はぐっと縮まり、遠く離れた海外でも一瞬でつながれるようになりました。

最近では外国人の同僚と働くことも当たり前になりつつあります。街でも訪日外国人観光客を頻繁に目にするなど、日本にいても英語を話す機会がぐっと増えてきていますよね。それだけに、やはり英語学習のニーズは高まってきているのでしょうか?

貝瀬さん:そうですね。特に、ビジネスを目的とした学習ニーズが年々増えているように感じますね。

矢野経済研究所の『語学ビジネス徹底調査レポート(成人向け外国語教室市場全体)』からも、顕著な結果が見られます。

グラフを見ると、全体としての外国語学習ニーズは微増程度、ほぼ横ばいですね。目的別では、趣味や教養を目的としたニーズがわずかに減少しているなか、ビジネス上での英語学習ニーズは年々高まっている…と読み取れます。

編集部:それはとても興味深いデータですね。

貝瀬さん:そうなんです。たとえば「英語研修を導入したい」という新規のお客様や、「研修プログラムを新たに追加したい」というお問い合わせも増加。日々の業務を通して、企業における英語力への課題感が高まっていると実感しています。

編集部:なにか理由があるのでしょうか?

貝瀬さん:まずは、日本企業の海外進出だと思います。一般的に、日本企業の海外現地法人数は年々増加傾向にあり、それに伴う海外赴任も増えてきているんです。

「ビジネス英会話」レベルの英語力があれば通用する?

編集部:海外赴任を任されるとなると“一定の英語レベル”を保有している人が選ばれるものだと思うのですが、いわゆる「ビジネス英会話」ができればいいということですか。

貝瀬さん:そうとも言い切れません。「ビジネス英会話」と言うと、仕事中の電話対応や打ち合わせでよく使われるフレーズを身につければOK…と想像されるかもしれません。でも実際には、決まりきったフレーズを覚えているだけでは対応できないのが実情です。

例えば、相手の意見に同意できないとき、一般的には「I don’t agree with you.」と言っても伝わりますが、相手によっては完全に否定されているような印象を受け、不快に受け取られるケースもあります。

この場合、「From my point of view, I agree up to a point. But…」(個人的に一部においては賛成ですが、~。)となり、日本でのビジネスシーン同様に間接的に相手に伝えることができます。

このような「単に相手に意図が伝わればいい」という英語の「一歩上をいく【ビジネス英語】」を身に付けることは容易なことではありません。

実際に海外赴任中の人によると、売上の増加や事業推進など任される業務範囲が広く、なかなか対応しきれないほどハードな課題を課されることもあるそうです。

加えて、外国人の部下へのマネジメント、さまざまなポジションの外国人従業員とプロジェクトを推進するなど、ビジネスを展開するうえでより実践的な英語スキルが求められているようですね。

編集部:そうきくと、海外進出している企業の英語力に対するひっ迫感が伝わってくるようです。

貝瀬さん:そうなんです。企業の研修ご担当者様からは、即戦力としてすぐに働ける英会話レベルに到達できる「成果主義」の英語研修が求められていますね。

「成果主義」の英語研修…でも、何が「成果」とみなされるの?

編集部:なるほど。ビジネスにおいて求められる英会話力が、どんどん高度化しているとよくわかりました。でも、その成果はそもそもどのような指標で図っているのでしょうか?

貝瀬さん:まちまちですね。実は、理想はあるけれど指標が設定されていない…という企業も多く存在します。英語研修ニーズは高まっているものの、とりあえず導入するという企業が増えてしまった結果、そのあたりがおざなりにされてしまっている状況です。

そのため、当社からご提案をさしあげる際は、成果に対してきちんとPDCAを回せる企業を増やすべく、目標に対する変化の計測がいかに重要か、しっかりと伝えるようにしています。

編集部:そうなんですね。きっちりと変化を計測できる企業を目指すには、なにをゴールにすればいいのでしょうか。わかりやすい指標と言えば「TOEIC800点以上」といったイメージですが…?

貝瀬さん:そうですね。指標として「TOEIC® Listening & Reading Test」のスコアを活用している企業は多いです。しかし、多くのみなさんが受験されたことのあるこのテストは、あくまで「聞く」「読む」ための英語力を測定するものです。

海外でも即戦力として活躍できるには、「話す」力、つまりスピーキング力が不可欠です。「話す」ための研修を導入しているのに、「聞く」「読む」英語力の測定基準で測れるわけがありませんよね。

英語を必要とするビジネスパーソンの多くは、TOEIC® Listening & Reading Testのスコアをお持ちです。しかしながら、前述したような英語でのビジネスコミュニケーションに不自由しない英会話力を身に着けたいというニーズの場合、この指標に当てはめても真の実力を測れないんですね。

ビジネスで使える英会話力に磨きをかけたいひとは、「CEFR(セファール)」という外国語のコミュニケーション能力を表す国際標準規格をもとにしたスピーキングテストがおすすめです。こういった指標での評価を導入しはじめている企業も増えているので、一度挑戦してみるといいですよ。

つまり、ぺらぺらな英語力が必要ってこと?

編集部:さて、企業が求める英語力は、ビジネススキル含めてとても高度だとわかりました。それでは、少なくとも「英語力」という点で、どのようにレベルアップを図っていけばいいのでしょうか。

貝瀬さん:前述の通り、ビジネススキルとのかけ合わせですので一概には言えませんが…(苦笑)。ひとつだけ明確なのは、今後ますます英会話力――つまりスピーキング力が求められる時代になることです。

編集部:うーん…そうなると、必要なのはぺらぺらに話せる英語力?でも、そもそも“英語をペラペラに話せる”ってなんなんでしょうね? (苦笑)

貝瀬さん:いい質問ですね!そこがポイントなんですよ。英語が苦手なひとは多いんですが、みなさん、現在の自分の英語レベルがどこに位置しているのかご存知ないんですよね…

大事なのは、どのレベルを目指すのかをきちんと定義すること。そのためにCEFRなどで自分が目指すべき目標を定量的に定めること。この2つが、目標達成の分岐点になるんですよ。

最新トレンドは、CMで目にするあの●●集中型成果保証の英語研修?

編集部:英語学習において、指標がそんなに大事なんだとは思っていませんでした。

貝瀬さん:そうですね。レアジョブでも指標を使ったスピーキング力の測定を重要視しています。なかでも、最近は成果保証型の英語研修プログラムが人気を博していますね。

2018年にレアジョブが導入企業を対象に行った調査でも、企業研修では安さより成果を重要だと考える傾向が高まっているとの結果が出ました。

●参考:
企業のグローバル人材育成のトレンドは、“成果” レアジョブ「企業の英会話研修動向調査」を発表
https://www.rarejob.co.jp/news/news_release/research/2019/0306/6118/

また、矢野経済研究所でも、『費用対効果の面から、オンライン英会話や高額でも短期で習得する学び方が支持され。パーソナルトレーニング型スクールは好調に推移』と予想していて、短期集中型の研修が今後さらに存在感を増していくものと思われます。

編集部:なるほど。お話を聞いていると、自分がどのレベルに位置しているのか今すぐ確認したくなりました。ぜひスピーキングテストを受けて実力を測ってみようと思います。
また、どのレベルで英会話ができるひとになりたいのか、あらためて考えてみることから始めるとよさそうですね。

貝瀬さんが提供している英語研修について

レアジョブでは、短期集中かつ成果保証型の英語研修として「スマートメソッド®コース」を提供しています。CEFRをベースに開発され、16週間で目標のスピーキングレベルに到達することを保証したサービスです。学習期間中は専任の講師とコンサルタントがしっかりと受講者に伴走。個人の努力やモチベーションに頼らず、確実に学習する仕組みとなっています。その結果、これまで受講者100%が卒業段階で目標設定したレベルに到達しています。

「海外のグループ会社とWEB会議が週に1度あり、積極的に発言ができず困っている」
「外国人と同じチームのプロジェクトにアサインされたが、思うように意思疎通がとれずプロジェクトを進めるのが大変だ」

こんなお悩みを抱えている方におすすめの英語研修。企業の研修ご担当者様はぜひお問い合わせください。

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