海外就職で見落とされがちなビザの種類と取得方法を国別にレポート

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海外就職という目標の中で、意外と見落とされがちなのがビザの問題です。せっかく英語力を磨いたり、就職活動をしても、条件面によってはビザが発行されず、渡航不可能になるケースもあります。もし海外就職を視野に入れている場合には、行きたい国やあなたのスキルなどによって変わるビザの取得条件などを早めに調べておく必要があります。今回はそんな海外就職に重要なビザの種類や取得条件などについてご紹介したいと思います。

国ごとに異なるビザの種類

日本人が海外に入国する際、出張や観光目的などの短期滞在の場合にはパスポートだけで入国できることが多いのですが、海外就職など長期に渡ってその国に留まる場合には、その国の就労ビザが必要となります。この就労ビザは、訪れる国によって、その名前や取得条件、金額は異なります。ですので、行きたい国が事前に決まっていれば、取得条件を前もって確認しておくことが必要です。

各国の就労ビザの取得条件

海外で働く場合に必要な就労ビザは、誰でも申請すれば取得できるものではありません。基本的にどの国でも、自国の国民の雇用を守る必要がありますので、その国の人では対応できない「特別なスキルや技能、能力を持った人」にのみ、就労ビザが与えられることとなります。とはいえ国によって取得の難しさや厳正さの具合は異なりますので、各国の取得条件は必ず調べておきましょう。

中国

中国の場合、就労ビザの名称は「Z査証」と呼ばれ、「原則大卒以上」「2年以上の実務経験」を有する場合であれば、取得できる業種には制限はありません。

アメリカ

アメリカの場合、アメリカ企業に直接就職する場合は「H-1B VISA」という専門職向けのビザを取得することになりますが、「原則4大卒以上」「ビザ申請者の学位と職務内容が一致すること」「職務内容がプロフェッショナルなものであること」など、かなり厳しい条件の上、その年のビザ発行数に制限があるため、その規定数に達していれば、その年は取得ができないということになります。アメリカで就労ビザを取得するのはかなり厳しいということが想像できますよね。

カナダ

カナダは「Confirmation of Offer of Employment」という就労ビザが必要です。「原則大卒」という制限はありますが、職歴や経験、取得できる業種などに制限はなく、隣国のアメリカに比べてかなり優しいようにも感じられます。しかし申請の際に、「カナダ人の失業率悪化につながらない雇用」であることを説明しなければならないので、必然的に専門性を問われることになります。

シンガポール

シンガポールには「EP Pass」と「S Pass」という就労ビザがあります。「EP Pass」は「管理・専門職向け」で、「原則大卒以上」「職務経験3年以上」「最低基本月収が3,300Sドル以上」といった制限が設けられています。
「S Pass」は「熟練労働者向け」とされており、「大学または専門卒・短大卒以上」「関連の実務経験がある人」「最低基本月収が2,200Sドル以上」といった制限があります。

タイ

タイは「Non-Immigrant VISA」という就労ビザが必要です。学歴は不問ですが、「専門性、または管理職経験」を求められ、「最低基本月収50,000バーツ以上」という制限もあります。また、自国の雇用確保のために、「肉体労働」や「ドライバー」など、定められた39の業種は外国人就労が禁止されています。さらに、タイは就労ビザの他に、「労働許可(Work Permit)」の取得も必要ですので注意してください。

香港

「Employment VISA」と呼ばれるビザが必要な香港では、「原則大卒以上」「大卒5年以上の職歴」「最低基本月給20,000HKD以上」が取得条件となっています。

インドネシア

インドネシアは「IMTA」というビザが必要です。「大卒・専門卒以上」で、「5年以上の職歴」があるということが取得の条件になっています。また「石油・ガス分野では30歳以上50歳未満」、「一般に60歳未満であることが望ましい」とされており、年齢制限があることも要注意です。

インド

「E-VISA」と呼ばれるインドの就労ビザは、学歴に指定はありませんが、「専門的な知識や経験、職歴があること」とされていますので、新卒での取得は特殊な技能や能力がない限り、厳しいとされています。また「最低年収1,625,000ルピー以上」という条件もありますよ。

ビザ発行に必要な金額

就労ビザの発行には申請書だけではなく、ビザの申請手数料が必要です。国によってその金額はまちまちで、これを代行会社に依頼すると何十万とかかる国もあります。自分ですべて行う場合でも、必要書類を集めるのに費用がかかったり、必要書類を英文に翻訳するのに翻訳費用がかかったりと、何かと出費がありますので、ビザの取得にある程度の金銭的余裕はもっておきたいものです。

ビザ発行までの流れ

ビザを初めて申請する場合、何から始めればいいのか、就職活動は後でするべきなのか、など、わからないことばかりだと思います。そんなビザ発行にまつわるいくつかの疑問をピックアップしてお答えしたいと思います。

就職先を決めるのは先?後?

就労ビザは、スポンサーになってくれる就職先を見つけてから申請します。しっかりとした企業であれば就労ビザの取得も代行して行ってくれますが、中には必要書類だけを渡されて、申請は自分で行って、という会社もあるようです。

せっかく就職先をみつけても、就労ビザが取得できなければ渡航ができないということもありますので、注意が必要です。

ビザの取得と赴任の順序は?

例えばインドでは、日本で申請手続きを行って、ビザを取得してから赴任をする、というのが赴任の正しい順序となります。しかし香港では全く逆で、現地にまずは渡航して、現地でビザを申請し、許可がおりてから赴任が始まる、という流れが正しい方法です。

また、国によってはビザ以外に「労働許可」というものも取得する必要があり、例えば中国やイギリス、フランス等では、現地で労働許可を取得してから日本に一旦戻り、ビザを申請、取得してから赴任する、という流れになります。一方、台湾やフィリピンでは、日本国内でビザを申請し、ビザが発行されてから赴任をして、その後「労働許可」を現地で取得する、という順序で進める必要があります。

国によってビザの取得や赴任に必要な許可書の流れは様々ですので、しっかり調査をしてから準備を進めてくださいね。

ビザが切れてしまったら

就労ビザには3年や5年などの有効期限が決まっています。一般に、ビザが切れる数ヶ月前に更新の手続きを申請する必要がありますが、その更新の審査が終わって許可が下りる前に、ビザの期限が切れてしまうこともあるでしょう。そういった場合、例えばカナダでは、有効期限から90日の間「一時滞在者」として滞在資格が継続されます。この90日以内に審査結果が出ない場合は、残念ながら直ちにカナダを出国しなければなりません。国によってこの一時滞在資格期間は異なりますが、まずはビザが切れる前に、余裕をもってビザの更新手続きを行うようにしましょう。

海外就職前に知っておくと助かるビザにまつわるフレーズ

就労ビザを申請するということは、人生で一度あるかないかという、珍しい経験だと思います。そんな就労ビザにまつわる英語は、普段あまり耳にしない単語ばかりで戸惑うこともあるでしょう。そこで海外就職前にぜひ知っておきたいビザにまつわるフレーズや単語をご紹介したいと思います。

I would like to apply for an extension of my working visa.
(私の就労ビザの更新をしたいのですが)

解説:就労ビザは「working visa」や「work visa」といいます。ビザの更新は「extension」、「(ビザなど)を申請する」は「apply for」の表現を使うのが一般的です。

My visa is currently be renewed so I can’t leave the country for a while.
(現在ビザの更新中なので、しばらく国外に出られません。)

解説:「(ビザ)を更新する」は「renew」という表現を使うこともあります。「for a while」で「しばらくの間」の意味。

Could you write me a reference letter for my visa application?
(ビザ申請のための紹介状を書いていただけますか?)

解説:「申請」はapplicationという表現が一般的です。また紹介状は「reference letter」と表現します。企業に紹介状を書いてもらうよう依頼する際に使える表現ですね。

My visa expires on January 15, 2020.
(私のビザの有効期限は2020年1月15日です。)

解説:「(ビザなどの)有効期限が切れる」は「expire」という表現を使います。賞味期限が切れるという場合にも使いますよ。

All visa applicants have to go to the Embassy.
(すべてのビザ申請者は大使館に行かなければいけません。)

解説:「大使館」は「Embassy」と表現します。「applicant」は「出願者」「志願者」などの意味がありますよ。

This visa can be extended at the Immigration Office in Bangkok .
(このビザはバンコクの入国管理局で延長できます。)

解説:「Immigration Office」は「入国管理局」という意味です。「Immigration Bureau」ともいいますよ。

就労ビザ取得のための英語力について

海外就職で就職先を見つける際に必要な英語力は様々ですが、就労ビザの取得においても英語力を必要とされることがあります。実際に大使館に行ってインタビューを受け、英語力の証明を必要とされる国もあります。

例えばイギリスではCEFR(ヨーロッパ共通の言語能力国際指標)のB1レベルが必要ですし、オーストラリアでも英語力がビザ取得の条件の一つとして定められています。将来海外就職を考えておられる方は、ぜひ今のうちにオンライン英会話で英語力を上げておくことを強くお勧めします。

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まとめ

海外就職で必ず必要な就労ビザは、その国によって取得条件が様々です。スキルや学歴など、どんな条件が必要なのかを事前に余裕を持って調べておきましょう。また国によっては英語力も取得条件になっていることがありますので、いつ海外就職をすることになっても困らないように、今のうちからぜひオンライン英会話でコツコツと英語力を高めてくださいね。

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