赤ちゃんや動物を見て思わず、女性を褒めたいときに、彩り鮮やかなデザートを見て…など、様々な場面で「かわいい」や「素敵」といった言葉が交わされます。そんな褒め言葉でよく使われる英単語が、「cute」。しかし、必ずしもcuteが適しているシーンばかりとは限りません。例えば、「pretty」も「かわいい」という同じ意味で使われますが、そこに違いはあるのでしょうか?
今回は、「cute」とともにその他の褒めフレーズを「人」「動物」「物やコト」に分けてご紹介します。豊かな表現を身につけて、英語の幅を広げましょう!
かわいいと褒める時に使える英語フレーズ
まず、人に対して「かわいい」「素敵」と褒めたい時に使える英語フレーズを見ていきましょう。定番のcuteを使うフレーズや、cute以外に「かわいい」を表す様々なフレーズをご紹介していきます。
かわいいを表わすcuteで人を褒めよう
赤ちゃんを褒めるとき
What a cute baby!
(なんてかわいい赤ちゃんなの!)
魅力的な異性をかわいいと褒めるとき
He is soooo cute!!
(彼はとてもかわいいわ!!)
ひとつめの英語フレーズは、見た目が「かわいい」という意味で使われますが、ふたつめは「かわいい」より「セクシー」という意味合いが強いと言っていいでしょう。
女の子にかわいいねと褒めるとき
You are such a cute girl!
(本当にかわいい女の子だね!)
相手が幼い子どもなら単に「かわいい」という意味ですが、相手が大人なら「セクシー」という意味合いが強まります。同じ文でも相手によって意味が変わるのは興味深いところです。
cute以外でかわいいと英語で褒めてみよう
女性の見た目のかわいらしさを褒めるとき
She has pretty eyes!
(彼女はきれいな目をしているね!)
cuteは子どもや動物など、見た目やしぐさのかわいらしさを表現するときに使い、prettyは大人の女性や見た目のきれいさを表現するときに使います。
異性としての好意を感じる相手を褒めるとき
I met an attractive woman yesterday!
(昨日、魅力的な女性に会ったんだ!)
attractiveは「魅力的な」「人を引きつける」という意味。
I’m attracted to her.「私は彼女に魅力を感じている」となり、I like her.「彼女のことが好きなんだ」と同じ意味になります。
異性としての魅力を感じる相手を褒めるとき
Her brother is so hot and sexy!
(彼女のお兄さん、とてもセクシーで素敵よ!)
hotとsexyは、性的な魅力という意味合いが含まれ、スタイルはもちろん、雰囲気や話し方、仕草などが刺激的な人に使います。男性・女性どちらでもOK!男性陣は女性に対して、There are some hot girls!(あそこにセクシーな女の子たちがいるぞ!)などと表現するかもしれません。
内面も外面も美しい相手を褒めるとき
You’re the most beautiful girl I’ve ever met!
(あなたみたいなかわいい(美しい)人に会ったのは初めてだ!」
beautifulは内面・外面ともに美しく、完成度が高い異性に使います。大人の男女間で使われるだけでなく、赤ちゃんが生まれたときに両親やおじいちゃん・おばあちゃんなどが赤ちゃんに対して言うこともあるでしょう。
きらびやかで魅力的に映る相手を褒めるとき
She looks gorgeous with short hair!
(彼女は短い髪がとても似合っているね!)
gorgeousは「豪華な」「見事な」「素敵な」という意味。ちなみに、人だけでなく、We had gorgeous days at the resort hotel in Okinawa.(沖縄のホテルで素晴らしい数日を過ごしたよ)のようにも使える言葉です。
かわいらしい対象を褒めるとき
You have a sweet smile!
(かわいらしい笑顔だね!)
sweetは「甘い」という意味ですが、人に対して使うときは「きれいな」「かわいらしい」「素敵な」という意味になります。また、sweet on ~で「~に惚れている」という意味になるので、He is sweet on you!(彼はあなたに夢中よ!)のような表現も可能です。さらに、She has a sweet-looking face.(彼女はかわいらしい顔立ちだね)のように使ってもいいでしょう。
愛情たっぷりの相手を褒めるとき
I met his darling daughter!
(彼の最愛の娘に会ったよ!)
darlingは恋人同士や夫婦間で互いを呼び合うときに使われますが、意味は「かわいい人」「最愛の人」など。この場合は名詞ですが、形容詞的に使うと、「最愛の」「かわいい」などの意味になります。また、What a darling outfit!(なんて素敵な衣装なんだ!)など、物に対して使うこともできます。
このように「人」を褒めるときの英語フレーズですが、大人の女性に対してcuteを使うと「子どもっぽい」という意味が含まれるので要注意。女性の容姿の美しさには前述の通り、「beautiful』「attractive』「pretty」を、内面的なかわいさには「sweet」「adorable」を、内面的な美しさには「charming』「lovely」を使い分けるようにしましょう。
愛するペット、かわいい動物を褒めるフレーズ
かわいい動物に対してcuteを使うのは一般的ですが、ここではそのほかのフレーズもご紹介します。より愛情のこもった表現で、大切なペットを自慢しましょう。ぜひ、使ってみてください!
cuteを使って動物を英語で褒めよう
My kitten is so cute!
(うちの子猫、とてもかわいいのよ!)
Labrador puppies are always cute!
(ラブラドールの子犬は、いつ見てもかわいいね!)
I would like to have a white cute rabbit!
(白くてかわいいウサギが欲しいな!)
いずれも見た目のかわいさを表現したcute本来の意味で使われています。以下で紹介する「adorable」「sweet」「lovable」などは、内面のかわいさを表現するときに使いましょう。
cute以外の英語を使って動物を褒めよう
愛らしい対象を褒めるとき
Dolphins were truly cleaver and lovely.
(イルカは本当に賢くてかわいかった)
lovelyは「美しい」「かわいらしい」「素敵な」という意味。動物だけでなく、You are so lovely!(あなたはとてもかわいいね!)などと人に対しても使えます。
さらに愛らしい対象を褒めるとき
Isn’t she adorable?
(彼女、かわいらしいでしょ?)
adorableは「かわいらしい」「愛らしい」「愛おしい」という意味。同じ「かわいらしさ」でもcuteより「愛おしくてたまらない」という気持ちが込められています。主に、子どもや動物について「かわいい」と同意を求めるときなどに使われるフレーズ。
はっと息をのむような美しさにみとれたとき
I saw some beautiful birds in the mountains.
(山できれいな鳥を見たよ!)
beautifulは「きれいな」「美しい」という意味で、prettyよりさらに美しさを強調した表現です。
食べちゃいたくなるほどかわいらしい対象を褒めるとき
Squirrels look so sweet, but don’t forget that they are dangerous!
(リスはとてもかわいく見えるけど、危険なのを忘れないで!)
sweetは動物に対して使う場合も、「きれいな」「かわいらしい」「素敵な」という意味になります。look sweetで「かわいらしく(素敵・魅力的に)見える」という意味です。
一目置くような美しい対象を褒めるとき
What a gorgeous little cat!
(なんてかわいい猫なの!)
gorgeousは前述した通り、「豪華な」「見事な」などを意味しますが、littleを入れることで「かわいらしい」という意味合いになります。また、Hi, gorgeous!(やぁ、美人さん!)などと人に対しての呼びかけに使われますが、犬や猫などのペットに対しても使えるフレーズです。
大切な存在を褒めるとき
He is my precious puppy!
(この子が私のかわいい子犬よ!)
preciousは「かわいい」「大切な」「貴重な」という意味。Look at his precious little hands! (あの小さなかわいい手を見て!)のように、子どもや動物に対して使いましょう。大人の使い場合は、I have a precious person.(私には大切な人がいる)のように、「かわいい」より「大切な」という意味合いが強くなります。
愛くるしい存在を褒めるとき
He brought home a lovable dog!
(彼はかわいい犬を連れて帰ってきたよ!)
lovableは「愛すべき」「かわいい」「愛らしい」という意味。愛情に影響する特性を持った対象に使います。人に対して使う場合は、She is a mischievous, but lovable child!(彼女はいたずら好きだけど、かわいい子だよ!)のように使いましょう。
物やコトをかわいいと褒めるときの英語フレーズ
最後に、物やコトに対してcuteを使う例文と、cute以外の例文をご紹介します。「かわいい」だけでなく、「魅力的な」「素敵な」というニュアンスの違う表現を使い分けて、褒め言葉の幅を広げましょう。
cuteを使って物やコトを英語で褒めよう
The person who wears cute red shoes is Mary!
(赤くてかわいい靴を履いているのがメアリーさんよ!)
Would you like me to buy some cute stuff from Japan?
(日本からなにかかわいい物を買ってきて欲しい?)
これらのように、cute+物で「かわいい○○」として表現することができます。例えば、cuteにskirt「スカート」、hat「帽子」、neckless「ネックレス」などの身につけるアイテムを組み合わせたり、flowers「花」、house「家」、toy「おもちゃ」などの物品を組み合わせたりします。
Her performance was so cute!
(彼女の演技は、とてもかわいかったね!)
cuteは動作などに対する表現としても使えます。dancing「ダンス」、talking「会話」、reaction「リアクション」などの単語にも使えます。
cute以外の英語で物やコトをかわいいと褒めよう
美しさを感じた対象を褒めるとき
It’s a beautiful doll, isn’t it?
(かわいい(きれいな)人形でしょ?)
beautifulは多くの名詞とともに「きれいな○○」のように使います。cute flowers「かわいい花」に対してbeautiful flowersは「きれいな花」となり、かわいさより美しさが強調された表現になります。また、beautifulに、voice「声」、words「言葉」、mountain「山」などを組み合わせてもいいでしょう。さらに、It’s a beautiful day today! (今日は素晴らしい天気だね!)のような使い方もします。
多くの人が好意を寄せる対象を褒めるとき
That’s a lovely dress you are wearing!
(あなたのドレス、素敵ね!)
lovelyは「かわいい」「美しい」という意味もありますが、cuteのようなかわいさやbeautifulのような美しさではなく、「素晴らしい」「素敵な」という意味合いが強い単語です。例えば、上記のcute flowers「かわいい花」とbeautiful flowers「きれいな花」に対して、lovely flowersは「素敵な花」というイメージ。
かわいいし美しい上に、嬉しくなるような素晴らしさが含まれます。また、Have a lovely weekend!(素敵な週末を!)のような使い方をすることもあります。人に対して使う場合、She is nice!も She is lovely!も「彼女は素敵ね!」という意味ですが、niceよりlovelyの方が好感を持っているという意味を含むので覚えておきましょう。
かわいらしさがあふれる対象を褒めるとき
The child is singing in sweet voice!
(子どもがかわいい声で歌っているよ!)
in sweet voiceは「かわいい(きれいな)声で」という意味。She is a sweet singer. 「彼女はきれいな声の歌手だ」という使い方もできます。What a sweet blouse! (なんてかわいらしいブラウスなの!)のように視覚的なかわいさはもちろん、Sweet dreams!(いい夢を!)、Life is sweet!(人生は楽しいね!)のように物やコトの表現にも幅広く使われる単語です。
上品で優美な対象を褒めるとき
I bought a dainty teacup for my daughter!
(娘のために、かわいいティーカップを買ったわ!)
daintyは「かわいらしい」「上品な」「きゃしゃな」という意味で、cuteのようなかわいさではなく、上品で優美な印象を表現。cute flowers(かわいい花)、beautiful flowers(きれいな花)、lovely flowers(素敵な花)に対し、dainty flowersは「かれんな花」というイメージ。どれも微妙にニュアンスが異なります。
うっとりするくらい素敵な対象を褒めるとき
Are there a lot of fascinating things there?
(そこには魅力的な物がたくさあるの?)
fascinatingは、「魅力的な」「素晴らしい」「うっとりさせる」という意味。fascinating eye(魅惑的な目)、fascinating country(素晴らしい国)のように使ってもいいですね。また、I want to be a fascinating person like you. (あなたのような魅力的な人間になりたいよ)、This is a very fascinating way to study!(これはとても興味深い(魅力的な)勉強法なんだ!)のように使ってもいいでしょう。
上品な対象を褒めるとき
Her movement was very elegant!
(彼女の物腰は、とても上品だった!)
elegantは「上品な」「優雅な」「素敵な」という意味で、美しさと気品を兼ね備えた表現。
She is elegant.
(彼女は優美だね)と人に対して使うのはもちろん、elegant furniture(上品な家具)、elegant dress(華やかなドレス)のように見事な物を表現するのに適しています。また、The taste was elegant and delicate. (優雅で繊細な味でした)、He likes an elegant entertainment.(彼は風流な遊びが好きだ)のように表現してもいいでしょう。
What is charming about travel to you?
(あなたにとって旅の魅力は?)
charmingは「素敵な」「感じのいい」「魅力的な」という意味。He is very charming! (彼はとても素敵よ!)と人に対して使われることが多い単語です。しかし、charming evening(素晴らしい夜)、charming episode(素敵な出来事)、charming building(しゃれたビル)のように、物やコトの表現でも使われます。
まとめ
「beautiful」「lovely」「sweet」などの重複している単語もありますが、使われる状況により意味合いが多少異なります。どの単語が適しているのかの判断は使い慣れないと難しいかもしれませんが、重複している単語は汎用性が高いので、これらの単語から使い始めてみるといいかもしれません。
大切なのは、単語の本来の意味を捉えること。意味が分かれば、どの「かわいい」を使えばいいのかの判断も徐々にできるようになるでしょう。
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