海外旅行で公共交通機関を使うのは、ちょっとした冒険かもしれません。なぜなら日本と利用方法が異なるからです。しかし、現地の人に行き方を尋ねたり不安を抱えながら教えられた交通機関を利用したりするのは、間違いなく自信を与えてくれるでしょう。
そこで今回は、交通機関を使うときに役立つ英語フレーズを【乗り物別】にまとめます。日本国内で困っている外国人を手助けするときにも役立つでしょう。
「交通機関を利用する」は英語で?
交通機関に関する基本の英単語をおさらい
交通機関を利用する際に使われる英語は、中学で教わる基本的な単語やフレーズが大半を占めています。まず、交通機関に関する基本的な英単語をおさらいしておきましょう。
交通機関に関する基本的な英単語
交通機関 | means of transportation / transport facilities / transit |
---|---|
公共交通機関 | public transport / public transportation |
乗り物 | a vehicle(陸上)/ a vessel(海上)/ transportation(交通機関) |
電車 | train |
地下鉄 | subway / the Tube(ロンドン)/ Metro(パリ・ワシントンなど) |
モノレール | monorail |
路面電車 | streetcar(米国)/ tram(英国) |
バス | bus |
路線バス | a bus on a regular route / fixed route bus |
タクシー | taxi |
飛行機 | airplane |
船 | ship / boat / ferry / vessel |
運賃 | fare |
切符 | ticket |
片道切符 | a one‐way ticket(米国)/ a single ticket(英国) |
往復切符 | a round‐trip ticket(米国)/ a return ticket(英国) |
乗り場 | a platform(電車)/ a bus stop(バス)/ a taxi stand(タクシー) |
乗り換える | transfer / change trains |
停車駅 | stops |
路線図 | route map |
時刻表 | timetable |
始発 | first train / the first departure of the day |
最終便 | last flight / last bus / last train |
欠航 | cancellation of a flight / sea voyage |
get inとget onの使い分け
乗り物に乗る際に使われるget in とget onはどちらも「(乗り物)に乗る」という意味ですが、両者は「乗る物」により使い分けます。
get onを使う乗り物
bus, train, airplane, ferry / boat, motorbike, horse
= 乗り込む(乗り上がる)イメージ
Let’s get on the train! (電車に乗りましょう!)
He didn’t get on the plane. (彼は飛行機に乗らなかった。)
get onを使う乗り物から降りる際には、get offを使います。
We have to get off the bus here! (ここでバスを降りなければ!)
get inを使う乗り物
taxi, car
= 中に入り込むイメージ
Please get in the taxi. (タクシーに乗ってください。)
get inを使う乗り物から降りる際には、get outを使います。
Only he got out of the car. (彼だけ車から降りた。)
ちなみに、get inには「(電車や飛行機などが)到着する」という意味もあるので、混乱しないように頭の中を整理しておきましょう。
What time does the train get in? (電車は何時に到着しますか?)
「交通機関を利用する」は英語で?
では、「交通機関を利用する」は英語でどのように表現すればいいのでしょうか?
「交通機関」は前述した通りtransportationやtransitを使い、「利用する」はuseやtakeで表現します。
Everyone can use all public transportation. (みんな、すべての公共交通機関を利用できる。)
What transportation will we take? (交通機関は何を利用しますか?)
「交通機関」に関するその他のフレーズ
交通機関が全便を運休する = to suspend services all day long
交通機関の遅れ = a transportation delay
優れた交通機関がある = with good transport facilities
交通機関の種類が多い/少ない = be a good / poor choice of transport facilities
より安くて速い交通機関 = cheaper and faster means of transportation
その地域の唯一の交通機関 = the only traffic in the area
空港までの交通手段 = a method of transportation to an airport
公共交通機関での旅 = travel on public transport
公共交通機関がほとんどない都市 = city with little public transportation
公共交通機関がよく整備された地域 = an area with great public transportation
電車や地下鉄等を利用する場合
次いで、それぞれの交通機関を使う際に役立つ英語フレーズをご紹介していきます。最初は、電車や地下鉄等に特化したフレーズからです。
行き先の確認 & 切符購入
電車や地下鉄等の場合、たいていroute map(路線図)を見れば行きたい駅を見つけることができるので、行き方と運賃を確認した上で切符を購入します。
Where is the route map? (路線図はどこですか?)
May I have a train route map? (電車の路線図をもらえますか?)
route mapはtimetable(時刻表)などと置き換え可能です。
Is there any IC card for public transportation? (公共交通機関のプリペイドカードはありますか?)
Where can I get a train ticket? (どこで切符が買えますか?)
Could you tell me how to use the ticket‐vending machine? (券売機の使い方を教えていただけますか。)
How much does it cost to ○○ station? (○○駅までいくらですか?)
How much is the ticket to ○○ station? (○○駅まで切符はいくらですか?)
Can I get a round trip – ticket to ○○ station? (○○駅までの往復切符をいただけますか?)
How long does it take to ○○ station? (○○駅までどれくらいかかりますか?)
What time will the train arrive at ○○ station? (その電車は何時に○○駅に到着しますか?)
ルートの確認
乗り換え等がある場合はルートの確認をするといいでしょう。
How can I get to ○○? (○○へはどうやって行きますか?)
Could you (please) tell me how to get to ○○? (○○への行き方を教えていただけますか?)
Could you please tell me ~の文はとてもていねいな表現なので、急いでいない限り親切に教えてくれるはずです。
Which line should I take to go to ○○? (○○に行くには、どの路線に乗ればいいですか?)
A: Where should I change trains to go to ○○ station? (○○駅に行くには、どこで乗り換えればいいですか?)
B: Please change at □□ station and take a train bound for △△. (□□駅で乗り換えて、△△行きの電車に乗ってください。)
bound for ~は「~行き」という意味。また、以下のstopsは「停車駅」のことです。
How many stops to ○○ station? (○○駅まで何駅ですか?)
改札 & 出口の確認
目的の駅に到着したら、改札や出口を確認しましょう。出口を間違えると目的地にたどり着けなくなってしまうかもしれないので注意が必要です。
Where is the ticket barrier? (改札口はどこですか?)
「改札口」はticket barrierの他、ticket gateやentrance gateとも言います。自動改札はautomatic ticket gateやautomatic turnstileと言うのが一般的です。
Which is the closest ticket gate to ○○? (○○に一番近い改札はどこ/どれですか?)
バスを利用する場合
旅行先によっては市内の路線バスだけでなく、長距離バスを利用する機会もあるでしょう。
行き先 & 運賃の確認
バスのルート表示だけに頼らず、誰かに確認した方が確かです。また、運賃も併せて確認しましょう。
Does this bus go to ○○? (このバスは○○に行きますか?)
Is this bus going to ○○? (このバスは○○に行きますか?)
Where does this bus go to? (このバスはどこへ行きますか?)
Where can I get the bus to ○○? (○○行きのバスにはどこで乗れますか?)
Where is the nearest bus stop for ○○? (○○行きの最寄りのバス停はどこですか?)
How much is a single ticket to ○○? (○○への片道切符はいくらですか?)
How much is it to ○○? (○○までいくらですか?)
時間の確認
乗車する前に出発時間や所要時間を確認しておけば、先の計画を立てやすいでしょう。目的地で下車できるか不安があるなら、バスの運転手に到着したことを知らせてもらうのも1つの方法です。
What time will the bus leave? (バスは何時に出発しますか?)
How long does it take from here to ○○? (ここから○○までどのくらいかかりますか?)
Please let me know when we arrived at ○○. (○○に着いたら教えてください。)
タクシーを利用する場合
タクシーは目的地まで連れて行ってくれる便利な交通機関ですが、目的地を正確に伝えなければならないので英語力を必要とします。さらに、英語圏のタクシー運転手は他国からの移民が多いので、クセが強い英語を話す運転手だとコミュニケーションに苦労するかもしれません。行き先を告げるフレーズは難しくないので、正確に言えるようにしておきましょう。
タクシーを呼ぶ
道で走行中のタクシーを呼び止めるのはハードルが高いので、必要ならばタクシーを呼ぶ方がいいでしょう。ホテルのフロントなどに頼めば、すぐに呼んでくれます。
Could you please call a taxi for me? (タクシーを呼んでいただけますか?)
この例文はCould you call me a taxi? (私のことをタクシーと呼んでください。)のように語順が入れ替わると意味が大きく異なってしまうので要注意。また、自分でタクシーを呼ぶ際には、以下のように表現します。さらに、今いる場所までかかる時間も確認すると目安になるでしょう。
Will you come and pick me at[時間]at[場所]? (○時[時間]に[場所]まで来てもらえますか?)
How long will you take to arrive here? (ここに到着するまでにどれくらいかかりますか?)
乗車 & 行き先を告げる
英語の発音に自信がない人は、地図を見せたり住所を紙に書いて示したりすると行き先が伝わりやすいです。また、大きい荷物等がある場合は、トランクを開けてもらいましょう。車の「トランク」は米国ではtrunk、英国ではbootと言います。
Could / Can you open the trunk / boot for me? (トランクを開けてもらえますか?)
Could you put my luggage in the trunk / boot? (荷物をトランクに入れてもらえますか?)
Could / Can you take me to ○○? (○○までお願いできますか?)
Please take me to this address / place. (この住所/場所までお願いします。)
降車 & 支払い
目的地に到着したり途中で行き先を変更したりするときには、以下のように表現してタクシーを降りましょう。チップの習慣がある国では、支払うときにチップも渡します。米国の相場は、料金の15~20%です。「Keep the change. (お釣りは取っておいて。)」と言って、お釣りをチップとしてもいいでしょう。また、降車の際には、「Thank you. (ありがとう。)」とお礼を述べます。
Could / Can you drop me off at ○○? (○○で降ろしてもらえますか?)
Could / Can you drop me here? (ここで降ろしてもらえますか?)
I’ll get out here. (ここで降ります。)
How much is it? (いくらですか?)
How much is the fare? (料金はいくらですか?)
Do you accept credit card? (クレジットカードは使えますか?)
値段交渉が必要な乗り物の場合
海外には値段交渉が必要な乗り物があります。タイでは「トゥクトゥク」「バイクタクシー」「サームロー」「ソンテウ」などに乗るとき値段交渉しなければなりません。インドの「オートリキシャ」も有名ですね。これらの乗り物にはメーターがないので、乗る前に行き先を告げて、値段交渉します。あまり英語が通じない運転手もいるので、シンプルな英語を使うといいでしょう。
I want to go to ○○. How much? (○○に行きたいんだけど。いくら?)
How much to ○○? (○○までいくら?)
事前に相場を確認しておき、提示された値段が高すぎると感じた場合は、以下のように表現します。
No, that’s too much / expensive. [金額], please? (高すぎるよ。[金額]でどう?)
値段交渉は日本にはない文化なのでストレスに感じる人もいるかもしれませんが、駆け引きを楽しんでみてください。
降車の際には、「Thank you. (ありがとう。)」を忘れずに!現地の言葉で言えると運転手も喜んでくれるでしょう。
まとめ
海外で公共交通機関を利用すると、その国で暮らす人々の普段の生活を垣間見ることができるので、ぜひ利用してみてください。ただし、国によっては治安面が心配な交通機関もあるので、女性の一人旅などでは注意が必要です。また、交通機関を利用する際のマナーなども事前に確認して、マナー違反がないように心がけましょう!
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