皆さんはジャック・マー(馬雲)をご存知でしょうか。あのAmazonをも脅かす中国最大のEC企業「アリババ」を一代で成した人物です。ジャック・マーは実は劣等生でありながら、英語を独学で身につけて会社を興し、アリババグループを超巨大なEC企業に押し上げました。今回はそんなジャック・マーの生い立ちや英語習得までの軌跡を辿ってみたいと思います。またジャック・マーをはじめとする世界のCEOたちの名言もあわせて英語でご紹介します。
ジャック・マーの生い立ち
今やアップルやマイクロソフトなどと肩を並べるIT企業となった中国の企業、アリババ。その創業者のジャック・マーの生い立ちが今、多くの人を勇気づけています。まずはそんな彼の生い立ちからご紹介したいと思います。
実は劣等生のジャック・マー
ジャック・マーは、今では想像もできないことですが、絵に書いたような劣等生として子供時代を過ごしました。子供の頃から成績は悪く、喧嘩がち。高校受験は2度失敗し、2度挑んだ大学受験も数学が1点と31点だったそう。一旦は大学入学を諦め、三輪自動車の運転手となったジャック・マーは、『人生』(路遥著)という本に出会ってもう一度奮起し、3浪の末、入学枠の下回る大学になんとか入ります。
独学で英語力を伸ばす
そんなジャック・マーも子供の頃から英語だけは好きだったそうです。幼いころから町で会う外国人に英語で話しかけていました。また、毎朝早起きしてホテルに向かい、無料で外国観光客の観光ガイドを務めるということを9年間続けて英語力を磨きました。まったく中国国外に出ることなく、独学で英語を習得してきたのです。
インターネットに触れる
大学の英語科を卒業後、5年間人気の英語教師として教鞭をとっていたジャック・マーは、1995年にアメリカで初めてインターネットに触れ、これは世界を変えると思ったそうです。それから講師の仕事を捨て、いくつかの会社を興しますが、どれも非常に厳しい経営状態に。30歳まで幾度も失敗を繰り返しますが、決して諦めることはなく、現在の事業の基盤となる「アリババドットコム」を設立。成功への階段を登り始めます。
失敗を重ねてアリババを成功へ導く
ジャック・マーは、アリババの設立にたどり着くまでにも、40社以上を起業しては失敗し、就職活動でも30回以上の苦杯を喫しています。それでも諦めず、またすぐに新しいことに挑戦し続けた不屈の精神が、アリババを巨大IT企業へと押し上げる鍵となりました。2001年にアリババはForbes誌の「グローバルな経営者向けベストウェブサイト」に選定され、世界中にその名が知れ渡ることになります。その後もジャックは個人向け通販サイト「タオバオ」や電子決済事業「アリペイ」をおこし、巨大アリババ・グループを築き上げました。
ジャック・マーの名言
決して諦めることなく突き進み大成功を収めたジャック・マー。そんな彼が残した名言は数多く存在します。決して最初からエリートでなかった彼だからこそ、その言葉の数々は心に響き、多くの人を動かしています。そんな彼の名言のうち、今回はほんの一部ではありますが、皆さんにご紹介したいと思います。
Never give up. Today is hard, tomorrow will be worse, but the day after tomorrow will be sunshine.
(決して諦めるな。今日は厳しい、明日はもっと辛い。しかし明後日には晴れ間が待っている。)
解説:何度も失敗を繰り返しながらも決して諦めなかったジャック・マーだからこそ真実味のある言葉ですよね。「give up」は「諦める」、「the day after tomorrow」は「あさって」の意味。
Forget about your competitors, just focus on your customers.
(競争相手のことは忘れて、ただあなたの顧客に集中しなさい。)
解説:顧客が真に必要なものを見つめ、新しいサービスを提供し続けた結果、アリババグループは大きく成長しました。「competitor」は「競争相手」、「customer」は「顧客」の意味ですよ。
You should learn from your competitor but never copy. Copy and you die.
(競争相手から学ぶべきだが、真似はするな。真似をすれば、それは終わりを意味する。)
解説:決して他社の真似はせず、独自のサービスを作り続けるべきというジャック・マーの信念がわかる一言です。「copy」は「模写する」の意味から「真似をする」と訳せます。
The opportunity always lies where people complain.
(チャンスは常に人々の不満の中にある)
解説:「opportunity」は「機会」や「チャンス」の意味。「lie」は「横たわっている」という意味。
Being entrepreneur, you have to do the things before other people do.
(起業家になるためには、一番に行動を起こさないといけない。)
解説:「entrepreneur」は「事業家」「起業家」の意味。この文は「before other people do」のあとに「the things」が省略されていますよ。
Any mistakes is an income. It is a wonderful revenue.
(間違いから学べ。それはそばらしい財産になる。)
解説:「income」は「所得」「利益」の意味で、「revenue」は「収入」「総所得」の意味。間違いはすべて利益になり、それが結果大きな総所得(財産)になるということですね。
影響のあるCEOの名言集
ジャック・マーだけではなく、社会を動かした企業のCEOなど、実業家の発言には説得力があるものです。次に多くの方に知られている実業家の名言をご紹介したいと思います。気に入ったものがあればぜひあなたの座右の銘にしてみてくださいね。
ヘンリー・フォード
Quality means doing it right when no one is looking.
(品質とは、誰も見ていないときにきちんとやることである。)
解説:アメリカのフォード・モーターの創業者であるヘンリー・フォード。会社を起こし、10年後には北米のほとんどの都市に販売店を設け、アメリカを代表するモーターカンパニー『フォード・モーター』になりました。低品質な車を生産していては決して成し遂げることのできない偉業をやり遂げたヘンリーだからこそ言える、説得力のある言葉ですよね。「quality」は「品質」という意味です。
スティーブ・ジョブズ
I’m as proud of what we don’t do as I am of what we do.
(我々がすることと同じくらい、我々がしないことを私は誇りに思う。)
解説:言わずと知れたアップル社の創業者、スティーブ・ジョブズ。数多くの名言を残していますが、特に「やらないことを決めることが大切だ」と考えていたことは有名です。1日24時間という決められた時間の中で、それをどのように有益に使うかは経営や起業家としては特に大切なことですよね。「as I am of what we do」は「as I am proud of what we do」の略。「私達がすること(what we do)を誇りに思う(am proud of)のと同じくらい、私達がしないこと(what we don’t)を誇りに思う」という意味です。
ウォルト・ディズニー
Our greatest natural resource is the minds of our children.
(我々のもっとも大きな資源は、子供の心である。)
解説:ミッキーマウスの生みの親、ウォルト・ディズニーは、夢を持つことや想像力が何より大切だと考えていました。そしてどんな大人にも小さな子供の心が残っているとも考えていました。そんな彼だからこそ、夢の世界、ディズニーランドを作ることができたのでしょうね。「natural resource」は「天然資源」、「mind」は「心」の意味。
まとめ
会社を興し成長させることは、並大抵の努力ではできません。そんな偉人たちの行動や名言は、自分とは関係ないものと考えがちですが、実は起業に限ったことではなく、私達の生活の様々なところで役に立つと思います。ぜひ今の貴方にあった名言を見つけてみてくださいね。
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