「できる」のbe able toとcanは英語でどう使い分ける?

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「できる」という英単語を想像した時、皆さんは何が思い浮かびますか?きっと最初に浮かぶのはCanではないでしょうか?実は、Canと同じ意味で用いられるbe able toという語句もあります。では、この二つにはどんな違いがあるのでしょうか?今回はCanとbe able toの使い分けについて取り上げてみました。

canとbe able to何が違う?

canとbe able toはどちらも「できる」という意味ですが、文章が現在形、未来形、過去形かどうかでどちらを使うかが変わってきます。

例えばcanは現在形において一般的な能力を表す「できる」という意味の補助動詞で、過去形のcouldも同様の定義が当てはまります。できる能力を表現したり、リクエストを頼んだり、許可の承諾を頼んだりというようなシチュエーションで使うのが一般的です。
一方be able toは、補助動詞ではなく、be動詞と副詞「able」という不定詞の組み合わせによる語句。現在時制に加えて未来形や過去形の文章を表現することが可能です。

Canは口語、be able toは文章で使い分ける

現在形の文章で、ある能力を表現する時は、Canもしくはbe able toどちらを使用しても構いません。それは過去形になっても同様です。ただし、日常会話ではCanを使用することが圧倒的で、be able toは文章を書く場合に良く用いられます。

実際の英文フレーズで感じをつかんでみましょう。二つの違いを分かりやすく和訳しているので参考にしてみてくださいね。

She can fly a helicopter.
(彼女はヘリコプターを操縦できます。)
She is able to fly a helicopter.
(彼女はヘリコプターを操縦する能力があります。)

I can write formal letters.
(私は正式な手紙を書くことができます。)
I am able to write formal letters.
(私は正式な手紙を書く能力があります。)

I could run much faster when I was younger.
(若い時はもっと早く走れたのに。)
I was able to run much faster when I was younger.
(若い時はもっと早く走ることが可能だったのに。)

Canしか使えない場合とは?3パターンの使い分け

同じような用法で使用される2つの言葉ですが、Canでしか表現できないパターンが3つあります。1つ目に「できる」が確認できること、会話中に能力が確認できる内容を表現します。2つ目に受動態で使用する場合。3つ目は許可や依頼をする場合に用いられます。早速例文で感じをつかんでみましょう。

1.「できる」が確認できる(いままさに能力を発揮している)場合はcan
会話のなかで実際に実演できるような能力のことを表現したい場合はCanが適切です。

A:I can use chopsticks very well.
B:Yeah! You can!

(A:お箸上手に使えるんだよ。B:ほんと。使えてるね。)

A:Mom, Look! I can play the piano!
B:Yes sweetie. You can play for sure.

(A:ママ、見て!私ピアノ弾けるよ!B:そうね。ほんと、ピアノが弾けてるわね。)

2.受動態で使用する場合はcan
受動態の場合は、「~が○○できる」「○○しうる」というように訳すことが多く、主語が物体や事柄になることもしばしばあるケースです。抽象的なことを表現するのにも役に立ちますので覚えておくと便利です。

I can be a sample of a new department.
(僕は新しい部署の良い見本になりうるね。)

It could be very dangerous if you leave it there.
(それ置きっぱなしにしたらすごく危険かもね。)

The bridge could be closed due to heavy snow.
(橋が豪雪で閉鎖されるかもしれない。)

This Rice cooker can make bread.
(この炊飯器パンが焼けるよ。)

3.許可あるいは依頼をする場合はcan
日本語で「○○できますか?」と許可を求めたり、「○○していいですよ」と許可を与える時の表現はcanが適切です。また人にお願いするときの依頼でも良く用いられます。「できる」という意図がありますが、能力を意味する内容ではありませんのでbe able toは使えません。

Can I try these jeans?
(ジーンズ試着していいですか?)

Can she come to the office at lunchtime?
(彼女はお昼に事務所に来られそうでしょうか?)

You can order whatever you want on the menu.
(メニューにある好きな物注文していいですよ。)

Could you tell me one more time?
(もう一度言ってもらえませんか?)

Can you follow the direction?
(指示に従ってもらえますか?)

be able toしか使えない場合とは?

文法上Canではなくbe able toを使用しなくてはならないいくつかの法則があります。それは大きく分けて3つ。助動詞と使用する場合、不定詞と使用する場合、完了形で使用するパターンです。それぞれの使い方について例文を見てみましょう。

1.Willやshouldなどの助動詞と使用する場合はbe able to
未来形のwill 、~べきのshould 、仮定のwould 、例えや許可ののmight、義務の must、許可や推測の mayなど、助動詞と一緒にCanは使うことができません。ですからI will can とはならず、I will be able to という使い方が正解です。

You will be able to speak English fluently, after taking online lessons for 1000times.
(1000回オンラインレッスンを受けたら、英語を流暢に話すことができるようになる。)

I might be able to get to work next Monday.
(次の月曜には出社できるかもしれない。)

Would you be able to find another color for me?
(違う色を探してくれることできる?)

You should be able to move your leg soon.
(すぐに足を動かせるようになるはずだ。)

2.「動詞+to」の不定詞と使用する場合はbe able to
動詞にtoがつく want to(~したい), have to (~しなければならない), love to(喜んで~)など不定詞と呼ばれる語句の後には I want to canとならず、 I want to be able toとするのが正しい使い方です。

I want to be able to speak Korean fluently.
(韓国語を流暢に話せるようになりたい。)

Does he have to be able to handle it?
(彼はこれに対応できるようにならなくちゃいけないのかしら?)

I would love to be able to sing like you.
(あなたのように歌うことができるようになれたらなあ。)

3.前からずっと続く状態の完了形で使用する場合はbe able to
完了形とは、動作が起こった過去の時点から状態が継続していることを表す文章です。動作や症状、状況が継続的に続いていることを表現する時に用いられます。

I haven’t been able to sleep well since last month.
(先月からずっとよく眠れないの。)

She hasn’t been able to contact her boyfriend for a week.
(彼女、彼氏と1週間も連絡が取れないの。)

She has been able to adjust her schedule very efficiently.
(彼女はスケージュールを効率よく管理することができてるわ。)

こんな時はどう使う?ネイティブがよく使うCanとbe able toの使い方!

Canとbe able toの細かい使い分けを前文でご紹介してきましたが、これ以外に会話でよく登場するCanとbe able toがあります。特にネイティブの会話中に自然に用いられていますのでフレーズを覚えて使いこなしてみましょう。

Canを未来形で使う

前述でCanは現在時制、will canとは表現できないと解説をしましたが、実は会話のなかで未来の出来事をCanで表現できる場合があります。ネイティブの会話にはこのような表現がよく登場し、未来のどの時点でできるのかを明確にするのがポイントです。

A: Hey, Can you pick me up at school today?
(今日学校に迎えに来てくれない?)
B: Oh, I’m sorry. I have to go to work today. I can pick you up tomorrow.
(ああ。ごめんね。仕事行かなくっちゃ。あしたならできるよ。)

A: Do I have to finish this painting today?
(この絵を今日完成させなくてはなりませんか?)
B: Oh, that’s ok. You can come back next Sunday.
(ああ。大丈夫次の日曜また来てください。)

Can を感覚表現で使う

基本的にできるという意味を表現する時、会話内ならネイティブはほとんどCanを使用します。感覚を表現する時のfeel, see, hear, smell, tasteは特にCanを用いるのが自然です。

A: Could you hear that announcement?
(アナウンス聞こえた?)
B: No, maybe we can hear that outside better.
(いいえ、たぶん外なら聞こえるんじゃない。)

A: Did you feel a little shake?
(ちょっと揺れたの感じた?)
B: No, I didn’t. I couldn’t feel anything.
(いいえ。何にも感じなかったけど。)

A: I can taste the Japanese mustard a little bit.
(日本のカラシの味がちょっとするね。)
B: Oh, can you? I can taste it, too.
(あ。わかる?私もわかる。)

できることを得意になって強調したいときはbe able to

自分がなにか得意なことを「できる」と言いたい時に相手が信用してなかったら、どう言いたいですか?ネイティブはそんな時、強調する意味でbe able toを使います。

A: Hey, I can sing like Mariah Carey.
(ちょっと、私マライヤキャリーみたいに歌えるのよ。)
B: No way!
(まさか!)
A: Yes! I am able to sing like Mariah! Let’s go to Karaoke. I can prove it.
(そうなの!マライヤみたいに歌えるんだから!カラオケ行こう。証明するから。)

まとめ

Canとbe able toの使い方についてご紹介しました。「できる」という表現は実は非常に英語的で、断言すること自体が直接過ぎると感じる日本人にとって抵抗があるかもしれません。

そんな時、よくわからないけれどできるかもしれない、予測や可能性を含めたい場合は、「would be able to /できるかも」「 might be able to/そうできるはずなんですが?」といったニュアンスが英語ではピッタリきます。

文法の規則からCanとbe able to の使い分けを考えるとちょっと頭痛がしてきそうですが、あまり慎重になりすぎず、会話ではCanを気軽に使ってみましょう。

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