英語習得と「語学の才能」って関係あるの?に答えます。

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「あの人は語学の才能がある」「私は語学の才能がないから勉強しても仕方ない」こういう声がよく聴かれます。

たしかに、同じだけ勉強しても、すぐに上達する人・しない人がいます。筆者は後者なので、いつも歯がゆい思いをしていました。「生まれつき語学が得意な人とそうでない人がいて、自分は後者なんじゃないだろうか」というわけです。

今回は「語学の才能」についてかんがえてみましょう。

「語学の才能がある人」はいる

言語習得の研究では、語学の才能のことを「言語適性(language aptitude)」と呼んでいます。言語をマスターするのに適した性質、という意味ですね。言語適性のある人=生まれつき語学の才能がある人と言えます。語学のマスターには、年齢や環境とならんで、この言語適性がとても大きくかかわっているとされているのです。

語学適性のある人は、そうでない人にくらべて、短い時間で語学をマスターできます。まさしく「語学の才能のある人達」です。アメリカのアーミースクールでは、語学の才能をさきにチェックして、見込みのある人を語学コースに入れていた歴史があります。軍隊でも重要視されるくらい、語学には才能の要素があるのです。

ただし、才能がなければ語学がマスターできないわけではありません。語学の才能研究をライフワークにしていたキャロルは、語学の才能とは「The capacity to learn foreign languages easily and rapidly(語学をかんたんに、すばやく勉強する能力)」だと考えていました。

つまり、才能がなければ語学ができるようにならない、というわけではありません。時間のかからない人=才能のある人だということです。時間をかければだれでも語学はマスターできます。

語学の才能ってどんなものがある?

語学の才能は1つではありません。例えば、有名な第二言語習得学者のガードナーは「モチベーションが高く、勉強をし続けられること」「外国の文化に興味があること」「外国人が好きなこと」「勉強する環境に前向きになれること」などの要素をあげていました。

その他、「音感がいい」「記憶力がいい」「自分の母国語が得意だ」なども言語の才能の一部です。とはいえ、才能だけがすべてを決めるという研究はありません。才能で決まるのは、あくまでも「上達にかかる時間」だけです。

語学の才能=語学をマスターする時間が「早い」

語学の才能がある=「語学のマスターに時間がかからない」ということです。つまり、才能がないといっても、できるようにならないわけでは全くないのです。ただし、語学は時間がかかればかかるほど嫌になってしまうのも事実です。筆者もそうですが、「上達した!」という実感が持てないでいると、どんどんやる気がなくなってしまいます。

そこでここからは、「自分には才能がないかも?」と思ってしまった時につかえるテクニックを紹介します。

語学の才能がない!と思った時の処方箋3選

私には語学の才能がない!?と思ってしまったら、どうしたらいいのでしょうか?ガードナーが考えた「語学の才能」の3項目でみてみましょう。

モチベーションがなくなってしまったら、理想の自分を思い描こう

モチベーションは、語学の才能でいちばん大切な部分です。モチベーションがなくなってしまったら、理想の自分を思い返しましょう。これは、ダイエットなどでよく言われることですが、外国語の勉強でもそうだと言えるでしょう。

英語ができるようになった理想の自分を想像して、自分がどうして英語を勉強しはじめたのか思い出すことで、モチベーションを取り戻すことができます。「理想の自分(ideal L2 speaker)」を想像することは、多くの教師が認めるとおり、とても効果があります。

例えば、
・今のキャリアで海外でも活躍できる自分
・日本に在住している外国人コミュニティやSNSを駆使して、世界中に友達がいる自分
・好きな作家の発売されたばかりの小説を原書で読んでいる自分

このような感じでしょうか。
そもそも英語にやる気がない!という方の場合も、基本は同じです。外国人と英語で自由に会話できる自分を想像すると、きっと今より輝いていることと思います。海外駐在ができ、収入もアップしているかもしれません。周囲は尊敬の目で見てくれるかもしれません。このような理想的な自分を思い描くことで、失くしてしまったやる気を取り戻しましょう。

それでもやる気が持てなければ、いったん止めてみることも有効です。筆者はしょっちゅうこれを使っています。いったん英語と距離を取ることで、落ち着いた目で英語を見ることができるようになれます。その上で、冷静に目標を建て直せばよいのです。

外国人や文化に興味がなくなってしまったら、とにかく外国語に触れてみよう

外国人や外国文化に興味があることも、大事な語学の才能です。もしそれが持てなくなってしまったら、とにかく外国のものに触れてみることです。彼らの生の声をきくことで、もっと話してみたい!と思わされます。

筆者はコミュニケーション力にあまり自信がないので、SNSで積極的に声をかけたりすることは苦手です。実際にやってみたのは、好きなものについて英語で調べることでした。

好きなアニメや映画について英語で調べることで、日本では見られない感想を見ることができます。私が好きだった『ワンパンマン』というアニメがあります。日本ではそんなに有名ではありませんが、英語圏のコミュニティでは大好評でした。自分の好きなものを、外国人は高評価している……、それだけで外国人に興味が持てます。

環境に満足できないなら、英会話してみよう

環境に満足できないことは珍しくありません。状況を自力で改善していけることも、才能の1つです。先生がいまいち、同級生がいまいち……くすぶるくらいなら英会話をやってみることをおすすめします。

目の前に外国人がいる、それだけで緊張感・達成感はぜんぜん違います。高校時代は「英語なんていらないよね」と思っていた筆者ですが、大学に入る前にたった数回英会話に通っただけで、一気に危機感を持つようになりました。本番にはそれだけのパワーがあります。

環境を一気に変えるのはむずかしいですが、新鮮なレッスンを受けるのはかんたんです。まずは挑戦してみましょう。

語学力=インプットの量+会話慣れ。才能だけでは決まらない

語学力は、インプットの量で決まります。これは、アメリカのクラッシェンという学者がいい始めたことで、今は一般的な考え方になっています。もちろん、どれくらいアウトプットをするかなどは工夫が必要ですが、インプットをたくさんしなければ語学はできるようにはなりません。

才能があってもなくても、結局はインプットの量が勝負を決めます。天才も、さぼっていればマスターは不可能です。才能がないと思った人でも、インプットを増やすことで逆転は可能です。

Youtubeやamazon primeなどで英語のシャワーを浴びるのもいいですが、より強烈なインプットは外国人との会話です。筆者はサボり癖があり、いつもやる気が途中でなくなります。でも、外国人と会話することで、「この英語力ではやばい!」と心を入れ替えることができるのです。

外国人との会話の機会を持つには、やはり英会話が一番です。Facebookなどで外国人と交流しやすくなったと言っても、連絡先を交換して、自分の声で会話するというのはかなりハードルが高いもの。その点英会話では、おぜん立てはスクールがすべてやってくれます。ハードルはかなり下がるでしょう。

また、近年身近になってきたオンライン英会話も手軽に外国人のひとと話せるという点では大変優れたサービスです。

自分には才能がないと思ったら、インプットを増やすしかありません。そのためには、英会話サービスを有効活用するのがよいでしょう。

まとめ

生まれつき語学が得意な人というのは、どうやら存在しているようです。ですが、わたしたちも追いつけないわけではありません。良質のインプットを増やして英語力をアップするのは、誰にだってできることなのです。自分の弱点をよく理解して、よい英語生活を送りましょう!

参照文献
A.-M.Masgoret, R.C.Gardner. (2003). Attidudes, Motivation, and Second Language Learning: A Meta-Analysis of Studies Conducted by Gardner and Associates. Language Learning(53), 123-163.
CarrollB.John. (1981). Twenty-five years of research on foreign language aptitude. edited by: DillerC.Karl, Individual differences & universals in language learning aptitude, 83-118. Newbury House.
廣森友人. (2015). 英語学習のメカニズム. 大修館書店.

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