実用英語技能検定「2級」ライティング導入について【英検リニューアルが日本人の英語学習に与える影響とは】

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実用英語技能検定(以下、英検)が2016年度第1回検定よりリニューアルされました。その中でも、「2級」のライティング導入は受験者にかなり大きな影響を与えたことでしょう。今回は英検「2級」ライティング導入が日本人の英語学習に与える影響についてです。

英検2級ライティング導入の背景

英語力の向上において、「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」という4技能のバランスのとれた学習の重要性については以前から議論されてきました。しかし、実際の英語教育現場ではどうしても「リーディング」に比重が置かれる傾向がありました。これにはいくつかの理由が考えられますが、やはり、日本の学校における学習スタイルが最も大きな要因であると思います。日本の学校では一つの教室に40人ぐらいの生徒が机を並べ、教師の講義を黙々と聞くスタイルが一般的でした。このような講義形式の授業では「スピーキング」「ライティング」のようなアウトプット型の授業よりも、「リーディング」のようなインプット型の講義形式の授業の方が向いているのです。

しかし、グローバル化が進む現代において「使える英語」の必要性が高まる中、近年になり急速に「スピーキング」や「ライティング」などのアウトプット型の授業を求める声が大きくなってきました。中学や高校などの教育現場でもこのような要求に答えようとする姿勢も目立つようになってきました。また、大学入試においても4技能を重視する傾向が出てきました。ここ数年で、大学入試に英語外部試験を利用する学校も急増しました。
このように4技能重視の方向へ向かっている日本の英語教育界にとって、英検2級ライティング導入は大変意義のあるものだと思われます。

英検2級ライティング問題について

まず、以下のようなTOPICが示されます。(日本語訳はついていません)。

Today, some companies allow their employees to wear casual clothes like jeans or T-shirts. Do you think the number of such companies will increase in the future?
日本語訳:「最近、ジーンズやTシャツなどのカジュアルな服装を許可する会社があります。このような会社の数は今後増えると思いますか?」

このTOPICに対し、意見と理由を2つ書くことが求められます。語数の目安は80~100語とされ、理由を書く際の参考として、Business culture/Comfort/Fashionという3つのPOINTも記されています。(このPOINTには必ずしも触れる必要はありません)。

詳細は割愛しますが、2級受験者のレベルから判断すると、語数・難易度共に非常に適度だと言えます。実際の試験会場では苦労することになった受験者も多いと思われます。受験者の中には、解答用紙が白紙に近い状態だった人もいたことでしょう。しかし、ここにこそ2級ライティング導入の意義があるのです。

英検2級ライティングがもたらすもの

日本人には「勉強はテストのためにするのではない!」という考え方があります。確かに「テストのため」だけではないと思います。しかし、「テストのため」でもあるはずです。例えば、休日に図書館で勉強している社会人の半分以上の方は、国家試験や資格試験などの何らかのテストのために勉強しているはずです。日本の高校生は大変よく勉強します。彼らの大半は大学入試や定期テストのために勉強しているのではないでしょうか?つまり、テストには勉強へのモチベーションを高めてくれる効用があるのです。
そして、テストは必然的に学習内容を決めてくれるのです。テストのために勉強しているのに、テストに出題されない範囲を勉強するわけがありません。

英検2級に「ライティング」が導入されることにより、今後の全ての英検2級受験者は「ライティング」を勉強するようになるのです。つまり、現在の日本の英語教育に求められている4技能学習と同じ方向へ向かって学習をすることになるのです。これは大変意味のあることだと思います。そして、日本の英語教育において、今後このような流れがいっそう加速することを願っています。

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