「最近」は日常会話で毎回といっていいほど頻繁に使う言葉ですよね。「最近〜に行ってさ」「最近どうしてる?」「最近なんか疲れててね」のように、ちょっと考えただけでも数え切れないほどの例が思い浮かぶことでしょう。
日本語ではひとことで済んでしまう「最近」という言葉ですが、英語には4つの異なる表現があり、ニュアンスの違う言葉として使い分けられています。
どの表現も文頭、文末どちらに置くこともできますが、「最近」自体を強調したいときは文頭、一般的には文末で使われることが多いです。特にどちらに置かなければならないという決まりはないので、どこに置くかにはあまりこだわらずにどんどん使って慣れていきましょう。
日常会話で使われる「最近」の英語表現と例
日常会話でよく使われる「最近」を表す言葉はlatelyとrecentlyの2つです。特にlatelyを耳にすることが多いと思います。実は2つは全く同じ意味ではなく、厳密にはlatelyが「現在まで続くこと」という意味となり、recentlyは「過去のある時点で起きたこと」を意味します。
試験に出てきてどちらかを選ぶ場合にはニュアンスの違いを考えて答える必要があります。とはいえ、日本語の「ここ最近」「つい最近」の違いを意識せずに使っているのと同じように、ネイティブもどちらがどうとはあまり考えずに使っている場合も多くあることは頭に入れておきましょう。
現在まで続くできごとを表す「最近」lately
「lately」は、過去から現在まで続いているときに使われます。よって過去のある一時点だけを指すものではないことを注意しましょう。現在完了形や現在形とあわせて使用されます。
日本語の「最近どうしてる?」「最近ずっと忙しくて」などのような場合に、基本的には現在完了形やと現在形と一緒に使うこともあります。「最近」を表す表現として、日常会話で一番よく使われる言葉です。
How have you been lately?(最近どうしてる?)
What are you up to lately?(最近どう?)
*上記の2つはいずれも同じような意味で使われます。また、latelyを省いて言うことが多いです。
Lately, I have been so tired. Like this morning, I had a hard time getting up! Maybe I should go see a doctor? What do you think?(最近すごく疲れているんだ。今朝なんて、起きるの大変だったし。医者に行った方がいいかな?どう思う?)
*「have a hard time〜ing」は「〜することが難しい」という意味です、「have trouble 〜ing」に言い換えることもできます。よく眠れなった時に”I had trouble sleeping last night”(昨夜はよく眠れなかったんだ)との表現はよく使われますので、あわせて覚えておきましょう。
Sorry, I missed your party last night! I’ve been so busy lately. I’ll make it up to you!(昨夜のパーティ行かれなくてごめんなさい。最近すごく忙しいの。埋め合わせするわ!)
*「make it up to someone」は申し訳なく埋め合わせをしたい気持ちを表現するときに使います。この表現も日常会話で頻繁に使われますので、ぜひ覚えておきましょう。
過去のできごとを表す「最近」recently
「recently」は近い過去のある時点で起こったことを表します。カジュアルな日常会話だけではなく、ビジネスやニュースなどでも使われます。基本的に過去形と一緒に使いますが、会話では現在完了形と使われることもあります。また、文頭・文末だけではなく、動詞の直前におかれることも多いです。
Recently, I went to Tokyo.(最近東京へ行った)
I recently moved to a new house.(最近新しい家に引っ越した)
I lost my dog recently.(最近愛犬を亡くした)
He has been back in his hometown recently, I believe?(彼は最近故郷に帰ってるんじゃなかったっけ?)
*日常会話では、この例のようにI believe, I guess, I thinkなどの「〜と思う」というフレーズを文の最後につけることも多いです。確信が持てないときに「じゃなかったっけ?」という軽い意味で使います。
過去と比較して使われる「最近」の英語表現と例
these daysとnowadaysは、過去と比較しての「最近」を意味する表現です。日本語の「あの頃に比べて最近は」「ここ最近は以前と比べて」といった表現と同じように使われます。
カジュアルな「最近」these days
カジュアルな場面で使われる「these days」は、過去と比較しての「この頃」を表し、現在形と一緒に使います。日本語でも「最近の若者は」と言ったりするように、特に年上が昔と比較して場合が多いようですが、もちろん若い人が使ってもおかしくありません。
I don’t have much appetite these days.
(最近食欲がないの)←以前は食欲があった
I’m into yoga these days.
(最近ヨガにハマってるの)←以前はヨガにそれほどハマっていなかった
Young people these days don’t drink.
(最近の若者はお酒を飲まない)←昔の若者はお酒をよく飲んでいた
What kind of music do you listen to these days?
(最近どんな音楽を聴いているの?)←昔は例えばロックが好きだった
ビジネスで使われる「最近」nowadays
「nowadays」はthese daysと同じく、過去と比較しての「最近」を表しますが、these daysがカジュアルな表現として会話や文章で使われることに対し、よりフォーマルな表現です。会話ではなくニュースなどで現在形と一緒に使われますので、チェックしてみてくださいね。
Nowadays, everyone talks about COVID-19 vaccines.(最近はみんながCOVID-19のワクチンについて話している)
Nowadays, people dress casually for work.(最近はみんな仕事にカジュアルな服装で行く)
*「dress casually(カジュアルな服装をする)」の反対は、「dress formally(フォーマルな服装をする)」です。
Everything is different nowadays. People make friends online and children don’t play outside.(最近は全てが変わってきている。人々はオンラインで友達を作り、子供たちは外遊びをしない)
You can’t trust anyone nowadays.(最近は誰も信用できない)
まとめ
日本語ではひとことで済む「最近」ですが、曖昧な表現を嫌う英語ではこのようにちょっとしたニュアンスの違いでも、別の単語を使って使い分けされます。ニュースや雑誌の記事、会話でも「最近」は頻繁に目にしたり耳にする言葉なので、機会があればどんな状況でどの単語を使っているかチェックしてみましょう。
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