TOEICスコアアップにつながる一番の近道とも言える、英単語学習。知っている単語数が多くなるほど、聴き取れたり、読めたりする英語の数が増えます。特に700点以上の高得点を狙うのなら、単語力の強化は欠かせません。
TOEICの単語対策は、ただ暗記するのは非効率です。問題の特徴を考えたうえで、戦略的に行う必要があります。そこで本記事では、有効なTOEICの単語学習法や、おすすめの単語帳を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
知っている単語を増やして語彙力を上げるって具体的にどういうこと?
英単語学習で重要なのは、単語の意味と実際の使われ方を知ることです。単語の意味だけを丸暗記しても、文脈での使われ方を知らなければ、リーディングやリスニングスキルの向上には繋がりません。
以下の英文を見てください。
Keep the change.
TOEIC頻出単語の”Change”は動詞「~を変える」が有名ですが、名詞として使われると「おつり」という意味になります。つまり、上の例文は「おつりはいらないよ」という意味になります。
このように、品詞が異なれば意味も変わる単語は多くあり、単語によって適切な位置や付随する前置詞も変わるのです。
そしてリスニングパートとPart5の文法問題では、単語の意味を問う設問のほか、品詞や単語の使い方を問う設問が多く出題されます。
そのような設問は、単語の意味を知っているだけでは対応できません。TOEICで高得点を取得するには、単語の意味+実際の活用方法を学習するようにしましょう。
完璧な単語を増やすより、なんとなく知っている単語が多いほうがいい?!
TOEICで求められる単語力は、前述のとおり、主に単語の活用方法です。
学校の英語試験とは異なり、単語のスペルや意味を完璧に把握する必要はありません。TOEICを目的とするならば、リーディングとリスニングさえできれば十分なので、そこまで完璧に単語暗記を行うのはむしろ非効率です。
限られた時間の中で効率よく単語学習をするためにも、単語の使い方のイメージを掴むようにしましょう。
「この単語はポジティブ/ネガティブな意味合いで使われる」や「このトピックのときに頻出する」のように、何となく知っている単語を多く増やすようにしましょう。
正確な訳は求められないため、1つでも多くの「何となく知っている単語」を増やすことが高得点達成への近道と言えます。
TOEICは英文法より英単語がかなり重要ってほんと?
TOEICテストの主な目的は、ビジネスシーンで使える「聴く」「読む」英語力を測ることです。文法知識の測定ではありません。
そのことを証明するかのように、文法問題の割合は少ないです。文法問題が出題されるのは、Part5(全30問/200問)のみで、純粋な文法知識を問う設問数は数問しかありません。
文法知識が問われない一方、単語に関する設問は多く出題されます。
Part5では単語や熟語の意味を問う設問が多く、リスニング・リーディングパートも知っている単語数とスコアは比例します。その理由は、知らない単語は聞き取れない上に、読めないからです。
TOEICでは文法問題数が少ない、且つ基本的な文法知識しか問われないため、全体のスコアに直結する単語学習を最優先にしましょう。
TOEICの目標点数に到達するために必要な英単語数はどのくらい?
TOEICの目標点数ごとに、必要な単語数は異なります。必要な単語数を知ることで、最適な単語学習計画を立てることが可能に。
しかし、先に紹介したように、全ての単語を完璧に覚える必要はないため、これから紹介する必要単語数はあくまでも目安程度にとどめておいてください。
500点代〜600点代なら約5000語
TOEIC600点台を狙うのなら、約5,000語は覚えておきたいところです。少し多いように感じるかもしれませんが、中学・高校でならう英単語数は約3,000語なので、2,000語程度増やせば十分です。
具体的な英単語の例を挙げるなら、”Consider(~をよく考える)”や”Achieve(~を達成する)”などは知っておく必要があります。
”Achieve”を例に、単語の覚え方を解説しましょう。”Achieve”は「ゴールや目標を達成する」という意味であり、肯定文ではポジティブなニュアンスになります。
単語の意味だけを覚えるのでは不十分なので、下記の例文を見ながら使われ方も確認しましょう。
The sales team achieved its objective of generating leads.
営業チームは新規顧客を創出するという目標を達成した。
何となく”Achieve”の意味を知っていれば、試験で目にしたとき「ああ、何かを達成した/達成できなかったんだな」と推測できます。
このように単語の使われ方を確認すれば、単語の正確な意味を理解できなくとも、正答を導き出せるのです。
700点代〜800点代なら約8000語
TOEIC高スコアと呼ばれるのは700点台からで、就職活動でも評価されます。多くの方は、700点台~800点台の取得を目指していることでしょう。
700点台~800点台達成のために必要な単語数は約8,000語です。すでにTOEIC600点相当の単語力がある方は、3000語程の暗記が求められます。
たとえば、下記の例文で使われている太字の英単語の意味は知っておく必要があります。
・Prescriptions are covered by insurance.
・People have different perspectives on Globalization.
・The company will remedy the problem.
上から順に訳文は次のとおりです。
・処方せんは保険でカバーされる
・グローバリゼーションに関して、人々は異なる考え方を持つ
・その企業は問題改善に取り組む
このように単語の難易度は高いです。しかし、単語の使い方を知れば十分なので、暗記自体は難しくないでしょう。
単語帳で意味と例文の確認をしつつ、問題演習を繰り返すことで、試験でも読み聴きできるようになります。
900点以上を目指すなら10000語以上
TOEIC900点以上は、ビジネスシーンでの英語のリスニングとリーディングをほぼ完ぺきにこなせるレベルです。900点以上を目指す場合は、10000語以上の暗記が必要でしょう。
具体的には、下記例文の太字となった英単語の意味、および英文の訳が分かるレベルです。
・I think that the new project is feasible.
・Such an important decision requires unanimous assent of all the board members.
以下が英文の訳です。
・新プロジェクトは実現可能だと思います
・そのような重大な決定には、役員全員の同意が必要です
900点以上を目指す場合は、全問正解するつもりで臨み、ミスを最小限に抑えなければいけません。
ミスを減らすためにも、試験で使われる英語の9割以上は知っているレベルになる必要があります。
TOEIC対策向け英単語帳の選び方
TOEIC対策の英単語帳を選ぶ際には、下記3つのポイントを抑えてください。3つのポイントを満たす単語帳を選べば、隙間時間で効率よく英単語学習が行えます。
必ずCDや音声がついたものを!スマホアプリが利用できるとより便利
CDや音声がついた単語帳を選ぶべき理由は2つあります。
1つめは、記憶に定着しやすくなるからです。目だけを使って英単語を暗記するよりも、目と耳を使った方が効果は高い傾向に。単語学習は限られた時間の中で行うべきだからこそ、視覚と聴覚を活用して、記憶への定着率を高めましょう。
2つめの理由は、リスニング対策に繋がるからです。英単語学習=文法・リーディング対策と考える人は多いですが、単語学習はリスニング対策にもつながります。知っている単語は、聞き取れるようにもなるからです。
TOEICはリスニングパートの難易度が低いからこそ、リスニングパートでスコア稼ぎをする必要があります。しかし、ビジネスシーンに特化した英単語が頻出するため、単語学習を怠ればリスニングパートで高得点達成はできません。
音声を聴きながら英単語学習をすると、耳が英単語に慣れ、リスニング試験でも聴き取れるようになります。
さらにスマホアプリでも聞くことができるタイプなら、通勤などの隙間時間でも効率よく対策ができますよ。
どこでも隙間時間にできるようコンパクトなものがおすすめ
TOEICを実施しているIIBCが実施した調査「英語活用実態調査2019」によると、TOEIC800点以上を有するビジネスパーソンの66.7%が、通勤中に英語学習を行っています。この調査から分かるのは、高スコア保持者ほど隙間時間を有効活用していること。
週に2~3回だけまとまった時間で単語学習をするよりも、15~30分の単語学習を集中して毎日行うほうが、記憶への定着率は高まります。そのため、英単語学習こそ隙間時間に行うようにしましょう。
おすすめは、隙間時間に単語学習やシャドーイングをし、まとまった時間がある時には演習問題などに取り組むこと。
コンパクトで持ち運びしやすい単語帳を選べば、通勤中やランチ時などの隙間時間にも勉強しやすいですよ。
出典:英語活用実態調査2019
TOEIC対策用に作られたものを選ぼう。頻出単語などが学べる
英単語帳の種類は様々ありますが、必ずTOEIC対策目的で制作された単語帳を選んでください。
たとえば、同じ英語試験でもTOEIC・英検・TOEFLでは、出題される単語が大きく異なります。
TOEFLや一般的な英単語帳で学習すると、ボキャブラリー数こそ増えますが、TOEIC対策にはつながりづらいです。TOEIC対策に特化した単語帳を選べば、頻出単語と頻出トピックに関連した単語を効率よく学べます。
普段触れる機会が少ないビジネス英単語が頻出するからこそ、TOEIC対策用の英単語帳で効率よく対策するのがおすすめです。
〜600点を目指す人向けにおすすめな単語帳
まずは、600点を狙う人におすすめの単語帳を紹介します。基本的な頻出単語を抑えるだけで、600点越えは可能です。
シリーズ450万部突破の大人気単語帳『キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE600 』
『キクタン』シリーズは、TOEIC対策における定番の参考書です。本書には、TOEIC600点越えのために必要な単語と熟語が1,120語収録されています。
『キクタン』の大きな特徴は、音声を聞いて英語を覚えるところ。リズムよく単語学習が行えるため、地味な暗記作業が苦手な人にこそおすすめです。
センテンス音声は、米英加豪の4カ国発音で収録されているので、TOEICのリスニングパート対策も効果的に行えます。
重要頻出単語を中心に収録されており、本書を使いこなせば600点越えも十分可能です。
TOEICの重要単語だけ抑えた単語帳『TOEIC(R)TEST 英単語 出るとこだけ!』
『TOEIC(R)TEST 英単語 出るとこだけ!』の著者は、TOEIC満点を何度も達成しています。そんな著者が厳選した基本単語280語と重要単語630語を収録した単語帳です。
収録単語数はそれほど多くないため、中上級者には物足りないでしょう。しかし、600点越えを狙う入門者なら、この単語帳で効率よく得点アップできるはずです。
重要単語はパートごとに紹介され、実戦形式の例文もついています。各ユニットの最後には実践問題がつけられているので、実戦で使える単語力を身につけられます。
600〜700点を目指す人向けにおすすめな単語帳
600点~700点越えを目指す人におすすめの単語帳を2冊紹介します。
長文を通して単語学習ができる『TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2 』
『TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2 』は、TOEIC頻出の会話や文書形式を素材にした単語帳です。
TOEIC形式の英文の中に、基礎から中級レベルの頻出単語が含まれています。英文を読みながら単語学習を行うため、リーディングスキルも伸ばせるのが嬉しいポイント。付属のCDを活用すれば、リスニング対策も可能です。
おすすめは、CDを活用してシャドーイングをすること。そうすれば、単語とリスニングスキルを効率よく伸ばせ、比較的簡単に700点越えを達成できます。
使える単語力を身につける『TOEIC(R)L&Rテスト 本番そのまま プラチナボキャブラリー』
『TOEIC(R)L&Rテスト 本番そのまま プラチナボキャブラリー』は、本番と同じ形式で覚えられる英単語帳です。
TOEICを知り尽くした著者が厳選する重要単語が、パート別に収録されています。
本番と同じ形式の英文で単語が記載されているため、単語学習に取り組みながら、各パートの形式にも慣れることが可能です。
例文の質も高いので、単語学習のほか、シャドーイングの教材としても活用してください。英語の基礎力を持った人が本書を使い込めば、700点越えは難しくありません。
700〜800点を目指す人向けにおすすめな単語帳
700~800点を達成するには、基本的な単語に加え、難易度の高い単語を多く知る必要があります。ここからは、難しい単語を収録したおすすめの単語帳を見ていきましょう。
中級・上級学習者のために作られた難しい単語帳『TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ』
『TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ』は、大人気『金のフレーズ』を中上級者向けに改訂した単語帳です。
『金のフレーズ』との違いは、収録単語の難易度。本書は基本的な単語を排除し、頻出ながらも難しい単語のみを厳選しているのです。
単語力に自信のない方は、本書と『金のフレーズ』を併用することで、800点達成に必要な単語は網羅できます。
特にリーディングパートが苦手で、前後の文脈から意味を推測することが多い人におすすめです。明確な根拠をもって、リーディングパートの回答を選べるようになります。
50の分野別で単語が学べる『TOEIC(R)L&R TEST英単語スピードマスター 』
『TOEIC(R)L&R TEST英単語スピードマスター 』は、頻出の3,000語を収録した単語帳です。
入門者にもおすすめですが、難易度の高い単語も多く収録されており、800点狙いの方にもおすすめできます。本書の魅力は、「ビジネス語」や「生活語」などジャンル別に英単語学習が行える点です。
リーディングパートでは、設問ごとにテーマが決まっています。何度か過去問を解くと不得意なテーマが分かるはず。
本書を使えば、不得意なテーマを集中的に強化できます。また、類義語と派生語の収録数が多いため、効率よく暗記できるはずです。
800〜900点を目指す人向けにおすすめな単語帳
800~900点を目指す人に向けて、実際に筆者が使用した単語帳を2冊紹介します。これから紹介する2冊を繰り返せば、900点越えも可能です。
TOEICの英単語帳と言えばこれ!『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』は、TOEIC受験者のバイブルと言っても過言ではありません。本当に出る単語ばかり収録されているため、効率よくスコアアップが狙えます。
本書の対象となるのは、600~990点を目指す方です。まずは、600点レベルから990点レベルの単語を暗記するようにしましょう。
本書には全単語・フレーズの無料音声付きなので、必ず音声は活用してください。フレーズは本番さながらの内容であり、音声を聞きながら暗記学習を進めるだけで、リスニングスコアの向上も期待できます。
この単語帳をひたすら繰り返せば、900点越えも十分に狙えるでしょう。
本番試験と同じ形式で作成された問題集『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7』
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7』は、TOEICを開催するIIBCが本試験と同じ手順で作成した問題集です。
800点越えを狙う方は、先に紹介した『金のフレーズ』と『公式問題集』の2冊で単語対策は十分でしょう。
単語学習目的での公式問題集の使い方は、知らない単語をメモして暗記するだけ。知らない単語とは、回答には関係ない単語も含みます。
『金のフレーズ』で頻出単語は確実に抑え、公式問題集でさらに難易度の高い単語を補強するという戦略です。
800点越えを目指す人にとって、公式問題集は最適な単語帳なので、ぜひ『金のフレーズ』と併用してください。
満点を狙うという強者におすすめな単語帳
TOEICで満点を狙う場合は、基本的な単語は理解できて当然であり、超難易度の高い単語を暗記する必要があります。ここからは、満点を狙う方におすすめの単語帳を紹介します。
未来に出題される単語を収録『TOEIC L&R TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ』
『TOEIC L&R TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ 』は、TOEIC900点越えを目指す人を対象にした単語帳です。600点レベルの簡単な単語は削除しており、難易度の高い単語ばかり収録されています。
本書の大きな特徴は、未来に出題される単語を収録している点です。これは、TOEIC L&R 公開テストを100回以上受験しているTOEICマニアの著者だからこそできる特徴でしょう。これから出題される単語を知ることで、満点に近づきます。
TOEICマニアの経験とノウハウが詰まった本書を活用し、夢の満点達成を目指してください。
難しい単語だけ収録した大人気の単語帳『キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 990 』
大人気シリーズ『キクタン』の、最も難易度が高い単語帳です。満点を目指している人が対象なので、多くの方が知らない単語ばかり収録されています。
本書の特徴は、収録単語数が多いことです。難易度の高い単語が豊富に収録されているため、単語力に不安を持つ上級者におすすめ。
本書を繰り返せば、TOEICテストで知らない単語を見かけることはほぼなくなるでしょう。
TOEICで高スコアをとるために有効な単語勉強法は?
TOEICで700点以上の高スコアを取るために、おすすめの単語勉強法を紹介します。これから紹介するポイントを地道に続ければ、目標スコア達成につながるでしょう。
英→日のみの暗記に限定して効率UP!スペルも書けなくていい
TOEICでは、日本語を英単語に変換する設問は出題されません。必要なのは、英単語を日本語に変換するスキルです。
学校の英単語学習のように、英単語を何度も書いてスペルまで覚える学習は非効率と言えます。視覚と聴覚だけ活用して、リズムよく多くの英単語を暗記するようにしましょう。
とにかく毎日単語に目を通すことが重要!1日の単語数は100を目安に
リスニングやリーディングなど数ある英語学習の中でも、毎日行うべきなのが単語学習です。その理由は、記憶のメカニズムにあります。
私たちは、学習した内容の74%は次の日には忘れるのです。1日に30単語暗記したとしても、翌日に覚えているのは約8単語のみ。また、短期間で何度も同じ単語を学習することが、暗記には効果的だということも分かっています。
この記憶のメカニズムを考慮すると、英単語学習は毎日行うと効果的です。1日に目を通す単語数の目安は100語。1日に100単語学べば、月3,000単語に目を通すことができます。
しかし、100単語はあくまでも目安です。現状のレベルと目標スコアから、1日に必要な単語数を算出するといいでしょう。
1日に必要な単語をすべて暗記できなくてもOK。触れる単語を増やすことが重要
1日100単語覚えるつもりで毎日英単語学習に取り組むべきですが、実際に1日で全て完璧に覚えるのは難しいのが現実。記憶のメカニズム的に言えば、翌日に覚えているのは約30単語ほどです。
仮に1日で覚えきれなかったとしても、どんどん新しい単語に目を通すようにしましょう。TOEIC対策では、「なんとなく知っている単語」を増やすことが大事だと解説しました。完璧にこだわって100単語暗記するよりも、なんとなく知っている単語1,000語の方が、スコアアップにつながります。
1日に学ぶ単語の範囲を決めたら、隙間時間を活用して、何度も単語に目を通しましょう。翌日は、前日に学んだ100単語に軽く目を通し、新たな100単語学習に取り組むのです。これを繰り返せば、効率よく知っている単語数が増やせます。
使う単語帳は1冊だけでOK!何度も繰り返し読もう
英語学習者に多い失敗が、何冊も単語帳を使うことです。
単語帳に収録されている単語をほぼ完璧に暗記しているのなら、新たな単語帳を使っても問題ありません。しかし、7割や8割程度覚えただけで他の単語帳を使うのは非効率です。
また、TOEICの頻出単語はある程度決まっているため、複数の単語帳で内容が被っていることも多々あります。まずは1冊を繰り返し使ってみましょう。繰り返し単語を見ることで、記憶への定着率もぐっと上がります。
CDを活用しよう。耳で聞いて口に出して覚える
TOEICの単語学習する際は、CDや音声も活用しましょう。聴いて、発音してみることで、効率よく暗記を行えます。
また、CDを活用する大きなメリットは、リスニング対策につながることです。黙読で単語を読んでいるだけでは、正しい発音は分かりません。
たとえば、”Pedestrian(歩行者)”や”Utensil(食器)”はリスニングパートの超頻出単語ですが、正しく発音できるでしょうか?
英語を聴き取るためには、単語の意味と正しい発音を知る必要があります。CDを活用して単語学習をすれば、暗記とリスニングパート対策が同時に行えるのです。
例文もあわせて確認して!単語を使うシーンがわかって効率的
単語を読んで覚える際には、一緒に書かれている例文にもあわせて目を通しましょう。例文を確認するメリットは、その単語の使い方が分かることです。
単語単体で覚えるよりも、例文と共に覚えた方が具体的な使い方のイメージがわきます。理解度が深まるぶん、記憶への定着率も高まるのです。
それでは、例文の具体的な確認ポイントを見ていきましょう。
例文を確認する目的は、単語の使われ方を知ることなので、周りの単語を重点的に確認してください。
たとえば、”Invoice(請求書)”と下記の例文がセットになっていたとします。
He sent the invoice to the client.
彼はクライアントに請求書を送った。
この例文だと、「InvoiceはSendと共に使われるんだ」と使い方の理解ができます。
このように、名詞ならセットになる動詞や前置詞、形容詞なら修飾する名詞、動詞なら目的語など前後の単語を確認しましょう。
ミニフレーズ的に単語を覚えれば、文法パートもリズムよく解けるようになります。
まとめ
TOEICで高得点を狙うためには、単語学習に注力することが重要。単語力が上がれば、リスニングやリーディングも相乗的に伸びるでしょう。TOEICの単語対策で重要なポイントは、下記の3つです。
・毎日単語帳に目を通す
・音声やCDも活用する
・完璧に暗記するのではなく何となく知っている単語数を増やす
単語学習は地味で辛いですが、やった分だけ成果につながります。ぜひ今回紹介したポイントを実践して、目標スコアを達成してください。
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