「自分の英語が相手に伝わらない」とお悩みの方は、まず発音記号を学ぶのがおすすめです。正しい発音を知ることで、ネイティブスピーカーに聞き返されない“伝わる英語”が習得できます。
またスピーキング力だけでなく、発音記号を覚えることはリスニング力の向上にも効果的。発音のルールを知るだけで、今よりも英語をストレスなく聞き取ることが可能です。
そこで今回は、48種類の発音記号を30分でマスターするための発音術をご紹介します。
そもそも発音記号ってなに?
日本語と違い英語には、一つの語で複数パターンの読み方をするものが多いです。例えば「a」という語でも、単語によって「ア」と発音するものもあれば「ェア」と発音するものも。日本人のような非ネイティブスピーカーは、「a」という文字を見ただけでは「ア」と「ェア」どちらの発音が正しいのかを判断できないことが少なくありません。
そこで「この英単語はどのように発音するのだろう?」と困ったときに、正しい発音を知るためのツールとして役立つのが発音記号です。
単語帳を見ると、それぞれの単語の近くに「æ」や「ɔːr」などの記号が一緒に書かれていることが分かるはず。
この少し見慣れない記号の集まりが、発音記号です。発音記号は大きく分けて48種類あり、それぞれの表記の意味とルールをマスターすれば、正しい発音で英語を話したり適切に聞き取ったりできるようになります。
発音記号を覚えるのは意外ととても重要!その理由は?
英会話の場において「発音の正しさより伝わることが大切」と考える方も多いですが、ネイティブに伝わる英語を話すためにも発音記号をマスターすることは重要です。
理由の一つとして、自己流の発音ではネイティブに伝えられる範囲に限界があることが挙げられます。英単語のなかには、日本語にはない発音が使われるものが少なくありません。英語ならではの発音の単語を日本語的な発音で話しても、ネイティブには理解してもらえないでしょう。
またリスニングでは一般的に、「人は自分の発音できる言葉しか聞き取れない」といわれています。日本人はLとRの聞き分けが苦手だといわれていますが、発音記号を覚えて自分でLとRの正しい発音ができるようになれば、それぞれの聞き分けに苦労することもありません。
ネイティブに伝わる英語を話すためにも、そしてネイティブの話す英語を正しく聞き取るためにも、発音記号を覚えることは重要だと言えるでしょう。
【母音】24個の発音記号を覚えよう!
日本語で母音というと「あいうえお」の5種類のみですが、英語には24種類以上あります。そこでこちらでは、特に代表的な24種類の母音をまとめました。発音の方法やコツ、注意点のほか、それぞれの母音を使った単語も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【iː】長めの「イー」
「イ」を表す発音記号には様々な種類がありますが、そのなかの一つ「iː」は「イー」と長めにはっきりと発音するのが特徴です。iの後に付いている「ː(コロン)」は「伸ばすこと」を意味しており、ほかの発音記号でもよく登場するため早めに覚えておきましょう。
発音方法はまず、日本語で「イ」と言うときと同じように唇を横に引っ張ります。そして少し舌を緊張させながら、「イー」と長く明瞭に発音すれば完了です。
「iː」と発音する英単語のスペルにはeやee、ea、ie、eyなどが含まれており、具体的にはeat 〔íːt〕(食べる)やmeet 〔míːt〕(会う)、key 〔kíː〕(鍵)などが挙げられます。
【i】日本語の「イ」と「エ」の中間
先ほどの「イー」と似ていますが、「i」ではコロンが消えているため「イ」と短く発音します。「イ」と「エ」の中間くらいの音をイメージするのがポイントで、日本語で「イ」と言うときのようにはっきりと発音しないよう注意してください。
まず口を軽く開け唇を横に少しだけ広げ、「エ」と発音するときの口の形を作ります。この「エ」と発音するときの口の形のまま、「イ」と発音することでちょうど「イ」と「エ」の中間くらいの音を出すことが可能です。
「i」と発音する英単語にはhit 〔hít〕(打つ)やsit 〔sít〕(座る)、it 〔ít〕(それ)など、iが使われている単語が多くあります。またenglish〔íŋgliʃ〕(英語)のeなどi以外の英単語を「i」と発音することもあるので、正しい発音が分からなくなったときは発音記号を確認すると安心です。
【e】日本語の「エ」に近い
発音記号の「e」は日本語の「エ」とほとんど同じ発音のため、比較的簡単に習得できるはず。口を軽く横に広げた後、舌を上顎に向けて少し持ち上げるイメージで発音してみましょう。このとき、下顎は軽く下げると上手に発音しやすいです。
「e」と発音する英単語には、egg〔ég〕(卵)やbed 〔béd〕(ベッド)などeのスペルが含まれるもののほか、many 〔méni〕(たくさん)などが挙げられます。
【æ】口を広げて「ア」と「エ」を同時に
「æ」という形が少し見慣れないかもしれませんが、「aとeを同時に発音すること」を意味しているため2つの文字が合体しています。そのため「æ」は、「ア」と「エ」の中間くらいの発音だと考えて良いでしょう。
発音方法としては、まず口を開けてから横に広げるように伸ばし、そのまま「ア」と「エ」の両方を同時に発するイメージで声に出してみてください。同時に発音するのが上手くいかない場合は、「エァ」と順番に言うように発音すると成功しやすいです。
「æ」と発音する英単語の例としては、gas 〔gǽs〕(ガス)やback 〔bǽk〕(後ろへ)、thank 〔θǽŋk〕(~に感謝する)などが挙げられます。
【a】唇を縦に広げて喉の奥から「ア」
「a」は文字通り「ア」と発音するため、日本人にとっては比較的覚えやすいかもしれません。ただし日本語で「ア」と発音するより、口を縦に少しだけ大きく開くのがポイント。「オ」と話すときの口を作った後、喉の奥から「ア」と発声するイメージです。
「a」と発音する英単語にはodd〔ɑ’d〕(奇妙な)やhot〔hɑ’t〕(熱い)などoがスペルに含まれるものが多く、さらにwant〔wɑ’nt〕(~が欲しい)などaが含まれるものもあります。
【aː】唇を縦に広げて長めの「アー」
「aː」は先ほどの「a」にコロンがついて、「アー」と発音するのが特徴です。発音方法は「a」と同じく、まず口を縦に広げて「オ」と言うときの形を用意。そして喉の奥から声を出すイメージで、「アー」と長めに伸ばすよう発音してください。
「aː」と発音する英単語にはaやau、alなど様々なスペルのパターンがありますが、具体的にはhard〔hɑ’ːrd〕(堅い)やfather〔fάːðɚ〕(父)、start〔stɑ’ːrt〕 (~を開始する)などが挙げられます。
【ʌ】日本語の「ア」に近い
Aに似た形の「ʌ」も、「ア」を表す発音記号の一つです。まず口の形は、日本語で「ア」と発音するときより少しだけ狭めに開けます。広さとしては、指一本分くらいをイメージしてください。その状態で喉の奥から、「ア」と発音してみましょう。
「ʌ」は日本語で「ア」と言うより短めに発音するのがポイントで、「アッ」と少し早く切り上げると正しい発音に近づきます。ふと急に何かを思い出したときに「あっ」と思わず発してしまうことがありますが、それくらい短くリラックスした音だと考えて良いでしょう。
「ʌ」と発音する英単語にはhungry 〔hʌ’ŋgri〕(お腹が空いた)やcup〔kʌ’p〕(カップ)などuが使われているものが多く、さらにcome〔kʌ’m〕(~へ来る)などoが含まれるものもあります。
【ɔ】日本語の「オ」と「ア」の中間
Cと間違えそうになりますが、「ɔ」はOの一部が開いた「オープンオー」という発音記号を意味します。そのため発音はCではなく「オー」で、具体的には「オ」と「ア」の中間くらいの音です。
発音のコツとしては、まずあくびをするときのように口の中と喉を広げます。このとき上下の歯と唇はあまり広げず、指一本分くらいの隙間を作り唇を少し丸めるだけで大丈夫です。この口の形のまま「オー」とゆっくり発音すると、「ア」に近い「オー」の音を出せます。
「ɔ」と発音する英単語の例としては、along〔əlɔ’ŋ〕(~に沿って)やoffer〔ɔ́fər〕(~を申し出る)、point〔pɔ’int〕(点)などが挙げられます。
【ɔː】日本語の「オ」と「ア」の中間を長く
「オー」を表す「ɔː」の発音方法は、先ほどの「ɔ」とほとんど同じです。まず口の中と喉の空間を広く開け、上下の歯と唇の間には指一本分の隙間を。そして唇を少し丸めて「オー」と発声すると、「オ」と「ア」の中間くらいの音が出ます。
先ほどの「ɔ」との違いとしては、「ɔː」にはコロンがついているため長めに伸ばす必要があるということ。最終的には、「アー」に近い「オー」という音が出ていれば発音が成功です。また注意点として「ɔː」は後述する「ou」と発音が似ているため、使い分けを確実に理解する必要があります。
「ɔː」と発音する英単語の例としては、walk〔wˈɔːk〕(歩く)やnorth〔nɔ’ːrθ〕(北)、because 〔bikɔ’ːz〕(なぜなら~)などが挙げられます。
【u】日本語の「オ」と「ウ」の中間
「u」は日本語の「ウ」に近いですが、「オ」と「ウ」の中間くらいの音です。まず口の形は、唇を丸めて少しだけ前に突き出すのがポイント。イメージとしては、口笛を吹くときの形が近いでしょう。そしてその状態のまま「ウ」と短く発音すると、「オ」と「ウ」の中間に近い音が出せます。
この「u」を正しく発音するためには唇の動きが重要なため、最初のうちは鏡で確認しながら自分の唇が正しい形になっているのか確認すると良いかもしれません。
「u」と発音する英単語には、cook〔kúk〕(~を料理する)やbook〔búk〕(本)などooのスペル、could〔kúd〕(できた)などoulのスペルのものが多いため覚えておきましょう。
【uː】日本語の「オ」と「ウ」の中間を長く
「uː」は先ほどの「u」を長めに伸ばしているだけで、口の形はほとんど同じです。唇を丸めて前に突き出し、そのまま「ウー」と発音するだけでOKです。先ほどの「u」ができていれば、こちらも問題なく発音できるでしょう。日本語で「ウー」と言うときより、口の形を少し大げさにするくらいが丁度良いです。
「uː」と発音する英単語の例として、blue〔blúː〕(青い)やcool〔kúːl〕(冷たい)、group〔grúːp〕(グループ)などが挙げられます。
【ə】日本語の「ア」と「ウ」の中間を曖昧に
「ə」は日本人にとって分かりにくい発音の一つで、これをマスターするとネイティブらしい発音にぐんと近づけます。「シュワー(曖昧母音)」と呼ばれる発音記号で、音がはっきりとしておらず認識しにくいのが特徴です。
「ア」と「ウ」の中間に近い音をしており、この音を発音するためにはまず口の力を抜きリラックスすることがポイント。口を脱力した後は、軽く短めに少しやる気がない感じで「ア」と言いましょう。
「ə」と発音する英単語にはcorrect〔 kərékt〕(~を正す)などの単語のほか、冠詞のa〔ə〕や前置詞のof〔əv〕などがあります。冠詞や前置詞を聞き取ることが苦手な方は、「ə」を聞き取る訓練をすることでリスニング力がアップするかもしれません。
【ei】日本語の「エーィ」に近い
「ei」のような2つの音を合わせた発音記号は、二重母音と呼ばれます。下顎を少し下げて強めに「エ」と発音した後、小さな「イ」を続けるイメージです。
注意しておきたいのが、「エ」と「イ」を個別に発音しないということ。それぞれの語は単独で存在していますが、実際に発音する際は「エーィ」と一続きである必要があります。
例えば「ei」と発音する単語にはable〔éibl〕(~できる)がありますが、「エイブル」と一語ずつハッキリと発音せず「エーィブル」のように一息で言うよう意識しましょう。あまり音を伸ばし過ぎると不自然ですが、「エ」から「イ」へなめらかに移行できるとネイティブらしさがアップします。
ableのほかにも「ei」と発音する英単語には、age〔éidʒ〕(年齢)やday〔déi〕(日)などがあります。
【ai】日本語の「アーィ」に近い
「ai」の発音方法も、先ほどの「ei」と考え方は同じです。まず最初の「ア」は、日本語で「ア」と言うときよりも少し大きめに口を開けます。「ア」を出した後はそのまま音を切らず、徐々に口を小さくしながら控えめに「イ」と置いてください。最終的に「アーィ」とひとつながりで聞こえていれば、正しく発音できていると考えられます。
例えば「ai」と発音する英単語の一つにlike〔láik〕(~が好き)がありますが、これは「ライク」とそれぞれの語を別々に発音するのではなく「ラーィク」と一息でつながっていれば正解です。likeのほかには、high〔hái〕(高い)やmine〔máin〕(私のもの)などの英単語があります。
【ɔi】日本語の「オーィ」に近い
「ɔi」が含まれる英単語は、「オーィ」と一息でつなげるように発音します。まず最初の「オ」は口を大きめに開け、唇を丸めて少し前に突き出すのがポイント。この口の形のまま「オ」と発した後は、音を切らないよう口を徐々に狭くしながら「イ」と控えめに発音してください。
ほかの二重母音と同様に「オ」と「イ」が別々に存在するのではなく、「オ」がなめらかに「イ」へ変化していくよう発音できればOKです。またこのときの「オ」は、「オ」と「ア」の中間くらいを狙って発音しましょう。
「ɔi」と発音する英単語にはoyやoiのスペルが含まれるものが多く、例えばboy 〔bɔ’i〕(男の子)やtoy〔tɔ’i〕(おもちゃ)、choice〔tʃɔ’is〕(選択)などがあります。
【au】日本語の「アーゥ」に近い
「au」の発音記号がある英単語は、強めの「ア」と控えめな「ウ」で「アーゥ」と発音します。まず最初の「ア」は、口を大きく開けてはっきりと発音。強めに「ア」と言った後は、そこから徐々に唇を丸めて前へ突き出しながら「ウ」と控えめに発音してください。
「au」だけでなくほかの発音でも言えることですが、ネイティブスピーカーに自身の英語を理解してもらいたいときは、口の開き方や唇などを多少大げさにするのもコツです。
「au」と発音する英単語にはouやowのスペルが含まれており、sound 〔sáund〕(音)やdown〔dáun〕(下へ)、now〔náu〕(今)などがあります。
【ou】日本語の「オーゥ」に近い
発音記号の「ou」は、強めの「オ」に弱めの「ウ」が続く「オーゥ」と発音します。口を丸くし「オ」と強く発音した後、音を切らず徐々に口をすぼめて「ウ」と控えめに発音します。
この「ou」で注意しておきたいのが、「ɔː」と発音をしっかり区別する必要があるということ。「ɔː」は「オー」という一語しか存在しないのに対して、「ou」では最後の「ウ」の存在が分かるよう発音しなければいけません。この2つの使い分けは訓練が必要なため、最初のうちは自分の声を録音してチェックしながら徐々に改善していくのが良いでしょう。
「ou」と発音する英単語にはoやoa、owなどのスペルが含まれており、go〔góu〕(行く)やboat〔bóut〕(ボート)、know〔nóu〕(~を知る)などがあります。
【ər】口を狭くして舌を奥に丸めて「ア」
「ər」は文字を見て分かる通りeとrが合体しており、日本語にすると「ア」の発音が近いです。ただ日本人が一般的に発する明瞭な「ア」とは違い、はっきりとしない曇った音をしているのが特徴です。
まず口を狭めに開け、舌を奥に丸めながら「ア」と言います。このときの注意点としては、舌を丸めるときに上顎に触れないことが重要です。またfather〔fɑ’ːðər〕(父)など「ər」が語末に置かれる英単語に関しては、基本的にあまり強く発音しないのがコツです。
「ər」と発音する英単語の例としては、other〔ʌ’ðər〕(ほかの)やhear〔híər〕(聞く)、popular〔pɑ’pjulər〕(人気がある)などが挙げられます。
【iər】日本語の「イーア」に近い
「iər」は3語の組み合わせですが、実際に発音する音はiとerの2つに分かれるため二重母音とみなされます。ここまで「ai」や「ər」など2つの音を合わせた二重母音を紹介してきましたが、発音の考え方は基本的に同じだと考えて良いでしょう。
「iər」は日本語で「イーア」が近く、舌を適切に動かせるかどうかが発音成功の鍵です。まず最初に口を左右に引っ張りながら「イ」と発音し、舌を奥へ丸めながら「ア」と小さく発音します。ここでの注意点は「イ」と「ア」を切って発音しないこと、そして舌を丸めるときに上顎に触れないことです。
「iər」と発音する英単語の例としては、ear〔íər〕(耳)やhere〔híər〕(ここで)、career〔kəríər〕(職歴)などが挙げられます。
【eər】日本語の「エーア」に近い
発音記号の「eər」は、強めの「エ」に弱めの「ア」が続く「エーア」という二重母音です。まず日本語で「エ」と言うときと同じ口の形で、通常よりも少し大きめに開けます。そしてその状態のまま強めに「エ」と発音し、「エ」の音を切らさないよう舌を奥に丸めながら「ア」と続けてと言います。
このときの注意点は「エ」と「ア」の間を切らずに一息で言うこと、そして舌を奥へ丸めるときに上顎へ触れないことの2点で、ここまで紹介したほかの二重母音と同じ考え方です。
「eər」と発音する英単語の例としては、air〔éər〕(空気)やcare〔kéər〕(注意)、wear〔wéər〕(~を着る)などが挙げられます。
【uər】日本語の「ウーア」に近い
「uər」は、日本語で「ウーア」という発音が近いです。唇を丸くして前へ突き出し、まず強めの「ウ」を発音。そのまま「ウ」の音を切らず、舌を奥へ丸めながら「ア」と軽く言います。今までの二重母音と同様に、「ウ」から「ア」へは音を切らずなめらかに移行するのが重要です。さらに舌を丸める際は、上顎に舌がつかないよう注意しましょう。
「uər」と発音する英単語の例としては、cure〔kjúər〕(治療)やpoor〔púər〕(貧しい)、flower〔fláuər〕(花)などが挙げられます。
【əːr】口を狭くして舌を奥に丸めて「ア」を長く
「əːr」を細かく分けると、「ウ」と「ア」の中間くらいの音を表す「ə」、伸ばすことを意味する「ː」、そして舌を奥に丸める「r」があることが分かります。日本語にすると、「ウ」と「ア」の中間くらいの音を伸ばす「アー」の発音だと捉えて良いでしょう。
口を狭めに開けてリラックスした状態で、舌を奥に丸めながら「アー」と発音します。舌を丸めることで、明瞭な「ア」ではなく少しこもった「ア」の音を出せるはずです。また今までの二重母音と同様に、舌を丸めるときは上顎につかないよう気をつけてください。
「əːr」と発音する英単語の例としては、bird〔bə’ːrd〕(鳥)やhurt〔hə’ːrt〕(~を傷つかせる)、earth〔ə’ːrθ〕(地球)などが挙げられます。
【aːr】口を縦に開けて「アー」の後に舌を奥に丸める
発音記号の「aːr」を分解すると「ア」、伸ばすことを意味する「ː」、そして舌を奥に丸める「r」で構成されてることが分かります。先ほどの「əːr」よりも出だしの「ア」の音がより明瞭で、舌を丸める最後の部分だけ少しこもった音をしているのが特徴です。
特に難しい口の形を作る必要はなく、まず通常の「ア」という語を発するときのように縦に大きく口を開けます。口を開けたまま「アー」と少し長めに伸ばした後、舌が上顎につかないように意識しながら奥に丸めて完了です。
「aːr」と発音する英単語の例としては、arm〔ɑ’ːrm〕(腕)やheart〔hɑ’ːrt〕(心)、dark〔dɑ’ːrk〕(暗い)などが挙げられます。
【ɔːr】「オ」と「ア」の中間の音の後に舌を奥に丸める
「ɔːr」を構成する「ɔː」は「オー」を表していますが、はっきりとした「オ」ではなく「オ」と「ア」の中間くらいの少し曖昧な音だと覚えておきましょう。
まず口を大きめに開けて唇を丸め、その口の形のまま「オー」と発音。その後はほかの二重母音と同じく、上顎に触れないよう意識しながら舌を奥へ丸めます。最後の伸びている部分の音は、舌を丸めることで少しこもった音になっていればOKです。
「ɔːr」と発音する英単語の例としては、door〔dɔ’ːr〕(ドア)やborn〔bɔ’ːrn〕(生まれる)、course〔kɔ’ːrs〕(コース)などが挙げられます。
【子音】24個の発音記号を覚えよう!
日本語で子音というと「さ(SA)」や「こ(KO)」など「母音とくっつくことで成り立つ音」とされていますが、英語の子音のなかには母音がなく単独で成り立つ音もあります。また日本語の子音は16個であるのに対して、英語は24個あるのがポイント。こちらでは、24個の子音の発音のポイントを紹介していきます。
【p】パッと唇を破裂させるように息を出す
「p」は日本語でパ行(パ・ピ・プ・ペ・ポ)が該当しますが、声帯を使わずに発音するのが特徴です。唇を閉じた状態から始まり、そこから口の中の空気が「パッ」と破裂して出てくるようなイメージが近いでしょう。ティッシュを口の前に置き、「パッ」と言ったときに大きく揺れれば発音が成功している可能性が高いです。
また「p」が単語の最初にある場合は通常通り「パ」と発音して良いですが、単語の語末にある場合はあまり強調しすぎないのがポイント。例えばcup (カップ)という英単語の場合、最後の「プ」の部分は強く発音しないほうが自然です。
「p」と発音する英単語のスペルにはpやppが含まれ、例えばcopy〔kɑ’pi〕(コピーする)やput〔pút〕(~を置く)、happen〔hǽpən〕(起こる)などが挙げられます。
【b】パッと唇を破裂させるように声を出す
「b」は日本語だとバ行にあたり、先ほどの「p」と同じく破裂音をイメージすると上手に発音しやすいです。唇が上下閉じた状態から、せき止められた空気が急に出るように「バッ」と発音しましょう。日本語でバ行を話すときよりも少し強めで、息だけでなく声もしっかりと出すとのがコツです。
また「p」と同様に「b」が英単語の語末に置かれている場合は、あまり強く発音しないのがポイント。例えばjob (仕事)やweb (ウェブ)などは、最後のbを弱めに置きます。
「b」と発音する英単語の例としては、back〔bǽk〕(後ろ)やbeach〔bíːtʃ〕(ビーチ)、big〔bíg〕(大きい)などが挙げられます。
【t】舌の前方を上の歯茎につけて息を破裂させる
「t」は日本語でいうとタ行が近いですが、実際の発音は「タ・ティ・トゥ・テ・ト」のように聞こえます。舌の前方を上の歯茎につけ、「トゥ」と息を破裂させるイメージです。声帯を震わせて声を出すのではなく、空気を解放するように発音すると上手くいきます。
またこの「t」も、語頭か語末かによって発音が変わるため注意が必要。例えばcut〔kʌ’t〕(~を切る)など「t」が英単語の語末にある場合は、あまり強く破裂させず控えめに発音したほうが良いケースが多いです。
「t」と発音する英単語の例としては、ten〔tén〕(10)やget〔gét〕(~を得る)、to〔to〕(~へ)などが挙げられます。
【d】舌の前方を上の歯茎につけて声を出して破裂させる
「d」は日本語でいうとダ行の音が近く、実際の発音は「ダ・ディ・ドゥ・デ・ド」のように聞こえます。発音方法は先ほどの「t」と似ており、まず舌の前方を上の歯茎につけます。
そして口の中にある空気が破裂するように、「ドゥ」と発音してください。口の形や動き自体は「t」と似ていますが、「d」の場合は息だけでなく声もしっかりと出すのが特徴です。
またここまで紹介したほかの子音と同様に、did〔díd〕(~した)など語末にdが置かれている英単語に関しては、あまり強く発音しないほうが良いケースが多いです。
「d」と発音する英単語の例としては、day〔déi〕(日)やdamage〔dǽmidʒ〕(損害)、bed〔béd〕(ベッド)などが挙げられます。
【k】日本語の「カ」を強めに破裂させる
「k」は日本語のカ行が近いですが、声だけでなく息で音を表すのがポイントです。まず舌の後方を上顎につけて、「カ」と発音するときに舌を思いっきり解放します。声だけで「カ」と発音するのではなく、口の中でせき止められていた息が勢い良く出るイメージで発音しましょう。
またback〔bǽk〕(後ろ)など語末が「k」の英単語に関しては、あまりはっきりと発音せず通常よりも少し控えめにすると自然です。
「k」と発音する英単語の例としては、lucky〔lʌ’ki〕(幸運)やcap〔kǽp〕(キャップ)、sick〔sík〕(病気)などが挙げられます。
【g】日本語の「ガ」を強めに破裂させる
「g」は日本語のガ行が近く、発音の方法は先ほどの「k」と似ています。舌の後方を上顎につけ、発音するときに舌を思いっきり解放しましょう。口の動き自体は「k」と同じですが、「k」では空気が漏れるように発音するのに対して、「g」ではしっかりと声を出すのがポイント。声が弱いと「k」との区別がつかなくなるため注意してください。
またbag〔bǽg〕(バッグ)やbig〔bíg〕(大きい)など、最後の語がgになっている英単語に関しては、「グ」を少し控えめに発音するとネイティブらしさがアップします。
「g」と発音する英単語の例としては、game〔géimi〕(ゲーム)やgood〔gúd〕(良い)、god〔gɑ’d〕(神様)などが挙げられます。
【f】下唇の内側に上の歯をあてて隙間から息を出す
発音記号の「f」は、「ファ・フィ・フ・フェ・フォ」の音を表します。この発音は日本語には存在しないため、最初のうちは少し難しく感じるかもしれません。
発音方法は上の歯を下唇の内側に軽くあてて、前歯と唇の隙間から息を吐くように空気を出します。ここで注意すべき点は、息をしっかり出すということ。息ではなく声が強く出てしまったり、上手く下唇を押さえられなかったりすると、「v」や「h」のような発音になってしまうため気をつけましょう。
「f」と発音する英単語の例としては、coffee〔kɔ’ːfi〕(コーヒー)やoff〔ɔ’ːf〕(オフ)、leaf〔líːf〕(葉)などが挙げられます。
【v】下唇の内側に上の歯をあてて隙間から声を出す
発音記号の「v」は、「ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォ」の音を表します。発音方法は「f」とほぼ同じで、上の歯を下唇の内側に軽くあてるのがポイント。そして歯と唇の間から、「ヴァ」と声を出しましょう。「f」では空気を出すのに対して、「v」ではしっかりと声を出すのが特徴です。
また、あまり聞き慣れていないと「b」と音の違いが分かりにくいですが、下唇を明確に押さえる「v」とは音が全く異なります。最初のうちは自分でも違いが分からないかもしれないので、音声を何度も聞いたり、自分の声を録音して確認したりするのがおすすめです。
「v」と発音する英単語の例としては、very〔véri〕(とても)やleave〔líːv〕(休暇)、rival〔ráivəl〕(競争相手)などが挙げられます。
【θ】上の歯の先に舌先を当て隙間から息を出す
少し見慣れない形をした「θ」はシータと呼ばれる発音記号で、「スァ・スィ・スゥ・スェ・スォ」の発音を表しています。「θ」は日本語には存在しない音のため、完璧に習得するまでに少し時間がかかるかもしれません。
発音方法は上の歯の先に舌先をあて、隙間から「スゥ」と息を吐いてください。声を明確に発するのではなく、息が漏れ出ているくらいのイメージで発音すると成功しやすいです。
「θ」は日本人が苦手な発音としてよく知られるthの発音が該当し、英単語にはthank〔θǽŋk〕(~を感謝する)やhealthy〔hélθi〕(健康な)、birth〔bə’ːrθ〕(誕生する)などがあります。
【ð】上の歯の先に舌先を当て隙間から声を出す
「ð」の発音記号は、「ズァ・ズィ・ズゥ・ズェ・ズォ」の発音を表しています。「ザ・ジ・ズ・ゼ・ゾ」と似ているため聞き分けにくいですが、ネイティブからするとそれぞれの音は明確に異なります。
発音方法は先ほどの「θ」とほとんど同じで、まず上の歯の先に舌をあて、そして隙間から「ズゥ」と声を出します。ここで声ではなく息だけ出してしまうと、先ほどの「θ」の音になってしまうため気をつけてください。
「ð」と発音する英単語の例としては、there〔ðər〕(そこ)やthis〔ðís〕(これ)、mother〔mʌ’ðər〕(母)などが挙げられます。
【s】舌先を歯茎に近づけて隙間から息を出す
「s」はサ行を表す発音記号で、日本語の発音と大きく変わりません。舌先を少し前に出し歯茎へ近づけ、上下の歯の間から息を吐くように「ス」と言ってみましょう。このときのポイントは、声帯をあまり震わせないこと。声だけで発音するのではなく、空気が漏れ出る音が分かるとより正確です。
「s」と発音する英単語の例としては、soon〔súːn〕(すぐに)やplace〔pléis〕(場所)、set〔sét〕(~を置く)などが挙げられます。
【z】舌先を歯茎に近づけて隙間から声を出す
ザ行を表す「z」の発音は「s」と似ているため、それぞれをしっかりと区別できるよう音の違いを覚えておきましょう。口の動きは「s」とほとんど同じで、まず舌先を歯茎に近づけます。そして上下の歯の間から、「ズ」と声をしっかりと出してください。「s」では息を吐くときの空気の音がメインであるのに対して、「z」では息だけでなく喉を使って声がしっかりと聞こえるのがポイントです。
「z」と発音する英単語の例としては、zoo〔zúː〕(動物園)やzero〔zíərou〕(ゼロ)、cause〔kɔ’ːz〕(原因)などが挙げられます。
【ʃ】日本語の「シ」に似た「シュ」
少し変わった発音記号の「ʃ」では、「シュ」の音を表しています。ただ日本語のようにはっきりと声を出すのではなく、空気が流れるような「シュッ」という音が聞こえるのが特徴です。例えば誰かに静かにするよう伝えるとき、息だけで「シーッ」と言うことがありますが、そのときの音が近いと言えるでしょう。
発音方法は唇を丸めて前方へ少し突き出し、上下の歯は閉じたまま。その状態から声帯を震わせないように、息を吐きながら「シ」と発音してみましょう。
「ʃ」と発音する英単語の例としては、shop〔ʃɑ’p〕(お店)やfish〔fíʃ〕(魚)、English〔íŋgliʃ〕(英語)などが挙げられます。
【ʒ】日本語の「ジ」に似た「ジュ」
発音記号の「ʒ」は、日本語で「ジ」に似た「ジュ」の音を表しています。後ほど紹介する「dʒ」と似ているため、それぞれの音をしっかりと区別することが重要です。
発音方法は先ほどの「ʃ」と似ており、まず唇を丸めて前方へ少し突き出すようにします。そして上下の歯は閉じたまま、「ジュ」と声を出すようにしましょう。「ʃ」では空気を出すのに対して、「ʒ」は空気と一緒に声を出すのが主な違いです。
「ʃ」と発音する英単語の例としては、pleasure〔pléʒər〕(楽しみ)やcasual〔kǽʒuəl〕(カジュアルな)、vision〔víʒən〕(ビジョン)などが挙げられます。
【h】のどの奥を広く開けて日本語の「ハ」
「h」は日本語のハ行を表す発音記号で、日本人にとってそこまで難しい発音ではありません。まず喉の奥を広開けて、そのまま思い切り息を出すように「ハ」と発音しましょう。口先だけで声を出すのではなく、喉の奥から息を吐くようなイメージでリラックスして発音するのがポイントです。
「h」と発音する英単語の例としては、hot〔hɑ’t〕(熱い)やhow〔háu〕(どのように)、home〔hóum〕(家)などが挙げられます。
【tʃ】日本語の「チュ」を弱めに
「tʃ」は「チュ」表す発音記号で、声帯を震わせずに発音するのが特徴です。まず唇を丸めて上下の歯を閉じ、舌を上の歯茎につけます。そして舌を歯茎から解放するときに、声帯を震わせず息だけで「チュ」と発音してください。このときに声をしっかりと出してしまうと、「dʒ」の発音になってしまうため注意しましょう。
「tʃ」と発音する英単語の例としては、teacher〔tíːtʃər〕(先生)やlunch〔lʌ’ntʃ〕(昼食)、picture〔píktʃər〕(写真)などが挙げられます。
【dʒ】日本語の「ヂュ」を弱めに
「dʒ」は「ヂュ」を表す発音記号で、口の形は先ほどの「tʃ」とほとんど同じです。唇を少し丸めて上下の歯を閉じ、舌を上の歯茎につけます。そして舌を歯茎から解放するときに、声帯を使って「ヂュ」と発音しましょう。先ほどの「tʃ」は声帯を使わず息を吐く音を出す発音方法でしたが、こちらの「dʒ」息と一緒に声を出すのがポイントです。
「dʒ」と発音する英単語の例としては、Japan〔dʒəpǽn〕(日本)やjoke〔dʒóuk〕(冗談)、just〔dʒʌst〕(ちょうど)などが挙げられます。
【m】唇を閉じて鼻から「ンー」
「m」は日本語でマ行を表す発音記号ですが、実際は「ンー」という少し鼻から抜ける音が近いです。発音方法はまず、鏡で見たときに唇が見えないくらい中に閉じます。そして口や喉は使わず、鼻の奥から声を出すように「ンー」と発音してください。
この「m」の発音は「n」と似ているため、最初のうちは音だけでは区別が難しく感じるかもしれません。そのため音だけでなく、相手の口の動きを見ながら何と言っているのか判断することが大切です。
「m」と発音する英単語の例としては、summer〔sʌ’mər〕(夏)やmore〔mɔ’ːr〕(もっと)、make〔méik〕(~を作る)などが挙げられます。
【n】口を軽く開け舌先を上顎にあてて鼻から「ンー」
「n」は「ンー」を表す発音記号で、「m」と音が非常に似ています。ただこの2つの違いは口を見るとすぐに理解できるため、慣れるまでは口の動きにも注目しておくと良いでしょう。
「n」の発音方法は、まず舌先を上の歯茎につけているのが特徴です。「m」との大きな違いは、「m」は口が閉じた状態であるのに対して、「n」では口が軽く開いた状態であることが挙げられます。両方とも鼻の奥から声を出しているため音自体は似ていますが、口の状態が大きく異なるため目で見ればすぐに分かるはずです。
「n」と発音する英単語の例としては、dinner〔dínər〕(夕食)やnew〔njúː〕(新しい)、pen〔pén〕(ペン)などが挙げられます。
【ŋ】舌の奥を上顎にあて鼻から「ング」
「ŋ」は「ング」という音を表す発音記号で、こちらも先ほどの2つの「ンー」と同様に鼻から抜ける音が特徴です。舌の奥を上顎につけて、鼻の奥から声を出すように「ング」と発音します。「n」とやや似た音に聞こえますが、「n」では舌の先を上の歯茎につけているため実際の音は異なります。
またlong〔lɔ’ːŋ〕(長い)やsing〔síŋ〕(~を歌う)など「ŋ」が英単語の語末にある場合は、「グ」を強く発音しないのがポイントです。
「ŋ」と発音する英単語の例としては、anger〔ǽŋgər〕(怒り)やsinger〔síŋər〕(歌手)、wing〔wíŋ〕(翼)などが挙げられます。
【j】日本語の「ユ」と「イ」の中間
「j」の発音記号はJの形をしていますが、実際は日本語の「ユ」と「イ」の中間くらいの音です。まず舌の中心部を顎に軽くつけ、唇を横に引っ張り「イ」の口の形を作ってください。その状態から「イー」と発音すると、ちょうど「ユ」と「イ」の中間くらいの音を出せます。
「j」と発音する英単語の例としては、yet〔jét〕(まだ)やyellow〔jélou〕(黄色)、cute〔kjúːt〕(可愛い)などがあります。
【w】唇を丸めて前に突き出し緩めながら「ウ」
「w」は「ウ」を表す発音記号ですが、実際は「ウゥッ」と少し跳ねるようなイメージが近いでしょう。母音で紹介した「ウ」の音とは明確に異なるため、それぞれの音の違いを覚えておくことが大切です。口の形は簡単で、唇を丸めて少し前へ突き出し、その状態から唇を緩めながら「ウ」と発音します。
「w」と発音する英単語の例としては、what〔hwət〕(何)やwe〔wi〕(私たち)、quick〔kwík〕(速い)などが挙げられます。
【r】唇を丸めて前に出し舌先を内側に巻いて「ウ」
「r」は日本語のラ行を表す発音記号で、日本人にとっては習得が難しい発音の一つだとされています。次で紹介する「l」との区別が難しいため、ここではしっかりと「r」の音と口の動きを理解しておきましょう。
まず口を丸めて前に出し、舌先を内側に巻きます。このとき巻いた舌は、上顎につかないよう注意してください。その状態をキープしたまま、「ウ」と発音してみましょう。音自体は「ウ」としっかり認識できるものの、日本語の「ウ」とは聞こえ方が明確に異なり、少しこもったような音が聞こえれば正解です。
「r」と発音する英単語の例としては、wrong〔rɔ’ːŋ〕(間違った)やright〔ráit〕(正しい)、rule〔rúːl〕(ルール)などが挙げられます。
【l】舌先を上の前歯と歯茎の境目に伸ばして「ウ」と「オ」の中間
「l」は「r」と同じく「ウ」の発音を表していますが、それぞれの口の動きと音は微妙に異なります。まず「r」は上顎に舌をつけず巻くのが基本の形でしたが、「l」では舌の先を上の前歯と歯茎の境目くらいの位置にしっかりとつけます。
そして舌をつけたまま「ウ」と発音すると、「オ」と「ウ」の中間くらいの音が出るはず。日本語のラ行が近いですが、少しねっとりとした感じで聞こえれば上手く発音できている可能性が高いです。
「l」発音する英単語の例としては、feel〔fíːl〕(~を感じる)やlike〔láik〕(~が好き)、leaf〔líːf〕(葉)など挙げられます。
英語のアクセント符号もあわせてチェックして
発音記号のほかに、スピーキング力とリスニング力を上げるために必要なのが「′」です。英語には一つの英単語のなかでも強く発音する箇所と弱く発音する箇所があり、強く発音したい箇所にはアクセントと呼ばれる上記の記号がついています。
例えばidea(アイディア)という英単語にアクセントを打つ場合、idéaのようにeの上にアクセントがつきます。日本語と英語では「アイディア」のアクセントの位置が異なるため、適切な場所に強弱をつけて発音しなければ、ネイティブスピーカーには伝わらない可能性が高いです。
またアクセントには最も強く発音すべき第一アクセントと、次に強く発音したい第二アクセントがあります。第一アクセントは右上がり、第二アクセントは右下がりの形になるため覚えておきましょう。
まとめ
「英語がなかなか伝わらない」とお困りの方は、まずは発音記号を覚えて発音のルールを知るところから始めましょう。発音記号を覚えることでネイティブに英語が伝わるようになるだけでなく、相手の言っていることがストレスなく理解できることを実感できるはずです。
また自分一人で発音をマスターするのが難しい方は、レアジョブ英会話でネイティブ講師に発音を矯正してもらうこともできるので、ぜひ選択肢の一つとしてご検討ください。
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