I owe you one.って何？便利な動詞oweをマスターしよう

oweは読み方が「オウ」、意味も「（～を）負う」という覚えやすい動詞ですが、「（お金などの）借りがある」という以外に、会話の中のさまざまな場面で使えることをご存じでしたか？便利な動詞oweの使い方を身につけて、普段の会話の中で活用しましょう。

基本的なoweの意味は「借りがある」

誰かに「（お金を）借りている」というとき、英語ではoweとひとことで表すことができます。oweの基本的な使い方を見ていきましょう。

お金を借りている

「owe＋人＋金額」で、「人に（金額）を借りている」となります。

A: I think I owe you 1,000 yen.
（あなたに1,000円借りていると思います）
B: Never mind. Give me back anytime.
（気にしないで。返すのはいつでもいいですよ）

責任を負う

日本語の「（責任を）負う」というときの言い方そのまま、owe a responsibilityと言えます。

A: Do we really need to do this?
（本当にこれをやらないといけないんですか？）
B: Yes. We owe a responsibility to it.
（はい。私たちが責任を負っているんです）

「いくらですか？」

買い物をするとき、「いくらになりますか？」と言うのに、oweが使えます。「お店の人に借りがある、支払いを負っている」という発想ですね。

A: How much do I owe you?
（いくらになりますか？）
B: It’s 50 dollars.
（50ドルです）

世話や感謝を「負う」oweの応用例

「お金を借りる」「責任を負う」という以外に、「世話になった」「感謝している」というときに、oweを使うことができます。特に改まった言い方というわけではなく、日常の会話で普通に使われます。

「借りができた」

誰かに助けてもらったとき、日本語で「借りができた」と言いますが、英語ではoweを使って表現することができます。

A: I owe you one.
（あなたには借りができましたね）
B: Don’t mention it. It’s nothing.
（そんなことないです。大したことではありません）

お礼をする「借り」ができた

「owe＋人」の代わりに「owe＋モノ」として、「あなたにモノでお返しをする借りができた」ということができます。

A: Thanks. I owe you a drink.
（ありがとう、1杯おごらせてください）
B: It’s so nice of you.
（それはどうもご親切に）

感謝する

I owe you.だけで「あなたには世話になった」という感謝の言葉にすることもできます。SNSではIOUという略語として使われることもあります。

A: Thanks for the info. IOU
（情報をありがとう。感謝）
B: NVM
（気にしないで＊Never mind.の略）

謝罪する

感謝するだけでなく、謝罪のための表現にすることもできます。「謝罪を負う」と考え、owe an apologyと表現します。これは少々改まった感じの言い方です。

A: I owe you an apology.
（あなたに謝らないといけません）
B: OK. Don’t let that happen again.
（わかりました。もうあんなことがないようにしてください）

I owe you.は感謝の表現であることから、「あなたのおかげです」という気持ちを表すこともできます。例えば、オンライン英会話レアジョブのレッスンで、「先生のおかげで、仕事の面接がうまくいきました」と言いたい場合、The job interview went well. I owe you a lot.と表現することができます。

単なるThank you.とは異なり、「あなたがいろいろと助けてくれたおかげで」「あなたなしにはできなかった」という気持ちを込めた言い方になります。先生とのやりとりの中で、いつかぜひ実際にI owe you.を使ってみてください。

まとめ

oweは辞書で引くと「借りている」「義務を負っている」といった説明があり、なんだか難しい動詞のように思えてしまうかもしれませんが、実際には会話やSNSでI owe you one.（借りができましたね）、IOU（感謝）と気軽に使える表現です。さまざまなものを「負う」ことができるoweの感覚を身につけて、自分でも普段の会話の中で使ってみてください。