オンライン英会話を最近始めたという方の中には、講師との最初の会話や雑談に戸惑いを感じていらっしゃる方も多いかもしれません。初めて話す人とのスモールトークに難しさや苦手意識を感じてしまうという場合もあるでしょう。今回はそんなスモールトークに関して、肩の力を抜いて挑むことができる「会話のきっかけ作り」の方法をご紹介したいと思います。オンライン英会話で話すことがないとお困りの方はぜひご一読ください。
「How are you」で始める自然なスモールトークを身につけよう
オンライン英会話では、教材に入る前にスモールトーク(雑談)でアイスブレイクをすることが多いものですよね。しかしこの毎回の雑談にお困りの方が少なからずいらっしゃるように思います。
「今日は冒頭で何を話そうかなあ」
「前回は天気の話だったけど、また天気の話をするのもなあ」
「なかなか雑談が盛り上がらなくて逆に緊張が増すんだよなあ」
など、スモールトークがプレッシャーになってしまい、アイスブレイクどころではなくなってしまっている場合もあるかもしれません。
しかし本来最初のスモールトークはもっと気軽なものであるべきですよね。スモールトークの準備などをせずとも、肩の力を抜いて深く考えずに会話に入っていくというのが一番の理想です。そこで今回は「How are you」という挨拶から広げる、自然なスモールトークのあり方をご紹介したいと思います。
How are you?と聞かれたら素直に答えよう
オンライン英会話だけではなく、人と最初に英会話を始めるときは、「How are you?」という言葉から始めますよね。これに対し、「I’m fine, thank you. And you?」と答えてはいませんか?たしかに中学1年生で私たちはそう教わりましたが、実はこれが自然な雑談を阻む最大の壁だと言っても過言ではありません。
そもそも「How are you?」は「元気ですか?」と訳されることもありますが、どちらかというと「調子はどうですか?」という意味合いの方が強いと考えてください。日本人の間でも「調子どう?」と聞かれたら、自然なやりとりは下記のようになると思います。
A:「調子どう?」
B:「うーん、まあまあかな。最近なんか仕事が忙しくて、ちょっと肩こりが激しくてさあ。こないだもそれで整骨院にいったんだけど、なんかスッキリしなくて。」
A:「あー、わかる。わかる。私もパソコンばかり使う仕事だから目が辛くてさあ。目薬を1日に何度もさしちゃうよ」
という感じが自然な会話のスタートではないでしょうか。このAとBの会話のやりとりこそが、自然でスムーズなスモールトークのあり方ではないでしょうか。
ここでの注目点は、「調子どう?」と聞かれたことに対し、Bは素直に「まあまあかな」と自分の状態を伝え、そのあと、「まあまあと感じる理由」を述べています。この流れが英会話のスモールトークで唯一必要なステップなのです。
まとめ:スモールトークの基本の入り方
「How are you?」と聞かれたら、
1.正直に今の気分や状態を答え
2.その理由を後に詳しく付け足す
これに沿うだけでスモールトークはもう8合目まできたも同然です。
How are youと聞かれた際の返事
ここで「How are you?」と聞かれた際に正直に自分の気持ちを答えられるよう、「I’m fine」以外の答え方をいくつかまとめてご紹介しておきましょう。自分の今の状況や気持ちに合わせて下記から選んでみてくださいね。
・I‘m great.(元気だよ/調子いいよ)
・Pretty well.(まあいいよ。)
・Not too bad.(けっこういいよ)
・I‘m OK.(なんとかやってるよ)
・So so.(まあまあかな)
・Nothing special.(変わりないよ)
・Same as usual.(いつも通りかな)
・Not so good.(あんまりよくないね)
・Terrible.(最悪)
「Terrible(最悪)」なんて言ってもいいのかな、と感じられることもあるかもしれませんが、理由を後で述べるのですから問題ありません。「What’s wrong?(どうしたの?)」と聞き返してもらえるはずなので、正直にその理由を答えてみてくださいね。
「How are you?」以外の始まりとスモールトークのコツをご紹介
実際は「How are you?」以外にも、会話の入り方にはいくつかの表現があります。しかし大丈夫。そのニュアンスの違いさえ理解していればどの表現で聞かれてもスモールトークに自然と持ち込むことができます。下記に「How are you?」以外でよく耳にする3つの挨拶のフレーズを、スモールトークのコツとともにご紹介します。ぜひこの機会に覚えてみてくださいね。
How are you doing?:最近どう?
A:How are you doing?(最近どうですか?)
B:It’s not too bad. I was on holiday till yesterday. I went to the hot springs in Akita prefecture.
(悪くないですよ。昨日まで休みをとって秋田県の温泉にいっていました。)
「How are you?」と同じくらいよく耳にする挨拶の言葉です。「How are you?」より少しカジュアルな印象で、よく会う同僚や友達などに対して、「今日は調子どう?」「最近どう?」といったニュアンスで使います。現在の調子だけではなく、少し過去やこれから先の状況を聞くときにも使う言葉です。
常連の講師の場合は、この表現を使ってあなたの近況を聞いてくることもあるかもしれません。あなたの最近の状況を素直に答えて、その理由を述べましょう。
例文の場合は秋田の温泉について述べているので、その後、この温泉の良かった点や印象に残っている点などを詳しく話すと完璧なスモールトークになりますよ。
スモールトークのコツ1:最近のちょっとした出来事を素直に話してみよう
What’s new?:最近なんか変わったことあった?
A:What’s new?(なにか変わったことあった?)
B:Same old same old. I went to work, ate lunch, and just got back right now. Oh but wait, I had a really good curry for lunch today.(いつもと同じかな。仕事にいって、ランチ食べて、いま家に帰ってきたところ。あ、でも待って。今日本当に美味しいカレーを昼に食べたんだ。)
会話の始め方として、最近なにか新しいことや変わったことがあったかを相手に質問するフレーズです。目上の人には使いません。注意したいのは、「How are you?」の答えである「I‘m good」や「Not too bad」で回答してしまうと間違いになる点です。特に特別なことがなければ、正直に「Not much.(そんなにないかな)」や「Nothing much.(特にないよ)」と答えればOK。
例文のように、「Same old(いつもと同じ)」などと答えたあとで、最近のルーティーンを述べてみるのも立派なスモールトークの始まりです。話している間に、ちょっとした「よかったこと」などを思い出すかもしれませんので、思い出せればそれについて掘り下げて話してみましょう。
スモールトークのコツ2:毎日のルーティーンを話すことも立派なスモールトークの始まり!
How have you been?:最近どうしてた?
A:Hi Erika! How have you been?(やあ、えりか!ひさしぶり、どうしてましたか?)
B:Well, I’ve been good, but I have been busy these days. How have YOU been?
(ええっと、元気でしたが、最近ずっと忙しかったです。あなたは最近どうしてたんですか?)
A:Couldn’t be better. I finally finished the exam yesterday!(最高に元気でしたよ。昨日テストも終わったし。)
B:Oh, exam? What kind of exam was it?(まあ、テスト?なんのテストだったんですか?)
友達や知り合いなど久しぶりに話す人に「ひさしぶり、どうしてた?」と尋ねる際の表現です。現在完了形で聞かれているので、「I‘ve been great.
(元気にしてましたよ)」や「I’ve been ok.(まあまあでしたよ)」というように現在完了形で答えます。
また「I’m doing well.(元気にしてますよ)」と現在進行形を使って、今も元気であるということを強調する場合もありますよ。
例えば「最近は仕事が色々と忙しかったが、なぜ忙しかったのかを説明するのは難しい」という場合には、例文のようにさらっと「元気だけど忙しかったです」とだけ答えて、相手に同じ質問を返すのもスモールトークの一つの手です。その際は「あなたは」どうでしたか?と「YOU」の部分を強調して発音しましょう。このようにして質問を返すことで、相手が何か話題を提供してくれる可能性もありますよ。
スモールトークのコツ3:自分の話を掘り下げにくい場合には、相手の近況を聞いてみよう。
まとめ
オンライン英会話の冒頭のスモールトークに対しては、「今日はこの話をしよう」と準備をして臨むのも一つの手です。しかしその毎回の話題作りが重荷になる場合には、ぜひ肩の力を抜いて、「How are you」からスモールトークを広げてみてください。あなたが自分の言葉で自分の近況を話し出せば、きっと講師は助け舟を出しながら会話をスムーズに運んでくれるはずです。素直な気持ちでスモールトークを楽しんでくださいね。
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