「道」だけじゃない? 英語のwayの使い方

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wayという単語は、日本語で「道」と訳されています。ゲートウェイのように日本語の中でも使われていますよね。

ですがwayは、英語の中ではもっと深い意味で使われる面白い単語です。今回は「道」「やり方」「決まり文句」の3つに分けてwayの使い方を解説します。

英語のway:「道」のway

wayの基本はやっぱり「道」です。人が歩く、車が通る道のことをwayと呼びます。ちなみに、似たことばにはpath(経路)やroad(道路)もあり、どちらもよく使われています。具体的な例を見ていきましょう。

英語のway:ほんものの「道」

Could you tell me the way to get to Tokyo station?
東京駅まで行く道を教えてくれませんか?

東京駅まで行く「道」をwayと呼んでいます。

「道を訊く」というフレーズですと、ask ways(道を訊く)だけでなく、ask directions(方向を訊く)もよく使われています。

How can I ask directions in French?
フランス語ではどうやって道を訊けばいいんでしょうか?

英語のway:「出世の道」もway

「出世の道」も日本語と同じように「道」です。wayを使うことができます。

She worked her way up the corporate ladder.
彼女は出世の道を上った。

出典:Merriam-Webster

出世の道=「企業の中の梯子」と考えて、corporate ladder と訳しています。梯子を上るとき、work her way up(働いて、自分の道を上っていく)と、wayを使うのです。成功の梯子を上っていく道のりのことをwayで表しているのですね。

英語のway:道に迷った! もway

英語では「道に迷った」もwayで表せます。

I’ve lost my way!
道に迷っちゃった!

道を「失くした(lost)」という表現をするところが面白いですね。英語ネイティブは自分の居場所に関する感覚が日本語ネイティブとかなり違うと言われています。

「方向音痴」の場合は、sense of direction(方向の感覚)を使います。

Sorry, my sense of direction is very poor.
ごめん、本当に方向音痴なんだ。

能力がないことをpoorと呼ぶことも併せて覚えておきましょう。

英語のway:「やり方」のway

やり方のことを、英語ではwayと呼びます。「何かを解決するための道筋」というニュアンスです。

やり方という単語では、means(手段)、method(メソッド)やtechnique(技術)などもあります。でも、日常会話から書きことばまで、いちばん広く使われているのはwayです。

英語のway:道→何かを解決する方法

道からのイメージで、何かを解決するための道というイメージがあるのがwayです。

The Internet has revolutionized the way we communicate.
インターネットはコミュニケーションの方法に大変革をもたらした。

出典:ジーニアス英和辞典

the way we communicate(私たちがコミュニケーションをする方法)というフレーズの中でwayが使われています。このwayは、道という意味ではありません。何かを解決する方法という意味で使われているのです。

英語のway:テクニックのwayフレーズ

私たちが日常的に出会うwayのフレーズは、実はほとんどが「やり方」「テクニック」という意味で使っているものです。こちらのフレーズを見てみましょう。

She has a way with kids.
彼女は子供と付き合うのがうまい。

出典:Merriam-Webster

「子供と付き合う道を持っている」というと少し違和感がありますよね。子供と付き合うテクニックを持っている、と考えるとわかりやすいです。

英語のwayを見かけたとき、道と訳せなかったら、まずは「方法」や「テクニック」と訳してみましょう。

英語のway:wayを使った決まり文句をマスターしよう

wayはとてもよく使われる単語です。これほどよく使われている単語だったら、決まり文句でもやっぱりよく使われるもの。

ここでは、英語を話すときに便利な、wayを使った決まり文句をご紹介します。

英語のway:out of the way=異常な

out of the wayで、「異常な状態にある」というような意味になります。本来のやり方(way)から外れてしまった(out)というニュアンスですね。

There’s nothing out of the way about the plan.
この計画に異常はない。

出典:Merriam-Webster

plan(計画)の本来の道(way)があって、そこから出て(out)しまっていないというニュアンスです。

終わらせる、という意味で使うこともあります。

Got his homework out of the way.
彼の宿題を終わらせた。

出典:Merriam-Webster

outには「すっかり」というニュアンスがあり、「宿題をやる」という道からすっかり出るようなイメージがあります。

どちらも、outの「道」というイメージから生まれていることがわかりますね。

英語のway:in my way=邪魔になっている

He is in my way!
あいつが邪魔だ!

ぶっそうな例文ですみませんが、ドラマなどでよく見るin my wayのとても分かりやすい使い方です。

in my wayは、「邪魔になっている」という意味で使われています。自分の進もうとする道に、誰かがデン! と座っているようなニュアンスです。あなたがどいてくれなければ通れない! →邪魔だ、という意味になるのですね。

逆に、in my own wayだと、「自分のやり方で」という全く別のフレーズになります。own(自身)がつくことで、wayの意味がやり方に変わっているのですね。

英語のway:on the(one’s) way=途中で

I’m on my way.
今行きます、今向かっているところです。

出典:ジーニアス英和辞典

onには、何かを「続ける」というニュアンスがあります。on the wayで、「道を歩き続けていて、まだ終わっていない」という意味になるのです。

The country is well on the way to industrialization.
その国はかなり工業化が進んでいる。

出典:ジーニアス英和辞典

工業化が進んでいる、でも完成されたわけではありません。道半ばというニュアンスを出すために、on the wayを使っています。

on the wayも、「道」というwayのニュアンスから生まれたフレーズですね。

wayが単独で使われているときは、どちらかというと「方法」という意味のことが多いです。ですが、その中には、やっぱり「道」のニュアンスが生きています。決まり文句として使う時こそ、もともとのニュアンスが大事になるのです。

まとめ

wayは、日本人なら誰でも一度は見たことがあることばです。でも、その使い方は想像以上に広く、特に日常会話ではとてもよく使われています。

日本語の直訳で考えてしまうと「道」だと思いがちですが、実際には「方法」という意味で使うことが多いです。とはいえ、どの意味も「道」という本来の意味から生まれたものです。wayに限らず、言語ではイメージを大事にすることで、効率よく単語が覚えられます!

ニュアンスを大切にして、基本的な単語こそスマートに使いこなしましょう!

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