英作文はコツさえ押さえれば怖くない!練習方法を掴めば短期で上達!

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「英語で文章を書くのは苦手…」「語彙力がないから作文なんて無理!」と、英作文を苦手に感じている人は多いのではないでしょうか。日本語で土台は作ったものの、英語に変換する際、単語やフレーズが思い浮ばなければ投げ出したくなりますよね。

多くの人が苦手とする英作文ですが、実はコツを押さえるだけで、言いたいことが伝わる英文を書くことができます。こちらの記事では、英作文を苦手に感じる理由や英作文のコツ、効果的な練習の手順などについて解説します。

そもそも英作文が苦手・難しい理由って何?

苦手意識を持っている人が多い英作文。英作文を苦手・難しいと感じる理由はどこにあるのでしょうか?

理由1:日本語で考え込みすぎてしまう

英作文を作る際、日本人が失敗しやすいケースのひとつに「日本語で考え込みすぎてしまう」ことがあります。実は、しっかりとした日本語を用意すればするほど、それを英語に変換するのは難しくなるのです。例えば、以下の日本語を英作文するとしましょう。

「私は健康増進のために、毎朝お手製の野菜スムージーを飲むようにしています。」

「健康増進」「お手製」「~するようにしています」などは、どのように訳せばいいかわかりますか?このように、自分の知らない表現が使われている文章をそのまま英語にしようとすると、壁にぶつかって先へ進めなくなってしまいます。特に、一言一句きっちり訳そうとすることで、かえって不自然な英語になる可能性もあります。

英語の学習では、短い日本語を英語に訳す「和文英訳」の練習が行われますね。「和文英訳は得意だから英作文も作れると思っていたのに、意外とできなかった」という人は多く見られます。なぜなら、和文英訳では使用する文法や単語などがあらかじめ指定され、英訳しやすい文章に整えてあるケースが多いからです。

一方、英訳しやすいように整えられていない日本語の文章を訳するのは大変。作り込まれた日本語であればあるほど、それを英語に変換する文法や単語の知識、スキルなどが必要になり、英作文ができないという悪循環に陥ってしまうのです。

理由2:文法が難しい・わからない

英作文がなかなかうまく書けないという人の中には、「文法が難しい」と感じる人も多いです。学校の授業で嫌というほど文法を学んだのに身につかず、英語を嫌いになるケースも少なくありません。

実は、日常会話や英作文で使う文法は中学生レベルで十分であることを知っていましたか?にもかかわらず、高校で習うような複雑な文法にとらわれてしまい、ますます苦手意識が大きくなっているのではないでしょうか。

例えば、高校で習う文法のひとつに「分詞構文」があります。分詞構文とは、~ingから始まる句と主節で構成され、時・理由・結果などを表すものです。意味がたくさんあるうえ、書き換えが複雑で面倒…と、苦手に感じる人も多いでしょう。英作文では、あえてこのような複雑な文法を使わず、なるべく中学生レベルの文法を使って書くことをおすすめします。

では、分詞構文を使った文を、中学生レベルの文法を使って書き換えてみましょう。

Having nothing to do, I went out for a walk.
(やることがなかったので、私は散歩に出た)

Because I had nothing to do, I went out for a walk.

このように、分詞構文を使わなくても、中学生で習うBecause を使って表現することができます。分詞構文は時・理由・結果などを表すと解説しましたが、時であればwhen、理由ならbecauseのように、それぞれ簡単な単語を使って書き換えるのがコツです。まずは、中学生レベルの文法をしっかりとマスターしておきましょう。

理由3:語彙が少ない・表現方法を知らない

覚えている単語やフレーズが少なく、言いたいことを英語でうまく表現できない場面は多くあります。あまりにも語彙力がないと英作文がなかなか進まず、落ち込んでしまうこともあるでしょう。

中学校で習った単語やフレーズだけでも、英作文を作ることは十分に可能です。しかし、もっと難しいフレーズを使った方がいいのではと考えすぎて、自分の語彙力では英作文がつくれないと思い込んでいる人もいます。

語彙力があればあるほど文章を書きやすく、英作文においては有利になりますが、ただやみくもに新しい単語やフレーズを暗記すればいいというわけでもありません。大切なのは、英作文で実際に使える語彙力や表現方法を身につけることです。

日本語であっても、難しい表現は理解に困ります。例えば、「夥多(かた)」の意味はわかりますか?これは、「多すぎる」という意味の単語です。「多すぎる」に言い換えればほとんどの人が理解できるでしょう。

英語も同様で、難しい単語の知識を増やさずとも、簡単な単語に置き換えることで英作文がぐんとラクになります。あえて難しい表現を使わずに、言いたいことが伝わる英作文を目指しましょう。

これさえ押さえれば意外と簡単!英作文のコツとは?

苦手な英作文を得意にするには、実は英作文のコツさえ押さえればOK!ここでは英作文を攻略できる6つのコツを紹介します。

コツ1:英語の基本構造を覚えよう!結論を先に出してから理由を述べる

英語と日本語の文章構造は大きく異なります。そのため、日本語の構造に当てはめて考えても、英作文をうまく書くことはできません。まずは、英語の基本構造をしっかりと理解しましょう。

日本語:結論を最後に述べる
英語: 結論を最初に述べる

構造にはいくつかの違いがありますが、まず知っておきたいのが、英語は結論を最初に述べる傾向があるという点です。では、早速以下の文章を例に見てみましょう。

日本語:今朝寝坊したため、学校に遅刻してしまいました。
英語:I was late for school because I overslept this morning.

日本語では「遅刻してしまいました」という結論が文の最後にきています。一方、英語ではI was late for school(遅刻してしまいました)が文の最初にきて、その後に理由が続いています。この例からもわかるように、英語では「主語+動詞」の順に文を組み立てることが基本です。

この構造を意識すると、自然と結論を最初に述べる文章を作ることができます。また、結論から述べることで最低限の情報を伝えることができ、スキル的に難しければ追加の説明を省くことができるというメリットもあります。ぜひ、英語ならではのパターンを押さえて英作文を練習してみてください。

コツ2:よく使う表現は丸暗記しておく

何度も繰り返し使う表現は、そのまま丸暗記することをおすすめします。

英作文を書く時に知らない表現があれば、辞書や参考書などで意味を調べることが多いですよね。使える単語や言い回しなどを増やし、表現の幅を広げることは、英作文を書くうえで強みになるでしょう。

しかし、よく使う表現を毎回調べていたら時間の無駄です。例えば、日記形式で英作文を書くことが多い人は、「動詞の過去形」をよく使うはずです。went(行った)、felt(感じた)、ate(食べた)、saw(見た)など、自分の行動や感情を伝えられる単語の過去形を覚えておくとよいでしょう。

このように、よく使う表現を集めて自分なりのテンプレートを作っておくことで、いつでも情報を引き出しに使うことが可能に。

それらを何度も繰り返し使うことで、表現をよりしっかりと定着させることができるのです。テンプレート部分だけを使いまわし、その時々で内容を変えれば何通りもの文章が作れます。以下では、覚えておくと便利な接続詞を紹介するので、ぜひ使ってみてください。

一般的に:Generally , In general

・つまり:in short , in a word , to sum up

・だから:so , therefore , thus , because , since

・しかし:but , however , yet

・さらに:even , still ,moreover , further , furthermore , what is more

・一方で:on the other hand , while , by contrast

・例えば:for example , for instance

・つまり:that is to say , in other words

・そのため:therefore , thus , consequently , as a result , so

・このように:like this , likewise

コツ3:難しい日本語を簡単な英語で言い換えられるようにする

「英作文=日本語を英語に訳すこと」と思っている人は多いかもしれません。しかし、言いたいことを日本語で作り込みすぎると難しい言い回しになりがちです。

英作文のコツのひとつは、難しい日本語を「簡単な英語に置き換える」こと。例として、「過去の失敗を水に流す」という文を見てみましょう。「水に流す」にあたる英語表現が浮かんでこなかった場合、どうしますか?

わざわざ「水に流す」を辞書で調べなくても、知っている言葉に置き換えることができます。例えば「忘れる(forget)」を使って、I forget my past failures.と書くことが可能です。

英作文では言いたいことを正しく伝えることが重要なので、別の簡単な英語に置き換えて文を作成できれば問題ありません。難解な単語をたくさん覚える必要もなく、すでに知っている単語やフレーズを組み合わせるだけで英作文を作ることができます。

コツ4:よく出るagree / disagreeの質問にはYes / Noで答えない!

英作文の課題でよく見かける「あなたは~の意見に賛成ですか?」という問題。このように、判断が求められた上で自分の意見を述べる場合には、ついYes / Noで答えがちです。

賛成か反対かに加え、その理由を述べる英作文では、agree / disagreeで答えるのがコツ。こちらもテンプレートを用意しておくと便利です。

まずは、自分がどの意見に賛成(もしくは反対か)を示します。その後、「なぜなら~だからです」といった理由を述べましょう。そして最後に、再度どの意見に賛成かを繰り返して伝えます。

I agree with ~. (私は~に賛成です)

There are three reasons. (その理由は3つあります)

First, ~ (まずは~)

Second, ~ (次に~)

Third, ~ (3つ目は~)

In conclusion, I agree with ~. (以上のことから、私は~に賛成です)

これは文章を書く際に役立つ「PREP法」という手法です。まず最初に最も伝えたいことや結論を書き、続いて理由、例と続き、最後に再度結論を述べる方法を指します。

説得力がある文章を組み立てられるので、自分の意見を相手に伝えたい時にぴったりです。それでは、このテンプレートを使って簡単な英作文をしてみましょう。

Do you agree with working from home? (在宅ワークに賛成ですか?)

I agree with working from home. (私は在宅ワークに賛成です)

There are two reasons. (なぜなら2つの理由があります)

First, people can reduce time spent for commuting. (まず、通勤時間を削減することができる点です)

Second, it is easy to achieve work-life balance. (次に、ワークライフバランスを実現しやすい点です)

In conclusion, I agree with working from home. (以上のことから、私は在宅ワークに賛成です)

もっと詳しく理由を述べれば、より説得力のある文章になるでしょう。まずは、テンプレートを埋める形でもいいので、自分の意見を伝える文章を書いてみてください。

コツ5:日本語では要点だけを考えておく

英作文の練習に苦手意識を持たないようにするためにも、日本語は要点だけを考えておくことがコツです。伝えたいことを日本語で完璧に作り込めば作り込むほど、それを英語にすることは難しくなります。そもそも英語へ直訳できない表現もたくさんあるでしょう。

この練習を行えば、英訳することに重点を置くのではなく、伝えたい情報をしっかりと理解し、自分の知っている言葉で文章を組み立てる力がつきます。

英作文を嫌いにならないためにも、まずは「こんな感じのことが言いたい」という要点だけを日本語で書いてみましょう。

コツ6:文法は中学生レベルでOK!一通りマスターしておく

先述したとおり、高校で習うような高度な文法を使わなくても英作文はできます。まずは、「なんとなく」基本的な文法は理解しているはず…という状態を抜け出しましょう。中学レベルの基本的な文法をしっかりとマスターし、使える状態にすることが重要です。

中学で習う文法には、英文の基本構造をはじめ、過去形や現在進行形、前置詞、不定詞、現在完了形などがあります。それらをマスターするだけで、ほとんどの文章を英語にすることができるでしょう。

特に、英語に慣れている人でも間違いやすい時制や動詞の変化などはしっかりと押さえておきたいところです。

それでは、「どれでも好きなケーキを取ってください」という文を、高校レベルと中学レベルの文法を使ってそれぞれ英文にしてみましょう。

(高校レベルの文法)
Please take whichever cakes you want.

(中学レベルの文法)
Please take any cakes you want.

上の文には高校で習う複合関係代名詞whicheverが使われています。一方、下の文ではany を使ってwhichever を言い換えることができています。any は中学で習う簡単な単語ですが、とっさに使えるようにしておかないと覚えているだけでは意味がありません。

人によって苦手な文法は異なるので、中学レベルの文法を一通り復習し、自分の苦手なものから学習するのもよいでしょう。

コツを押さえた練習方法を実践しよう

英作文のコツが理解できたら、実際にそれらのコツを使って英文を書く練習をしましょう。ここでは、英作文が効果的に練習できる4つの手順について解説します。

手順1:身近なテーマから選ぶ

英作文の練習をする時におすすめなのが、「身近なテーマを選ぶ」ことです。日本語の場合も、自分の知っていることについては文章をスラスラと書ける人が多いのではないでしょうか。

馴染みのないテーマやトピックを選ぶと、内容について考えるだけで時間が過ぎてしまいます。また、難解なテーマについて書くのは面白くなく、途中で挫折してしまう可能性も…。

その点、以下のような身近なテーマを選べば、事前知識があるため英作文を書くことに専念できます。

・趣味について(なぜ好きなのか理由も)
・家族や友人について
・好きなお店や場所について

まずは関心のあるテーマで英作文を練習し、表現の引き出しを増やしたりテンプレートの使い方をマスターしたりと、英語を書くコツを身につけてください。

慣れてきたらTOEICやTOEFLの例題なども活用して、馴染みのないテーマについても幅広く書けるようになりましょう。

手順2:言いたいことの要点だけを日本語で考える

英作文を苦手・難しいと感じる理由に、「日本語で考え込みすぎてしまう」と先述しました。英作文の下書きでは、言いたいことの要点だけを日本語にするのがコツです。

最小限の情報で書き始めることで、「完璧に訳さなくては!」というプレッシャーから解放され、自分の知っている文法や単語を組み合わせて英文を書く練習ができます。まずは、以下の例文を見てみましょう。

「私は健康増進のために、毎朝お手製の野菜スムージーを飲むようにしています。」

このように完璧な文章だと、特に英語初心者の人はそれぞれの単語を調べ、一言一句正確に訳そうと思うかもしれません。

「毎朝スムージーを飲む」
「健康のために」

一方、このように要点だけを下書きすれば言いたいことが明確になるうえ、英語に変換するプレッシャーが少なくなるはずです。

手順3:結論から「なぜ?」を繰り返して準備英文を作る

手順2で紹介したように、言いたいことの要点だけを日本語で考える練習をしたら、次に「文を結論から導く」練習へと進みましょう。

英語は「結論を先に伝える」構造が特徴と説明しましたが、英作文を作る時にここを押さえておくことは重要です。要点をまとめる際にまず結論から書き、その結論に行き着いた「理由」は何かを明確にすることで、英作文の大まかな骨組みができあがります。

要点をまとめる時に最低限押さえておきたいのが、「主語」「結論」「理由」です。これらを意識するだけで簡単な文章を作ることができます。それでは、以下の例を見てみましょう。

(A)
友だちと駅前にできたばかりのカフェに行く予定でしたが、雨がひどかったため来週に延期することにしました。

(B)
主語:私
結論:延期することにしました
理由:雨がひどかったため

両方を比べてみていかがですか?要点だけをまとめた、なおかつ結論を先に導いた方が、英作文の難易度が低いと感じるはずです。まずは要点で文の骨格を作り、その後で他の部分を肉付けしていきましょう。

主語:I(私)
結論:decided to postpone (延期することにした)
理由:because of heavy rain (雨がひどかったため)

これらを繋げるだけでも英文として成り立ちます。さらに、「どこに」「誰と」「いつ」などの情報を付け加えて英文を完成させましょう。

手順4:英語にできないときは日本語の言い換えゲームを!

英作文では、自分の知っている単語やフレーズでいかに文章を作れるかが重要。うまく英語にできないときは、日本語の言い換えゲームをしてみましょう。

例えば、「結婚するなら料理ができる人であることが必須条件だ」と言いたい時、「必要条件」の単語がわかりますか?もしわからない場合は、自分が訳せる単語のレベルまで文を言い換えるゲームをしましょう。

「結婚するなら料理ができる人であることが必須条件だ」

「私は料理ができる人と結婚したい」

I want to marry a man who can cook.

このように言い換えゲームをすることで、自分が知っている簡単な単語で英作文ができます。自信を持って使える単語やフレーズをいかに組み合わせるかが英作文のコツです。

まとめ

本記事で紹介した英作文のコツを意識するだけで、英作文への苦手意識はぐんと少なくなるはず。とはいえ、慣れないうちは自分で作った英文が正しいのか自信を持てないという人は多いはずです。

そんな人におすすめなのがレアジョブのオンライン英会話。講師に英文の添削をしてもらうことで間違いに気づき、正しい英語表現を身につけることができるでしょう。英語で文章を書くことに慣れてきたら、どんどんテーマを広げて行ってみてください。

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