どちらも「~について」と訳される「as for」と「as to」ですが、実際ネイティブの会話ではどのように使い分けられているのでしょうか。こういった細かい言い回しに気を付けると、ぐっとネイティブらしい会話に近づきます。今回は「as for」と「as to」の使い分けや「~について」を表現するそのほかのフレーズを紹介したいと思います。
「~について」でよく使われる「as for」と「as to」の使い分け方法
「as for」と「as to」はどちらも「~について」と訳されますが、「as for」が人や物のどちらに対しても使えるのに対して、「as to」は物に対してのみ使われます。
As for me, I agree with his opinion.
(私に関しては、彼の意見に賛成です。)
As to your request, we refunded your money to your account.
(あなたのリクエストに関して、あなたのお金をあなたのアカウントに返金しました。)
この例文のように「as for」と「as to」はどちらの表現も文頭で使われることが多いです。また「as for」と「as to」を比較すると、「as for」の方が若い世代に好まれて使われる傾向があります。ネイティブが好んで使うのも「as for」だと覚えておくとよいでしょう。
「~について」を表す英単語・フレーズ
「~について」はさまざまな英単語やフレーズで表現されます。カジュアルやフォーマルなど、場面によってうまく使い分けられるようにしておくといいでしょう。
about
「~について」、「~に関して」を意味する「about」は「as to」と同じように物に対して使うことができます。
Information about how to use
(使い方についての情報)
例文のように名詞をさらに詳しく説明するために「about」が使われることが多く、文頭には「as to」がくることが多いです。
-wise
「賢い、賢明な」という意味で使われることが多い「wise」ですが、名詞や副詞のあとにつけて1つの単語として使うことで「~に関して」という意味になります。「about」と同様にカジュアルな場面で使われることが多いです。
Taxwise
(税金について/関して)
regarding
「as for」や「as to」と同様に「~について」を意味しますが、「about」よりもさらにフォーマルな表現になります。カスタマーサービスやビジネスで使われることも多く、なぜ行動を起こしているのかという理由を説明できます。
「regarding」には「with regarding to」「as regarding」「in this regarding」などさまざまな表現があります。
まずは「regarding」からチェックしていきましょう。
「regarding」
Do you have any requests regarding delivery?
(配達についてご希望はありますか?)
「with regard to/in regard to」
I have nothing to say with regard to that problem.
(その問題について、私が言うことは何もございません。)
「as regards」
As regards this point, she is correct.
(この点について、彼女は正しい。)
「in this regarding」
In this regarding, he fails.
(これについて彼は失敗したよ。)
これらの「regarding」はどれも同じように使われますが、ネイティブの会話を聞いていると「with(/in) regard to」が頻繁に使われています。ネイティブは同じ言葉の繰り返しを嫌う傾向があるので、「regarding」をうまく活用して使えるといいですね。
concerning
「concerning」は「~に関して」と訳される前置詞です。動詞や名詞として使われる「concern」と混同して「about」や「regarding」など他の前置詞と重ねて使わないように気をつけましょう。
The problem concerning energy.
(エネルギーに関する問題)
in terms of
「in terms of」も比較的フォーマルな表現で、社内会議等でもよく聞かれるフレーズです。
In terms of economy, I think it’s good.
(経済に関しましては、これでいいと思います。)
「~について」の英語を実際に使ってみよう
上記でさまざまな「~について」を挙げましたが、実際にネイティブがどのようなシーンでどのフレーズを活用しているのかを見てみるとよりそれぞれのフレーズがもつイメージが湧きやすくなります。
カジュアルな会話
買い物から家に帰って来た兄と妹が会話しているシーンです。
A: So what did you get?
(で、何を買ったの?)
B: I got Mum some chips. As for you… I forgot!
(お母さんのためにポテトチップスを買って、君の分は・・・忘れてた!)
家族や友達同士などのカジュアルなシーンで「as for」が使われます。
カジュアルな会話
新築の家を建てる際に、部屋の壁色を何にしようか友人と話し合っているシーンです。
A: Did you choose what color you want yet?
(何色にしたいか決めた?)
B: Yeah, I want to paint my room blue. As to what I want to paint my Dad’s room, I still haven’t decided yet.
(うん、自分の部屋は青色に塗装して、父親の部屋についてはまだ決めてないよ。)
ここでは「As to」が「Dad’s room」(父親の部屋)という名詞を指しています。
フォーマルな会話
会社内で上司と部下が今後の仕事の進行に関して会話しているシーンです。
A: Have you got an update for me?
(何か新しく更新されましたか?)
B: Yes, regarding the construction work, you can start tomorrow.
(ええ、建設の仕事に関しては明日から開始してください。)
「regarding」はビジネスシーンでよく使われる言い回しです。
フォーマルなメール
水道代の請求書に使われた文章です。
In terms of the invoice, you can pay monthly and we also accept direct debit.
(請求に関して、1カ月ごとの自動引き落としがご利用になれます。)
「In terms of」もやはりフォーマルなシーンでよく使われます。
まとめ
「~について」を表現する「as for」や「regarding」は同じ意味を指しますが、「as for」はカジュアル、「regarding」はフォーマルなどそれぞれのフレーズがもつニュアンスが少し異なります。それぞれのフレーズが持つイメージをうまくつかんで各場面でうまく使い分けられるようになると、かっこいいですね。
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