「ノッニッ」って何?シンガポール英語「シングリッシュ(Singlish)」の特徴まとめ

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みなさんは「シングリッシュ」をご存知ですか?「シングリッシュ」とは、「シンガポール」で話されている「イングリッシュ」のこと。しかし英語が話せる人でも最初はまったく聞き取れないという声を聞くことが多いのも事実です。でも大丈夫。その特徴を事前に掴んでおけばぐっと理解度はあがります。今回はそんなシングリッシュの特徴と代表的な表現を紹介したいと思います。

シングリッシュの特徴

「Singapore+English」をあわせてシンガポール英語と言われる「Singlish(シングリッシュ)」。シンガポールの4つの公用語の1つにあたります。シンガポールではその他マレー語や中国語、タミル語が公用語として使われていることもあり、他の言語からも影響を受けてシンガポール独特の英語に進化しました。そんなシングリッシュ、一体どんな特徴があるのでしょうか?

発音に特徴

まずは発音です。シンガポールは中華系の人が8割ほど。そのため英語の発音にも中国語やマレー語の影響を大きく受けていると言われています。

特徴1:語尾の子音が抜け落ちる
まず特徴時なのは、単語の語尾の子音が発音されず、小さな「ツ」で終わるというところでしょう。例えばTicketなら「チケッ」、Chopなら「チョッ」、Japaneseは「ジャパニッ」といった具合です。

特徴2:長音が省略される
また、日本語でいうところの長音を省略するのもシングリッシュの特徴。例えば「Cart」は「カート」ではなく「カッ」、「Don’t walk」なら「ドントウォーク」は「ドンウォッ」といった具合です。

特徴3:「th」が「t」や「d」になる
日本人も発音しにくい「th」の発音が、「t」や「d」に変化します。例えば「Thing」なら「ティング」、「Think」は「ティンク」、「They」なら「デイ」という風に聞こえます。

文法に特徴

シングリッシュでは文法も簡略化される傾向にあります。ノンネイティブにとっては慣れればむしろわかりやすい用法かもしれません。

特徴1:be動詞、to不定詞、主語などが省略される
シングリッシュではbe動詞やto不定詞、主語などが頻繁に省略されます。例えば「できますよ」なら「You can」というべきところですが、「can」とだけ言い、主語の「You」が省略されたりします。

特徴2:動詞は原形が基本
過去や未来のことでも、気にせず原形の動詞が使われます。例えば「I go yesterday」「I go tomorrow」といった具合です。また、三単現の「s」も省略されて「He goes」のところを「He go」ということがあります。

特徴3:語順が異なる
疑問文などを作る時にも語順が異なることがあります。例えば通常頭にくる疑問詞が一番うしろに来て「You go where?」や「You eat what?」といった調子です。

特徴4:名詞はすべて単数形で表す
日本人でも面倒に感じる名詞の複数形の「s」も、シングリッシュでは省略されることが多いです。例えば「Three bananas」となるところを「Three banana」で済ませるといった具合です。

単語に特徴

シングリッシュはいわばマレー語や中国語などが混ざった独自の英語ですので、単語にも多言語の単語が混ざっていることが多々あります。

特徴1:文末の「lah」
中国語の「了」の影響で、文末に「lah(ラー)」をつけて「〜だよ」や「〜ね」といった意味として使われる事が多々あります。例えば「OK, lah!(大丈夫だよ)」や「Easy, lah(簡単だよね)」といった感じです。

特徴2:疑問文としての文末の「meh」
中国語の「吗」の影響で、文末に「meh(マ)」をつけるだけで「〜ですか?」という意味の疑問文になります。例えば「You go there meh?(そこに行くのですか?)」や「You like this meh?(これが好きですか?)」という具合。「Do you〜?」と疑問文の語順にする必要がないので日本人としては楽ですよね。

知っていると便利!代表的なシングリッシュ

発音や文法、単語など、色々とアメリカ英語やイギリス英語とは異なるシングリッシュですが、特によく耳にする代表的なシングリッシュというものがあります。それらだけでも事前に知っているだけで戸惑うことが少なくなり、理解度がぐんと高まりますので、ぜひご一読くださいね。

▼Can
シンガポールの方の口から特によく聞く言葉が「Can」です。「Discount, can?(まけてくれますか?)」「Can,can!(できるできる)」といった具合で、canを多用する傾向があります。

▼No need
「いりません」という時には「No need」という短縮形がよく使われます。「ノッニッ」と発音されますよ。似た意味で「don’t want」も「ドンワン」と発音されてよく使われます。

▼Alamak!
日本語の「あらま!」とほぼ同じ意味、発音の単語です。もともとマレー語の「allah(神)」と「Emak(母)」の混合語だそうで、「Oh my god」のような意味合いで使われます。

▼Shiok
シングリッシュでのみ使われる単語、「Shiok!」は、「うまい!」という意味です。心からうまい!という時にのみ使うのだそう。

▼Steady
本来は「安定した」という意味の英単語ですが、シングリッシュでは「いいね!」「順調だね!」というような意味合いで使われる表現です。

▼Makan
「食べる」という意味で、完全にマレー語ですが、シングリッシュでよく登場します。「Makan already?(もう食べた?)」といった具合で使われますよ。

▼kopi
「コーヒー」のことです。基本的にホットコーヒーはコンデンスミルク入りのコーヒーになり、「コピ」と言われていますよ。

▼Q
「列」や「列をつくる」という意味で使われます。「キュー」と発音し、英単語の「queue」と同じ意味ですが、書き言葉でも「Q here(ここに並んでください)」というように書かれます。

シングリッシュを実際に聞いてみよう!

色々とシングリッシュの特徴をご紹介してきましたが、まずはどんなものかを聞いてみて、感じていただければと思います。下記にいくつかシングリッシュを用いた動画を集めましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。聞き取れなくてももちろんOK。なんとなく「アメリカ英語とは違うなあ」と感じていただければと思います。

シングリッシュ版 美女と野獣

まずは知っている方も多いディズニーアニメをシングリッシュで楽しんでみましょう。始めての方でもとっつきやすくて理解しやすいのではないでしょうか。同じチャンネルでは「美女と野獣」以外のディズニーアニメもありますので、「シングリッシュ ディズニー」で検索してみてくださいね。

Elmo learns Singlish

セサミストリートでお馴染みのエルモがシングリッシュを学ぶという動画。登場する女性はわかりやすい英語を話していますが、1分を過ぎたころから、シングリッシュの代表的な単語を紹介してくれるので、ぜひ最後まで見てみてくださいね。

English vs. Singlish Phrases

イギリス英語とシングリッシュをそれぞれ比べて紹介してくれている動画。女性はイギリス英語で、男性はシングリッシュで、交互に同じ意味の言葉を話します。ぜひ聴き比べてみてくださいね。まったく異なるので驚きますよ!

SINGLISH, The OFFICIAL dialect of SINGAPORE

Davidが世界中を訪れて新しい体験をする人気動画「David’s been here」で、シングリッシュを地元シンガポールの女性に教えてもらうという一編。これまで紹介した「Shiok」などのシングリッシュも登場しますよ。英語に会話のスピードが速いので、字幕をつけてご覧くださいね。

まとめ

全く聞き取れないという感想も多いシングリッシュですが、ある程度のルールや特徴を掴めば、ノンネイティブの日本人には意外と理解しやすいのかもしれません。旅行などで訪れる際には、その国で進化した言語に敬意を払いつつ、ぜひ使ってみられてはいかがでしょうか。

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