「英検4級を受験したいけど、どれくらいの難しさなんだろう?」という疑問を持っている人はいませんか?英検は級ごとに難易度が異なり、問題数や出題形式などもさまざま。
それぞれの級にあった対策をしないと、合格が遠のいていく可能性も…。本記事では、英検4級のレベルや出題形式、スピーキング試験などについて詳しく解説!それぞれのセクションごとに例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
英検4級のレベルや必要な単語数はどのくらい?
公益財団法人日本英語検定協会によると、英検4級のレベルは以下のように示されています。
・中学中級程度
・使える英語の登竜門
・簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる
英検4級に合格するために必要な単語数は600~1,300語程度とされています。実際にはどのような単語が登場するのか見てみましょう。
tomorrow(明日)
same(同じ)
south(南)
busy(忙しい)
hard(厳しい)
take(受け取る)
確かに、中学校で習う単語ばかりですね。英検4級は、学校や家族、友だち、買い物、スポーツなど、身近なトピックを題材にした問題が多いのも特徴です。中学レベルの英語をしっかりと身につけ、過去問や対策問題集などで学習すれば、合格できる可能性は十分にあるといえます。
英検4級の一次試験について解説!出題形式や概要は?
英検4級は筆記とリスニングで構成され、制限時間は筆記35分、リスニング30分です。2016年からスピーキングテストも導入されていますが、こちらの受験は任意なので、実際には筆記とリスニングのスコアのみで合否が判定されます。それではさっそく、英検4級の一次試験について見ていきましょう。
一次試験①:リーディングは4形式!すべて選択式
リーディングパートでは以下の4つの大問が登場します。
1. 短文の語句空所補充
2. 会話文の文空所補充
3. 日本文付き短文の語句整序
4. 長文の内容一致選択
これらはすべて選択式で、4つの選択肢の中から1つ選んでマークシートに解答。設問はすべて日本語で表示されています。ここでは、各大問の特徴や実際に過去の試験で出題された例題などを紹介します。
短文の語句空所補充
英検4級のリーディングパート大問1は「短文の語句空所補充」です。提示された4つの選択肢の中から、短い英文の空欄に当てはまるものを選びます。設問は全部で15問、短文と会話文から構成されています。目安の解答時間は各設問をそれぞれ30秒と考え、7分ほどに設定するとよいでしょう。
このパートで点数を稼ぐには、とにかく語彙力をつけておくことが必要です。特にひっかけ問題などはないので、語彙力さえあれば正解を選ぶことは難しくありません。英検4級レベルに応じた単語帳などを使って学習しましょう。
<例題>
(1)
My father is a ( ) of a sports club. He plays tennis there every Wednesday night.
1 festival 2 picnic 3 member 4 group(2)
Mr. Clark told us many interesting ( ) about his trip to India.
1 pictures 2 books 3 stories 4 magazines解答
(1)3 (2)3
会話文の文空所補充
次のパートは「会話文の文空所補充」です。設問では会話文の一カ所が空欄になっているので、4つの選択肢の中から当てはまる語句を選んで解答します。設問は5問なので、それぞれに30秒を使うと考え、時間配分は3分ほどを目安にしましょう。ここでは単語や熟語の知識はもちろん、会話の流れを把握する力が試されます。
また、大問1と同様、語彙力が必要となるパートなので、英検4級レベルの語彙をマスターしておくことで点数アップが狙えますよ。
<例題>
(1)
Boy 1 : Is that your new coat, Tom? ( )
Boy 2 : Thanks. I like it, too.
1 It’s really nice.
2 It’s cloudy today.
3 I’ll see you soon.
4 I have one, too.(2)
Mother: You don’t look well, Brad. Are you OK?
Son: ( ) I didn’t sleep well last night.
1 I’m tired.
2 It’s on TV.
3 This is for you.
4 It’s time for dinner.解答
(1)1 (2)1
日本文付き短文の語句整序
続くパートは「日本文付き短文の語句整序」。設問に書かれた日本語の意味になるよう、提示された5つの英単語を並び替えて正しい英文を作ります。2番目と4番目にくる単語の組み合わせを4つの選択肢から選び、マークシートに記入しましょう。
この時注意するのが、文の始めにくる単語も小文字で示されていること。大文字になっていれば文頭にくると判断できますが、そうではないので文の流れをしっかり捉えることが必要です。
設問は全5問なので、それぞれ1分で解答することを目標に時間配分は5分ほど。このパートで問われるのは文法の知識です。中学校で習う基礎的な文法を押さえておきましょう。
<例題>
(1)
あなたは英語を話すことが得意ですか。
( 1 good 2 at 3 English 4 you 5 speaking )
2番目 4番目
Are ( )( )( )( )( )?1 ④ – ③ 2 ① – ⑤ 3 ② – ④ 4 ① – ②
(2)
私は父が家に帰って来たとき、風呂に入っていました。
(1 was 2 a bath 3 my father 4 taking 5 when)
2番目 4番目
I( )( )( )( )( )came home.1 ④ – ⑤ 2 ④ – ③ 3 ① – ④ 4 ① – ②
解答
(1)2 (2)1
長文の内容一致選択
リーディングの最終パートは「長文の内容一致選択」です。ここでは以下の3つの形式の長文が出題されます。
・案内、提示
・Eメール
・説明文
それぞれの長文を読み、各長文ごとの2問・3問・5問の計10問に解答します。設問は長文でどんなことが述べられているかを問う内容です。単語や文法の知識を総動員して、制限時間内に長文を読み解く力が試されます。
特にひっかけ問題はないので、読み取った内容をもとに解答を選択肢から選びましょう。時間配分は20分程度とし、各設問を2分ほどで解くペースがベスト。
<トピックの例>
・TO EVERYONE IN THE SOCCER CLUB(案内・提示)
・友人に一緒に勉強しようと提案するEメール(Eメール)
・Andrew’s Hobby(説明文)
・Please help me!(案内・提示)
・友人に一緒にケーキを作ろうと提案するEメール(Eメール)
・A Special Lunch(説明文)
一次試験②:リスニングは3形式!すべて選択式
リーディングセクションに続くのが、30分のリスニングセクションです。リスニングは以下の3つで構成されています。
・会話の応答文選択
・会話の内容一致選択
・文の内容一致選択
英文はすべて2回ずつ読まれるので、1回目で聞き取れなかった人も慌てる必要はありません。リスニングも4つの選択肢の中から1つを選び、マークシートに記入する形式。メモを取りながらしっかりと聞き取りましょう。それでは、各パートについて詳しく解説していきます。
会話の応答文選択
まずはじめに出題されるのが「会話の応答文選択」です。設問ごとのイラストを見ながら男女の会話を聞き、会話の最後の発話に対する適切な解答を選びます。設問は10問で、3つの選択肢の中から1つを選びマークシートに記入する形式。このパートだけ、最初に例題文が読まれます。
実際に試験で放送された会話(例題)を見てみましょう。
A:Hi, My name is Yuta.
B:Hi, I’m Kate.
A:Do you live near here?1 I’ll be there. 2 That’s it. 3 Yes, I do.
最初の2つの会話から、自己紹介の場面だとわかりますね。Aの2回目の発言Do you live near here?(あなたはこの近くに住んでいるの?)の解答として適切なものを選びます。質問はDoの疑問文なので、選択肢3のYes, I do.が正解です。
会話の内容一致選択
次のパートは「会話の内容一致選択」です。2人の会話を聞き、内容についての質問を4つの選択肢の中から選んで解答します。質問は全部で10問です。会話をするのは友人同士や親と子ども、店員と客といった設定が多い傾向にあります。過去には郵便局で切手を買う場面なども登場しました。
<例題>
A:I got tickets to the Rockman concert.
B:Me, too. When will you go?
A:On Saturday evening.
B:I’ll go on Sunday afternoon.質問:
When will the girl go to the concert?選択肢:
1 On Saturday afternoon.
2 On Saturday evening.
3 On Sunday afternoon.
4 On Sunday evening.
こちらの例題では、When will the girl go to the concert?(女の子はいつコンサートに行く予定ですか?)という質問に解答します。会話の内容が聞き取れれば答えを選ぶのは簡単ですね。正解は2のOn Saturday evening.となります。
文の内容一致選択
リスニング最後のパートは、短い英文を聞いた後にその内容と一致する選択肢を選ぶ問題です。パート1・2は会話形式でしたが、こちらのパートは会話ではなく1人のスピーカーによるナレーション形式となるのが特徴。英文の内容は、説明文や物語文です。こちらも設問は全部で10問で、4つの選択肢の中から解答を1つ選びマークシートに記入します。
<例題>
Last week, Tom and Donna wrote reports for their English class. Tom’s report was about baseball. Donna’s report was about pandas.質問:
Whose report was about pandas?選択肢:
1 Tom’s.
2 Tom’s sister’s.
3 Donna’s.
4 Donna’s sister’s.
上記は英語のクラスで提出したレポートについての英文です。Whose report was about pandas?(パンダについて書かれたのは誰れのレポートでしたか?)という質問に対する解答なので、3のDonna’s.が正しいですね。
任意で受けられる英検4級のスピーキングテストってなに?
2016年度から、英検4級と5級の受験者は任意でスピーキングテストも受験できるようになりました。スピーキングテストが開始された背景には、大学教育やビジネスなどにおいて英語4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)の重要性が高まっていることが挙げられます。
実際に「使える英語力」を身につけてもらいたいという思いから、英語の初級学習者にスピーキング力を試す試験が開始されたというわけです。自分のスピーキング力を客観的に知れるよい機会となるでしょう。
スピーキングテストは任意のため、英検4級の合否にはまったく影響がありません。テスト形式は録音型面接で、試験時間は約4分間。従来の面接のように試験官との対面式ではなく、自宅や学校などでコンピュータを使って行われるのが特徴です。スピーキングテストの結果はウェブ上で確認することができます。
スピーキングテストの問題形式を解説!受けたい人は要チェック
ここでは、スピーキングテストの問題形式について解説していきます。
音読
スピーキングテスト最初のパートは「音読」です。画面には25語程度のパッセージとイラストが表示されます。まずはパッセージの例文を見てみましょう。
<例題>
Ken’s DreamKen is in the soccer club at his junior high school. Ken plays soccer after school. Ken wants to become a famous soccer player.
(イラストには校庭でサッカーをする少年たちが描かれています)
まずは、First, please read the passage silently for 20 seconds.(声を出さずに20秒でこのパッセージを読んでください)という指示が出されます。指示が聞き取れなかった場合は、「もう一度聞いてやり直す」ボタンを2回まで押して聞きなおすことが可能です。
その後、All right. Now, please read it aloud. (声に出してパッセージを読んでください)と指示が出され、音読する内容が録音されます。
パッセージ(音読した内容)についての質問
音読が終了したら、続いてはパッセージを見ながらその内容について質問されるパートで、問題数は2問です。パッセージの内容は、家族や友人との日常シーンを紹介するものが多い傾向にあります。
質問も英語で行われるので、英語で回答しましょう。こちらの質問も聞き取れない場合は聞きなおすことができます。WhatやWhenなどの疑問詞に注意し、質問で何が聞かれているかを聞き取ることがポイントです。
<例題>
(1)
Please look at the passage. What does Ken want to become?(2)
When does Ken play soccer?解答例
(1)He wants to become a famous soccer player.
(2)He plays after school.
イラストについての質問
続いて、イラストを見ながらイラスト中の人物や物について状況を説明する質問が1問出題されます。
<例題>
Please look at the picture. What is the girl doing?解答例
She is reading a book.イラストには、サッカーをする少年たちの近くでベンチに座り本を読んでいる少女が描かれています。そのため、解答はShe is reading a book.(彼女は本を読んでいます)となります。
質問ではthe girlが使用されていますが、答える際には代名詞のsheを使うこともポイント。日頃からいろいろなイラストを使って、情景を描写する練習をしておきましょう。
受験者自身のことなど
スピーキングテストの最後には、受験者自身のことに関する質問が1問出題されます。日常生活のことなどが聞かれるので、落ち着いて質問に答えましょう。問題文に関連した質問が多く見られますが、問題文とは直接関係ない質問が出されることもあります。
例えば、以下のような質問が出されたとしましょう。
・Do you like to play sports?(スポーツするのは好きですか?)
・What sport do you play?(どんなスポーツが好きですか?)
この場合は、それぞれ以下のように答えます。
・Yes, I do.(はい、好きです)
・I like basketball.(私はバスケットボールが好きです)
対面式でないとはいえ、スピーキングテストは誰もが緊張すると思います。しかし、スピーキングテストの結果は英検4級の試験合否には影響しないので、気負わずリラックスして受験してみてくださいね。
まとめ
中学中級程度の英語で合格が目指せる英検4級。トピックも特に難しいものはなく、身近な日常生活のシーンが多く使われているため、英語初級者が挑戦するのにぴったりの試験だといえます。本記事を参考にして出題形式を把握し、繰り返し過去問や問題集などを解いておきましょう。
また、スピーキングテストを受ける人は事前の練習が大切。レアジョブのオンライン英会話なら講師とマンツーマンで会話の練習ができるので、スピーキングテスト本番でも緊張せずに話すことができるでしょう。
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