「パラフレーズ」ってなに? 言い換えの力で英語をもっと伝わりやすく解説します

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「正確な英語で話そう」と思うあまり、長い文になってしまったり、難しめの言葉を使ってしまったりしていませんか?やさしい言い方で簡潔に表現するparaphrase(パラフレーズ=言い換え)の効果的な使い方を身に付けて、もっと伝わりやすい英語を話しましょう!

知っている単語でシンプルに言い換え

とっさに単語が出てこなかったり、長い文がうまく言えなかったりすることがありますよね。知っている単語を駆使してシンプルに表現できるようになりましょう。

ひとことで短く言う

△I’d like to make a reservation for a room which has an ocean view.
(オーシャンビューがある部屋を予約したいんですが)
I’d like to book an ocean view room.
(オーシャンビューの部屋を予約したいんですが)

make a reservationはよく使われる表現ですが、話すときは少々長いですよね。book(予約する)とひとことで言えるようになると便利です。which~で修飾する言い方は、形容詞にしてしまいましょう。

ひとことで言うパレフレーズの例

△offer a lower price(より低い価格をオファーする)
⇒〇discount(ディスカウントする)

△different in each season(季節により異なる)
⇒〇seasonal(季節の)

△take a faster way to get there(そこに着くのに、より速い道を選ぶ)
⇒〇shortcut(近道する)

やさしい言い方を使う

△Our team consists of members from Europe and Asia.
(私たちのチームはヨーロッパとアジアから来たメンバーで構成されています)
Our team has Europeans and )

consist of ~(~から成る)は、文書で使う分にはいいのですが、会話では少々かしこまった感じになってしまいます。haveを使って言い換えましょう。members from~のところも、シンプルな名詞にすることができます。

やさしく言うパラフレーズの例

△originate from(~を起源とする)
⇒〇come from(~から来た)

△give instructions(指示を与える)
⇒〇explain(説明する)、tell(教える)

△make an amendment(修正を行う)
⇒〇fix(直す)

文の構造を工夫してみよう

普段文を作るとき、isを使おうとしてなんだか長くなってしまったり、日本語直訳の受動態にしようとしてうまくまとまらなかったりしませんか?文の構造を少々工夫して、簡潔な伝わりやすい言い方にしましょう。

isを使わない

△The amount of consumption of rice in Japan is 54.4kg per person in a year.
(日本人の米の消費量は、1年で1人当たり54.4kgです)
A Japanese person eats 54.4kg rice in a year.
(日本人は1人1年に54.4kgの米を食べます)

「~は…だ」と表現しようとしてisを使うと、isの前にも後にも意味のまとまりを作らなければならず、文が長くなりがちです。ここでは、a … eats riceと「名詞+動詞」の文を使うことで、amount of consumption of rice is … per personの部分をうまく短く表現しています。

能動態で話す

△The championship was won by the Kenyan athletes who have never won it before.
(優勝は、以前に優勝したことのないケニアの選手たちによって勝ち取られた)
The Kenyan athletes won the championship for the first time.
(ケニアの選手たちが初めて優勝した)

受動態にするとbyを使って「行為の主語」を入れなければならず、文が長くなりがち。能動態で話すほうがラクです。

接続詞ではなく前置詞で

△When you visit Hokkaido, you should try to have some fresh crab.
(北海道を訪れたら、新鮮なカニを食べてみるべきです)
Try to have some fresh crab in Hokkaido.
(北海道では新鮮なカニを食べてみてください)

When~(するとき)は、in~やat~など前置詞のフレーズで言い換えることができます。「~してみて」とおススメする言い方も、普段の会話の中では命令形でOK。

同じ主語が続くのは避ける

△She was so rude that she angered the people in the meeting room.
(彼女の態度は失礼で、会議室の人たちを怒らせました)
She was rude and made the meeting members angry.
(彼女は失礼で、会議のメンバーを怒らせました)

上の文はso~that …(~なので…)の構文でうまくまとまっているように思えますが、sheという主語が続いていて、少々まどろっこしい感じ。同じ主語が続くのはできるだけ避けるようにしたほうが、わかりやすい文になります。

前置詞+-ingは前置詞1語に

△You will be able to purchase things in a shop by using payment applications.
(決済アプリケーションを使用することで、お店の物を購入できるでしょう)
You can buy anything with payment apps.
(決済アプリで何でも買えます)

purchaseは「購入する」というあらたまった言い方で、普段の会話ではbuyでOK。by using~(~を使うことで)とついbyを使いたくなるかもしれませんが、「~で」と手段を表すにはたいていwith~で大丈夫です。

オンライン英会話レアジョブの教材は、普段の会話で使われる典型的なフレーズで作られています。熱心に勉強している人は、「こんな簡単な単語ばかりでいいの?」「もっと難しい表現を使ったほうがいいのでは?」と迷ってしまうことがあるかもしれませんが、ネイティブが普段使う英語の表現は、意外にシンプルなものばかり。耳慣れない言葉を使うと、かえって相手が戸惑ってしまうかもしれません。先生の話し方も参考にしながら、シンプルなフレーズでできるだけたくさん話せるようになりましょう。

まとめ

丁寧にするため、または遠慮がちに切り出すために、わざとまわりくどい言い方をすることもあり、今回ご紹介したパラフレーズ前の言い方も、決して間違いというわけではありません。しかし、普段の会話の中では、長い文や難しい単語を使った文を言おうとしてうまく話せなかったり、相手に理解してもらえなかったりということも起こります。

できるだけシンプルな表現を使い、まずは相手にしっかり理解してもらえるような話し方を心がけましょう。余裕が出てくると、長い文で婉曲的に表現したり、高度な単語を効果的に使ったりすることもできるようになりますよ。

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