通訳士が教える「全国通訳案内士」とっておきの試験対策法<一次試験合格編>

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全国通訳案内士試験は、日本国内の語学試験では唯一の国家試験であり、その難易度の高さもよく話題に上ります。同じ英語の試験の実用英語技能検定試験で言えば、1級かそれ以上の難易度ではないでしょうか。この資格を取得するには、「外国語(この記事では英語に限定します)」「日本地理」「日本歴史」「産業・経済などの一般常識」「通訳案内の実務」の合計5つすべての試験に合格しなければなりません。そして、合格者のみが口述テストの二次試験に進むことができます。

今回は一次試験の中でも特に難易度が高い「外国語」の合格に向けた学習法についてお話させていただきます。

通訳案内士試験「外国語」の試験内容と対策について

外国語の試験は5つの大問で構成されています。内容は下記の通りです。

大問1 長文読解問題
大問2 長文読解問題
大問3 和訳問題
大問4 英訳問題
大問5 日本文化、用語などの説明問題

まず大前提として必要なことは、「英文読解力」を身につけるということです。あらゆる英語資格試験に共通することですが、試験に向けた「対策」をする前に、しっかりとした「英語力」を身につけることが大切です。そのためには日常の英語学習を積み重ねていくしか方策はありえません。

試験対策はどうしたらいい?

ここからは「対策」の話になります。まず、この試験において絶対に必要なことは「過去問」を解くということです。通訳案内士試験は他に類題が存在しないほど特殊な出題形式をとっています。例えば、大問3の「和訳問題」、大問4の「英訳問題」は共に択一式での出題です。文章中のある一文の和訳・英訳を、非常に文意が似通った選択肢の中から正解となるものを選ぶ形式となっています。このような出題は、多くの人にとってこの「通訳案内士」試験以外では目にしないはずです。

大問別に見ていきましょう。

大問1・2の長文読解問題はどう解く?

大問1、大問2はオーソドックスな形式での長文読解問題です。長文の題材が日本文化や日本の地理的な内容になっているので、特有の語彙を集中的に学習することをお勧めします。

大問3・4の和訳・英訳問題はどう解く?

大問3、大問4の和訳問題、英訳問題では文法・語法の知識が成否を分けます。難易度が高めの参考書で文法力・語法力の底上げが効果的です。

大問5日本文化、用語などの説明問題はどう解く?

大問5は国内の観光スポットや文化などの説明に合う英文を選択する問題です。通訳案内士に必要とされる知識を問う、非常に良い問題です。通訳案内士試験に特化した参考書・問題集を用いた学習がより効果的でしょう。

私がお勧めする参考書・問題集

ここでは「通訳案内士試験一次試験」に向けたお勧めのテキストを紹介いたします。

『ユーキャンの全国通訳案内士<地理・歴史・一般常識・実務> 速習テキスト&予想模試【通訳案内の実務に対応! 】』
発売が開始されたて一年にも満たない書籍ですが、ずいぶんと多くの支持を集め、Amazon売れ筋ランキングでも「通訳案内士」部門でトップとなっています。私が実際に手にした時の感想ですが、必要なポイントが網羅されており、写真やイラストが豊富で、これから通訳案内士試験に向けて学習を始められる方にピッタリの一冊だと感じました。

『全国通訳案内士 英語過去問解説(平成30年度公表問題収録)』
過去問題集の定番テキストです。先述しましたように、通訳案内士試験では「過去問演習」が非常に重要です。この一冊で14年分の過去問演習ができます。何度も解きなおすことで、試験の特有さにも慣れることができるはずです。(著作権の関係で、問題が一部非公表となっている部分もあります。)

『英語でガイド!世界とくらべてわかる日本まるごと紹介事典』
通訳案内士試験で求められる、日本文化や用語の知識をできるだけ平易な英語で身につけることができる書籍です。トピックの選定が秀逸で、読んでいるだけで楽しくなるうえ、すぐにでも外国人に使ってみたくなる一冊です。

通訳案内士一次試験の「抜け道」とは?

ここまで、通訳案内士一次試験合格に向けた話をしてきましたが、実は、「通訳案内士一次試験」の「英語」では、試験の免除を受けることができます。個人的には通訳案内士として活躍を目指されるのであれば、通訳案内士試験合格程度の英語力は身につけるべきかと思います。しかし、制度に関することをここで議論しても意味がありません。
通訳案内士英語試験一次免除対象は下記の二つの試験の合格者・得点取得者です。

1.英検1級合格者
2.TOEICで次のいずれかのスコア取得者
 ①Listening & Reading Test 900点以上
 ②Speaking Test 160点以上
 ①Writing Test 170点以上

多くの方の感覚では、こちらの「免除」を目指した方が簡単だという印象ではないでしょうか?いろいろな考え方もあると思いますが、参考までにしていただければと思います。

まとめ

私自身、通訳案内士としても活動しています。会議通訳と比較しても、仕事内容が多岐にわたり、様々なタイプのお客様と関わることになります。日本に関する興味・知識差も大きく、お客様に応じた対応が求められます。
どのようなお客様のアテンドをしても大きなやりがいを感じることは間違いありません。ぜひ皆さんも「全国通訳案内士」取得を目指されてはいかがでしょうか?

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