日本に滞在する外国人も多く、いろいろな場面で英語での接客が必要になっています。ワーキングホリデーや留学中にアルバイトが可能な国では、カフェやレストランなどの接客業が人気です。
「接客」そのものは英語で「service」。「接客する」は英語で「serve customers」あるいは「deal with customers」といいます。「接客が好きです」と言いたければ、これを使って”I like dealing with customers.” “I like serving customers.”と表現できます。
今回はアパレルやレストランでお客様に声がけしたり注文を取ったりといった接客に関わる基本的な英語フレーズを学び、機会があればぜひ使ってみましょう。外国人に接客する機会がない方も、旅行先で自分が接客される立場になった時に英語での接客フレーズを覚えておくと役立ちます。
どの接客シーンでもよく使われる接客英語フレーズ
レストランでもアパレルでも「いらっしゃいませ」や「またお越しください」などがよく使われますが、これらを直訳した英語表現はありません。ではどのように表現されるのでしょうか。
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ」は「Welcome」と訳すことができますが、一般的には
Hi. How are you?(こんにちは、お元気ですか?)
Good afternoon. (こんにちは)
Good evening.(こんばんは)
などの気軽な挨拶のフレーズを使います。
高級店や少しかしこまったレストランになると
Welcome to (レストランの名前)
ということもあります。
「またお越しください」
「またお越しください」をそのまま訳すと”Please come back.”となりますが、少し不躾な印象です。単に
Have a nice day. (いい一日を)
Have a good evening.(すてきな夜を)
Thank you. See you!(ありがとう、ではまた!)
と言って送り出すことが多いです。
もっと丁寧に言いたい場合は、
Looking forward to seeing you again.(またお会いできるのを楽しみにしています)
というフレーズを使ってもいいですね。
レストラン・カフェで使われる接客英語フレーズ
レストランやカフェでお客様を迎えてテーブルに案内するときや、注文を受けたり料理を出したりするときに使う英語フレーズを覚えましょう。人によって言い方は少しずつ変わるかもしれませんが、基本的には同じような表現のバリエーションとなります。
入店時にお客様に尋ねる質問フレーズ
お客様が来店したときに必ずといっていいほど声を掛ける質問や英語フレーズには次のようなものがあります。自分が顧客として来店するときには、答えをあらかじめ用意しておくとスムーズです。
Do you have a reservation?(予約はされていますか?)
予約があるなら
Can I have your name, please?(お名前をいただけますか?)
予約がないなら
How many (are you)?(何人様ですか?)
テーブルの用意ができていればそのまま案内しますが、予約された時間にお客様が来店されても、テーブルの片付けが終わっていないこともあります。もし用意ができていない場合はバーでお待ちいただいてもいいですね。
I’m afraid your table isn’t quite ready yet. Would you like to wait in the bar?(申し訳ありませんが、まだお席のご用意ができておりません。バーでお待ちになりますか?)
予約なしでお客様が来店された時、満席だったり予約で埋まっていることも考えられます。そういう場合には、次のようなフレーズでお断りしましょう。
Unfortunately, we are fully booked at the moment. Could you come back a bit later? (すみませんが、ただいま満席となっております。もう少し後でまたいらっしゃっていただけますか?)
最近は完全禁煙のお店も日本で増えていますが、喫煙席のあるお店の場合は、喫煙席か禁煙席かどちらを希望されるのかもあわせて聞きましょう。
Smoking or non-smoking?(喫煙ですか?禁煙ですか?)
寒い時期であれば、お客様からコートを預かってくれるよう頼まれるかもしれませんが、頼まれるより先にお声がけするとより親切ですね。
Would you like me to take your coat for you?(コートをお預かりいたしましょうか?)
注文を受けるときの接客英語フレーズ
海外ではテーブルの案内役とサービスをする人が違うことも多いです。特にアメリカのようにお給料の半分近くがチップで賄われる場合、ウェイトレスやウェイターの担当テーブルも決まっているので、席につくと担当が自己紹介することも多いです。
Welcome to レストラン名. My name is 自分の名前. How are you today? (〜へようこそ。私は〜です。今日はご機嫌いかがですか?)
まずは飲み物の注文を取りましょう。ちなみに水は日本では無料で、テーブルにつくと自動的に出されることも多いですが、海外では基本は有料となります。
Can I get you something to drink?(何かお飲みになりますか?)
連れの人がまだ頼んでいないとき
And for you sir?(お客様はいかがなさいますか?)
飲み物を出したときや、お客様が注文する準備ができたと思われる頃に注文を取りに伺います。
カジュアルなお店の場合
Are you ready to order?(ご注文の用意はよろしいですか?)
丁寧にいう場合
Can I take your order, Sir/Madam?(ご注文はいかがされますか?)
多くのレストランではメニューに中身が掲載されていない日替わり料理もあり、特別料理について説明することもウェイトレスやウェイターの大切な仕事です。
Our special(s) for today are/(is) …(本日のスペシャルは…)
ここで完了する場合が多いですが、コースメニューを頼まれ、前菜とメインやデザートが選べるようになっている場合はどれを注文するかを聞きます。デザートは後で考えるといわれることもあるかもしれません。その場合は食べ終わって、お皿を下げる時に注文を取りましょう。
What would you like to start with?(前菜は何になさいますか?)
What would you like for your main course?(メインは何になさいますか?)
What would you like for your dessert?(デザートは何になさいますか?)
なお、ステーキを注文された場合は焼き加減も忘れずに聞きます。
How would you like your steak?(ステーキの焼き加減はいかがなさいますか?)
料理を出す・下げる
料理を出してしばらくしてから、テーブルの様子の確認も兼ねてお客様に問題がないか尋ねましょう。
Is everything all right?(問題ありませんか?いかがですか?)
空いたお皿があれば下げる時に一声かけます。
Would you like me to take that?(そちらおさげしましょうか?)
お皿を下げる時に、他に注文がないかや、食事はどうだったかについて確認します。
Would you like anything else?(他に何かお召し上がりになりますか?)
Can I interest you in our dessert menu?(デザートのメニューをご覧になりますか?)
How was everything?(お食事はいかがでしたか?)
アパレルで使われる接客フレーズ
アパレルではレストランやカフェと異なり、店員それぞれの販売力がより重視されます。アパレルの接客でよく使われる基本の英語フレーズを覚えることも大切ですが、積極的にお客様と関わっていくことが求められます。
日本では店員とお客様の関わりが比較的薄い印象ですが、海外ではアパレル店員は販売とそのお店の商品に関するプロとみなされ、お客様も積極的に店員にアドバイスを頼みます。そういった意味では、同じ接客業でも基本フレーズさえ押さえておけば問題ないレストランやカフェの接客に比べ、アパレルの接客は臨機応変な英語力と高いコミュニケーション能力が必要だと言えるでしょう。
声がけするときの接客英語フレーズ
お客様が店内を見て回っているときには、次のように声がけをします。
May I help you?(ご用はありませんか?)
Are you looking for something in particular?(特に何かお探しですか?)
そこでお客様に
No, thanks. I’m just looking around.(いいえ結構です。見てるだけなので)
と言われたら、
Please take your time.(ごゆっくりどうぞ)
と言うだけでもいいですが、もしかしたらお客様は後で尋ねたいことが出てくるかもしれませんよね。次のような一言も添えましょう。海外の店員はフレンドリーな対応でPleaseは省かれることも多いです。
(Please) let me know if you have any questions.(ご質問があればお知らせください)
If you need any help, just let me know.(ご用があればお知らせください)
もしお客様が悩んでいるようなら、提案してあげてもいいですね。
How about this one?(これはいかがですか?)
特定商品に関する対応が済んでも、お客様は引き続き店内を見て回るかもしれません。その際は、「何かまたご用あればどうぞ」と添えましょう。
If there is anything else you need, please let me know.(他にご用があればお知らせください)
お客様に試着を促すときの接客英語フレーズ
お客様が手に商品をとって見ていた時には試着を提案します。
Would you like to try it on?(試着なさいますか?)
試着室は英語でfitting roomです。試着を促すとともに、試着室の場所を教えてあげると親切ですね。
The fitting room is next to the cashier.(試着室はレジの隣です)
The fitting room is right over there.(試着室はあそこです)
日本で接客をする場合は、試着のマナーとして外国人のお客様に説明した方がいいと思われるのは次のようなものです。
Please take off your shoes.(靴を脱いでください)
Please lock the door from inside.(中から鍵をかけてください)
Please wear this cover over your face.(顔の上からカバーをつけてください)
試着中にもまだお手伝いできることがないかも確認します。
Is everything ok?(いかがですか?)
How did you like it?(お気に召しましたか?どうですか?)
サイズが’合わなそうな場合は、別のサイズを試したいか聞いて持ってきてあげましょう。
Would you like to try a bigger/smaller one?(サイズが大きいもの(小さいもの)をお試しになりますか?)
褒めるときの接客英語フレーズ
アパレルの接客にお客様を褒める行為は欠かせません。代表的な英語フレーズを覚えておきましょう。
It really suits you.(とてもお似合いです)
It looks great on you.(すごくお似合いです)
It fits you perfectly.(サイズがぴったりですね)
You look great in it.(とても素敵です)
在庫がない時ときの接客英語フレーズ
お客様に商品の在庫を聞かれた時は、まず“Let me check.”(見てきます)と言って在庫を確認します。
しかしお客様が希望するサイズや色が売り切れの場合もありますよね。そんなときは次のように言って在庫がないことをお知らせします。
I’m sorry, the item of your size is out of stock.(申し訳ございません、そのサイズは在庫切れです)
I’m afraid we sold out of the item.(申し訳ございません、その商品は売り切れです)
さらに他の色や似た別の商品をお勧めしたいときには、こんなフレーズを使ってみましょう。
We still have the same item in blue and black. Would you like to see them?(ブルーとブラックならまだ在庫があります。ご覧になりますか?)
We have a similar one in red. Would you like to try it on?(似た商品のレッドがあります。ご試着なさいますか?)
会計をするときの接客英語フレーズ
最後にお客様が商品を決めて会計するときに役立つフレーズを学びましょう。
日本のお店でも「ご自宅用ですか?」と必ず質問すると思いますが、英語では次のように言います。
Is this for you?(ご自宅用ですか?)
お会計のときにはまず合計金額を伝えてから、支払い手段を聞きます。
That’ll be 5000 yen.(5000円になります)
How would you like to pay, cash or (credit) card?(お支払いはどうなさいますか?現金ですか、カードですか?)
支払い終わったらレシートとお釣りあるいはカードを渡します。
Here is your change/card and receipt.(お釣り(カード)とレシートはこちらです)
お客様が店を出る前に、必ず笑顔で一言添えましょう。
Thank you. Have a nice day!(ありがとうございました。素敵な一日を!)
まとめ
接客と一言で言っても、ビジネス形態によって様々な決まり文句があります。英語での接客を学ぶには、実際に体験してみることが一番です。海外旅行の際に、ぜひどんな接客フレーズを使っているのか、日本と接客はどう違うのかを確認しましょう。
自分が顧客として体験することで、「こんなことを言われたら嬉しい」「こういう場合はこんなフレーズを使うんだ」ということがわかるようになります。なんとなく買い物や食事をするだけではなく、同時に英語の勉強にもなりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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