whoの活用方法は中学英語で習いますが、疑問文のwhoは問題なくても関係代名詞のwhoを会話で使うとなると、なかなかフレーズがでてこずハードルが高く感じられるかもしれません。実は難しく考えなくても簡単に理解できる方法があり、マスターしてしまえば会話でも使えるようになります。
そもそも関係代名詞とは何でしょうか?関係代名詞は「名詞を説明する手段として使われるもの」。簡単にいうと名詞を説明する部分が形容詞のような役割を果たすために、名詞とその説明部分がうまく繋がるためのお手伝いをするものです。形容詞がないとバラバラの意味不明な文になってしまうので、関係代名詞は地味でも大切な役割を果たしています。
この記事では関係代名詞としてのwhoの使い方を中心に、whoの使い方について解説します。
疑問文に使うwho
「誰が〜したの?」「誰が言ったの?」「〜って誰?」というような疑問文の、「誰」にあたる部分がwhoです。一番簡単な疑問文の作り方は、whoを文章の答えとなる部分にそのまま置き換えることです。2つのパターンで疑問文の簡単な作り方を練習しましょう。
Ken went to play tennis.(ケンがテニスをしに行った)
答えとなる下線部分のKenをwhoに変えます。
→Who went to play tennis?(誰がテニスをしに行ったの?)
Ken went to play tennis with Tom.(ケンはトムとテニスをしに行った)
まずこの文をそのまま疑問文に変えます。この時に時制を間違わないように気をつけましょう。
→Did Ken go to play tennis with Tom?(ケンはトムとテニスをしに行ったの?)次の前の答えの部分をwhoに置き換えます。この時時制を間違わないように気をつけましょう。
→Did Ken go to play tennis with who?最後にwhoを先頭に移します。
→Who did Ken go to play tennis with?(誰がケンのとテニスをしに行ったの?)whomを使う疑問文を習ったかもしれませんが、ちょっと古臭い言い方になります。会話で使う人はいませんが、どうしても使いたい場合は、前置詞も一緒に先頭に移す必要があります。
→With whom did Ken go to play tennis?(誰がケンのとテニスをしに行ったの?)
関係代名詞としてのwho
関係代名詞としてのwhoには、主格になる場合と目的格になる場合の2通りの用法があります。
主格になる場合
主格とは主語と同じような意味で、主語を説明する文章がついているものをさします。主格になる場合のwhoがどう成り立っているのか例文でみてみましょう。
・The boy is playing tennis.(男の子はテニスをしている)
・The boy is Ken.(男の子はケンだ)この2つの文の共通の主語は下線部分の「The boy」ですね。関係代名詞whoをこの共通の主語である「The boy」の直後に置くことで、2つの文を次のように一つにまとめることができます。
The boy who is playing tennis is Ken. (テニスをしている男の子がケンだ)
このようにまず主語の直後、かつ動詞の直前にwhoを置いてから、2つ目の文章の主語を省いて続けると関係代名詞を使った一つの文になります。主格とは、上の文の下線部分のようにwhoが主語と動詞を直接繋げている場合を指します。
この例ではbe動詞を使いましたが、普通の動詞でも同じように簡単にwhoが目的格となる文章を作ることができます。
目的格になる場合
目的格とはwhoの直後が動詞ではなく、さらにwhoの直前の名詞が目的語となっている場合を指します。
・I met a boy.(男の子に会った)
・A boy likes playing tennis.(男の子はテニスをするのが好きだ)2つの文で共通する名詞は「a boy」ですが、最初の文の「a boy」は目的語、2つ目の文では主語となっています。whoを目的格に使用するには、目的語をまず修飾する形でwhoを使って文章を繋げる必要があります。
また目的格のwhoはwhomにも代えられます。ただしかなり古風な印象になりますし、ネイティブでもwhomを知らない人も結構います。英検や入試などの筆記試験対策に覚えておくことは必要ですが、英会話ではまず使わないので忘れても大丈夫です。
A boy who I met likes playing tennis.(私が会った男の子はテニスをするのが好きだ)
実は同じ2つの文を使って、次の例文のように主格としてのwhoとして一つの文章を作ることもできます。
これは一見目的格のように見えますが、whoは説明を加え、直前の名詞が主語として機能するような役割を担っています。よってこれは主格になります。前後の文章がどうあれ、whoを中心とした文がどう構成されているかが主格か目的格かを区別する基準になります。
I met a boy who likes playing tennis. (テニスをするのが好きな男の子に会った)
一番わかりやすいのは、whoの直後が動詞であれば主格、そうでなければ目的格と覚えることです。
さらに主格としてのwhoは省くことはできませんが、目的格としてのwhoは省くことが可能で、日常会話では省いて話されることも多いこともあわせて覚えておきましょう。
慣れるまではwhoを使った文を一瞬にして頭の中で組み立てて作り、発話するのは難しいかもしれませんが、たくさん練習して徐々に慣れていきましょう。もし混乱しそうになったら、まず言いたいことを2つの文に分解し、それをどう繋げたらいいかを考えてみてくださいね。
所有格のwhose
whoを所有格で使いたい場合、そのままでは文章として成り立ちません。所有格の場合は「whose」を使います。所有者の直後にwhoseを置いて、所有物をwhoseの直後に置きます。
I have a friend whose name is Johnny.(ジョニーという名前の友達がいる)
I’m not sure whose car that is. (あれが誰の車なのかわからないな)
会話ではwhoseは主に疑問形で使われます。
Whose hat is this?(これは誰の帽子?)
Do you know whose shoes are these?(この靴は誰のか知ってる?)
Whose cell phone keeps ringing?(誰の携帯が鳴り続けているんだ?)
Whose dog is barking?(誰の犬が吠えているんだ?)
まとめ
「誰が〜?」「〜は誰?」の疑問文に使うwho、目的格や主格に使う関係代名詞としてのwho、そして所有格としてのwhoであるwhoseの3つについておさらいしました。あまり文法用語にこだわると少し混乱するかもしれませんので、まずはwhoをどう使えばいいのかのフォーカスして学習してください。練習の方法として、目にしたランダムな2つの文を一つにまとめてみる、という方法も有効です。考えなくてもさっと使えるようになると、英語力も一段階レベルアップします。
関係代名詞の使い方や時制の一致は、英会話で一番苦労する部分だと思います。そこを越えて悩まなくても口頭でサッと出てくるようになると、英会話力の伸びが加速します。逆に言えば、中級以上の英語力を目指すには避けられない壁です。流暢な英語を話す人もみんな苦労した部分は同じはずですので、くじけずに練習を繰り返していきましょう。
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