ランゲージエクスチェンジの心構え・効果的な活用方法

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英語を学んでいるものの、「実践の場がない、少ない」という課題を抱えている日本在住の英語学習者は少なくありません。外資系企業や海外進出に積極的な企業に勤務している…など、日頃から英語を使う環境にいるビジネスパーソンであればいいのですが、もしそうではない場合は、実践の場を自ら積極的に創り出していかねばなりませんよね。

そんな時にこそ活用したいのが、「ランゲージエクスチェンジ(言語交換)」です。以前の記事でご紹介したHello Talk、My Language Exchangeのようなアプリやウェブサイトを活用すれば、英語でコミュニケーションする機会を設けることができるので、すでに活用している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の記事では、このランゲージエクスチェンジにおける時間の使い方や内容といった「運用方法」に焦点を当て、単純に会話を楽しむだけではなかなか得られない効果を生み出すアプローチをご紹介していきます。
※過去記事:日本語を教えながら英語を学ぼう。ランゲージエクスチェンジパートナーを作るメリットとその方法

【その1】言語レベルが同じくらいのパートナーを選ぶ

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せっかく同じ時間を費やすなら、気軽に会話を楽しむだけではなく、英語力の上達へと繋がるように意識していきたいですよね。

そこで重要となるのが「発話量」です。実は、ランゲージエクスチェンジでよくある問題点のひとつが「相手と自分の発話量のバランスが悪くなってしまう」ということ。

たとえば、自分の英語レベルが初心者で、相手がとても流暢な日本語を話す場合は、瞬発力や表現力などといった言語スキルが異なるため、どうしても相手のペースに飲み込まれやすくなりがちで、発話量のバランスが悪くなってしまう可能性があります。また、一方で、相手の日本語レベルが低すぎる場合も注意が必要です。その場合、「発話量」の問題はクリアできますが、会話自体は、基礎的な単語や文法を知っている相手の方がスムーズに進みます。

ですので、会話を実践する場としては、お互いの言語レベルが同じくらいのパートナーを見つけるとバランスも取れてお互いのストレスも少ないため、長続きもしやすくなります。また、勤務時間帯といった生活リズムが同じであることも長続きさせるためには重要なポイントとなるでしょう。

【その2】使用する言語の時間・曜日を決める

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互いに相手の言語のみを話す(=練習したい言語のみを話す)というやり方は一見効果的に思えますが、実は会話というものの性質上、大きな負担がかかってしまうというデメリットがあります。

会話はよく「言葉のキャッチボール」といわれますが、われわれは、相手の言葉に対して反応するときに、相手の使った単語や表現などを無意識的に用いて会話を展開していく傾向にあるといわれています。そのため、相手の発した日本語での単語や表現を全く使わずに、異なる言葉(=英語)で話を展開していくということは、大きな負担が伴うのです。

ですので、相手と実際に会話をするときには、使用する言語の時間や曜日を決めることをおすすめします。たとえば、1時間のうち、前半の30分は日本語のみ、後半の30分は英語のみで会話をする、月・木は英語のみで、火・金は日本語のみで会話をする……といった具合です。

このやり方では、その時に使う言語が一本化され、よりシンプルに考えられるようになるため、頭に余計な負担をかけずに会話を進めていくことができます。

【その3】事前にトピックを決める

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フリーカンバセーションの落とし穴

ランゲージエクスチェンジに限らず、オンライン英会話やプライベートレッスンなどでも「フリーカンバセーション」を選択すれば、自由に会話を楽しむことができますよね。しかしながら、レッスンを積み重ね、時間数もかなり費やしているのになかなか力が伸びない…という課題に悩んでいる方も実は多いはず。特に、会話の中で、使う単語や表現がいつも一緒になってしまい、バリエーションが少ないが、なかなかそこから抜け出せない…という課題点を感じているひとは少なくありません。

なぜ同じ表現ばかりになってしまうかというと、会話においては、特段に意識をしない限り、自分がすぐ使える範囲の単語や表現のみに偏ってしまう傾向にあるからなのです。特に、沈黙などを避けるためにすぐに発言しなくては、というプレッシャーを感じた状態の場合は、自分の使い慣れた単語や表現がまず頭に浮かび、それを即座に使おうとします。そのため、自分が使いこなせる単語や表現の幅がいつまでたっても広がらないのです。しかしながら、英会話力を向上させていくためには、自分の使える単語・表現の量を増やしていくことは必須です。

表現力を磨くためには事前準備が肝となる

そこで、おすすめしたいのが「事前にトピックを決める」というやり方です。事前に話題を決め、それに関連した新しい単語や表現を積極的に調べて、それらを実際の会話の中で使っていくように意識していくのです。これにより、自分の表現力をぐんと伸ばしていくことが可能となります。

具体的なプロセスと概要やポイントを下記にまとめましたので、ぜひご参考にしてみてくださいね。

1)トピック決め

・相手と一緒に、お互いに興味のあるトピックを決定する
・自分が話しやすいものをいくつか選択し、相手に提案する
※1時間のセッションであれば、1〜3個程度

2)事前準備(予習)

・トピックに関連した/親和性の高い単語や表現を調べる
・自分の意見や表現したいこと、伝えたいことを書き出してみる
 →日本語でまず列挙し、それを英語でどう表現するかを調べる
・いつも自分が使っている単語やフレーズの同義語・言い換え表現を調べる
・知っているが使いこなせていない(or 使ったことがない)単語やフレーズを洗い出す
→会話のセッションが始まる前に、絶対に使う単語・表現を決めて目標設定する

3)相手との会話(実際のセッション)

・いつもと違う/新しく学んだ単語や表現を積極的に使うよう意識する
→同義語、言い換え表現、使いこなせていない単語など
・自分がうまく言えなかった/伝えられなかった箇所を簡単にメモしておく

4)評価・復習

・新しい単語や表現などを入れて会話ができたかを振り返る
・自分がうまく言えなかった/伝えられなかった箇所を重点的に復習する

このような学習サイクルを回していけば、表現力の幅もぐんと広がり、英会話力を伸ばしていくことができます。

まとめ

ランゲージエクスチェンジの効果的な運用方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。机に向かって学習するだけではなく、実践の機会を設けて会話にチャレンジしていきましょう!

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