英語の勉強を続けているのに、いざ「英語を話す」場面になると言葉が出てこない、という経験がある人は多いようです。
そこでおすすめするのが、よく使う表現をフレーズで覚えていく方法です。
今回のテーマは、日常生活でもビジネスシーンでもあらゆる場面で登場する「進捗や状況を伝える」表現です。その中でも、「順調」な状況を伝えるフレーズを基本からフォーマルなものまで、まとめてご紹介していきます。
この記事を読んで、スマートに「順調です」と伝えられるようになりましょう。
「順調です」と伝える基本表現は?
進捗や状況を聞かれたときに、「順調」だからこそスマートに答えられるようになりたいですよね。
まずは基本表現をしっかりマスターしましょう。
ここで紹介するフレーズは、どれもビジネスシーンでも日常でも使える万能表現です。
Everything is going well / smoothly.
直訳すると「すべて順調に進んでいます」という意味になります。
「going」のあとに「well」や「smoothly」といった「順調さ」を伝える単語を置くことでニュアンスを細かく変えることができます。
「well(ウェル)」は、満足のいく全般的な良好さを伝えることができます。一方で、「smoothly(スムースリー)」を使えば、円滑さを強調することができます。
大げさに順調さを伝えたいのであれば、「Everything is going great!」なんて言い方を使ってみるとよいでしょう。基本の「Everything is going…」の形を覚えておけば使い回しの効く便利フレーズです。
It is coming along.
「一緒に行く」を意味する「come along」には、「うまく行く・はかどる」という意味もあります。
「along」には、「沿って」という意味がありますが、「with」と異なり、ずっと続くものに並んで進んでいくニュアンスがあります。何かの課題やプロジェクトといった継続して取り組んでいるものが「順調に進んでいる」状態を、道筋に「沿って」いるということで「along」が使われているんですね。
単語のもつイメージと、表現のニュアンスをセットで理解しておくと、より的確なフレーズ選びができるので、日頃から意識しておきましょう。
It is right on schedule.
「予定通り進んでいます」というフレーズで「順調です」と伝える方法です。
「right」は「正しい」という意味の単語というイメージが強いと思いますが、「ちょうど・ぴったり」という意味もあります。今回のフレーズでも、この「ちょうど」の意味を使って、「スケジュール通り」という表現になっています。
ちなみに、「Right on!」で「その通り!やったね!」という意味のフレーズとしても使われています。「right」の使い方として、まとめて覚えておくと一気に表現の幅が広がりますね。
「順調」を使ったフレーズ集
進捗や状況を表現する「順調」は、いろいろな場面で使われています。より的確に状況を伝えるためにも、場面とフレーズはセットで覚えることが大切です。
ここでは、ビジネスシーンや日常で登場するいろいろな「順調」を伝えるフレーズで確認していきましょう。
「順調に進んでいますか?」
ビジネスシーンでも、日常のカジュアルな場面でも使いやすいフレーズとしてマスターしたい表現のひとつです。
How is it coming along? (順調に進んでいますか?)
先ほどご紹介した「come along」を使った疑問文です。カジュアルに「どんな感じ?」というトーンにもなるので、サラッと口から出せるように発音にも慣れておきましょう。
発音のポイントは、最初の「How is it」を繋げるように「ハウズィット」と一気に発音すること。リズムと音に慣れることで、リスニング力アップにもなりますよ。
「今のところ全て順調です」
少しカジュアルな感じはありながら、社内で使う分には十分スマートな表現として使うことができます。
So far, So good. (今のところ全て順調です)
ここでおさえたいのが「so」の使い方。どこか「so=とても」と覚えてしまっている人も多いですが、「so」は主観的な程度を表現しているもので、「私が思っている程度を超えて、とても」というニュアンスが入ることをしっかり理解しましょう。
例えば、
Thank you so much.
Thank you very much.
この2つの文では、上の「so much」の方がその人が「ありがたい!」と思う気持ちをのせることができ、「very much」は客観的で「本当にありがたい」と感謝を強調しているだけということになります。感謝を伝えたいときは、「Thank you so much」の方がより気持ちが強く出るということですね。
「So far, so good.」は、「今まで進んできたところ、いい感じです」という意味合いです。主観に基づいた感じがあるということで、ビジネスシーンでは使う場面に気をつける必要があります。
「順調に進めています」
ビジネスシーンでよく使われていますが、学校のプロジェクトの進捗を伝える場面でも使える便利フレーズです。
We are on track. (順調に進めています)
「track(トラック)」は、陸上競技場の走路として日本でもそのまま使われているので、イメージをもちやすいかもしれません。
「on track」ということで、「本来進むべき道の上にいる」という意味になり、そこから「順調です」ということを伝えることができます。
「順調に回復しています」
ケガや病気などからの回復の状況を伝える場面で使えるフレーズです。
He is recovering smoothly. (順調に回復しています)
「順調に」の部分は「円滑に」を意味する「smoothly」がピッタリです。カタカナ英語に「スムーズ」という言葉がありますが、英語の発音では「スムース」と濁点がないことに注意しましょう。
「回復する」は「recover(リカバー)」という単語を使います。最近では、「リカバリーが早い」というように使われていることがある、「recovery(リカバリー)」は、「recover」の名詞です。使い方に応じて、単語の形の変化も一緒に覚えると語彙力アップに効果的です。
「順調に育っています」
いろいろな成長の順調さを伝えるときは、このようなフレーズを使いましょう。
It is growing well. (順調に育っています)
「it」の部分に、「The plant(植物)」や「My baby(私の赤ちゃん)」などを入れると、その成長が順調であることを伝えられます。
「grow」は「育つ」という意味の動詞で、ここから派生した単語として「grown up(グロウン アップ)」で「大人の・成人した」という意味の形容詞があります。
この場合の「順調」は「良い状態」というニュアンスが強いので、「well」がぴったりですね。
カジュアルな場面で使える「順調」を表現するフレーズ
友達や親しい人に対しては、カジュアルなフレーズを使うと、より自然なコミュニケーションを楽しめます。
ここでは、「順調」を伝えるカジュアルなフレーズをご紹介していきます。それぞれのフレーズがもつニュアンスをしっかり理解して使い分けてみましょう。
Doing good.
「いい感じだよ」というシンプルな表現です。
「元気?最近どう?」という挨拶フレーズ「How is it going?」の答えとしてもよく使われています。学校で習った「I’m fine.」よりも「Doing good.」の方が圧倒的によく耳にします。
「試験勉強はどう?」「パーティーの準備はどう?」こういったいろいろな場面でも「いい感じだよ、順調だよ」という意味で使える便利フレーズです。
No problem.
「問題ないよ」と答えることで順調さを伝えるパターンです。
順調に進んでいる状況をストレートに伝えるというよりかは、「問題ないから心配しないで」というニュアンスが強く出る表現として使われています。
親しい仲では、「No prob. (ノー プロブ)」と略して発音する人もいて、メッセージ上でのやり取りでもよく使うので、一緒に覚えておきましょう。
Just fine.
「満足な・立派な」を意味する「fine」を「ちょうど」を意味する「just」で強めている表現で、「全く問題ない」と順調さを伝えることができます。
「How are you?」「I’m fine.」のセットのイメージが強すぎることもあり、「fine」は「元気」という意味だと思っている人も多いようですが、どちらかというと「大丈夫」というニュアンスが強い単語です。
ただ言い方によっては、「あっそ、もういいよ」といううんざり感も意味してしまうのが「fine」です。順調な状況を伝えるときに誤解されないように、声のトーンや表情には気を付けましょう。
進捗や状況を英語で聞いてみよう!
コミュニケーションの基本は、相手の質問を理解するところから始まります。質問と答えをセットで覚えておくことで、より円滑に相手との会話を進めることができます。
最後に、「進捗・状況を相手に聞く」フレーズを学んでみましょう。
How is ~ going?
日常のカジュアルな場面からビジネスシーンまで幅広く使える基本表現です。
How is it going?
(調子はどう?)
How is your project going?
(プロジェクトはどんな状況ですか?)
このように、「going」の前に置いたものの進捗や状況を聞くことができます。
例文に出した「How is it going?」の「it」は状況を表しています。友人や同僚に会ったときに、「How are you? (元気?)」以外の挨拶フレーズを使えるようにしておくと英語でのコミュニケーションに上級者感が出ますね。
What happened to ~?
直訳すると「〜に何が起きましたか?」というニュアンスに聞こえてしまうかもしれませんが、これは「〜はどうなりましたか?」と進捗・状況を確認するフレーズとして使います。
What happened to the meeting yesterday?
(昨日の会議はどうなりましたか?)
What happened to your plan on your mother’s birthday?
(お母さんの誕生日の計画はどうなったの?)
特に、進捗が気になって「あれどうなった?」という文脈で使われることが多いフレーズで、気にかけている状態であることも伝わります。
ちなみに、「What happened to you?」で「何があったの?」と相手の状態を見て察するフレーズとして使うこともできます。
まとめ
相手からの質問に対して、自分の状況や気持ちを的確に伝えるためのトレーニングとして、場面とフレーズをセットにして覚えていくことは効果的です。
今回ご紹介した「順調です」でも、どんな場面でどのような「順調さ」を伝えたいのかを明確にイメージするのが最初のステップです。
いろいろなフレーズを使いこなして、表現の幅を広げて英語でのコミュニケーションをもっと楽しんでいきましょう!
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