マドンナはセレブだけど資産家はセレブじゃない?和製英語のほんとの意味

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「ダイエット」や「マンション」、「コンプレックス」など私たちは日常で多くの和製英語を使っています。

しかしこれらの和製英語を実際に海外で使ったり、外国人に対して使ったりすると、伝わらないばかりか、時には勘違いを生んでトラブルを招いてしまうかもしれません。

海外に行った人が現地で英語を使ってみて、「通じなかった」や「勘違いをされた」などというエピソードはよく聞く話です。

日本で日本人相手にこれらの和製英語を使うことは問題ないですが、英語のネイティヴスピーカーと話す際には要注意。あらぬ誤解やトラブルを引き起さないためにも、和製英語の本当の意味と使い方を知っておいて損はないでしょう。

今回は実際にありそうな和製英語が含まれた日本語での会話を再現し、その間違いを明らかにし、さらに正しい英語表現を解説していきます。

紹介する日本語の会話が英語で行われた場合をイメージし、どういう勘違いが生まれるのかを見ていきましょう。

和製英語の落とし穴、3つの場面でケーススタディ!

1.お客様からのクレームに悩むC君 編

A: Cがまたお客様からクレーム(claim)を言われてへこんでいたよ。
B: そうなの? 連日のクレームで気の毒だな。
A: Cは明るく振る舞ってるけど、意外とナイーブ(naive)なところもあって傷つきやすかったりもするんだよね。
B: そうそう。前に話してた時に、コンプレックス(complex)抱えてるって言ってたしなあ。

【チェックポイント】

・クレーム(claim)
「苦情」という意味でよく使われるクレーム。「お客様からのクレーム」などよく耳にしますよね。でも実はclaimの本来の意味は「強く主張する(こと)」を意味し、日本で使われているようなネガティブなイメージは持ちません。
英語で「苦情」はcomplaintと言います。またmake a complaintで「苦情を言う」という表現になります。

・ナイーブ(naive)
ナイーブはよく「繊細」や「純粋」、「傷つきやすい」という意味で使われますが、英語のnaiveは違った意味を持っています。英語でのnaiveは「無知」や「世間知らず」を意味し、相手をバカにしたような言葉になってしまい、外国人に何気なく「あなたナイーブね」と言うと、相手を不快な気分にさせてしまうかもしれません。日本語でのナイーブは、sensitiveやdelicateという英語で表すことができます。

・コンプレックス(complex)
日本人が「劣等感」という意味合いでよく使うコンプレックス。「お母さんが大好き過ぎて困った人」のことをマザコン(マザーコンプレックス)と言ったりしますよね。でも実は英語でcomplexは「複合」や「集合体」、「固定観念」を意味し、complexだけでは劣等感という意味はありません。「劣等」を意味するinferiorityをつけてinferiority complexとすれば日本でいうコンプレックス(劣等感)を表すことができます。

2.景気のいい話 編

A: 最近会社の経営はどうなの?
B: おかげさまで急成長よ。先月もまた新しいマンション(mansion)買っちゃった。
A: 羨ましいな〜。オレなんて未だに実家近くの2階立てのアパート(apartment)に住んでるよ。
B: なあに。たまたま運が良かっただけよ。毎週のように100人ぐらい集めてパーティーやってるから、良かったら来いよ!
A: すごい!セレブ(celebrity)みたいだな。オレはやめておくよ・・・
B: そっか・・・

【checkpoint】

・マンション(mansion)

日本でマンションは「集合住宅」を表す言葉として用いられていますよね。しかし外国人の方に「マンションに住んでいる」と言うとビックリされることでしょう。なぜなら英語のmansionは日本語における、プールや庭が付いているような「大豪邸」を意味します。日本語でいうところのマンション(集合住宅)は英語ではapartmentで表されます。

・アパート(apartment)

日本には英語の語尾を落として短縮した和製英語が多くあります。アパートもその内の一つで、本来はアパートメント(apartment)です。ちなみにアパート(apart)だけだと副詞の「離れて」という意味になってしまい、外国人相手に使うと、伝わらないどころかトンチンカンな状況を生むことになるでしょう。和製英語のアパートは共同住宅の建物そのものを指しますが、英語のapartmentは「共同住宅の一区画」を意味します。和製英語でいうところのマンションを英語で表すには、apartment houseもしくはapartment buildingと言いましょう。また、イギリス英語ではflatと言います。

・セレブ(celebrity)

日本では「お金持ち=セレブ」というイメージが定着しているようです。しかし、英語のセレブ(celebrity)は、マスコミを通じて大衆の関心を集めるような「有名人」、「著名人」を意味します。例えば芸能人や、音楽界でいうところのマドンナのような大物がセレブ(celebrity)にあたります。よって、日本でセレブと言われているような政治家や資産家などは、セレブではありますが、celebrityではありません。

3.友人を新居に招く 編

A: ここが先週から住んでる部屋だよ。
B: 広いねー!テンション(tension)上がるわ!
A: あんまり騒ぐなよ。大家さんがうるさいからさ。
B: わかった。わかった。ちょっと寒いからストーブ(stove)つけていい?
A: いいよ。あそこの角にコンセント(consent)あるからそこに差し込んで使って。

【checkpoint】

・テンション(tension)

日本では「気分」や「気持ち」のようなニュアンスの言葉としてテンションが使われていて、やけに元気な人に対して「テンション高いね」などとよく言います。しかし英語のテンションは「緊張」や「ストレス」、「伸張」などを意味し、私たちが普段使っているような意味を持ちません。英語で「今日、テンション高いね!」と言いたい時は、hyper(興奮した)を使って、You are hyper today!や、energetic(エネルギッシュな)を使って、You are energetic today!と言ってあげましょう。

・ストーブ(stove)

日本でストーブと言うと暖房機器を意味します。しかしこれも和製英語で、英語のstoveは「料理用のコンロ、レンジ」という意味になります。英語で暖房機器と言いたいときはheaterを使って、electric heater(電気ストーブ)、oil heater(石油ストーブ)などと言いましょう。

・コンセント(consent)

日本では「電気の差し込み口」を指す言葉としてコンセントが使われていますよね。しかし海外に行って「コンセントはどこですか?」とどれだけ必死に聞いて回っても、コンセントは見つからないでしょう。なぜなら英語では、consentは「同意」や「一致」と全く違う意味になってしまうからです。英語で「電気の差し込み口」と言いたい時は、outletやsocket、plugを使うと伝わります。

いかがでしたか?
今回ご紹介した和製英語以外にも日本では多くの和製英語、カタカナ英語が使われています。純粋な日本語だけでは伝えることができない独特のニュアンスも、これらの言葉を使えば伝えることができるので、私たちは無意識に日々の会話で多用しています。

しかし意味を考えずにそのまま外国人相手に使うと、伝わらずに自分が困ったり、勘違いを生んでしまったり、中には相手を傷つけてしまう場合もあるかもしれません。

海外旅行に行く際や、外国の方と英語を使ってコミュニケーションを取る際は、今回ご紹介した点に注意して、英語や旅行を楽しんで下さいね!

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