日本語で日常的に非常によく使われる「どのくらい」。大きさや長さなどの物理的なもののサイズや、概念的で目に見えないことが「どのくらいか」は英語でどのように表現したらいいのでしょうか。
実は、あること・ものがどのくらいかを英語で尋ねるとき、ほとんどの場合がhowを使って伝えることができ、思ったより複雑ではありません。
星の数ほど多くの場面が考えられますが、この記事では日常的によく使われうるパターンをいくつか解説します。パターンを応用して英会話でどんどん使ってみてください。
量を表す「どのくらい」
量がどのくらいなのかを聞きたい場合、数えられないものはhow much、数えられるものはhow manyを使います。
how much
how muchを使う場合は、milkやsugarなど液体や粉末などの数えられない名詞の前につけます。
また、how muchをそのまま使用することも可能です。この場合、お金のことを話す場合と、お互いものの名前を言わなくても何について話しているのかわかっている場合の2つが想定されます。
How much do you have?
((お金や直前に話に出ていたものについて)どのくらい持ってる?)
How much milk should I add?
(牛乳はどれぐらい加えたらいい?)
How much butter is necessary?
(バターはどれぐらい必要?)
how many
形がなくて数えられないものについて「どのくらいか」を尋ねるhow muchに対して、how manyは「何個」「何本」など数が数えられるものについてどのくらいかを聞きたい時に使います。
How many people will your cake serve?
(ケーキは何人前ですか?)
How many glasses do you need?
(グラスはいくつくらい必要?)
How many tomatoes should I buy?
(トマトをいくつぐらい買ったらいい?)
大きさを表す「どのくらい」
大きさがどれくらいかを尋ねる時は、how bigやhow largeを使います。bigとlargeはどちらも同じ「大きい」という意味ですが、bigの方がより多くの場面で使われます。
一番大きな違いはbigは「重要なもの」の意味で使われることがありますが、largeは端的に大きさのみを表すことです。また、どちらを使ったらいいか迷う場合は、次のように覚えておくと判断しやすいと思います。
・bigは一つのものに対しての大きさ
・largeは複数のものについての大きさ
ではhow bigとhow largeのニュアンスの違いを理解しやすくするために、同じ題材を使った例を見てみましょう。訳語を比べてみると、bigは単に人数だけではなく概念的な大きさや重要度も意味するのに対して、largeは純粋に数やサイズなどの大きさを表していることがわかるのではないでしょうか。
どちらを使うかどうしても迷った時は、how bigを使うと無難です。
how big
How big is your family?
(家族の大きさはどれぐらい?)
→人数だけではなく、家族の社会的重要度も指しています
How big was your wedding?
(結婚式の規模はどれぐらいだったの?)
→出席者の数だけではなく、会場の大きさなど全体的な規模を指しています
How big is your son?
(息子さんはどれぐらいの大きさ?)
→ズバリ年齢を聞く時はhow oldを使いますが、年齢も含めた全体な大きさを聞きたい場合は、how bigを使います
how large
How large is your family?
(家族は何人ぐらいいるの?)
→単純に家族の人数という意味での大きさを指しています
How large was your wedding?
(結婚式には何人ぐらい出席したの?)
→単純に結婚式への参加者の人数という意味での大きさを指しています
How large is your son?
(息子さんの体の大きさはどれぐらい?)
→単純に年齢は関係なく子供の身体的大きさを指しています。
期間・頻度を表す「どのくらい」
どのくらいの期間か、どのくらいの頻度かなどを尋ねたい時はhow longやhow oftenなどを使用します。いくつか異なる表現があるので、それぞれ見ていきましょう。
how long
「どのくらい英語を勉強しているのか」「どのくらい滞在しているのか」「どのくらい時間がかかるのか」など一般的に期間の長さを聞きたい時はhow longを使います。
How long have you been studying Japanese?
(どのくらいの期間日本語を勉強しているんですか?)
How long will you be staying in Japan?
(日本にはどれぐらいの期間滞在しますか?)
How long does it take from London to Paris by train?
(ロンドンからパリまで電車でどれぐらいの時間がかかりますか?)
how much time
how longと同じくhow much timeも「どのくらいの時間」を指し、入れ替えることが可能です。強いて言えばhow much timeはよりフォーマルで、how longの方がカジュアルな表現になります。
また、how longは”How long will you be here?”(ここにどれぐらいいる予定?)のように人そのものに対する状態の時間について尋ねることに使えるのに対し、how much timeは人そのものに対する状態への質問には使いません。
次の例を見てみると、時間の対象が寝る時間や到着までの時間など、人以外が対象になっていることがわかると思います。
How much time do you sleep every night?
(毎晩どのくらいの時間寝るの?)
How much time do you want?
(どのくらいの時間欲しい?)
How much time is left before we arrive in Tokyo?
(東京に着くまであとどのくらい?)
how much longer
あとどのくらいの時間の長さかを聞く時にhow much longerを使います。
How much longer can you wait?
(あとどのくらい待てる?)
How much longer can you stay here?
(あとどのくらいここにいられる?)
How much longer can it be before the taxi arrives?
(タクシーが来るまであとどのくらい?)
by when
どのくらいの期間を尋ねる時に「いつまでに」という意味のby whenを使って表現することもできます。より具体的に期限を聞きたい場合に使用しましょう。
By when do I need to reply?
(いつまでに返事しないといけないの?)
By when do I need to return it to you?
(いつまでにそれを返さないといけないの?)
By when should I complete the job?
(いつまでにその仕事を終えないといけないの?)
how often
「どのくらいの頻度で」を尋ねたい場合、「頻繁に」という意味の副詞であるoftenにhowをつけることで表現することができます。
How often do you go to gym?
(どのくらいの頻度でジムに通っているの?)
How often can you come over?
(どのくらいの頻度で来れる?)
How often do you check your emails?
(どのくらいの頻度でメールをチェックしてる?)
程度を表す「どのくらい」
howに感情を表す形容詞や過去分詞、程度を表す副詞などを合わせて「どのくらいか」を聞くこともできます。これらを使うことで質問する際の幅が格段に広がりますので、いろいろな単語を組み合わせて練習してみてくださいね。
how + 形容詞
howに悲しい、幸せ、暑い、難しいなど様々な形容詞を合わせることで「その感情・温度・難しさなどがどの程度なのか」を聞くことができます。いくつか例を見てみましょう。
How happy were you when you heard the news?
(その知らせを聞いた時、どのくらい幸せだった?)
How hot is outside?
(外はどのくらい暑い?)
How difficult was the exam?
(試験はどのくらい難しかったの?)
How heavy is the suitcase?
(彼はどのくらい頑固なの?)
How sweet is the cake?
(ケーキはどのくらい甘いの?)
how + 副詞
how oftenなどで「どのくらいの頻度」を表す表現を学びましたが、howに「頻繁に」を意味する副詞のfrequentlyを合わせることでも同じような意味の表現をすることができます。他にも様々な副詞を使って「どのくらい」を表せます。
How frequently do you see him?
(どのくらいの頻度彼に会うの?)
How badly did you get hurt?
(怪我はどのくらいひどかったの?)
How fast can he run?
(彼はどのくらいの速さで走れるの?)
How soon can you come over?
(どのくらいすぐ来れる?)
to what extent / to what degree
extentは程度や範囲を意味し、degreeは度合いを意味する名詞です。これにto whatをつけることで「どのくらいの範囲まで」「どの程度まで」を表すことができます。どちらもhow muchに言い換えることができるので、日常会話では滅多に聞くことはありませんが、こういう言い方もあるということを覚えておきましょう。
To what extent do you think he’s aware of the problem?
(彼はどのくらい問題について認識していると思う?)
To what degree would you say you had control over things that went on?
(起こっていた出来事に対してどのくらい管理ができていたと考えている?)
まとめ
「どのくらい」を表す英語のいろいろなパターンをご紹介しましたが、どれぐらい知っていたでしょうか?基本的には、「how much+不可算名詞」「 how many+可算名詞」「 how+形容詞」「 how+副詞」の4パターンを知っておけば、あとは組み合わせる単語のバリエーションで程度についてのほとんどの質問がカバーできます。
「どのくらい」の質問のしかたを覚えておくと、相手の気持ちに寄り添ったり、突っ込んだ内容の質問をすることができるようになるので、繰り返し練習しましょう。
Please SHARE this article.
英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう
英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。
無料登録しておくとお得な情報が届きます
今すぐ無料体験する最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結
※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます
レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。
利用者インタビュー
無料登録~7日以内なら初月半額
今すぐ無料体験する