「新形式」TOEICの攻略について「新形式」公式問題集から考えてみました。【新形式TOEICに向けて#2】

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5月29日にはじめて実施される「新形式」TOEIC公開テストまで一か月を切りました。書店では続々と「新形式」TOEICに関する書籍が発売され始めました。ネット上でも多くのことが話題になっています。「難易度の変化は?」「リスニングの先読みは?」「リーディングの時間配分は?解答順序は?」今回は「新形式」TOEICの攻略について「新形式」公式問題集から考えてみました。

「新形式」になっても変わらない大原則:「まずはリスニングパートの攻略から」

このように考える根拠は2つあります。

まず初めに、TOEICではリスニングの方がリーディングに比べてスコアが安定します。その理由は、リーディングでの時間配分の難しさにあります。大半の受験者は時間配分が上手くできないことにより時間切れとなり、リーディングパートの100問全てを解答できなくなるのです。そして、この解答できない問題数によってスコアが大幅にぶれてしまうのです。

次に、TOEICではリスニングの難易度の方が低いこと(スコアが高く出ること)があげられます。例えば、直近の3月実施の公開テストでも、平均スコア585.4点の内訳はリスニング323.7点・リーディング261.8点となっています。この傾向はスコアが高くなる(安定する)につれて顕著となります。トータルスコアが950点を上回る人は多くの場合リスニングは495点(満点)取得していると考えていいでしょう。

この傾向は「新形式」になっても変わることはないでしょう。よって、まずはリスニングでの安定したスコアが、長い目で見たスコアアップには必要不可欠だと言えるでしょう。

リスニングの「先読み」については?

ご存知の方も多いかと思いますが、「先読み」とはリスニングにおいて放送が始まる前に質問と選択肢を読んでおくことです。この「先読み」については賛否が分かれているようですが(最近は「先読み」派の方が多いかも?)、私もその人の解き易さや慣れによる部分が大きいと思います。

例えば、英検一級リスニング問題のPart4や東京大学などの一部の大学入試に見られるように、極端に放送時間が長い問題は「先読み」しておいた方が有利になることがあります。しかし、TOEICでは放送時間が長いものは出題されません。よって、「先読み」が必須とは言い切れないと思います。私の場合は、集中力の持続を優先させたいという理由から「先読み」は行いません。

リーディングパートの時間配分について

リーディングパートの攻略においては英文読解力が必要なこというまでもありませんが、先述した通り試験本番の時間配分も非常に重要です。ここでは具体的な時間配分について触れたいと思います。

「旧形式」TOEICでは理想とする時間配分は以下のとおりお伝えしてきました。TOEIC講師など多くの方も同じやり方を勧められているようです。

Part5(40問):15分
Part6(12問):5分
Part7ダブルパッセージ(20問):25分
Part7シングルパッセージ(28問):30分

特に、シングルパッセージではいくつかの極端に時間のかかる問題が散りばめられる特徴がありました。そこで時間配分がおかしくなってしまうことが多いので、ダブルパッセージを先に解いておくことが鉄則でした。また、Part5の40問15分というのは厳しそうですが、できる限りPart7に時間を回す必要性は何度か説明してきました。

私が考える「新形式」TOEICにおける理想の時間配分は次のとおりです。

Part5(30問):10分
Part6(16問):7分
Part7シングルパッセージ(29問):28分
Part7ダブル・トリプルパッセージ(25問):30分

ただでさえ厳しかった時間配分ですが、新形式ではさらに厳しくなることが予想されます。公式問題集を基にして考えると、パート7のダブル・トリプルパッセージでの読む量が初中級者には大きな負担になりそうです。ですので、この部分を最後に回して、「時間切れ」になった場合の影響を最小限に抑えることが得策だと思います。

「新形式」公式問題集からだけではわからないこと

近年のTOEIC公開テストの難易度が上がった理由の一つはリスニングパートのPart1・Part2における難易度アップでした。上級者の受験者でも毎回3問程度は迷った問題があるようでした。実際に私もこのPart1・Part2で誤答することが多くなりました(受験後のスコアシートで誤答したPartがわかります)。「新形式」公式問題集ではこのような問題は見当たりませんでしたが、実際の公開テストではどのような出題になるかはわかりません。

また、Part7のシングルパッセージに2問程度散りばめられる時間のかかる超難問も公式問題集では見当たりませんでした。本番ではどうなるかわかりませんが、受験者としてはこのような超難問に出くわしても、正解することよりも「時間配分」をしっかり守る方が大切であることを忘れないことが大切です。

「新形式」TOEIC公開テストまで一か月を切りました。どのような問題が出題されるのか今から楽しみにしています。

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