TOEICリスニング対策! スコアを伸ばす勉強法&おすすめ教材とは?

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英語にはさまざまな試験がありますが、社会人に多く利用されているのがTOEICです。TOEICは、リスニングとリーディングの2セッションに分かれているのが特徴。なかでも、苦手意識を持っている人が多いのがリスニング・セッションです。スコアアップに時間がかかりやすく、どう勉強したらよいのか悩んでいる人も少なくありません。

この記事では、自宅で自分一人でもできるTOEICリスニング対策についてわかりやすく解説します。TOEICの点数が伸びずに悩んでいる人や、リスニングに苦手意識を持っている人、自己学習は難しいと感じている人は、参考にしながら対策を進めてください。

TOEICのリスニングでスコアを伸ばすために重要なことは?

勉強を始める前にまず知っておきたいのは、TOEIC Listening&Reading(L&R)のスコアを上げるためには、英語の4技能をまんべんなく鍛えることが近道ということです。

TOEICはリスニング・セッションとリーディング・セッションから構成されているので、ともすると「聞く・読む」勉強に特化してしまいがちです。しかし、TOEICで高得点を出しても、実際には英語を使えない人も多く、これでは何のために英語を学んでいるのかわかりません。そのため、TOEICのリスニングでスコアアップを目指すときは、使える英語を目指して「話す・聞く・書く・読む」のすべてができるように勉強するのが得策といえるでしょう。

TOEIC「リスニング・セッション」の特徴&攻略法

TOEIC「リスニング・セッション」は、下記のようにPart1~4の4つに分かれて出題されます。

Part1 写真描写問題 全6問
1設問につき1枚の写真に提示され、放送される選択肢のなかから正しいものを1つ選択する

Part2 応答問題 全25問
1つの質問に3つの選択肢が放送され、正しいものを1つ選択する

Part3 会話問題 全39問
放送される会話に対する正しい解答を、問題用紙に記載されている4つの選択肢から1つ選択する

Part4 説明文問題 全30問
放送される説明文に対する正しい解答を、問題用紙に記載されている4つの選択肢から1つ選択する

ここからは、それぞれのパートごとに、「どのような問題が出るのか」「どう対策すべきか」詳しく解説します。

part1

part1「写真描写問題」のパート。問題用紙には、設問に関する写真が印刷されています。受験時には、選択肢がA〜Dまで4つ音声で流れてくるので、最も正しく写真を描写しているものを1つ選択しします。具体的には「誰が何をしている」「何がどう置かれている」といった設問があり、正しい描写をしている英文を選びます。

リスニング・セッションのなかでは、難易度は低め。ハイスコアを目指す人であれば、漏れなく正解しておきたいパートといえます。

part1の攻略ポイント

問題用紙にあらかじめ写真が印刷されているので、音声が流れる前に、写真を見て何が写っているのか確認しておくことが大切です。写真に移る人物の動作・状態・周囲に注目して、問われそうな点はないかチェックしましょう。

選択肢の選び方としては、正しいものを1つ選びにいくのもありですが、間違っている選択肢を消していく消去法もおすすめ。

さらに、写真のなかの品物が抽象表現で出てくることもあります。たとえば、アパレルの店内を写した写真であれば、衣服を商品(merchandise)と表現するなど。あいまいな内容の選択肢が正解となることもあるため注意が必要です。

part1の例題

part1の例題をみてみましょう。問題用紙には下記のように、問題の説明文と例題、問題の写真が印刷されています。問題用紙にはA〜Dまでの選択肢は印刷されておらず、流れる音声を聞いてマークシート上で正しいと思う解答を1つだけ塗りつぶします。

この問題では、He’s shoveling some soil.という英文が流された、Aが正解となりました。

引用元:TOEIC公式サイト(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)

part2

part2は「応答問題」のパートです。質問文と解答の選択肢がそれぞれ音声で読み上げられ、問題用紙には印字がありません。

音声は1度だけ流され、質問文とA〜Cの選択肢を聞いた後に、マークシート上で正しいと思う回答を1つだけ塗りつぶします。

前もって質問や選択肢を読むことができないので、どのような問題が出るか想像できず、すべてヒアリングだけで対応しなくてはなりません。すべて正解するのは簡単ではありませんが、練習を積むことでスコアアップの底上げが期待できるパートです。

part2の攻略ポイント

全25問と問題数も多いので、いかに集中力を切らさずに最後まで取り組めるかがポイントになります。マークシートへ記載する時間は用意されていますが、じっくり考えたり解答に悩んだりしている余裕はなく、迷っていると次の問題を聞き損なう可能性があります。迷っても立ち止まらずに、素早く頭を切り替えて次の問題に集中することが重要です。

比較的解答しやすい「WH疑問文(疑問詞を使った問題)」や「Yes/Noで答える疑問文」が多く出題されるため、初級者であれば優先して対策しておくとよいでしょう。中上級者であれば、質問に質問で返す解答・ダミー解答などに引っかからないよう、よくある正解・不正解のパターンを把握しておきたいところ。そのほか、慣用表現や会話表現が多く出題されるので、参考書や問題集で重点的に勉強しておくと役に立ちます。

part2の例題

問題用紙には、下記のようなパートの説明とMark your answer on your answer sheet.(解答用紙に解答をマークしてください)のみが記されています。

TOEICでは、解答時に問題用紙や解答用紙に書き込みができないことになっています。リスニング中にメモを取ることができないため、考えようとせず、音声を聞いたらすぐ解答する練習をしておきましょう。

part3

part3は「会話問題」のパートです。会話文なので、part1やpart2のような短いやりとりではなく、2〜3人のやや長めの音声が流れます。設問と解答の選択肢は問題用紙にあらかじめ記載されています。

1つの会話文につき設問は3問ずつ。13の会話文を聞いて、合計39問を解答します。会話文が1つ読み終わると設問文が読み上げられ、解答時間が約8秒間与えられます。会話文は1度しか流れません。出題されるシチュエーションには、レストラン・オフィス・電話での取引などがあります。

part3の攻略ポイント

「会話問題」のパートは、いかに先読みできるかが大きなポイントになります。Part3が始まるとイントロダクションの音声が流れます。このイントロダクションはPart3の説明で問題には直接関係のない部分なので、特に聞く必要はありません。イントロダクションが流れている間に3問の設問文と選択肢を読んで、どのような問題なのか・何が話されるのかを予測します。音声が始まったら素早く問題を解いて、第2問が始まるまでの間に、第2問の設問文と選択肢を読んでおきましょう。

設問はピンポイントの答えを聞いてくる質問と推測を含む質問の2種類に大別されます。たとえば、「ミーティングはいつ始まりますか?」という質問や、「この女性はこの後おそらくどうするでしょうか?」などです。

part3の例題

設問分も解答の選択肢もまったく記載されていないPart2とは異なり、part3では下記のように設問文と選択肢が問題用紙にすでに印刷されています。設問文と選択肢を読めば、「どのような会話がされるのか」「会話のなかから何を聞き取るべきか」が、おおよそわかりますね。

引用元:TOEIC公式サイト(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)

part4

part4は「説明文問題」のパートで、30秒~1分以上と長い説明文が流れます。1つの説明文につき、設問は3問ずつ。10の説明文を聞いて、合計30の設問に解答します。問題用紙には、設問文と解答の選択肢は印字されています。一方、説明文の音声は1度しか流されません。

解答時間はpart3と同様。説明文が1つ読み終わると設問文が読み上げられ、それぞれ解答時間が約8秒間与えられます。出題されるシチュエーションには、飛行機や鉄道のアナウンス・会議・電話の応対・スピーチ・ニュース・広告などがあります。

part4の攻略ポイント

part3と同様に、3つの設問の先読みがスコアアップのポイントとなります。イントロダクションの間に説明文1に対する3つの設問を先に読んでおきましょう。そして、何が聞かれるのかを把握してから説明文を聞き、音声のなかに答えが出てきたら、どんどん解答をマークしていきます。

用意されている解答時間を次の設問を読む時間に当て、2問目以降も、あらかじめ質問や何を答えるのかがわかった状態で説明文を聞くことが重要です。現在の問題が終わるころには、次の問題を把握しておくことで正答率を上げることができます。

また、設問は、大まかに下記の5種類があります。

・話の目的や現在の状況など概要についての質問
・話の細部や事実などより詳細な内容についての質問
・推測を含んだ質問
・話し手のセリフの内容や意図、詳細な意味についての質問
・図表を使った質問

パターンを把握しておけば、限られた時間内でも余裕を持って解き進めやすくなります。

part4の例題

問題によっては、下記のようにあらかじめ図表が付いています。図表からも説明文の内容やシチュエーションを予測できるため、設問と解答の選択肢とあわせてチェックしておくとよいでしょう。登場人物を把握しておくだけでも、長文の音声を理解しやすくなります。


引用元:TOEIC公式サイト(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)

リスニング力の基礎力を上げるための5つの勉強法

TOEICのリスニングでスコアを上げるには、出題形式をしっかり把握して、それぞれのパートに対する対策を講じることが大切です。加えて、リスニングそのもののスキルも向上させる必要があります。

・シャドーイング
・オーバーラッピング
・リピーティング
・ディクテーション
・音読

ここでは、そもそもリスニング力を上げるための勉強法を5つ紹介します。

シャドーイング

シャドーイングとは、話される英語の音声を少し遅れて影(shadow)のように追いかけながら、同じように発音していく練習方法です。

同時通訳の基本練習としてすでに定着しており、英語力アップが期待できます。音読やリピーティグに似ていますが、スクリプトを見ずに音声だけを聞いてすぐ後に続かなくてはならないため、音読やリピーティグよりも集中力が求められます。

4技能がバランス良く鍛えられる点も、シャドーイングのメリットです。発音するためには聞き取れなければならないので、スピーキングとともにリスニング力も向上。意味を理解しながら発音することで、リーディング力やライティング力も自然と備わります。TOEICのテキストや物語のオーディオブックなど自分のレベルに合った素材を選び、慣れてきたら海外のニュースなども活用しましょう。

オーバーラッピング

オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら音声を聞いて、音声と同時に自分も声を出して発音していく練習方法です。

スクリプトを見て単語や文章を理解しながら聞き取ることができるので、シャドーイングよりも取り組みやすいことに加え、ネイティブと自分の発音の違いや、英語独特のリズム、イントネーションなどにも気付くことができます。日本人が苦手とするリエゾン(単語を繋げて発音すること)を聞き取る練習にもなります。

ポイントは音声もしっかり耳に入るように、小さめの声で発音していくことです。オーバーラッピングを繰り返すことで徐々に英語のナチュラルスピードに慣れていくので、ヒアリング力だけでなくスピーキング力もアップします。スクリプト付きの音声素材であれば、映画やニュースなど、どのようなものでも教材として使えます。

リピーティング

リピーティングとは、文字通り聞いた英文を繰り返すする練習方法です。

スクリプトを見ながら音声を聞き、音声を一時停止して、次に同じ文章を音読します。一文ずつ英文と発音を確認しながら、自分のペースで進めることができるのがメリットです。シャドーイングやリピーティングではスピードが速すぎてついていくのが難しいという人は、まずリピーティングから始めると良いでしょう。

スクリプトとネイティブスピーカーによる音声があればどんな内容でも教材として使えますが、語彙数や文法レベルが自分に合っているものを選ぶのがポイント。リピーティングに慣れてきたら、オーバーラッピングへ移行することも可能です。

ディクテーション

ディクテーションとは、流れてくる音声を聞いて英語を書きとる練習方法です。日本語でいう文字起こしになります。

ディクテーションを行うメリットは、自分が聞き取れていない箇所を明らかにできることです。一文流して書き取り、スクリプトを見て正しく聞き取れていない箇所をチェックし、もう1度音声を聞き直します。これを繰り返すことで、自分の苦手な発音を知り、対策を立てることができます。

スクリプトと音声があれば、どんな内容でも教材になりますが、長いと書き取りに時間がかかり負担が大きいので、30秒〜1分くらいの素材を選ぶと良いでしょう。慣れないうちは学習教材として作られている、発音がクリアなものを選ぶのが無難です。

音読

音読とは、スクリプトを見ながら自分で声を出して読み上げていく練習方法です。

ほかの練習方法との大きな違いは、ネイティブスピーカーの音声を聞かない点にあります。自分が発音できない音は脳が意味を理解できないので、聞き取ることもできません。音読に慣れると、脳が単語を意味のある言葉として理解しやすくなるため、リスニング力がアップするのです。

さらに、音読することで、英語特有のリズムやイントネーションがわかるようにもなるので、ヒアリング力を向上させることにつながります。発音記号を見ただけではなかなか定着しない英単語のアクセントも、音読で身につけやすくなります。音読の教材は正しい発音がわかるものであれば何でも構いません。正しい発音を知るためにも音声データが添付している教材を選ぶとよいでしょう。

TOEIC対策でリスニング力を上げたいときに意識すべきポイント

日本人が英語の習得に時間がかかる理由の1つに、英語に日本語にはない独特の特徴があることが挙げられます。TOEICリスニングのスコアを上げるためには、英語ならではの発音やリズムを理解して、耳を慣らしておくことが必要です。

それでは、具体的にどのような特徴があり、対策を取ればよいのかみてみましょう。

日本人が苦手な音の聞き取り・発音を改善する

英語と日本語にはさまざまな違いがあるため、英語ならではの音を把握しましょう。

英語には母音が24・子音が24あり、日本人には聞き慣れない音が含まれています。LとR、BとV、舌を少し噛んで発音するTHなどは、日本語にはない発音です。単語ごとに強く発音する箇所(アクセント)があることも日本語にはない特徴といえます。さらに、文章の語順も異なり、英語は主語の後にすぐ動詞がきますが、日本語では、動詞は文章の最後にくるのが通常です。

英語と日本語には違いがあることを前提に、英語ならではの音を意識して練習することで、ヒアリング力が向上していきます。苦手な部分には個人差もあるので、オーバーラッピングやリピーティングなどで自分が苦手な部分をチェックしてみるとよいでしょう。

英語の音声変化を覚える

英語の音声変化を覚えることも、リスニング力アップにつながります。

人が会話をする際には、話しやすいように音をつなげて発音したり、省略したりする音声変化が起こります。会話では文字通りには発音されないことがあるという現象です。日本語でも、会話では「しなければ」が「しなきゃ」となることが多いですよね。正しい発音ではないので、英語を母国語としない人にはなかなか聞き取れませんが、ルールを覚えることで、聞き取りやすくなります。

英語の音声変化には主に下記の5つがあります。

・連結:子音と次の単語の母音をつなげて発音する
・同化:隣り合う音が互いに影響しあって違う音になる
・脱落:一定の条件が揃ったときに、発音上発声されにくい音が生じる
・ラ行化:TやDが母音等に挟まれることで”ラ”と発音される
・弱形:文法上は必要だが、あまり強い意味がない言葉は弱く発音される

英語を英語のまま理解する

リスニング力を高めたいなら、英語を英語のまま理解することが重要です。

英語と日本語は語順がまったく異なるので、いちいち日本語に訳しながら音声を聞いていたのでは、とても間に合いません。そのため、英語を聞くときは文章を頭からそのまま理解するようにしましょう。

たとえば、 have a pen.という文章なら「私はペンを持っています」と戻り訳しをするのではなく「私は・持っています・ペンを」と理解します。英語の基本形は5文型(SV · SVC · SVO・ SVOO・ SVOC)で、これにさまざまな修飾語が加わってできています。この基本構造をしっかり押さえておけば、文章を頭から訳しても文の主要な情報「誰が何をどうした」を見失うことなく理解できるようになります。

TOEICのリスニング対策で活用したい教材5選

ここまで、TOEICのリスニング・セッションの対策として、攻略のポイントやリスニング力アップのコツを紹介してきました。

最後は、攻略のポイントやコツをふまえた上で、実際にどのような教材を使って練習すればよいのか、具体的な教材例と活用方法について紹介します。

映画・ドラマ

英語のヒアリング力を高める教材としておすすめなのが洋画や海外ドラマです。英語圏の映画やドラマの数は非常に多く、テレビでも配信サイトでも簡単に試聴できる非常に身近な英語教材といえるでしょう。

コメディ映画・ロマンス映画・アニメーション映画など、基本的には自分が好きなジャンルの作品で構いません。あくまで自分が興味を持って、最後まで勉強目的で観ることができるものであることが大切です。

ただし、あまり台詞がない映画や専門用語ばかり出てくる映画は、リスニングの勉強としてはふさわしいとはいえません。英語字幕がついているものや、台本がペーパーバックで手に入るものがリスニングの練習向きです。

いくつか英語学習におすすめの作品をみてみましょう。

ホーム・アローン

自宅で1人、留守番をしているケビン少年と泥棒2人組が織りなすコメディ映画。3人が繰り広げる冒険にハラハラドキドキしながら、最後まで飽きずに観ることができる名作です。

世界的なヒット作でストーリーもよく知られているので、聞き取れないところがあってもあまり気にせず観つづけることができます。主人公のケビンが8歳のため、英語のフレーズも短めでシンプル。リスニングの勉強を始めたばかりの初心者でも聞き取りやすいでしょう。

ホームアローン

フォレスト・ガンプ

俊足と純真なハートを持った青年フォレストの人生の軌跡を、彼を取り巻く人々と絡めて描くヒューマンドラマです。主人公を演じるトム・ハンクスの英語がクリアで聞き取りやすいので、ヒアリング教材としても秀逸。

ストーリーの面白さもさとなっています。単語や表現が簡単なわけではないので、わからない言葉が出てきたら調べながら観るのがおすすめです。

フォレスト・ガンプ

glee

アメリカのハイスクールドラマ。廃部寸前の合唱部が一念発起し、全国大会を目指す物語になっています。高校生の日常を描いているので、出てくる英語は比較的シンプルです。

話すスピードもさほど早くないので、慣れれば聞き取ることができるでしょう。途中で音楽やダンスが入るので、聞き取りだけに集中することなくドラマそのものを楽しむことができます。英語だけでなく、アメリカの学生生活や文化に関心がある人におすすめです。

glee

YouTube動画

リスニングの勉強のための素材としては、YouTubeもおすすめです。英語学習に関するチャンネルは非常に多いので、自分に合ったもの、好きなものを選択してスマホでどこでも勉強できるのが魅力。

活用する場合は、自分が勉強したい内容を絞って探すことがポイントとなります。語法中心のチャンネルも多いですが、リスニング対策をしたいなら発音や聞き取りが中心のチャンネルに絞って探すと良いでしょう。ここでは、YouTubeを使って勉強するときの、代表的なチャンネルとおすすめのポイントについて紹介します。

サマー先生と英会話! 【プライムイングリッシュ】

アメリカ人のサマー先生が運営しているチャンネルです。日本で英会話講師をしていただけあって、日本人の英語学習に役立つ内容がとても豊富。たとえば、《サマー先生の英語発音講座》と題して「超わかりやすいLとRの発音の仕方!」など、日本人が苦手とする分野を詳しく解説しているので実践的に勉強できます。

ニック式英会話

こちらも日本で英語講師経験を持っているニック先生のチャンネルです。20年以上にわたって日本人を教えてきたベテランの先生なので、かゆいところに手が届くようなわかりやすい動画がたくさんあります。流暢な日本語と聞き取りやすい英語を交えながら「英語が聞き取れるようになる7つのポイント」など、リスニング強化に役立つ内容を紹介しています。

ニック式英会話

Rupa sensei

日本に留学経験もあるルパ先生のチャンネルです。「日本人に英語で話しかけたら?」「外国人からみた日本は?」などテレビ番組さながらの企画力で、面白い動画を制作しています。ハリー・ポッターやスタンド・バイ・ミーなど映画の英語表現を扱った動画も多いので、楽しみながらリスニング力アップを目指せるでしょう。

英語アプリ

忙しい社会人であれば、英語学習に活用したいのが英語アプリです。英語学習者が多いことを反映して、非常にたくさんのアプリが配信されており、無料で利用できます。

英語に関してはボキャビルやヒアリング、リーディングなど分野ごとに分かれているので、自分のニーズとレベルに合うアプリを選びましょう。レベル別になっているものは、1つのレベルをクリアしたら次にステップアップしながら勉強を継続できて便利です。

ここでは無料で使える英語リスニングアプリを紹介します。

NHKゴガク 語学講座

NHKラジオ講座の関連アプリです。NHKラジオ講座には複数の講座があるので、自分のレベルに合った講座を受講し、放送とあわせてアプリを利用することで学習内容を定着させることができます。アプリの最新バージョンには「腕試しクイズ」など、楽しめるコンテンツも充実しており、スマホを使っていつでもどこでも勉強することができます。

App Store(NHKゴガク 語学講座)
Google Play(NHKゴガク 語学講座)

Neointroリスニングドリル

映画やドラマの音声を教材にすることができるアプリです。童話などオーディオブックのダウンロードも可能で、幅広い英文に触れることができます。リピート再生機能があり、繰り返し聞きたいところを何度も聞き直せます。再生速度も変えることができるので、初級者から上級者まで自分のレベルに合わせて勉強を進めることができます。映画やドラマが好きな人、生きた英語を学びたい人におすすめです。

App Store(Neointroリスニングドリル)

PARISIENNEリスニングナビ

「TOEICリスニング満点取得者が毎日行っている学習習慣を毎日実践できる」を合言葉にしたアプリです。NHK WORLDなど日替わりの英語ニュースを聞くことで、リスニングを強化できます。アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアの放送局に対応しており、TOEICで出題される英語に幅広く触れることが可能です。

Google Play(PARISIENNEリスニングナビ)

TOEIC対策用問題集

TOEICのリスニング・セッションは出題傾向がはっきりしているので、スコアアップにはいわゆる過去問やTOEIC対策用問題集をこなすことが必要不可欠です。TOEICで点数を取るためには、英語力だけでなく試験の理解を深めることも有効な対策。

問題の傾向や良く出題されるテーマ、引っかけ選択肢のパターンなどを把握すれば、焦らず正解を導き出せるようになります。TOEIC対策用の問題集を使って、TOEICのリスニングに慣れていきましょう。

たくさんの問題集が販売されているため、特にやっておきたいおすすめの問題集や参考書をピックアップしました。

TOEIC L&R TEST パート1・2 特急 難化対策ドリル

高得点を狙う人まで活用できる問題集です。設問も選択肢も印刷されないパート2は、2016年のテスト改定によって難しい問題が増えました。スマホで再生できる、音声アプリにも対応しています。ほかにも、特急シリーズとして初心者から満点を狙う人までさまざまな版が出版されています。レベルに合わせた活用も可能です。

TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル

TOEIC L&Rテスト究極のゼミ Part 3&4

part3とpart4の対策に特化した問題集です。まず一冊こなしたいなら、この問題集から始めるとよいでしょう。問題数が多く、丁寧な解説がとてもわかりやすいので、初めてのTOEICに向いている一冊です。最後に模試がついているので本番前の仕上げにやれば自信を持って試験に臨めるでしょう。Part1とpart2版もあるため、あわせて使うのもおすすめ。

TOEIC L&Rテスト究極のゼミ Part 3&4

TOEICテスト 新形式精選模試 リスニング

TOEIC公式問題集や基礎的な問題集を終えて、試験前の仕上げとして取り組みたいときに活用できる模試形式の問題集です。この問題集には100問の模試が5セット入っています。本番前に勉強したことを実践的に確認しておきたい人におすすめ。学習用にも使え、対策ポイントやアドバイスがしっかり付いています。

TOEICテスト 新形式精選模試 リスニング

オンライン英会話もリスニング力アップ&TOEIC対策に効果的!

TOEICは設問の半分がリスニング・セッションなので、スコアアップにはリスニング対策が不可欠です。リスニングを苦手に思う人もいますが、自分のレベルや好みに合った勉強方法でネイティブスピーカーのスピードやアクセント、リズムに慣れていけば、誰でもスコアアップを目指せます。耳が英語の音に慣れるまで少し時間はかかりますが、焦らず自分のペースで勉強を継続することが大切です。

「リスニング対策をしたいけれど、なかなか良い教材が見つからない」「できれば、自宅で効率的に勉強したい」という人には、オンライン英会話を活用する方法もあります。ネイティブスピーカーの生の発音に触れることができ、着実にリスニング力を鍛えるとともに、スピーキングやライティングの勉強もできるので一石二鳥にも三鳥にもなります。

まとめ

TOEICのリスニング・セクションは、出題方法が多様で難しいと感じる人も多いもの。しかし、part1〜4までそれぞれの出題傾向がはっきりしているので、どこでどのような問題が出されるのか把握し、しっかり対策を講じれば、大幅なスコアアップが期待できます。効率的に習得するために、インプット&アウトプットの両方を意識しましょう。

人気オンライン英会話の「レアジョブ英会話」では、発音を強化する教材やシャドーイング・ディクテーションに活用しやすい教材を無料で利用できます。実際に、レアジョブ英会話で授業を受けることで、自然と英語を聞く耳が養われ、無理をせずにリスニングの点数がアップしたというユーザーもいます。TOEICのスコアが伸びなやんでいる人は、1度チェックしてみてはいかがでしょうか。

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