【University of ◯◯=〜な大学?】 間違いやすい「B of A」の使い方を学んで正しい英語を身につけよう!

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英語で所有関係を表したい時に、まず頭に思い浮かぶのは「B of A」という表現ではないでしょうか?しかし、この「of」という前置詞が「AのB」と言いたい時であればどんな状況でも使える言葉かといえば、けっしてそうではないということをご存知でしたか?

たとえば英語で、明治大学の学生が「I’m a student at the University of Meiji」と自己紹介したとします。実はこれは正しい英語ではありません。しかし東京大学のことを「the University of Tokyo」と言うことはできます。また同じ「〜の…」を表すにも「A’ s B」と「アポストロフィ+s」を用いたり、「A B」と名詞を並べて表現する手段もあります。

その違いは何なのでしょうか。今回はそんな日本人があやふやに理解してしまっている「B of A」の正しい用法とその使い方を学んでいきましょう。

1. 「B of A」の基本的な考え方を学ぶ

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「名詞 of 名詞」(以下B of A)は英文にも英会話の中にも頻繁に出てきますが、「〜の…」が全てこの表現で正しいわけではありません。前述の「〜大学」を例に見ていきましょう。

例えばアメリカにあるカリフォルニア大学のことを、英語でthe University of Californiaと言いますが、これをそのまま真似して日本の私立大学である明治大学のことをthe University of Meijiと言うことは出来ません。他の慶応大学なども同様です。なぜなら前者と後者では、ものの性質が違うからです。

・ 明治な大学?

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英語の「B of A」は「Bに対してAがもつ」という所有や所属といった関係を表します。Californiaはアメリカにある州の一つとして、また地球上の土地の一部を指す「物」として実在するのに対し、明治(Meiji)はそうではなく、ある時代概念につけられた「名前」に過ぎません。
つまり、「Bに対してAがもつ」という関係上、Aに「物」を入れることはできますが、そこにある概念の名前を入れてしまうと、また別のofの用法になってしまい、本来意図していた意味からねじれてしまいます。ofには「性質のof」としての用法があり、a man of culture 「教養のある人」、This castle is of historical importance.「このお城は歴史的に重要だ」のように、「of+抽象名詞→形容詞化する」という原則があります。
よって、具体的に「もの」として実在しない明治や慶応などを「B of A」という表現で用いると、明治が形容詞化され「明治な大学」のようなおかしな意味になってしまうのです。「B of A」の用法としては正しい例は以下の通り。

・ the Constitution of Japan 日本国憲法
・ the President of the United States of America アメリカ大統領
・ the mayor of Osaka 大阪市長

また日本ではあまりthe University of Tokyoと言わずにTokyo Universityという言い方をすることが多いですが、the University of Kyotoやthe University of Kyusyuのように国立大学なら「B of A」の表現を使って問題ありません。

2. 「B of A」「A’ B」「A B」の使い分けってできてる?

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「AのB」を表す英語としては、先ほどの「B of A」だけでなく、「アポストロフィ+s」を使って「A’s B」としたり、名詞を羅列して「A B」とすることもできます。
文脈次第ではどれでも問題ない場合もありますが、それぞれに微妙なニュアンスの違いや用法の違いがあります。例えば「ホテルの料金」と言いたい場合、次の3つのパターンが考えられますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

① the hotel’s price    「A’s B」
② the hotel price     「A B」
③ the price of the hotel  「B of A」

・ 強い所有を表す「A’s B」

まずこの3つの中で最も強い「所有感」を表すのは①の「A’s B」で、’sでつなぐことで、二つの名詞の間に強い結びつきが生まれます。しかし「所有」とは本来、人(命あるもの)によって生まれるものですから、今回のケースで使うのはふさわしくはありません。「A’s B」はTom’s toysやmy parents’ houseなどのように、「人や動物による所有(driverやcustomerなど)」を表す時に通常は用いられます。

・ 名詞を形容詞化する「A B」

②は名詞を羅列することで、「hotel→ホテルの」のように名詞を形容詞化する表現です。たとえば、school kidsといえば、「学童(学校教育を受けている子ども)」を意味するように、前に置かれた名詞の抽象的な「性質」を強く表すことになります。なので、the price of the hotel といえば特定のホテルの料金を表すのに比べ、the hotel priceという表現は、よりざっくりと「ホテル料金」と言いたいときに一番おすすめな表現になります。
日本語でも「商社マン」や「銀行マン」と聞くと、特定の商社や銀行に勤めている人というではなく、その職種の一般像をイメージしますが、それと同じようなニュアンスと捉えれば理解しやすいかと思います。
この表現は二つの名詞を一つの名詞として考えるので(複合名詞)、羅列する名詞が多い場合には適切ではありません。application form(申込用紙)やEurope technology conference(ヨーロッパ技術会議)のように通常2〜3つ、最大4つまでの名詞に使いましょう。

・ 使えるケースの多い「B of A」

そして「AのB」と言いたいときにもっとも汎用的な表し方なのが、③の「B of A」です。この表現を使っていれば、最初に挙げた例などを除けば、ほとんどの場合で不適切になることはないでしょう。
しかしデメリットとして、文が長くなってしまったり、priceにもhotelにも冠詞をつけなければならないので、冠詞が何かをその都度考えなければならないこと、それによってミスをしやすいことなどが挙げられます。

つまり、基本的には③の「B of A」を用いつつ、「AのB」が短い句であり、日本語で「〜の」と言わずに二語を連続させても違和感のないような場合であれば②「A B」を使い、Aが人の場合には①「A’s B」を使うというように、使い分けてみてもいいかもしれません。

基本だからこそしっかりと

「A’s B」と「B of A」など曖昧なままなんとなく使っている人も多かったのではないでしょうか。最初から完璧な英語を話す必要はありませんが、どうせなら正しい英語を使いたいですよね。

今回紹介した事は決して難しいことではなく、私たちが普段からなにげなく使っている英語表現の一つです。しかし、基本的なことだからこそしっかりと身につけて自分の英語に自信をつけましょう。

〈参考文献〉マーク・ピーターセン 『日本人の英語』 岩波新書

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