英語をある程度上手に話せる人でも、Mexicoを「メキシコ」と言っていたりしないでしょうか。正確には「メクシコウ」で、特に気になるのが「コウ」のところ。英語には「オ」と短く終わる単語がなく、「o」で終わるときは「オウ」となります。普段意外に気づかない、英語の発音の秘密を探ってみましょう。
カタカナ語から来る勘違い発音
自分ではちゃんと発音しているつもりでも、カタカナ語の影響で、英語には存在しない音で発音してしまっていることがあります。次のような例を見直してみてください。
英語には「オ」で終わる単語がない
単語が「o」で終わっている場合、そのまま「オ」で終わらせてしまっていないでしょうか。正確には、「オウ」と発音します。
・Mexico ×メキシコ 〇メクシコウ
・espresso ×エスプレッソ 〇エスプレッソウ
・zero ×ゼロ 〇ズィーロウ
・avocado ×アボカド 〇アヴァカードウ
・studio ×スタジオ 〇ストゥーディオウ
英語には「エ」で終わる単語がない
「cafeは『カフェ』だよね?」と思うかもしれませんが、英語の単語は「エ」という短い音で終わることがなく、「エイ」のように読みます。
・cafe ×カフェ 〇カフェイ
・buffet ×ビュッフェ 〇バフェイ
・resume ×レジュメ 〇レザメイ
・sake ×サケ 〇サーキ ※ネイティブは「エ」で終わらせることができず、「キ」に近い音で発音しています。
英語には「エー」と伸ばす音がない
意外に思うかもしれませんが、英語では「イー」と短い「エ」はあっても、「エー」と伸ばす音がありません。そこで、普段私たちが使っている次のような単語は、「エイ」と発音することになります。
・case ×ケース 〇ケイス
・mail ×メール 〇メイル
・claim ×クレーム 〇クレイム
・plate ×プレート 〇プレイト
・training ×トレーニング 〇トレイニング
canは「キャン」ではない?「弱形/強形」の秘密
canという単語を辞書で引いてみてください。[k(ə)n] [kæn]など、いくつかの発音記号が書かれているはずです。つまり、canの発音は「クン」でも「カン」でも「キャン」でもよく、この「クン」「カン」を「弱形」、「キャン」を「強形」と呼びます。
助動詞や冠詞には、このように「弱形」と「強形」の発音があります。それぞれ、どのような場面で使われるのか見ていきましょう。
canは「クン」でも「カン」でも「キャン」でもいい
弱形:[kn]クン、[kən]カン
I can do it. [アイ クン/カン ドゥー イット] ※「I」を強く読みます
(「私が」できます)
強形:[kæn]キャン
I can do it. [アイ キャン ドゥー イット] ※「can」を強く読みます
(私には「できます」)
can(できる)以外のところを強調するときはcanは弱形、「できる」ということを強調するときはcanが強形となります。
aは「エイ」とも言う
弱形:[ə]ア
She’s a friend of mine. [シーズ ア フレンド オブ マイン]
(彼女は友達だ)
強形:[eɪ]エイ
She’s a friend of mine. [シーズ エイ フレンド オブ マイン]
(彼女は友達の一人に過ぎない)
「いろんな友達がいて、彼女はその中の‟一人”に過ぎないんだよ」と強調したいときは「エイ」と言い、「友達です」と普通に言うときには「ア」と言います。
theは母音の前で「ジ」になるわけではない
弱形:[ðə]ザ
He’s the new engineer. [ヒーズ ザ ニュー エンジニア]
(彼が新しいエンジニアだよ)
強形:[ði]ジ
He’s the new engineer. [ヒーズ ジ ニュー エンジニア]
(彼がその新しいエンジニアだよ)
「theは母音の前では『ジ』になる」と言う発音のルールを学校で習いましたが、この「ジ」とは実はtheの「強形」で、「あの〇〇だよ」と強調したときに「ジ」と言います。「ザ」は音が弱くて母音の前では言いづらいため、ネイティブは「母音の前ではtheの強形を使っている」のだと言えます。
オンライン英会話レアジョブのレッスンには、発音の練習も含まれています。子音の発音の違いや母音の正しい発音の仕方などを、例文と一緒に練習してみましょう。さらに、先生が普通に話していることを、注意深く聞いてみてください。cafeが「カフェ」になることはなく、必ず「カフェイ」と言っています。また、無意識のうちにaを「エイ」と言ったり、母音の前ではないのにtheを「ジ」と言ったりしているはず。そういった生のお手本を基に、英語らしい発音のコツを身につけていってください。
まとめ
Mexicoを「メキシコ」と言ったり、cafeを「カフェ」と言ったからといって、話が通じなくなるわけではありません。でも、会話の中では、普段相手が聞き慣れている言い方とはちょっと違うというだけで、意外に聞き取ってもらえなくなってしまうことがあります。
自分が聞き取る場合にも同じこと。aは「ア」、theは「ザ」と思い込んでいると、「エイ」「ジ」という音が聞こえてきた瞬間に「アレッ?」となって先が聞き取れなくなってしまったりします。ささやかな発音の秘密をマスターして、英語の音により親しめるようになりましょう。
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