高いモチベーションとともに英語学習を始めたものの、長続きしないという人は少なくありません。しかし、どうしてやる気があるのに多くの人が「続かない」状態に陥ってしまうのでしょうか?
そこで今回は、「英語学習が続かない」状態から脱却するために、その理由と続けるコツを分かりやすく解説します。
英語学習が続かない理由
英語学習が続かない理由は人それぞれですが、その理由にはいくつかのパターンが見られます。まず、自分の英語学習が続かない理由をしっかり把握することから始めましょう。
<英語学習が続かない理由>
・そもそも学習方法が分からない
・終わりがない
・英語学習の優先度が高くない
・基礎を疎かにしている
・上達を実感できない
・学習初期にペースを上げすぎる
・時間がない
・お金がない
・誘惑に負ける
多くの方が上記の理由に当てはまるのではないでしょうか。それでは各理由について詳しく見ていきましょう。
そもそも学習方法が分からない
「英語を話せるようになりたい」あるいは「外国人と英語で話したい」など漠然とした目標はあるものの、「学習方法が分からない」という人は少なくありません。それは明確な学習目標がないからです。目標が設定されていなければ、何をどう学習すればいいのか分からないのは当然のことと言えるでしょう。
学習のゴールを設定することで、これから取り組まなければならないことが見えてきます。特に、4技能(読む・書く・聞く・話す)の何が最も必要なのかが分かるので、自ずと学習方法も明確になるでしょう。
終わりがない
英語学習を進めても次から次へと学ぶことがあり、「いったいいつになったら終わるのか」と考え、続けられなくなってしまう人もいます。当然のことながら、1つの言語を習得しようとすれば、かなり長い時間が必要です。
「終わりがない」としんどくなってしまう人は、目標が設定されていないのが続かない原因です。小さな目標を設定することから始め、達成できたら次へ進むようにしましょう。
英語学習の優先度が高くない
「英語が話せたらカッコいい」「英語が話せたら将来の転職等に有利」などと憧れの延長で英語学習を捉えていると、ちょっとしたことで挫折してしまいます。なぜなら、英語学習の優先度が高くないから。つまり、「どうしても英語を身につけたい」という気持ちが足りないということです。
英語の運用能力が高い人が「すごい」と思われたり、「就職・転職等で優遇」されたりするのは、習得が容易ではないからです。一朝一夕には習得できないからこそ評価されるのです。本当に英語を身につけたいと思うなら、その優先度を高くして学習を続ける必要があるでしょう。
基礎を疎かにしている
語彙や文法などの基礎を学習するのはつまらないので、やる気をそがれてしまいます。しかし、どんな言語でも語彙や文法などの基礎がしっかりできていないと、スキルを構築できません。建物にしても基礎がしっかりしていなければ、簡単に崩れてしまいます。英語も同様で、基礎ができていなければその先の上達はなかなか見込めません。しかも、無理に詰め込んでいけば、建物のようにすべてが崩れてしまうかもしれません。
このように基礎を疎かにして学習初期に挫折してしまう人は少なからず存在しますが、語彙や文法などの基礎をしっかり学習しておけば、その後の学習はずっと楽になります。語彙力・文法力があれば苦手なリスニングやスピーキングの習得もスピーディーに進むでしょう。
上達を実感できない
どんなことでも上達を実感できなければやる気をそがれ、反対に上達が実感できればさらなるやる気につながります。特に1人で英語学習をしている場合、上達を実感しにくいのでモチベーションは下がってしまうかもしれません。
そのような人は、上達を実感するために何らかの英語の試験を受けてみるのも1つの方法です。
ただし、英語学習においては、すぐに結果が出ることを期待しすぎないことが重要です。なぜなら、すでにお話した通り英語は一朝一夕には習得できないからです。少しずつ、けれども確実に身につけていけば、1年後、2年後、3年後には大きな成果を実感できるはずです。
学習初期にペースを上げすぎる
誰もが学習初期には高いモチベーションをキープしているので、ペースを上げすぎてしまいがちです。もちろん、たくさん学習することは悪いことではありませんが、あまり初期段階でペースを上げすぎると、息切れして「続かない」状態に陥ってしまいます。
英語学習は長期戦なので、フルマラソンのように考えてみてください。フルマラソンでは闇雲に走るのではなく、全体を通したペース配分が重要です。最初にペースを上げすぎれば、途中から遅れを取ったりゴールできなかったりしてしまいます。英語学習も同様で、あまり自分にムチを打って学習ペースを上げると、息切れしたり燃え尽きたりして挫折してしまいます。
時間がない
英語学習の挫折理由に「時間がない」という人がいます。しかし、本当に時間がないのでしょうか?もちろん本当に多忙で寝る時間もないという人もいるかもしれませんが、「時間は自分で作るもの」です。
英語学習においては、朝食や夕食を食べながら英語のニュースを見たりラジオを聞いたりすることもでき、夕食後にテレビを見ないで英単語を覚えることも可能です。
おそらく「時間がない」という人には、他の理由があるのではないでしょうか。その理由をしっかり見つけて、「英語学習が続かない」状態から脱却しましょう。
お金がない
お金がなければ英会話に通うこともできず、参考書を買うこともできません。しかし、お金をかけなくても英語学習は可能です。例えば、「自分の頭で考えていることを英語にしてみる」「1日の出来事を英語にしてみる」など、工夫次第で英語のトレーニングはできます。単語が分からなければ、Google翻訳を使えば発音も聞けるので便利です。もちろん、無料のアプリを活用してもいいでしょう。また、格安で英語学習が可能なオンライン英会話もおすすめです。
「お金がない」という挫折理由は「時間がない」のと同様、真の理由は他にあるはずですから、その理由をしっかり見極めるようにしましょう。
誘惑に負ける
英語学習をしたいと思っていても、時間があればゲームやYou Tubeに夢中になってしまうという人もいるでしょう。このような人は、先にお話したように英語学習の優先度が低いために、誘惑に負けてしまうと考えられます。本当に英語を身につけたいのかをじっくり考え、目標を設定することをおすすめします。
英語学習を続けるコツ
英語学習が続かない理由がはっきりしたところで、挫折することなく「続けるコツ」を探っていきます。
学習目標を設定する
学習目標となるゴールを設定しなければ、学習方法を明確にできません。「英語がペラペラになりたい」人がたくさん参考書を買ってTOEIC対策をしても、それは時間の無駄になってしまいます。
つまり、目標とアプローチが一致しなければ、ゴールへは到達できないということ。自分が目指しているものを明確にすることで、何を学習すればいいのかが明らかになります。
<目標例>
・英語でコミュニケーションが取れるようになりたい →リスニング・スピーキングの強化
・TOEICスコア800以上 →必要な語彙・文法の強化
・映画や海外ドラマを字幕なしで見たい →子供向けの聞き取りやすい映画などから始める
・英語でプレゼンをしたい →プレゼンに必要な語彙の習得・簡潔な話し方の強化
上記のように、目標を設定した後、何が必要なのかを見つけ、細分化して学習方法を考えていきましょう。
上達が実感しやすい学習法を取り入れる
英語学習はすぐに結果が出ませんが、上達を実感したい人は問題集などを活用して成果を確認してみましょう。学習目標にもよりますが、オンライン英会話などを活用してネイティブと話してみるのもいいでしょう。自分の言いたいことが言えるようになるには時間がかかりますが、少しずつでも上達を実感できるはずです。もちろん、スキルを構築していくようなアプリを活用してもいいでしょう。
もっとシンプルに学習したい人は、1日1~3単語を覚え、1週間、1ヶ月単位で試験をして、その成果から上達を実感することも可能です。
アイディア次第で小さな上達はいくらでも実感できますから、上達を今後の力に変えてみてくださいね。
長期戦と捉える
何度も言っているように、英語学習は長期戦です。「すぐにペラペラになる」ことはありません。母国語でさえ、24時間毎日使っても形成されるのに12年あるいは15年かかると言われています。第2言語の英語にも同様の時間、あるいはそれ以上の時間がかかっても不思議ではありません。
もちろん習得期間には個人差がありますが、大切なのは「時間がかかる」と捉えることです。急がずに、着実に進んでいくのが習得の近道です。
耳を鍛えてモノマネ上手に
「英語を話す」とは、ネイティブの英語を聞いたまま同じように話すこと。つまり、マネすることなのです。そのためには、耳を鍛えることが有効でしょう。もともと楽器などを演奏する人は耳が鍛えられているので、リスニングやスピーキングの上達が早い傾向にあります。
同じ英語を聞いても聞き取れる人と聞き取れない人がいるのは、音をしっかり聞き取れるかどうかでもあります。もちろん語彙力や文法力がなければ、同音のforとfourの区別がつかないということもありますが、基本は正しい音を聞き分けることです。
聴覚も鍛えれば感度が増します。たくさん英語を聞いてマネしてみましょう。
英語学習を習慣化する
英語学習を続けるコツとして最も重要なのは、学習を「習慣化」することです。つまり、英語学習を生活に取り入れるということ。最後に、習慣化するためのポイントをまとめておきます。
学習のデイリー・ルーティンを決める
1日のいつ、どこで、どんな方法で学習するのかを決めます。当然のことながら、ルーティンに組み込む内容は学習目標に準じたものでなければなりません。そしてルーティンに取り入れたことは、やる気やモチベーションとは関係なく、毎日マスト事項として行うようにします。
時間は短くても構いませんが、徐々に長くしていきましょう。
例1:通勤時間を活用
電車通勤なら、リスニングや文法理解などの時間にする。アプリでの学習も有効。車通勤なら、英語を聞きながら同時に音をマネして発音するシャドーイングの時間に。
例2:夕食後
オンラインで英語のニュースを読んで、知らない語彙を書き出したり分からない表現を抜き取ったりする。
スキマ時間を活用する
通勤時間の活用もスキマ時間の活用の一例ですが、1日を振り返ってみると「待ち時間」「移動時間」「仕事と仕事の合間」「家事の合間」など、何らかのスキマ時間があるはずです。このスキマ時間を活用して英語学習をすれば、簡単に習慣化できます。
初期の目標設定は低めにする
最初から難易度を上げてしまうと挫折してしまうので、最初の目標設定は低めにし、徐々に難易度を上げていく方が続けやすいです。小さな目標を達成することで成功体験を重ねていきましょう。
常に英語で考える
教材がなくても英語を日常に取り入れることは可能です。目に見えることや頭の中で考えていることなどを、常に「英語でどのように表現すればいいのだろう」と考え、実践していくと表現力が上達します。知らない語彙や文法があれば携帯電話などにメモしておき、その日の英語学習時間に調べてみるのもいいでしょう。
その他にも、It was great!という文のgreatの部分に使える形容詞を考えたり、「嬉しい」にはどのような表現があるのかを調べてみたりすると形容詞の学習にもなります。
「常に頭の中を英語にする」ことで、自分の知らない語彙や文法が明らかになるので、その部分を強化していきましょう。
まとめ
英語学習は一朝一夕にはいきませんが、決して習得できないものではありません。これまでどうして英語学習が続かなかったのかをしっかり確認し、新たな学習目標を設定してみてください。
そして、英語を学習だと捉えずに「食事をする」「風呂に入る」など毎日することと同じようにルーティンに取り入れ、英語学習を成功へ導きましょう!
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