「Can you celebrate」が実は和製英語?!安室奈美恵さんの25年を英語とともに振り返ろう

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2018年9月に引退を迎える安室奈美恵さん。平成の大スターとして日本のポップ界に君臨し続けてきた彼女の引退ニュースは、日本だけではなく、世界中に衝撃を与え、その影響力の大きさを改めて感じさせる出来事となりました。今回は、2018年で25周年を迎える安室奈美恵さんの音楽や時代背景を、英語とともに振り返りたいと思います。

懐かしい!安室奈美恵さんと25年

安室奈美恵さんはデビューしたのは1992年。その後すぐに彼女の存在は当時の若者の間で人気となりました。特に彼女の歌とダンスとその美しい容姿は、多くの同年代の若者たちに影響を与え、それは社会現象にまでなりました。まずはそんな、安室奈美恵さんの軌跡をご紹介したいと思います。

デビュー

安室奈美恵さんがデビューしたのは、1992年で、当時中学2年生。彼女の出身地、沖縄のダンスパフォーマンスグループ「SUPER MONKEY’S」の結成メンバーとして活動をはじめました。その活動が東京のプロダクションの目に留まり、全国区で活躍することになったのです。

アムラーブーム

1995年から1996年をピークに、安室奈美恵さんのファッションを模倣した若者が街中に溢れ返ります。ミニスカート、厚底ブーツ、ロングヘアに茶髪、そして極端な細眉がその特徴で、こういった女性たちは「アムラー」と呼ばれるようになりました。安室さんは、この時代を代表する若者たちのカリスマ的存在だったのです。この「アムラー」という言葉は1996年のユーキャン流行語大賞に入賞するほど、大きな社会現象にまでなりました。

海外での人気

安室さんは、日本のみにとどまらず、台湾や中国などのアジアでも根強い人気があり、多くのアジアのファンにも愛されていました。また、アジアだけではなく、欧米などの海外メディアにも今回の引退ニュースが取り上げられるほど、その存在は大きなものでした。

▼ノースアメリカンポスト

「Suddenly, in September on her 40th birthday, she announced that she would retire in a year.」

(安室は40歳の誕生日の9月に突如、残り1年での引退を表明した。)
引用元:The North American Post

▼エンターテイメントウィークリー

「After 25 years in the music business, one of the most prominent fixtures on the J-pop scene is abdicating her throne; to commemorate her 40th birthday, Namie Amuro – a royal among Japanese hitmakers – announced Wednesday she will retire in 2018.」

(音楽業界で25年、J-popシーンで最も長く頂点に君臨したうちの一人が、その座を退くことになった。安室奈美恵-この日本のヒットメーカー女王はこの水曜、自身の40歳の誕生日にあわせ、2018年に引退すると表明した。)
引用元:Entertainment WEEKLY

安室奈美恵の代表曲を英語と共に振り返ろう

安室奈美恵さんの凄さは、10代、20代、30代、40代の4つの年代に渡って、ミリオンセラーを達成している唯一のソロアーティストだということです。彼女の出す曲は、95年以降、毎曲のようにヒットを飛ばし、誰もが口ずさむことができるほど様々な場所で流れました。そんな彼女の有名な楽曲のいくつかを、英語のフレーズを抜粋しながら振り返ってみたいと思います。

Chase the Chance

Just Chase the Chance (ただチャンスを追いかけろ) 立ち止まらないで
Don’t Look Back (後ろを振り返るな)覚悟はいいかい?
Just Chase the Chance(ただチャンスを追いかけろ) この手でつかもう
甘くそして危険な夢の実を

この曲は1995年にリリースされ、安室さんの4枚目のシングルにして初のミリオンセラー曲となりました。彼女が「アムラー」現象を生み出すほど女性達に支持された理由の一つとして、この歌詞からもわかるように、彼女が「強い自己をもった女性の象徴」だったからだと言われています。夢を追いかけ、絶対に叶えようとする、そんな強い女性が、この曲にも表れていると言えるでしょう。

Don’t wanna cry

いつの日か I’ll be there…(私、そこにいくね)
I’ve gotta find a way, (自分の道をみつけなきゃ)
so let me go (だから行かせて)
Because baby I don’t wanna cry(だってベイビー私、泣きたくないもの)

この曲以前にも大ヒットを続けてきた安室奈美恵さんですが、この曲を分岐点として安室さん自身の音楽性に大きな変化があったと言われています。これまでアップテンポだった曲調が、この曲では明らかにスローテンポになり、R&B調の要素も感じることができます。この曲の2年後に、小室哲哉さんとのパートナーシップを解消し、R&B/ヒップホップ路線を推し進めていく、一つの布石となる曲だと言われています。

Can you celebrate?

Can you celebrate? (祝福してくれますか?※)
Can you kiss me tonight?(今夜キスをしてくれますか?)
We will love long long time (ずっとずっと愛し合いましょう)

※意訳しています。

この曲は、知らない人のほうが少ないかもしれませんね。安室奈美恵さんがこの曲を発表した8ヶ月後にSAMさんと結婚。紅白でこの曲をトリで歌った後、出産・育児のため1年間活動を休止されました。その1年後、もう一度この曲を紅白で歌い、ステージで復帰に涙した彼女の姿が多くの人を感動させました。結婚式などでは当時一番使われたこの曲。

しかし実はこの曲名「Can you celebrate?」に関しては、直訳をすると、「お祭り騒ぎしませんか」というような意味になってしまい、ネイティブはあまり使わない表現だと言われています。

作詞をした小室哲哉さんも後日認めている通り、音を重視して彼が作った和製英語だそうです。ですので、現実世界ではあまり使わないようにしたほうが無難です。

ショック!引退発表の衝撃を英語で表現

安室奈美恵さんの引退発表は、日本だけではなく、世界中のファンに衝撃とショックを与えました。ツイッターやInstagramなどのSNSでも多くの海外のファンたちが英語でその嘆きの気持ちを表現しています。ここでは、そんな嘆きのシーンでよく使われる英語のフレーズを見てみたいと思います。

Tell me this isn’t true!:嘘と言って!

What?! No!! Tell me this isn’t true! Amuro Namie is retireing!!
(何?!いや〜!嘘だっていってよ!安室奈美恵が引退するなんて!!)

「Tell me this isn’t true!」は直訳すると「真実ではないと言って!」という意味になります。真実を受け入れられない気持ちを表します。「What?!」や「No!」は動揺した気持ちを表現する簡単で便利な言葉ですが、上司など目上の人に使うと失礼にあたりますので注意してくださいね。

I’m in shock!:ショック!

Namie Amuro has announced she is retiring next year! I’m in shock!
(来年引退するって安室奈美恵が表明した!!ショック!)

「I’m in shock!」は「私はショックの中にいる」という意味です。短く「ショックだ!」と表現できる便利な言葉ですね。「I’m shocked!」と同じ意味になります。

Speechless at〜:〜に言葉もない

Speechless at the news of Namie Amuro’s retiring…It will be the end of an era.
(安室奈美恵の引退のニュースに言葉もない・・・一時代の終わりだわ。)

Speechは「発話する」という意味があり、「Speechless」は口から少しの声も出ない、ということです。それほどショックだということですね。「End of an era」で「一つの時代の終わり」。安室奈美恵さんの引退ニュースにふさわしい表現ですね。

まとめ

いかがでしたか。安室奈美恵さんは平成の一つの時代を築いた偉大なアーティストで、その引退表明はアジアや欧米のファンからも広く衝撃を与えました。しかし引退後も、安室さんの素晴らしい曲は残ります。彼女の素晴らしさを言語の壁を超えて、世界中の人々と分かち合えるといいですね。

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