bored(飽きた)じゃなくてboard(委員会)だった!? 英語の同音異義語に要注意

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『ボー(ア)ド』と聞いてbored(飽きた)のかと思ってギョッとしたら、board(委員会)のことだった」という冗談のような話が、本当に起こることがあります。英語には、発音が同じで意味やつづりが異なる同音異義語(homonym [ホモニム])が、数多く存在しています。

勘違いの多くは、聞こえてきた単語だけで意味を理解しようとし、文全体に目を向けていないことから起こるもの。単語の正しい発音とその意味を覚え、文の中での役割を意識しながら聞き取れるようになりましょう。

身近な単語を聞き取る初級編

普段使っている何気ない単語でも、うっかり意味を間違えてとらえてしまうことがよくあります。試しに、次の文の下線部を、正しい単語で置き換えてみましょう(発音を[ ]内にカタカタで表しています)。

Please send me the some [サム] as soon as possible.
(いくつかをできるだけ早く送ってください<?>)

正解:Please send me the sum [サム] as soon as possible.
(合計をできるだけ早く送ってください)
someは「いくつか」という代名詞で、普通theはつけません。

Put a break [ブレイク] on the team.
(チームに休みをあげよう<?>)

正解:Put a brake [ブレイク] on the team.
(チームにブレーキをかけよう)
brakeは「(車の)ブレーキ」で、発音はbreak(休み)と同じ「ブレイク」。put a brake on ~で、「~にブレーキをかける、抑制する」といった意味になります。

What’s the fair [フェア] for the airport?
(空港のためのフェアは何ですか<?>)

正解:What’s the fare [フェア] for the airport?
(空港への運賃はいくらですか<?>)
fareは電車やバス、タクシーの「運賃」。fairは「フェア、博覧会」、または「公平な」という形容詞の意味もあります。

単語の正しい意味を知っておきたい中級編

聞こえてきた音が自分の知っている単語と同じだと、それが異なる意味を持つ別の単語だと気づかない場合があります。前後の語句にも注意して、文全体で理解するようにしましょう。

The future of our company is at steak [ステイク].
(我社の将来はステーキだ<?>)

正解:The future of our company is at stake [ステイク].
(我社の将来がかかっている)
stakeは「賭け」といった意味で、be at stakeで「~がかかっている」。steakの発音は「ステーキ」ではなく「ステイク」です。

You’ll be find [ファインド] for that.
(あなたはそれで見つかりますよ<?>)

正解:You’ll be fined [ファインド] for that.
(それで罰金を取られますよ)
fineには「罰金を科す」という動詞の意味があり、be finedで「罰金を科される」となります。「見つかる」の場合はbe foundとします。

It’s died [ダイド] by a unique method.
(それは独特の方法で死んでいます<?>)

正解:It’s dyed [ダイド] by a unique method.
(それは独特の方法で染色されています)
dyeは「染める」という動詞で、die(死ぬ)と音が同じ。ただしdieは受動態で使われることはありません。

ネイティブも間違える!?上級者編

単語をうっかり聞き間違えて話が食い違う、ということは、ネイティブの間でも起こります。ここでもやはり、特定の単語の音だけに惑わされず、文全体に目を向けることが肝心です。

They are still in morning [モーニング].
(彼らはまだ朝です<?>)

正解:They are still in mourning [モーニング].
(彼らはまだ喪に服しています)
mourningは「喪、哀悼」という意味。in morningで「喪に服して」となります。

I totally forgot it. It’s overdo [オウヴァドゥ].
(すっかり忘れてた。やりすぎです<?>)

正解:I totally forgot it. It’s overdue [オウヴァドゥ].
(すっかり忘れてた。期限切れです)
overdueは「期限切れの」という形容詞。overdoは「やりすぎる」という動詞で、isの後ではoverdoneと過去分詞にしなければなりません。

It has been past [パスト] already.
(それはもう過去のことです<?>)

正解:It has been passed [パスト] already.
(それはもう通過しました)
「過去のこと」と言うには、it’s the pastとします。passは「通り過ぎる、(法案などが)通過する」という動詞。

うっかり聞き間違いをなくすには、単語の音だけで意味をとらえようとせず、語句や文のまとまりを理解するようにします。オンライン英会話レアジョブのレッスンで、実践的に練習してみましょう。

例えば、先生の言っていることを単語ではなく「語句のまとまり」としてとらえるようにします。すると、「イズ ダイド」はis diedではなくis dyed(染色された)、「イズ ドゥ」はis doではなくis due(期限になる)だとわかるようになってきます。ちなみに、is diedは正しくはis dead(死んでいる)、is doはis done(行われた)ですね。このように個々の単語だけでなく文の構造を意識すると、聞き取りがグッと楽になってきますよ。

まとめ

英語のやりとりではあまり細かいことを気にしないほうがいいのですが、単語だけ聞き取って行動を起こそうとすると、思いがけない間違いにつながりかねません。最初は「単語だけ聞き取れた!」ということでもいいのですが、次第にそれを「語句のかたまり」「文のまとまり」へと広げていけば、同音異義語に惑わされることもなくなりますよ。

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