使い分けている?「怖い」気持ちを表現する英語フレーズ解説

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一口に「怖い」と言っても、英語では自分自身が恐怖を感じるのか、それとも恐怖を与える何かが怖いのかにより表現が異なります。そこで今回は、自分を含めた「人が恐怖を感じる」ときと「恐怖を与える何かが怖い」ときの使い分けについて解説します!

「人が恐怖を感じる」ときの英単語

まず、自分を含めた「誰か」が何かに対して「怖い」と感じる気持ちを表現する英単語から見ていきましょう。

scared

scared:怯えた、怖がって、ビクビクして

scaredはしばしばbe scaredの形で使われますが、beはgetに置き換え可能です。

[主語]be / get scared of ~ = [主語]は~が怖い

Are you scared of talking to me? (私と話すのが怖いですか?)

The children got scared and ran away. (子どもたちは怖がって逃げた。)

また、死ぬほど怖いときには、scared to death(怯えきって)という表現もあります。

She was scared to death at the strange noise. (彼女は奇妙な音にひどく怯えていた。)

afraid

afraid:怖がって、恐れて

afraid は気の弱さや臆病であることを示し、一般的に行動や発言などをするのが怖いときに使われます。

I’m very much afraid of snakes. (私はへびがとても怖い。)

I was afraid to go out alone yesterday. (昨日は怖くて一人で外出できなかった。)

frightened

frightened:怯えた、ぎょっとした、怖がって

frightenedは突然の恐怖を表す語で、しばしばbe frightenedの形で使われます。

[主語]be frightened of / by ~ = [主語]は~を怖がる

My daughter is always frightened of thunder. (娘はいつも雷を怖がる。)

I am frightened by blood and violence. (私は血と暴力が怖い。)

terrified

terrified:恐れた、怖がった、怯えた

terrifiedはfrightenedより強意的な表現です。terrifiedもしばしば、be terrifiedの形で使われます。

The children were terrified of being scolded. (子どもたちは叱られるのを怖がっていた。)

I was terrified out of my wits. (怖くてわけが分からなくなった。)

horrified

horrified:怖がらせる、ゾッとさせる

horrifiedはhorror (恐怖で身の毛がよだつ・ホラー)が語源です。be horrifiedで「恐怖に襲われる」という意味。horrifiedもしばしば、be horrifiedの形で使われます。

We were horrified at the news. (私たちはそのニュースにゾッとした。)

The police arrived to find a scene of horrifying destruction. (警察は恐ろしい破壊現場を見つけるために到着した。)

fearful

fearful:恐ろしい、ゾッとするような

be fearful of ~で「~を恐れる」という意味。また、fearful + 名詞で「恐ろしい[名詞]」です。

Everybody was fearful of that man. (みんな、あの人を恐れていた。)

I often have fearful dreams. (私はよく怖い夢を見る。)

「恐怖を与える何かが怖い」ときの英単語

次いで、「恐怖を与える何かが怖い」という気持ちを表す英単語を見ていきます。シチュエーションや何が怖いのかにより使い分けてみてください!

scary

scary:(物事が)恐ろしい、おっかない、薄気味悪い

scaryは恐怖を引き起こしたときに使われる語で、恐ろしいこと、予期していないこと、不気味な物など、広い意味で使われます。

This movie is too scary. (この映画は怖すぎる。)

He is scary. (彼は怖い人だ。)

[主語]be scared of ~は「主語は~が怖い」、[主語]be scaryは「主語は怖い」という意味なので混同しないように注意しましょう。

frightening

frightening:ぎょっとさせる、驚くべき

frightenedと同様に突然の恐怖を表す語です。また、[主語]be frightened of ~は「主語は~を怖がる」、[主語]be frighteningは「主語は恐ろしい」という意味。

Earthquakes are all the more frightening because they are unexpected. (地震は不意に起こるからなおさら恐ろしい。)

There were frightening noises outside my tent. (テントの外で恐ろしい音がした。)

terrifying

terrifying:恐るべき、ゾッとするような

terrifyingはfrighteningより強意的な表現。

The ghost story was terrifying. (その怪談は怖かった。)

He had a terrifying dream last night. (彼は昨夜、恐ろしい夢を見た。)

horrifying

horrifying:恐るべき、ゾッとさせる

horrifiedと同様にはhorror (恐怖で身の毛がよだつ・ホラー)が語源です。不快な恐怖や驚きに使われます。

It’s horrifying just thinking about it. (それを考えるだけで恐ろしい。)

That was a horrifying sight. (それは恐るべき光景だった。)

dreadful

dreadful:(物事が)非常に恐ろしい

「恐れる」「恐怖」という意味を持つdreadに接尾辞の- fulがついた語。- fulは「満たされたような」という意味なので「恐怖で満たされる」=「非常に恐ろしい」となります。

This is the first time I’ve seen such a dreadful movie. (こんなに恐ろしい映画は初めてだ。)

I think you had a dreadful experience. (あなたは非常に恐ろしい経験をしたと思う。)

chilling

chilling:身も凍るような、恐ろしい

chillは「寒さ」「冷やす」などの意味を持つ語ですが、「怖い」気持ちを表すときにはchilling として、残酷あるいは暴力的なことに使われます。

The film evokes chilling reminders of the war. (その映画は、戦争のゾッとするような記憶を呼び起こす。)

I heard a chilling tale. (身も凍るような怖い話を聞いた。)

また、「背筋がゾッとするような」「恐ろしい」という意味のspine-chillingもよく使われるので、併せて覚えておきましょう。

It was strange and yet spine-chilling. (それは奇異でありながら背筋がゾッとするような怖さだった。)

I have never had a spine-chilling experience. (背筋がゾッとするような経験をしたことがない。)

hair – raising

hair – raising:身の毛のよだつような、ゾッとするような

hair – raisingは「恐怖、興奮、または非常に驚いた」ときに使われます。

Being trapped in an elevator was a hair-raising experience. (エレベーター内に閉じ込められるのは、身の毛のよだつ体験だった。)

Have you ever heard any hair-raising stories? (ゾッとするような怖い話を聞いたことがある?)

spooky

spooky:怖い、薄気味悪い、怯える

spookyは幽霊が出そうな「怖い場所・物・話」などに使う語。例えば、a spooky house(幽霊屋敷)やa spooky story(怪談・怖い話)など。

There is a spooky tunnel in the mountains. (山の中に薄気味の悪いトンネルがあるよ。)

I don’t know why kids like this kind of spooky stories. (どうして子どもたちはこの手の怖い話が好きなのか分からない。)

creepy

creepy:ゾッとする、身の毛のよだつような

creepyは「場所・建物・人などの雰囲気」が怖いときに使われます。例えば、creepy laughter(気味の悪い笑い声)、a creepy clown(恐ろしいピエロ)、creepy thought(ゾッとするような考え)など。

That was a really creepy coincidence. (それはゾッとするような偶然だった。)

A creepy thought went through his mind. (恐ろしい考えが彼の心をよぎった。)

「怖い」を表すイディオムも覚えておこう

最後に、よく使われる「怖い」気持ちを表す英語のイディオムをまとめます。イディオムはネイティブがよく使うので、併せて覚えておきましょう。

send shivers down / up someone’s spine

send shivers down / up someone’s spine:誰かを非常に怖がらせたり興奮させたりする

The thought of encountering those people in a dark alley sends a shiver down my spine. (暗い路地でそれらの人々に出くわすという考えは、私をとても怖がらせる。)

a shiver(震え)の代わりにa chill(恐怖)を使うことも可能です。spineは「背筋」という意味。

Her thrilling performance sent a chill up my spine. (彼女のスリリングなパフォーマンスは、私を非常に怖がらせた。)

give someone the shivers

give someone the shivers:ゾッとさせる、戦慄させる

The look in his eyes gave me the shivers. (彼の目の表情は私を戦慄させた。)

the shivers(震え・戦慄)をthe creeps(ゾッとする感じ)に変えても同様の意味です。

This old house gives me the creeps. (この古い家は私をゾッとさせる。)

get goose bumps

get goose bumps:鳥肌が立つ

goose bumpsは「鳥肌」という意味ですが、モダン・イングリッシュではgoosebumpsと一語でも使われます。『Goosebumps』はホラー映画や子ども向けテレビシリーズの題名として使われ、その後に許容されるようになったと考えられます。

I get goose bumps when I see a horror movie. (私はホラー映画を見ると鳥肌が立つ。)

get / give the heebie – jeebies

get the heebie – jeebies:ビクビクする、ナーバスな気持ちになる

the heebie – jeebiesは「ナーバスな気持ち」「ビクビクした状態」という意味で、米国のBilly DeBeckによる漫画『Barney Google and Snuffy Smith』から生まれた新語です。「恐怖や緊張などの感情」を表すときに使われます。
参考:Barney Google and Snuffy Smith

Don’t start talking about ghosts – they give me the heebie – jeebies. (幽霊について話始めないで、ビクビクしちゃうから。)

She used to get the heebie – jeebies walking home at night. (彼女はかつて夜に歩いて帰るのを怖がっていた。)

shake like a leaf

shake like a leaf:怖くて震える、ブルブル震える

shake like a leafの直訳が「木の葉のように震える」となることからも分かるように、「非常に寒かったり怯えていたりして体が大きく震えている」ことを意味します。

I was shaking like a leaf when he told me. (彼が私に告げたとき、私はブルブル震えていた。)

make someone’s blood run cold

make someone’s blood run cold:人を凍りつかせる、肝を冷やす、戦慄させる、震え上がらせる

「恐ろしい音、光景、思考」などに使われるフレーズです。

The horrible news made our blood run cold. (恐ろしいニュースは私たちを震え上がらせた。)

run coldはcurdle(恐怖で血が凝結する)/ chill(恐怖で血が冷える)/ freeze(恐怖で血が凍る)に置き換え可能です。

The strange sound made his blood curdle. (奇妙な音が彼を震え上がらせた。)

The rage in his eyes made her blood froze. (彼の目の怒りは彼女を凍りつかせた。)

make one’s hair stand on end

make one’s hair stand on end:身の毛がよだつ、髪を逆立てる

「髪が逆立つほど怖かったりショックを受けたりした」ときなどに使われます。

The first ten minutes of the film made my hair stand on end.(映画の最初の10分間で身の毛がよだつほどゾッとした。)

make someone’s skin crawl

make someone’s skin crawl:ゾッとさせる、心胆を寒からしめる

The horrible things I saw made my skin crawl. (恐ろしい物を見てゾッとした。)

skin (肌)はflesh (肉)に、crawl(虫がはうようにゾッとする)はcreep(肌がゾッとする)に置き換え可能です。

The memory of all that blood was enough to make my flesh creep. (すべての血の記憶は私をゾッとさせるのに十分だった。)

まとめ

「怖い」気持ちを表す英単語は数多く存在し、どの英単語を使うかは怖さの種類やシチュエーションなどによります。それは「怖い」という言葉に、身も凍るような恐怖やビクビクと震えるような怖さ、肝を冷やしたり戦慄したりするゾッとするような恐怖など、さまざまなニュアンスがあるからでしょう。scaryやafraidなどの英単語でシンプルに表現するのもいいですが、ぜひ微妙なニュアンスの違い理解し、それぞれを使い分けてみてくださいね!

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