「どうやら病気らしいね」って英語でなんて言う? seemとlookを使いこなす英語表現

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「〜らしい」「〜のようだ」などと表現する英語としてlookとseemがあることをご存知の方は多いと思います。しかし、どちらも同じように訳すこれらの単語の違いや使い方が、実はいまいちハッキリとしないというお声を聞くことも多々あります。今回はそんなlookとseemの使い方についてご紹介したいと思います。

lookとseemの違い

問題:さっそくですが問題です。下記の文章の()の中にはlooksとseemsのどちらが入ると思いますか?

He ( ) sick.
(彼は病気らしい)

答え:答えは、「どちらも入る」が正解です。そう言われると、ますますわからなくなってしまいそうなlookとseemの使い分け。ではこの二つはどのように使い分ければいいのでしょう。さっそく二つの単語の使い分け方をご説明したいと思います。

lookは視覚的な判断

lookには「視線をそちらに向ける」という根本的な意味があります。視線を向けた先にいる対象物に対して、「見た目が〜らしい」と表現する際に、lookが用いられます。

He looks sick.
(彼は病気のようだ)

先程の問題文では、発言者が彼(He)に視線を向けた際に、その見た目が病気(sick)らしいと判断した場合に、looksが用いられます。例えば彼の顔色がとても悪かったり、マスクをして咳をしていたら、見た目で「病気のようだ」と思いますよね。このように、lookはあくまで「視覚的判断」に基づいた発言で使われる単語であるということがわかります。

Seemは主観的な推量

一方seemは「話し手の主観による推量」を表します。発言する人が色々と推し量って考えた結果、「〜らしい」と判断する際にseemが用いられます。

He seems sick.
(彼は病気のようだ)

この場合、話し手が所々の判断条件から「自分には彼は病気のよう」に感じるという主観的判断を述べています。例えば彼が会社を休んでいるとか、病院へ行くのを見たなど、色々な状況から判断して、「自分が推測するには彼は病気のようだ」と言いたいわけです。

「He looks sick.」は「見た目が病気に見える」と言いたい時に使う
「He seems sick.」は「状況から自分が判断するに病気のようだ」と推測を述べる時に使う

lookの使い方

lookが「視覚的」に「〜のように見える」と言いたいときに使うということはご理解頂けたかと思います。しかしその使い方がいくつかあり、混乱してしまうことも多々ありますよね。そこで次は、よく見かけるlookの使い方をご紹介していきたいと思います。

「look+形容詞」

You look happy.
(君幸せそうだね。)

He looks busy.
(彼は忙しそうだ。)

You looked tired yesterday.
(あなた昨日疲れてるように見えたわ。)

まずは一番基本の形です。lookの後に形容詞を伴って、「(見たところ)〜のようだ」と発言する時に使う形です。主語が三人称単数であればlooksと三単現のsをつけます。3つ目の例文のように、過去に(昨日)疲れて見えた場合はlookedと過去形にすればOK!

「look like+文章」

You look like you are tired.
(君、疲れているようだね)

She looks like she is happy.
(彼女幸せそうに見える。)

He looked like he was tired yesterday.
(彼は昨日疲れているように見えた。)

「look like〜」という形もよく見聞きすると思います。look likeの後には文章を伴うことができ、「〜(文章)のようにみえる」と訳すことができます。3つ目の例文のように、「彼が疲れていた」のと「そう見えた」のが同じ時(昨日)である場合は、どちらも時制を過去にすればOK。

「look like+名詞」

You look like a little girl.
(あなたは小さな少女のようね。)

It looks like fun.
(おもしろそうね。)

He looks like his father.
(彼は彼の父親に似ている。)

「look like〜」は後ろには、文章だけではなく、名詞を伴うこともあります。その場合、「〜のように見える」と訳しますが、名詞の部分に「人」が来る場合は特に「〜に似ている」と訳すことが多いでしょう。どちらで訳すかは、訳してみてしっくりくる方を選んでくださいね。

seemの使い方

主観的な推量を表すseemも色々な形に変化して使われます。物事を断定するのがはばかられる場合に便利な表現ですので、ぜひ色々な形で使えるようになりましょう。

「seem+形容詞」

You seem fine.
(元気そうだね。)

He seems gentle.
(彼は優しそうだ。)

She seemed relieved.
(彼女はホッとしたようだった。)

まずはseemの後ろに形容詞を伴う形です。色々な判断基準から推測するに「〜(形容詞)のようだ」と言いたい時に使います。「〜のようだ」と思ったのが過去のことであれば、3つ目の例文のようにseemedと過去形にします。ちなみに「relieved」は「ホッとした」という形容詞です。

「seem like+文章」

They seem like they will win that game.
(彼らはそのゲームに勝ちそうだ。)

It seems like my dream can come true.
(私の夢が実現しそうだ。)

seemにも「seem like」の形があり、後ろに文章を伴って「〜(文章)のようだ」と訳すことができます。1つ目の例文のようにゲームに勝つのが未来のことであれば、文章の部分を未来形(will win)で表現します。また2つ目の例文のように、主語にItを持ってくる事も可能。その場合は「seems like」と三単現のsを忘れないようにしてくださいね。

「seem like+名詞」

They seem like a very nice family.
(彼らはとても素敵な家族のようだ。)

He seemed like a really kind person.
(彼はとても親切な人のようだった。)

He didn’t seem like a bad kid.
(彼、悪い子には見えなかったよ。)

seem likeは文章だけではなく名詞を後ろに伴うことも。「〜のようだ。」「〜のように思える。」と訳します。2つ目の例文のように、過去に「〜のようだ」と思った場合は「seemed like」と過去形にしましょう。3つ目では「〜には見えなかった」と視覚的判断であるかのような日本語訳になってはいますが、これも発言者の意図としては「自分の主観的判断としては」という気持ちが含まれていると言えます。

「It seems that+文章」

It seems that he is sick.
(彼は病気らしい)

It seems that she got lost.
(彼女は道に迷ったらしい)

「It seems that+文章」とItで始めてthat節を後ろに置く事も可能です。このthatは省略が可能。2つ目の例文のように、彼女が道に迷ったのは過去のことで、それについて今現在「〜らしい」と思っている場合は、「It seems(現在形)+過去形の文章」という組み合わせになります。

まとめ

日本語では同じ「〜のようだ」「らしい」と訳すlookとseemですが、その中に含まれた発言者の意図がそれぞれ異なるということがおわかりいただけたでしょうか。断定して発言することがはばかられるシーンというのは日常に多々あるものです。「〜らしい」と表現するこれらの表現をうまく使って、発言のニュアンスの幅を広げてみてくださいね。

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