英検の単語の覚え方|誰でもできる効率の良い勉強法を伝授します!

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これから英検を受験しようと思っているものの、なかなか単語が覚えられず焦っているという人も多いのではないでしょうか。英単語の覚え方にはコツがあり、それを押さえるだけで、誰でも効率的に学習を進められます。

この記事では、誰でもできる効率の良い単語の覚え方を紹介します。単語に弱いという人は、ぜひ参考にしてください。

英検に出てくる単語はレベルによって違う!

英検で出題される単語は、等級によってレベルが大きく異なります。まずは、それぞれの等級のレベルや必要な語彙数、出題される単語の一例を紹介します。語彙数については英検が定めているものではなく、一般的な目安です。

1級

最難関の1級では、大学上級程度の英語力が求められます。具体的には、世界で活躍できるグローバル人材にふさわしい、「広く社会生活に必要な英語を十分理解し、自分の意思を表現できる」レベルです。一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)の二段階で審査され、二次試験では2分間のスピーチも実施されます。

1級に必要な語彙数は、約1万~1万5000語とされており、英文雑誌や新聞の社説などにも使用される難度の高い用語も多く含まれます。1級レベルの単語の一例を紹介しますので、どの程度知っているか、自己チェックしてみましょう。

品詞 単語 意味
名詞 proliferation 拡散
ransom 身代金
thesis 論文
動詞 infer 察する
reclaim 取り戻す
savor 十分に味わう
形容詞 squeamish 神経質な
treacherous 裏切りの

準1級

準1級は、大学中級程度の英語力が求められます。1級にあと一歩という実力があり、グローバルにも通用するレベルです。一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)で審査される流れは1級と同様です。スピーチはありませんが、エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。

準一級に必要な語彙数は、約7500〜9000語とされており、日常会話で耳にする単語よりも、専門的で難度が高くなる傾向にあります。準1級レベルの単語の例も見てみましょう。

品詞 単語 意味
名詞 awareness 自覚、認識
revenue 収益
tariff 関税
動詞 clarify 明らかにする
enforce 施行する
preclude 妨げる
形容詞 arrogant 尊大な
confidential 秘密の、部外秘の

2級

2級では、高校卒業程度の英語力が求められます。社会生活のさまざまな場面で応用できる英語力が身に付いているとされるレベルです。2級から海外留学が可能になったり、履歴書でも評価されたりと、英語力のアピール材料として使えるようにもなります。一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)で行い、2級からライティングが加わります。

2級に必要な語彙数は、約3800~5100語とされています。医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されるため、普段馴染みのない単語についても対策しておく必要があるでしょう。2級レベルの単語の一例も紹介します。

品詞 単語 意味
名詞 agriculture 農業
improvement 改良
pollution 汚染
動詞 adopt 〜を採用する
demonstrate 証明する、証拠となる
inform 〜を知らせる
形容詞 available 利用可能な
industrial 産業の、工業の

準2級

準2級では、高校中級程度の英語力が求められます。英語の基礎力は身に付いており、応用力には課題があるものの、日常生活に必要な英語を理解・使用できるレベルです。次の段階へとつながる重要な級にも位置づけられます。一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)に分けて実施されます。

準2級に必要な語彙数は、約2600~3600語とされており、主に日常生活で使用される単語が出題されます。準2級レベルの単語の一例は以下の通りです。

品詞 単語 意味
名詞 environment 環境
result 成果、結果
neighbor 隣人
動詞 decide 〜を決心する
practice 〜を練習する
select 選ぶ
形容詞 slightly  わずかに、少し
valuable 高価な

3級

3級では、中学卒業程度の英語力が求められます。基礎力の集大成となる級であり、身近な英語を理解・使用できるレベルです。一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)に分けて実施されます。3級から面接試験が加わり、スピーキング力がチェックされるのも特徴です。

3級に必要な語彙数は、約1250~2100語とされています。主には身近な話題で使われる単語が出題されますが、筆記試験のテーマには海外の文化なども加わるため、4級と比べると覚える単語数は倍になります。3級レベルの単語は次のようなものです。

品詞 単語 意味
名詞 communication 伝達、連絡
future 未来、将来
problem 問題
動詞 begin 始める
celebrate 祝う
steal 盗む
形容詞 heavy 重い
usual 通常の

4級

4級では、中学中級程度の英語力が求められます。簡単な英語を理解でき、それを使って表現することができるレベルです。一次試験(筆記とリスニング)に加え、2016年度よりスピーキングテストも導入されています。ただし、スピーキングテス単体で合否判定されるもので、級認定には影響しません。

4級に必要な語彙数は約600~1300語とされています。4級レベルの単語の一例は以下の通りです。

品詞 単語 意味
名詞 animal 動物
farm 農場
history 歴史
動詞 feel 感じる
invite 招待する
speak 話す
形容詞 beautiful 美しい
difficult 難しい

英検の単語の効率の良い覚え方

単語は忘れやすいものであるため、繰りかえし目に触れさせることが大切です。そのために覚えておきたい5つのコツを紹介します。

単語を覚えるためのスケジュールを立てる

語彙力を増やすには、基本的には英単語に触れる絶対量を増やすしかありません。しかし、ただがむしゃらに練習量を増やすだけでは、英単語はなかなか定着しません。特に、上級者になればなるほど、必要な語彙数が増えて難易度も高くなるため、伸び率が鈍ってくるものです。

英単語を効率よく覚えるためには、計画性が重要です。はじめに、対象の単語を、「知っているもの」と「知らないもの」とに分けましょう。洗い出しを行い、「知らないもの」に焦点を絞って練習するのがコツです。量が多い場合は、経済や医療、環境、教育など主要な分野のカテゴリー別に分けて、受験する級で出題されるジャンルの単語から覚えていくと効率的です。

覚える単語の全体量が把握できたら、ゴールから逆算して学習スケジュールを立てましょう。その際に、復習をいかに多く取り込めるかが肝心であり、詳しくは次の段落で解説します。

1日の目標を決める

1日の目標の決め方は、1日単位で考えるのではなく、月単位・週単位で覚える単語数を決めて、それを1日の目標へと落とし込んでいくのがコツです。

たとえば、1カ月(4週間)で800語を覚えたい場合には、1週間で200語ずつマスターしていくことになりますね。その際、1週間を「月火」「水木」「金土」「日」というように2日単位で4セットに分けます。最初の「月火」でそれぞれ100語ずつ、合計200語覚えます。そして残りの3セットで繰り返し復習すれば、1週間で少なくとも4回以上、その単語に触れることができますよね。記憶が新しいうちにすぐに復習することで定着率も高まるはずです。1日の中でも「朝・昼・晩」の3回に分けて暗記し、寝る前にすべてを振り返るように習慣付けるとさらに練習量を増やせます。

単語帳を活用する

単語帳とは、単語を暗記するために作られたカードやノートのことです。自作で作成する場合もありますが、市販のものを使うほうが手っ取り早いかもしれません。小ぶりなカードタイプであれば携帯しやすく、移動時間を使って暗記・復習できます。頻出単語をまとめた単語集も単語帳の一種です。英単語を聴いて覚えるタイプの単語帳も登場しています。

単語帳を活用するコツですが、まず自分が使いやすいタイプの単語帳を用意しましょう。次に、すでに意味を知っている単語はマジックや修正テープで視界から消して、覚えるべき単語に神経を集中させます。最終的にすべての単語を消すことを目標にすれば、達成の形が明確になり、単語を消す瞬間にもスッキリすることでしょう。

複数の意味がある単語も多くありますが、最初は1番目の意味を覚えるだけでかまいません。1番目の意味を知っていれば2番目、3番目の意味も覚えやすくなるため、まずは知っている単語数を増やすほうが結果的に効率的です。

文章を通して単語を覚える

何の脈略もないまま覚えた単語は、記憶にとどまりにくいものです。新しい単語は、意味をひたすら丸暗記するのではなく、単語を使った文章を通じて覚えることをおすすめします。たとえば、新しく3つの単語を覚える場合にも、短い文章の中にそれらを落とし込み、文章として覚えることで、結果的に英単語も覚えられます。実際の使い方も学べるため、同義語が出題されたときにも正解を導きやすくなるのでしょう。単語帳についても、例文が多く載っているものを選ぶといいかもしれませんね。

正しい発音で単語を言う

正しい発音練習も忘れずに行いましょう。単語を見た直後に、正しく発音して意味を声に出して言うことで、視覚だけでなく聴覚も刺激されます。スペリング・発音・意味の3セットで覚えることではじめて、その単語をさまざまな場面で応用できるようになります。たとえば、スペリングや意味を知っていても、アクセントの位置を正しく理解していなければリスニング問題には太刀打ちできません。単語を覚える際には、このように「読む」と「聴く」をバランスよくインプットしていくことも大事です。

まとめ

必要な語彙数や単語の難易度は、受験する等級によって大きく異なります。しかし、覚え方や覚えるためのコツは基本的に同じです。未知の語彙だけを洗い出して無理のない学習スケジュールを立て、効率的に覚えていきましょう。筆記やリスニング、スピーキングなど、いずれの出題形式においても、単語を多く知っていればいるほど有利です。

本記事で紹介した英単語の覚え方のコツも参考にして語彙力を高め、できるだけ短期間での合格を目指しましょう!

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