社会人が英語のスキルを身に付けることで得られるメリットは、数知れません。自分の仕事の幅が広がるのはもちろんのこと、英語による情報収集で視野を広げて他人と差をつけたり、昇進や転職におけるキャリアアップ・年収アップにつなげたり…と、自分の可能性を広げていくことができます。
そしてまた、「副業」という新たなチャンスを得られることもメリットのひとつです。身に付けた英語力を活かせば、副業やサイドビジネスにチャレンジして副収入を得ることも夢ではなくなります。特に、ここ数年で国内でも急速に広まったクラウドソーシングサービスによって、副業を始めるハードルはぐんと下がり、自分のスキルや得意分野を活かして活躍できる場は広がっています。
今回は、このクラウドソーシングサービスを中心に、自宅でできる英語を活かしたおすすめの副業やサイドビジネスをご紹介し、ビジネスパーソンがスキマ時間を利用してできるお小遣い稼ぎや収入アップの方法についてお伝えします。
クラウドソーシングサービスを活用する!
いま急速に普及している「クラウドソーシング」(インターネットを通じて不特定多数の人々に業務を外注するサービス)は、ビジネスパーソンの働く可能性を大きく広げています。実際に、クラウドソーシングサイトに登録している会員数は激増しており、国内最大級によるクラウドソーシングサービスを展開するランサーズによる実態調査によると、常時雇用されているが副業としてフリーランスの仕事をしている“副業系すきまワーカー”は、416万人にものぼるといわれています。
(※参考:フリーランス実態調査2016年版)
「クラウドソーシングサイト」で英語を活かせる仕事が見つかる!
日本には、すでに数多くのクラウドソーシングサイトがあり、ここでは仕事を依頼したい人と仕事を受けたい人をマッチングさせ、個人間や個人と企業間で仕事を直接取引できる場を提供しています。数あるサイトの中でも先述した「ランサーズ」と「クラウドワークス」が二大大手といわれており、アプリ・ウェブ開発などのIT関連、デザイン、ライティング、データ入力、動画・画像制作……など、さまざまなジャンルを取り扱っています。
そして、英語を活かした仕事では、翻訳・通訳、英文事務、英文ライティングから、テープ起こしや海外コールセンター・カスタマーサポートに至るまで、多岐にわたる案件が多数掲載されており、英語力を活かして副収入を得たい方にもおすすめのサイトです。
【収入モデル】英語の翻訳でどれだけ稼げる?
ここでは、クラウドソーシングサイトにも多数掲載されている「翻訳」の仕事を例として、収入モデルをご紹介します。
まず、翻訳の業務は「日本語→英語」「英語→日本語」の2つのパターンがあります。特に多いのは後者で、主な内容としては、英語のニュース・ブログ記事や海外サイト、マニュアル、海外ネットショップでの輸入商品の情報を日本語に翻訳するというものです。
海外サイト・ブログ記事の翻訳
海外で話題となっている記事や海外の面白い情報を日本語に翻訳して紹介するタイプのものは、専門用語や特別な知識に関する単語を習得していなくてもできるため、初心者でもチャレンジしやすい分野です。特に、長い元記事を500〜1,000文字程度にまとめる案件は多く、TOEIC600〜700点前後の中級レベルの英語力があればできる案件もあります。
平均的な単価は、1案件につき500~1,000円程度で、文字数が多くなるほど単価は増し、1,000円を超えるものもあります。例えば、1,000円の記事を平日夜や土日を使って週に5〜7本程度執筆すれば、約2〜3万円の収入を得ることができます。
海外ニュースやマニュアルの翻訳
TOEIC800点以上の高いレベルの英語力を身に付ければ、仕事の幅がぐっと広がります。経済や金融などの専門用語やハイレベルな単語・複雑な文構成にも対応できる力があるので、それを活かして海外ニュースやマニュアルの翻訳といった難易度の高い、高単価の案件にもチャレンジしていくことができるようになります。
平均単価は、海外ニュースでは2,000文字程度の記事で、1件あたり2,000~4,000円です。また、商品のマニュアルなどの翻訳は、文字数やページ数により異なりますが、3〜5万円の案件もあるようです。例えば、1記事あたり4,000円の記事を、平日夜や土日を使って週に5本程度執筆すれば、約8万円の収入を得ることができます。
このように、翻訳は案件により、収入の幅や必要とされる英語のスキルも異なるため、まずは自分に合ったものからトライして、実積を作っていくといいでしょう。クラウドソーシングサービスは、その実積や評価をもとに、新たな仕事を獲得していくことができる仕組みになっているのです。
(※参考:クラウドソーシングの翻訳で稼げる? 収入について)
スキル共有・販売サイトを活用する!
クラウドソーシングサイトの他には、「スキル共有・販売サイト」を活用するのもおすすめです。
ここでは、先述のランサーズやクラウドワークスのようにサイトで仕事を見つけるというスタイルではなく、自らが出品者やチケット販売者となり、自分のスキルや知識・時間などを売ることができるという点が特徴です。また、自分が販売するだけではなく、誰かのスキルや時間を購入することもできます。
1)“経験”も売れる!「ココナラ」
ココナラは、自分の「知識・スキル・経験」をワンコイン(500円)から売り買いできるオンラインマーケットです。似顔絵、占い、ライティング、デザインから悩み相談まで、幅広いジャンルが揃っています。
英語関連の出品例としては、翻訳や英文ライティング、テープ起こし、英文添削などがありますが、自分の英語学習の経験を活かした別の活用方法もできるのでおすすめです。例えば、勉強法を教える、学習相談・悩みを聞く…といったように、英語を使った仕事だけではなく、自分の経験や知識を活かしてお小遣いを稼ぐことができるのが面白いポイントです。
2)“空き時間”の売買サービス「TimeTicket」
TimeTicket(タイムチケット)は、「わたしの30分、売りはじめます」というキャッチフレーズの通り、自分の時間を30分単位でチケットとして売買できるサービスです。
先述のココナラと同様、自分の英語の学習経験やそこから得られた知識を共有する時間を販売するという使い方ができます。また、外国人の友達の作り方を教える、ただ一緒に英語の勉強をする…といったユニークなものまで販売しているユーザーもおり、アイデア次第でいくらでも活用の幅は広がるでしょう。
おわりに
自宅でできる英語を活かしたおすすめの副業やサイドビジネスについてご紹介しました。この他にも、「Airbnb(エアビーアンドビー)」を使って海外からの旅行者を対象にした民泊ビジネスや海外ネットショップを利用して個人輸入ビジネスを行う…など、英語のスキルを活かしたサイドビジネスは数多くあります。
みなさんも英語学習で磨いた英語のスキル、知識や経験を最大限に活かして自分の活躍の場を広げ、お小遣い稼ぎや収入アップを目指してみてはいかがでしょうか。
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