英語を話す機会に恵まれたのに、「思うように話せなかった…」と苦い経験をした人は少なくないでしょう。たいてい後になってから「○○と言えばよかった」「何であんなに簡単なことが言えなかったんだろう」などと悔やむものです。
そこで今回は、日本人が苦手とするスピーキング力を飛躍的に向上させることができる「独り言」英語学習について、徹底的に解説します!
日本人はスピーキングのポテンシャルがある
日本人が英語を話せない理由
日本人が英語を話せない理由はいくつかありますが、最大の理由は「話すことに慣れていない」から。つまり、話すための訓練をしていないということです。
もう一つの大きな理由は、日本の「恥の文化」でしょう。要するに、間違えると恥ずかしいという気持ちが強く、頭の中で考えすぎてなかなか英語が出てこないのではないでしょうか。
日本人以外のノンネイティブの英語を聞いていると、時制などお構いなしに思ったことをバンバン話しています。時制を気にしないので少々理解に苦しむ場面もありますが、間違えることを気にせずに英語を話せるのは称賛すべき点で、日本人が見習うべきことでしょう。
英語を話す際にまず心に留めておくべきことは、「間違ってもいい」「間違いは恥ずかしいことではない」ということ。間違いは上達のワンステップだと捉え、恐れることなく英語を話すことが大切です。
詰め込まれた知識をアウトプットするだけ!
このように日本人は英語を話すことに慣れていない上、間違えたら恥ずかしいと考えてしまうため、なかなかスピーキングが上達しません。
しかし、多くの日本人が中学・高校を通して6年間英語を勉強しています。そのため、「英語は話せないけど読めば理解できる」という人が多く存在しています。つまり、多くの日本人には基礎的な英語知識が備わっているということです。
言い方を変えると、「日本人にはスピーキング上達のポテンシャルがある」ということ。なぜなら、スピーキングは知識のアウトプットにより成立するからです。逆に言えば、スピーキング(アウトプット)はインプットによる知識の構築がなければ不可能だということ。すでに英語の知識が備わっている日本人はアウトプットの訓練をすれば、飛躍的にスピーキング力が向上するはずです。
スピーキングが向上する「独り言」英語学習
ここまでお話した通り、私たち日本人は訓練次第で英語のスピーキング力が向上する可能性を秘めています。そして苦手なスピーキングを向上させる効果的な学習が「独り言」です。
「独り言」英語学習とは
「独り言」英語学習とは言葉の通り、独りで英語を話す学習法です。特に定義があるわけではなく、その学習法は人それぞれ異なります。ただし、独りで英語の文章を紡ぎ出すという点は共通しています。
実際のトレーニング方法は後述しますが、初心者であれば身の回りのこと、自分の行動、今感じたことなどを英語で文章にしていきます。また、英語の中・上級者であれば、仮想の話し相手に向かって自己紹介をしたり、何らかのトピックについて話したりしてもいいでしょう。
どちらにしても一文だけで終わることはなく、自分の話をどんどん広げていきます。その際、当然のことながら分からない単語や表現などが出てくるので、そこで一度「独り言」は中断して、単語や表現を調べてから、再度「独り言」を始めます。
この学習法は一人で取り組むため、間違えても恥ずかしいということはありません。また、間違えてしまったときに仮想の相手に「I made a mistake, so I need to check it. Please wait for a moment(間違えてしまったから、ちょっと調べなければ、少々お待ちください)」などと独り言が言えれば、スピーキング力はどんどん上達するはず。その際、「少し待って(wait for a moment)」という表現の他の言い方も調べて書き出しておくと、状況や話す相手によって使い分けられるようになるでしょう。
ちなみにwait for a moment の他の言い方には、hang onやhold onがあります。どちらもカジュアルな表現ですが、hold onは電話で「少々お待ちください(hold on please)」と言うときによく使われ、hang onは友人同士の会話で「ちょっと待って(hang on)」のように使われます。
「独り言」英語学習の効果とは
次に、「独り言」英語学習の効果について解説します。前述した通り「独り言」英語学習は英語を紡ぎ出していきますが、どのような効果があるのでしょうか?
実は、「独り言」英語学習には絶大な効果が期待できます。
「独り言」英語学習の効果
・英語を話すことに慣れる
・語彙力が向上する
・文法(語順)が身につく
・瞬発力がつく
一つずつ見ていきましょう。
英語を話すことに慣れる
「独り言」のトレーニングをすることで、常に英語でどう話すかを考えて実際に発しているため、英語を話すことに慣れます。ただ「知っている」だけであったフレーズや単語も何度も使うことによって「使い慣れてくる」でしょう。つまり、毎日ブツブツと英語を発していることが、英語を話すことに慣れる訓練になっているということです。
語彙力が向上する
毎日いろいろなことについて英語で話していれば、そのトピックは広範囲にわたるため、語彙力が飛躍的に向上します。また、実際に文章の一部として発しているため、記憶にも残りやすいでしょう。
文法(語順)が身につく
文章として英語を紡ぎ出しているため、自然と文法力が身につきます。もちろん、独り言で発した文の時制を変えたり、異なる構文を使ったりするのも効果的です。
瞬発力がつく
毎日英語を紡ぎ出していれば、言いたいことを英語にする瞬発力がつきます。つまり、長く考えることなく瞬間的に言いたいことを英語で言えるようになるということ。瞬発力は英語でコミュニケーションをとる上で最も必要なスキルです。
「独り言」学習の具体的なトレーニング法
では最後に、具体的な「独り言」学習のトレーニング法をご紹介します。
英語初心者のトレーニング法
独り言は何でも構いませんが、初心者の場合は「主語+述語」の形から始めましょう。内容は自分のこと、主語は「I」から始め、時制は現在とします。
I go shopping.(買い物に行く。)
I eat breakfast.(朝ごはんを食べる。)
I read my book.(本を読む。)
I meet my friend.(友だちに会う。)
I wash my hands.(手を洗う。)
次に、上記の文に場所や時間などの情報を付け足していきましょう。前置詞や副詞の使い方に注意してください。
I go shopping before dinner.(夕食の前に買い物に行く。)
I eat breakfast with my husband.(夫と朝ごはんを食べる。)
I read my book on my bed.(ベッドの上で本を読む。)
I meet my friend at the coffee shop.(喫茶店で友だちに会う。)
I wash my hands even if my hands are clean.(たとえ手がきれいでも手を洗う。)
最後に、上記の文を過去形に変えます。
I went shopping before dinner.(夕食の前に買い物に行った。)
I ate breakfast with my husband.(夫と朝ごはんを食べた。)
I read my book on my bed.(ベッドの上で本を読んだ。)
I met my friend at the coffee shop.(喫茶店で友だちに会った。)
I washed my hands even if my hands are clean.(たとえ手がきれいでも手を洗った。)
慣れてきたら時制を変えるだけでなく、よく使われるフレーズなどを盛り込んで練習します。
I feel like crying.(泣きそうだ。)
I put on my clothes.(服を着る。)
I take off my shoes.(靴を脱ぐ。)
I hang out with my friends.(友だちと出かける。)
I try on a jacket.(ジャケットを試着する。)
一文を作るのに慣れたら、その文を広げていきます。その際、5W1Hを意識すると文を広げやすいでしょう。
5W1Hとは
What(何を)
Where(どこで)
When(いつ)
Who(誰に/誰と)
Why(なぜ)
How(どうやって)
英語中上級者のトレーニング法
中上級者は最初から複数の英文から始めましょう。一番やりやすいのは仮想の相手に自己紹介をしたり、自分の一日のルーティンを話したりすることです。
Hello, I’m Yamato. I was born and raised in Yokohama.(こんにちは、ヤマトです。生まれも育ちも横浜です。)
I have been working in the publishing industry for 5 years.(出版業界で5年働いています。)
I got married last year and my first child will be born in December. I’m a bit nervous about it but looking forward to meeting my baby.(昨年結婚して、12月に子どもが生まれます。少し不安ですが、赤ちゃんに会うのを楽しみにしています。)
I love travelling and I have been to 20 counties, but I haven’t been to the African Continent yet, so I would love to visit there some day.(旅行が好きで、これまでに20カ国に行きました。でも、まだアフリカ大陸には言ったことがありません。だから、いつか訪れてみたいです。)
It’s pleasure to meet you.(お会いできて光栄です。)
自己紹介や一日のルーティンができるようになったら、目に入る人について2~3のコメントをしてみてもいいでしょう。
That person looks cool! His hair style is pretty nice. You are waiting for your girlfriend, aren’t you? Ah, just as I thought!(あの人、カッコいい!髪型が結構イケてる。彼女を待っているんでしょ?あぁ、やっぱり!)
その他には、自分の興味のあるトピックについて独り言を紡ぎ出すというのも効果的です。そのトピックについての英語の動画などがあれば、まずそれを見て、これまで知らなかった語彙やフレーズをピックアップしましょう。そして、それらの新しい語彙やフレーズを独り言で使っていきます。これを繰り返せば、かなりの量の語彙やフレーズを自分のものにできるでしょう。
トレーニングの成果を確かめる
インプットした知識を独り言でアウトプットした後は、これらのアウトプットがネイティブに通用するのかを確かめます。その際に便利なのが「オンライン英会話」です。「オンライン英会話はある程度話せるようになったら始めよう」と考える人もいるかもしれませんが、少しのインプットでもそれをアウトプットとして使うことでスピーキング力は構築されていきます。つまり、「インプット→オンライン英会話でアウトプット」を繰り返すことでスピーキング力が飛躍的に向上するということです。
オンライン英会話は貴重なアウトプットの場であるため、受け身で先生の質問に答えているだけでは上達しません。しかも、ありきたりの質問ばかりではつまらないレッスンになってしまいます。オンライン英会話をフルに活用するためには、自己紹介の後に「Let’s do a free conversation.(雑談しましょう)」や「I have a specific topic I want to talk about.(話したいトピックがある)」のように話して、自分が話したいことに移行しましょう。
オンライン英会を受ける前には自分が話したいトピックの準備をしますが、その際に「模擬レッスン」を想定して練習しておきます。つまり、レッスンのシミュレーションをしておくということ。このように準備をしておくとオンライン英会話をフルに活用できます。そして、オンライン英会話で自分の上達の成果をしっかり確認しましょう。これを繰り返せば、必ずスピーキングは上達します!!
まとめ
多くの日本人にはスピーキング力を向上させるポテンシャルがあります。必要なのは「英語を話すことに慣れる」こと。そして、英語を話すことに慣れる効果的な方法が「独り言」英語学習です。この学習法には決まりがありませんから、自分の好きなことを英語にしてみてください。そして、オンライン英会話を活用して、上達の成果をしっかり確認しましょう。
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