日常生活で感じる「何気ない気持ち」をちゃんと英語で伝えられたとき、英会話の上達を体感するものです。
「嬉しい」「楽しい」といったポジティブな気持ちは、比較的口に出す機会も多い一方で、「悲しい」「腹が立つ」といったネガティブな気持ちを口にするには、ある程度英語でのコミュニケーションに慣れている必要があります。
そこで今回は、「後悔」の気持ちを伝えるための基本の表現やフレーズをまとめてご紹介していきます。
「後悔」という言葉のもついろいろな感情を意識して、表現の幅を広げていきましょう。
英語で気持ちを「正確に」伝えるための注意点
日本語と比べると、英語には気持ちを表現する単語やフレーズのバリエーションが多くあります。
例えば、「嬉しい」という言葉ひとつでも、オンライン辞書で検索すると「happy」「pleasant」「glad」など単語がたくさん出てきます。別の単語があるということは、それぞれ異なるニュアンスをもっているということです。
だからこそ、「正確に」伝えるために注意しなければならないのです。
ここでは、英語で気持ちを伝えるための注意点を確認しておきましょう。
日本語の文字をそのまま直訳しない
最もやってしまいがちなことが、日本語を文字通りそのまま直訳してしまうことです。
例えば、「怒っている」と英語で言いたいとしても、「怒る」を辞書で調べて最初に出てくる単語をそのまま使うのは危険。英語には「怒っている度合い」によって使う単語が異なります。
つまり、場合によっては、伝えたい気持ちの度合いや種類が微妙に異なって伝わってしまう可能性があるということです。
日本語での表現ではなく、「どういう気持ちを伝えたいのか」を意識するようにしましょう。
単語・フレーズは意味と使い方をセットで覚える
あなたは英和辞典で何を調べていますか?
単語の「意味」を調べますよね。もちろん「意味」も大切ですが、その単語を正しく使えるようになるには、「使い方」も一緒に確認することが大切です。
ここでいう「使い方」とは、「どのような場面で使うのか」ということです。気持ちを表す単語であれば、人を対象にしているのか、出来事を対象にしているかなど、実際の例文をみて使い方を細かく学びましょう。
「意味」と「使い方」をセットで確認するクセをつけておけば、自分の気持ちを正確に伝えるために必要なボキャブラリーを日頃から身につけることができます。
「後悔」の定番表現
さて今回のテーマ「後悔」の気持ちを正確に伝えるための表現を確認していきましょう。
まずは伝えようとしている「後悔」がどのような気持ちなのかを分類することから始めます。この作業をすることで、誤解なくあなたの気持ちを伝えることができます。
ここでは、「後悔」の定番表現をご紹介します。
やってしまったことに対する「後悔」
「後悔」といえば、「やってしまった …」という自分の行為などへの気持ちが定番のひとつ。
ここで使うのが、「regret」という単語です。使い方はシンプルで「regret」の後ろにやったことを「〜ing」の形でつけます。
例えば、
I regret buying this dress.
(このワンピースを買ったことを後悔してるの)
このように、「買う」を意味する「buy」に「ing」をつけるだけです。
やらなかったことに対する「後悔」
もうひとつの「後悔」の定番が、「やっておけばよかった」とやらなかったことに対して後悔する気持ち。
ここでも「regret」を使います。ポイントは、「not」を置く位置です。「やらなかったこと」を伝えるためには「not ~ing」という形を作ります。
例えば、
I regret not listening to you.
(あなたのいうことを聞かなかったことを後悔している)
このように、「regret」の後ろに「聞かなかったこと」を意味する「not listening」と続けます。
相手に向けて伝える「後悔」
自分の後悔以外にも、相手に注意や警告の想いを込めて「後悔」の言葉を使うことがありますよね。
この場合でも、「regret」を使って表現することができます。
・「後悔するよ」
You will regret it.
・「後悔しないようにね」
Be careful not to regret it.
「Be careful not to〜」で「〜しないように気を付ける」という意味で、相手に注意を促す便利表現です。「後悔」のregretとセットで覚えておきましょう。
「後悔」を伝えるフレーズ
ここからは、より実践的にいろいろなフレーズを使って「後悔」の気持ちを表現してみましょう。
基本の「regret」を使うフレーズから、「後悔しているんだな」ということが伝わるフレーズまで、そのニュアンスと使い方をセットで覚えていくことで、英会話を上達させることができます。
ここでは、ネイティブもよく使っている「後悔」を伝えるフレーズを確認していきましょう。
「〜したことを後悔している」
まずは基本のフレーズです。
先ほどご紹介した定番の「regret」を使う表現はマスターしておきましょう。
I regret taking this course.
(このコースをとったことを後悔してるんだ)
「regret + 〜ing」で、日本語の「後悔している」をそのまま伝えることができます。
「〜しておけばよかった」
ネイティブスピーカーがよく使う「後悔」のフレーズがこれです。
I should have done this.
(やっておけばよかった)
「should have 過去分詞」の形は、日常会話でもよく耳にするので、この機会にしっかり慣れてしまいましょう。
逆に「〜しなければよかった」と言いたいときは、「should not have 過去分詞」にするだけ。
I should not have done this.
(やらなければよかった)
慣れるまでは、少し発音しづらいと思うので、必ず口に出して、サラッとこのフレーズが使えるように練習することをおすすめします。
「何であんなことしてしまったんだろう」
ひとり言に近い「後悔」の気持ちは次のようなフレーズで表現することができます。
Why did I do such a thing?
(何であんなことしてしまったんだろう)
このように、「後悔」という言葉を使わなくても、「やってしまった …」という後悔の気持ちはしっかり伝わりますね。
「何でやらなかったんだろう」
「何で?」の表現は、やらなかったことに対してもよく使われています。
Why didn’t I do it?
(何でやらなかったんだろう)
「やってしまったこと」「やらなかったこと」、どちらに対しての後悔の気持ちなのかは、否定の「not」を使うことで、簡単に言い換えることができます。
「didn’t I」の部分は、慣れるまでスムーズに発音しづらいかもしれませんが、何度も練習することで、口全体の動かし方に慣れるので、あきらめず反復練習でマスターしましょう。
「またやってしまった」
シンプルながらも、自責の気持ちに近い「後悔」を伝えるフレーズです。
I did it again…
(またやってしまった )
このフレーズのポイントは、「again」を強めに発音すること。それぞれの単語がシンプルだからこそ、「後悔している」気持ちを言い方に乗せることが大切です。
日本語と比べて英語は抑揚があり、その文章の大事なポイント・伝えたいポイントを「強く」発音します。気持ちを伝えるフレーズだからこそ、「伝え方」も意識すると、より正確にあなたの気持ちが伝わります。
こんな言い方もできる!ネイティブがよく使う「後悔」のスラング
気持ちを伝えるフレーズは、感情に直結しているだけあり、ネイティブスピーカーはスラングを多用します。
ここでは、「後悔」の気持ちを伝えるスラングフレーズをご紹介します。
スラングと言っても、決して下品なものばかりではありません。ただ表現としてかなりカジュアルで、使う相手によっては不快ととらえることもあるので、使うことよりも「相手が言っていたら理解できるようにする」という意識で覚えておくことをおすすめします。
That sucks!
この表現は、「後悔」の気持ちの中でも、「やってしまった 、最悪だ」というニュアンスが強く出る表現です。
もともと「suck」は「吸う」という意味をもつ単語です。どのようなルーツがあって「最悪だ」という意味に転じたのかは不明といわれています。
よく日本語でも、失敗してしまったときに「もう最悪!」と言いますよね。まさにそのニュアンスをもつのが「That sucks! 」です。
Damn it!
もともと「けなす・ひどい」といった意味をもつ「damn」を使ったこのフレーズは、「しまった!ちくしょう!」という怒りにも近い「後悔」の気持ちを表現します。
強いトーンのフレーズではあるものの、ちょっと物を落としたり、日常の何気ない小さな失敗に対しても使っているので、そこまで深刻なニュアンスはありません。
ただかなりカジュアルな表現なので、気軽に使わないようにしましょう。
I screwed up!
これは、「失敗してしまった!」というニュアンスの「後悔」を表現できるフレーズです。
「screw」は、「ねじる」という意味をもつ単語で、「screw up」で「失敗する・ヘマをする」という意味で使われています。
興味深いのは、このフレーズはあまりイギリスで耳にしませんが、アメリカでは一般的によく使われているということ。スラングで、各国の特徴を知るというのも楽しいですね。
I messed up!
「mess」という「混乱」を意味する単語を使っていることから、「めちゃくちゃだ!しくじった!」という「後悔」を表現するフレーズです。
先ほどの「screw up」と同じく「失敗した」ニュアンスの強い表現ですが、「めちゃくちゃ・台無し」感をしっかりと伝えることができます。「mess」が本来持つ「混乱」のイメージをセットにすると、ニュアンスをより深く理解できます。
It’s over for me.
「後悔」の中でも、「もう終わった・もうダメだ」というような諦めに近い気持ちを表現できるフレーズです。
この「over」は、「ゲームオーバー」のように「終わり」を意味するもので、人間の関係性やゲームのような試合や勝負など、いろいろな場面の「終わり」に使うことができます。
このようにフレーズを変えるだけで、「後悔」の気持ちの裏にあるいろいろな想いを細やかに伝えることができることがわかりますね。
まとめ
「後悔」という気持ちひとつをとっても、あらゆる表現の仕方があります。
英会話を上達させるには、正しくボキャブラリーや文法を学ぶことも大切ですが、それよりも、「伝えよう」という気持ちが大切です。
日頃から、英語の正確さだけではなく、あなたの伝えたいことを正確に伝える方法にこだわってみましょう。
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