学校で習ったフレーズって実際に使える? ネイティブがちょっと「?」と感じるフレーズ4選

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ここ数年日本を訪れる外国人数は倍増しています。2015年の訪日外国人数は1973万人でした。当初、日本政府は東京オリンピックが開催される2020年に訪日外国人数2000万人を目標としていたので、この2015年に1973万人という数字がいかに驚異的なものか理解していただけると思います。(日本政府の目標は達成されないものも多くありますので・・・)。

私自身もGW中に東京へ行きましたが、東京駅は日本人よりも外国人の方が多い感じがしました。

昼食をとったレストランや宿泊したホテルの日本人従業員の話す英語や、外国人客向けに店頭に張られている英語を見ていると、ネイティブが理解できたとしても違和感を覚えてしまうものも目立ちます。

今回は、日本人が使うよく表現の中で、ネイティブがおかしく思ってしまう代表的なものを紹介します。

ホテルのチェックインやレストランの予約客への “What is your name?”

この表現は通じないというわけではありません。しかし、日常的な場面で使われることは極めてまれです。シチュエーションとしてはかなり立場の上の人が立場の低い人へ使う感じです。例えば、警察官が何か悪事を働いている少年を捕まえ、その少年に名前を聞いているようなシーンです。よって、自分たちのホテルやレストランにせっかく来てくれたお客様に対しては使われることはありません。

ホテルやレストランでは一般的には次のような表現が使われます。 “May I ask your name?” “Could I have your name?”

また、これは私もよく使うのですが、1対1で会うような状況ではI am 〇〇とこちらから名乗ってしまいます。そうすれば、英語圏の人であれば大半の人が自分からも名乗ってくれます。

「どうぞおかけください」の意味で “Sit down, please”

これは余程フレンドリーな状況でも違和感を覚えます。学校などで先生が生徒に対して「座りなさい」という状況でも使われないでしょう。「(邪魔にならないように)その辺に座って!」のような感じです。 “Sit down, please”は “Stand up, please”とペアにして覚えられていることが多いようですが、ニュアンスの面ではかなり差があります。飲食店で案内する際など、少し待っていてほしい場合に使ってしまいがちな表現ですが、ネイティブからすれば違和感を覚える表現です。

レストランなどでどこでも好きな席についてもいい場合は、 “Please take a seat wherever you like”「お好きな席におかけください」くらいが適当でしょう。

また、これは知っていれば役立つ知識ですが、外国人はなぜか(景観など関係なく)窓側の席を好みます。個人的な考えですが、私は人通りの多い道に面している場合などでは窓側は避けて座ります。しかし、外国人の多くはどんな状況でも窓側を好むことが多いので、座席の好みを聞いてあげるとより丁寧になるでしょう。 “Would you like to take a window seat?”「窓側の席がよろしいですか?」などが適当な表現です。

質問されて答えがわからない場合の “I don’t know”

ホテルなどで日本人宿泊客が日本人ホテル従業員に「○○までの行き方は?」「近くにコンビニありますか?」などと聞いた場合に「わかりません」などと答えが返ってくることはまずないといえるでしょう。たいていの場合は調べてくれるはずです。また、国内の観光地などで知らない人に道を聞いても「わかりません!」と即答される可能性はかなり低いと言えます。 “I don’t know”は「知らないよ!(自分で調べろ!)」くらいのニュアンスを持っている言葉なのです。こういった意味でも、使うべき表現ではありません。

本当にわからない場合は、“I’m sorry but I have no idea”「ごめんなさい、わかりません」と “I am sorry”とワンクッション入れるべきです。

また、ホテルやレストランなど外国人客へは、たとえわからないことを聞かれても、できる限り調べてあげることは大切です。 “I’ll check on it and let you know”「調べてからお伝えしますよ」くらいが適切な表現と言えます。

Maybe・・・は「多分・・・」?

Maybeは使われない表現というわけではありません。しかし、日本人は使うべきでない状況でMaybeを使い、誤解を招いてしまうことが多いようです。多くの辞書ではmaybe「多分」という表記が一般的かと思われます。同じようにprobablyも「多分」と表記されています。これは日本語の「多分」という語の示す範囲が広すぎることに原因があるようです。

私の感覚からは同じ「多分」でもprobablyは8割以上、maybeは3割以下の確率です。つまり、外国人に道などを教えた後に、「多分、迷わず行けるよ」という場合にMaybeを使ってしまうと外国人は「えっ?」となってしまうのです。ホテルなどでも「朝食は何時くらいが一番空いていますか?」と聞かれて「6時くらい。Maybe」と言ってしまうと、「きちんと教えてくれよ・・・」思われてしまうのです。

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