英語の学習をしている人のなかには、生きた英語を学んで現地で友達を作ったり映画や海外ドラマを字幕なしで見たいと思ったりする人も多いでしょう。しかし、「スラング」を知らないためにリアルな会話がなかなか理解できないことがあります。学校教育では英語のスラングを習う機会があまりありないため、英語力は高いのにリアルな英会話に苦手意識を抱いている人もいるでしょう。
そこで今回は、よく使われる英語のスラングとその使い方をまとめてご紹介します。シチュエーションに合わせてスラングを使いこなせるように、ご参考にしてみてください。
ネイティブはいつスラングを使ってる?
スラングとは英語の「俗語」のことで、ネイティブスピーカーが友達同士などの親しい間柄で使われる砕けた表現です。軽い会話やチャットなどで使われることが多く、ビジネスや文書などフォーマルな場では使いません。
スラングを使うのは下品なのではないかと思われがちですが、流行語や造語、略語なども含まれるため、スラングによっては使うことで会話がよりナチュラルに聞こえる場合もあります。スラングを知っておくとネイティブとの会話が理解しやすくなりますが、本当に使っていいのかわからなくてヤキモキすることもあるでしょう。
スラングの意味とは別に、使い方やニュアンスも紹介するので、適切なタイミングで使えるよう確認していきます。
英語学習者がスラングを使うときの注意点
スラングは教科書には載っていない生きた表現であるため、非ネイティブスピーカーにとっては習得が難しいといわれています。使い方を誤ると、相手に失礼な態度をとることになったり、下品な言葉使いになってしまったりすることもあります。
まずは、英語学習者が会話でスラングを使う場合の注意点をご紹介します。
意味やニュアンスを理解しているものだけ使う
よく耳にするスラングでも、使いどころを間違えるとトラブルになってしまうことがあります。家庭内や友達の間で自然に使う言葉でも、ビジネスなどのフォーマルな場には適していないものがあります。意味やニュアンスを理解したうえで親しみやユーモアを込めて使う場合もありますが、そうでない場合は通常の表現を使うのが無難です。
ニュアンスをよく理解していないのに使ってしまうと、皮肉として受け取られたり失礼な態度になってしまったりして、不本意な結果になることがあります。線引きがわからず迷う場合は、通常の表現を選択するのがポイントです。
汚いスラングは基本的に使わないのが無難
海外ドラマや映画などでネイティブ同士の会話を聞いていると、他人を罵る言葉や品のない言葉が使われることもあります。悪口に使う表現などネガティブな印象を与える言葉は、非ネイティブにとってとくに使い方が難しいでしょう。
使いどころを間違えてしまうと、相手を深く傷つけたり自分の品位を損なったりすることがあります。トラブルを避けるためにも、汚いスラングは意味を理解することに留めておくとよいでしょう。
【英語のスラング】挨拶
人と会ったときや別れるとき、声を掛けるときなどに使える挨拶のバリエーションが増えると、人とコミュニケーションをするのが一気に楽しくなるもの。まずは、英語のスラングで挨拶に使われる10の表現をご紹介します。
Hey
意味:やあ
Hey Tom. (やあ、トム)
アメリカでよく使われる表現です。軽い挨拶で使われますが、Hi.よりもさらにカジュアルな印象になるため、ファーストネームで呼び合う仲で使うとよいでしょう。フレンドリーに声を掛けるときや相手に注意を呼び掛けるときなど、語調によってニュアンスが変わります。
Hiya
意味:こんにちは
Hiya! How’s your day been? (やあ、今日は今のとこ調子どう?)
Hi.よりもカジュアルな表現での挨拶で、イギリスの若者や女性がよく使います。How are you? が短く省略されてこの形になったとも考えられています。かなり緩い挨拶になるでしょう。
Howdy
意味:よう/どう?
Howdy, guys! (よう、元気か!)
How do you do? が省略されたもので、親しい間柄での軽い挨拶。発祥はイギリスですが、アメリカ南部のカウボーイの間でも普及したスラングです。年配の男性やカントリーミュージックが好きな人などが好んで使うこともあります。
Hi there./Hey there
意味:やあ/こんにちは
Hi there, how are you? (こんにちは、元気?)
友達の間で使える軽い挨拶。店員がショッピング中のお客さんに声を掛ける際に使われることもあります。thereに特定の意味はありません。慣れ親しんだ人に対して、カジュアルな雰囲気で使えるフレーズです。
What’s up?
意味:調子はどう?/何かあった/やあ
Hi Gary, what’s up? (やあゲイリー!)
もともとの言葉は「調子はどう?」や「何かあった?」という意味で使われますが、アメリカではすれ違った人やたまたま会った人に、Hi. (やあ) と同じような感覚で使われることも多くなっています。このフレーズで声を掛けられたら、同じようにWhat’s up?と返答します。
How’s it going?
意味:調子はどう?/元気にしてる?
How’s it going, Jane? (ジェーン、元気にしてる?)
オーストラリアで定番のフレーズです。若者から年配まで多くの人に使われています。仲のよい人やすでによく知っている人に対して使います。
Sup?
意味:調子はどう?/何かあった/やあ
Sup? (おっす!)
What’s up? を短くした表現です。ティーンエイジャーの間でよく使われるスラングです。使い方は、What’s up? と同じで、Sup? と声を掛けられた場合は、Sup? と返すことができます。
You alright?
意味:元気?/大丈夫?
You alright, John? (ジョン、元気?)
イギリスで挨拶としてよく使われます。Are you alright? が省略されたもので、イギリスでは「元気?」という意味合いで用いられています。同じ英語圏でも他国では「大丈夫?」という意味になります。
Let’s keep in touch
意味:連絡を取り合おうね
See you then, let’s keep in touch! (じゃあまたね、連絡取り合おうね!)
仲のよい相手と少しの間離れ離れになる場面などでよく使われる決まり文句のような言葉です。「よろしくね」という意味合いに近いと考えてよいでしょう。
Say hi to 〜.
意味:~によろしくね
Say hi to Lisa. (リザによろしく!)
その場にいない第三者に挨拶をしたいときに便利な表現です。ただしカジュアルな表現なので、使うのはよく知っている人や同年代の人などに限定しましょう。丁寧に言いたい場合は、Say hello to〜. が使えます。
【英語のスラング】返事・相づち
英語で返事や相槌のフレーズを知っていると、日常生活のなかでスムーズに会話することができて便利です。ここでは、返事や相槌に使える10のスラングを確認しましょう。
Yep
意味:うん
Yep, for sure! (うん、確かに!)
Yepは、Yesをカジュアルにした表現です。砕けた表現になるので、親しい知り合いや友達との間に限定して使うとよいでしょう。初対面の人や目上の人には使わないのが無難です。
Nope
意味:ううん
Nope, sorry. (ううん、ごめん。)
Nopeは、Noの砕けた形で、「ううん」といった意味で使われます。インフォーマルな表現なので、使う相手を間違えないようにしましょう。また、Noを強調されたニュアンスで使われることもあります。「無理!」「いやあ、」に近い感覚で驚きや拒絶を表すこともあります。
Hang on.
意味:ちょっと待って
Hang on, I’ll be there as soon as I can. (ちょっと待って、できるだけ早く着くから。)
Hold on.やWait a minute.と同じ意味ですが、よりカジュアルな雰囲気になります。Hang on a second.やhang on a minute.という形で使われる場合もあります。
No chance
意味:無理だね/ありえないね
No chance, it’s impossible. (無理だよ、ありえないね。)
There is no chance. (その可能性は絶対ない)というフレーズを省略したものです。何かを頼まれて断るときや、可能性や見込みが全くない場合に使います。
No worries
意味:問題ないよ/大丈夫だよ
No worries, I’ll take care of it. (いいよ、やっておくから。)
「心配いらないよ」というニュアンスで声を掛けたいときに使える表現です。もともとオーストラリアを中心として使われていた日常表現ですが、今ではアメリカでも一般的に使われています。No problem.と同じ意味で使われることもあります。
No way!
意味:とんでもない/まさか
No way, I can’t believe it! (まさか、信じられない!)
「噓でしょ」というニュアンスで使われます。ショックや怒り、驚きや感動など幅広い感情表現に使える便利なフレーズです。シチュエーションによってうまく使い分けましょう。
Whatevs
意味:どうでもいい
Whatevs, it doesn’t matter. (どうでもいいよ、重要じゃないし!)
Whateverが省略された言葉です。主に若者の間で使われ、ぶっきらぼうな印象を与えます。「興味ないし」というニュアンスで、無関心や諦めなどを表すネガティブな言葉として受け止められることが多いので使い方には注意。
Shut up!
意味:黙れ/マジで!
Shut up! That’s not true! (マジかよ、嘘だろ?)
「黙れ」という意味で使われるのは有名ですが、信じられない内容の話を聞いたときに「マジで!」「本当に?」「ありえない!」という意味でも使えます。No way! と同じような意味があると理解しておくとよいでしょう。
Do you?
意味:そうなの?
He likes this book. (彼はこの本が好きだ。)
Does he? I think it is boring and too long. (そうなの?わたしは退屈だし長すぎると思うけど。)
Do動詞を使ったフレーズに対して反応をする言葉。時制や人称に合わせて活用させる必要もあるので、注意しましょう。
Have you?
意味:そうなの?
I have seen him once, on the train. (彼を一度電車で見たことがある。)
Have you? (そうなの?)
haveを使った現在完了形の文章に対して反応を返す言葉です。驚きの感情表現や相槌として使用できます。
【英語のスラング】日常生活
日常生活のさまざまなシーンで使われるスラングを知っておくと、海外生活や旅行の際に役に立つでしょう。ここでは、日常生活で頻出する15のスラングをご紹介します。
Hold up.
意味:待って
Hold up a little, I’m coming now.(ちょっと待ってよ、今着くから。)
hold up.はさまざまな意味があるイディオムです。日常生活のなかでは「遅らせる、延期させる」という意味から派生して「待って」という意味で使われることが多いスラングです。
I got it.
意味:わかったよ
I got it, I will do it by myself.(わかったよ、自分1人でやるよ。)
相手の言うことを理解したときに使える表現です。口語的でカジュアルな表現で、God it.と省略して使うこともあります。この他に、行動を率先して自分が行う場合に「わたしがやっておくよ」という意味で使う場合もあるでしょう。
You got it.
意味:わかったよ
You got it, I’ll order it soon. (わかったよ、オーダーしておくね。)
I got it.と似た表現です。シチュエーションとしては、誰かが自分に対して頼みごとや依頼をしてきた場合に、承諾して「了解だよ」という意味で使われます。友達の間や親しい仕事仲間、お店の店員と客の間などで使うことができるフレーズです。
Absolutely
意味:完全に/全くその通り
Absolutely, it was amazing! (全くその通り、素晴らしかったね!)
「完全に」といった意味でネイティブがよく使う表現です。absolutelyは形容詞の意味を強める働きのある副詞。否定文のAbsolutely not! (とんでもない!)の形になると意味が変わるので注意しましょう。
Seriously?
意味:マジで/真面目に/本当に
Seriously? I’ve missed it. (マジで?逃しちゃった。)
こちらもネイティブが頻繁に使う表現で、「マジで?」「本当に?」という意味です。信じてもらえない場合などに後押しするように強調する場合は、But seriously (いやマジで)やNo but seriously (いや、だけど本当に)という表現も使えます。
Do me a favor.
意味:頼みがある
Do me a favor. Turn off the light before going to sleep. (頼みがあるんだけど、寝る前に電気消してね。)
何かを依頼したりねだったりするときに、この言葉を入れてから具体的な話をすることが多いでしょう。ただし、Do me a favor. (頼みがある)だと命令形のニュアンスが出るため、親しい友達や家族の間で使う分には問題ありませんが、目上の人やよく知らない人には使えません。
Dead tired.
意味:へとへと/めちゃくちゃ疲れている
I’m dead tired, it’s enough!(めちゃくちゃ疲れた、もう十分だよ!)
直訳すると「死ぬほど疲れた」という意味になるので、覚えやすいでしょう。単にI’m tired. (疲れている)というより強い表現です。
Sit on the fence.
意味:決めかねている/どっちつかずでいる
I’m sitting on the fence. (わたしはまだ決めかねてるよ。)
「決めかねる」という意味の表現で、ネイティブスピーカーの間でよく使われます。直訳すると「フェンスに座る」ですが、「迷っている」や「どっちつかずでいる」という意味で使われる慣用句なので覚えておくと便利でしょう。
Chill out
意味:ゆっくりする/まったりする、リラックスする
I need to chill out a little. (ちょっとリラックスしなきゃ。)
「リラックスする」や「まったりする」という意味のイディオムで、ネイティブスピーカーの間で頻出の表現です。「冷静になる」や「落ち着く」、「遊びに行く」という意味もあります。
Hang out
意味:遊びに行く/一緒にぶらぶらする
I’m gonna hang out with my friends. (友達と遊んでくるね。)
「遊びに行く」という意味のイディオムで、若者が良く使う表現です。街をぶらついて仲間と共に楽しく過ごすことや一緒に時間を潰すことを意味します。家の中ではなく、外に出てぶらぶらとすることを示します。
Catch up
意味:久しぶりに会う
When can we catch up? (いつ会える?)
しばらく会っていなかった人と会って近況を報告し合うシチュエーションなどでよく使うスラングです。また、catch up over coffee or something.で「コーヒーか何か飲みながら近況を報告する」という意味になります。
I’m off
意味:行ってくるよ/出かけるよ
I’m off to work right now. (ちょうど今から仕事に行ってくるよ。)
どこかに出かけるときの掛け声として使う表現です。家族や友達に出かける前に使える便利な表現です。
Piece of cake
意味:簡単だよ/楽勝だ
It was a piece of cake. (楽勝だったよ。)
「1切れのケーキのように簡単に食べられる、たやすいこと」という意味です。日本語の「朝飯前」に似た表現です。
Same old
意味:前と変わらない/いつもと同じ
Same old same old. (相変わらずだよ。)
少し退屈していたりフラストレーションを感じていたりするニュアンスがあるので、使うシチュエーションには注意しましょう。
It’s a shame.
意味:残念だな
It’s a shame, I wanted to see him today. (それは残念、今日彼に会いたかったな。)
「残念だ」という意味で使われるスラングです。一般的に、不定冠詞aを伴ってa shameという場合は「恥」という意味はなく、「残念」や「遺憾」という意味になるので覚えておきましょう。
【英語のスラング】SNS・チャット
SNSやチャットなどでよく見かけるスラングをご紹介します。知らないと意味を理解しにくいものが多いので、一通り確認しておきましょう。
OMG
意味:なんてことだ/マジで
OMG, his dog is so cute. (わあ、彼の犬ってすごい可愛い。)
「Oh my God」の略語としてよく使われるネットスラングで、驚きや興奮を表現します。女性に使われることが多い傾向があります。ただし、OMGは表現としてとても軽い雰囲気の言葉なので、深刻な事故や事件などには使われないことに注意が必要です。
lol
意味:笑
I failed again lol. (また失敗しちゃった笑。)
「laughing out loud」の頭文字をとった表現で、直訳すると「大きな笑い声」や「大爆笑」という意味です。日本語では「笑」にあたる表現と考えてよいでしょう。少し古い表現という印象もあり、若い世代の間では「hahaha」や「hehehe」と笑い声を示す言葉を使うことも増えています。
ROFL
意味:大爆笑(床の上を転げまわるほど笑う)
This photo makes me ROFL. (この写真、クソワロタ。)
rolling on the floor laughingの略で、「床の上を転げまわるほど笑う」という意味から、「lol」よりもさらに大爆笑を示すスラングです。チャットなどで爆笑してしまった場合に使えます。日本語の「クソワロタ」などのニュアンスにあたると考えられています。
IDK
意味:わからない/知らない
IDK! (知らん!)
I don’t know.の頭文字をとった略語です。チャットやメールなどで相手の質問に返答する際によく使われます。かなりカジュアルな表現なので、ビジネスメールでは使わないように注意しましょう。
JK
意味:冗談だよ
I’m getting married next month…. JK!(来月結婚するんだ…なんて冗談!)
just kiddingの略語で、「冗談だよ」という意味です。文章の後に単独でつけると、「なんちゃってね」というニュアンスになります。また、No, I’m jk!(いや、冗談だよ!)というようにbe動詞と一緒に使うこともできます。
ASAP
意味:できるだけ早く
Text me ASAP. (できるだけ早くショートメールをして!)
as soon as possibleの頭文字をとって省略したもので、「できるだけ早く」を意味します。かなり頻繁に使われる表現で、場合によっては社内メールなどでも使われることがあります。
TGIF
意味:やっと金曜日だ
It’s enough for this week, TGIF! (もう今週はたくさんだ、やっと金曜日だよ!)
thank God it’s Fridayの略で、「神様ありがとう、やっと金曜日だ」といったニュアンスです。5日間の平日や営業日がやっと終わり、ようやく金曜日を迎えて嬉しい気持ちを表します。家庭内や友達の間で使うカジュアルな表現です。
ELI5
意味:わかりやすく説明して
ELI5, I got confused. (わかりやすく説明して、混乱しちゃった。)
explain like I’m 5を略した表現で、「わたしが5歳だと思ってわかりやすく説明してよ」という意味です。ティーンエイジャーなど若い層でよく使われる言葉で、年配の人には何のことかわからない場合もあるでしょう。
RIP
意味:終わりだ/死んだ
I cracked my phone screen…R.I.P. (電話の画面、ひび割れしちゃった…オワタ。)
R.I.Pはラテン語のrequiescat in paceの略で、rest in peace(安らかに眠れ、ご冥福をお祈りします)という意味の表現。墓石に刻まれたり葬式などで見かけたりするなど、そのままの意味で使われることもあります。一方、転じて、若者の間では何かをなくしたり壊したりしてしまったときに「オワタ」や「死んだ」というニュアンスのスラングとして使うことがあります。
TMI
意味:もう十分/もういいよ
I don’t wanna hear it anymore. TMI! (もうそれは聞きたくないよ!)
too much informationの略語で、「情報が多すぎる」という意味です。「もういいよ」や「もう十分」、「これ以上はいいよ」といったニュアンスでよく使われます。自分の意思に反してプライベートに突っ込んだ話や品のない話などを聞かされた際に使える表現です。
【英語のスラング】名詞
スラングとして使われる名詞をご紹介します。名詞は意味自体を知らないと文脈のなかでも理解するのが難しい場合があるため、知っておくと役に立つでしょう。
Bucks
意味:ドル
I spent 20 bucks there. (あそこで20ドル使った。)
dollarsのスラングとして、アメリカのネイティブが会話でよく使う表現です。ビジネスシーンではUS dollarsと正式な言い方をしますが、実生活ではbuckの複数形、bucksを使うことが多いでしょう。
Fam
意味:家族/親しい友人/仲良し
We are fam! (わたしたち、仲良し!)
familyが省略した言葉で、スラングとしては家族のように親しい友人や知り合い、家族、親戚などを表します。
Mate
意味:友達
Hey, mate. (よう!)
イギリスやオーストラリア、ニュージーランドでよく使う表現です。正式には、動物のつがいの一方や手袋や靴下などペアになっているものの片方を意味します。砕けた口語としては男性が良く使い、「友達」「相棒」「兄貴」といったニュアンスで用いられます。
Bae
意味:愛しい人/恋人/大好きなもの
Happy birthday,bae. (誕生日おめでとう、ベイビー。)
大好きな人や恋人の名前を置き換えて使える表現です。「ベイビー」と呼ぶニュアンスで用いられることが多いでしょう。恋愛対象だけでなく、友人にも使えます。
Chick
意味:可愛い娘/若い女性/魅力的な女性
He must be a chick magnet. (彼はモテるに違いないよ。)
通常は「ひよこ」や「鶏のひな」という意味の言葉ですが、スラングでは若い女の子や女性を表します。a chick magnetは魅力的な女性を磁石のように引き付けるという意味です。
Flick
意味:映画
I watched his new flick! (彼の最新映画を見たよ!)
主にアメリカでmovie(映画)の意味で使われるスラングです。chick flickというと、女性向けの映画という俗語表現になります。
Hangover
意味:二日酔い
I had a bad hangover yesterday. (昨日は酷い二日酔いだったよ。)
「前からの残り物、残存物」という意味もあるhangoverは、二日酔いという意味でよく使われます。
Ciggies
意味:(紙巻き)たばこ/シガレット
Where can I buy ciggies? (たばこはどこで買えるかかな?)
イギリスで使われるインフォーマルな表現です。単数形はciggyです。cigaretteが短く簡素化されたものと理解するとわかりやすいでしょう。
abs
意味:腹筋
What is the most effective abs workout? (腹筋に一番効果的なワークアウトって何?)
abdominal musclesの略で腹筋を意味します。エクササイズや筋トレなどの話題でよく使われます。great absやbest abs、amazing absなどポジティブな単語と合せて、目指すべき腹筋を表すことが多いです。
Ride
意味:自動車/車などの乗り物
Where is your ride? (あなたの車はどこ?)
車のことを指すスラングとしてよく使われます。また、Do you need a ride? (車に乗せて行こうか?)という表現も頻出します。この場合は、車などで「送ってもらう」という意味です。
【英語のスラング】形容詞
形容のスラングも頻繁に使われ、一言で言いたいことを伝えます。知っておきたい形容詞のスラング5選をみていきましょう。
Awesome
意味:すごくいい/完璧
That’s awesome! (それは素晴らしい!)
素晴らしいものや美しいものに対して「最高!」というニュアンスで使う表現です。英語圏の幅広い地域で日常的に使われる便利な言葉です。Awesome!と単独でも使えます。
Nasty
意味:不愉快な/酷い/エグい/やばい
We’re in for nasty weather. (もうすぐ悪天候だね。)
不快なことや悪いことなどネガティブな意味として用いられる形容詞です。ただし、スラングのなかでは、意味が転じてポジティブなニュアンスで使うこともあります。
Dope
意味:最高/やばい/かっこいい
No way! That’s so dope! (まじかよ!かっけえ!)
ヒップホップなどによく使われる表現です。最近ではSNSのハッシュタグやコメントなどに使われることもあります。何かを褒めたり興奮したりするときに使われることが多いでしょう。
Hot
意味:人気がある/アツい
His new album is so hot. (彼の新しいアルバムはすごい人気だよ。)
hotにはさまざまな意味がありますが、話題性や人気を表す表現として「アツい」というニュアンスで使われることがよくあります。人に対して使うときは、「セクシー」という意味になることもあります。
Beat
意味:ひどく疲れた
I have a lot to do. I’m beat. (やることがたくさんある。へとへとだよ。)
beatも多義語ですが、形容詞としてひどく疲れた状態を表します。ただし、否定形でI’m not beat.という使い方は不自然になるため要注意です。
【英語のスラング】短縮形
スラングには、通常の表現を短縮した形のものもたくさんあります。ここでは、短縮形のスラング5選をご紹介します。
Cuz/Cus
意味:なぜなら
Let’s discuss later cuz I don’t have enough time now. (今は時間がないから、後で話そう。)
SNSやチャットなどで頻繁に使われるbecauseの短縮形です。becauseよりもかなり砕けた印象を与えます。
Gotcha
意味:わかった/了解/捕まえた
Can you do it by next week? – Gotcha! (来週までにやってくれる?―了解!)
I got you.やI’ve got you.の略としてよく使われる表現です。シチュエーションによってさまざまな意味になります。
Dunno
意味:知らない/わからない
Do you have something this weekend?- Dunno. (今週末何か予定あるの?―わかんない。)
I don’t know.が省略された形です。メールやチャットの他に口頭で使われることもありますが、かなり砕けているので友達同士の間で使うことに留めましょう。
Kinda
意味:少し/ちょっと/なんか/一種の
I’m feeling kinda lonely. (ちょっと寂しいな。)
kind ofが縮まった表現で、ネイティブスピーカーは日常会話のなかで頻繁に使います。「なんか、ちょっと」というニュアンスを足し、フレーズの意味を曖昧に表現します。
Sorta
意味:ちょっと少し/それなりに/多少
I sorta like her, but I don’t know yet. (彼女のことが好きかもしれないけど、まだわからない。)
sort ofを省略した形で、フレーズに曖昧なニュアンスを付け加える表現です。早口で使われることが多いでしょう。また、「うん、少し。」という意味で返答として使う場合もあります。
【番外編】汚いスラング
最後に、品のない汚いスラング表現を5つご紹介します。イティブスピーカーの間では使われることもありますが、英語学習者であれば意味は知っておく程度に留め、なるべく使わないように心がけましょう。
Bullshit!
意味:嘘つけ/ばかな/ふざけるな
This is bullshit! (ふざけるな!)
怒りの表現として頻繁に使われるスラングです。BSと省略して使われることもあります。直訳すると「牛の糞」という意味で品がなく、さらなるトラブルを招きかねないので使用は避けるべきでしょう。
F**k!
意味:くそ/くたばれ/ちくしょう
F**k! (くたばれ!)
ネイティブスピーカーが人を罵る言葉として代表的なものです。使用方法やシチュエーションによってさまざまな意味になりますが、下品で卑猥な言葉なのでテレビなどでは放送禁止用語になります。
What the f**k!?
意味:ちくしょう/なんなんだよ/なんてことだ
What the f**k! (なんなんだよ一体!)
「困惑」「驚き」「怒り」「悲しみ」など、文脈によってさまざまな意味になります。頭文字をとってWTFと表すこともあります。
Jerk
意味:わがままな人/最低な人間
He is a jerk. (あいつは勝手なやつだ。)
非常にネガティブな表現で、「嫌な人」や「最低な人」を意味する表現です。人を傷つける人や卑怯な人などを表すかなり強い意味合いを持つ言葉なので、使わないほうが無難です。
Asshhole
意味:嫌な奴/ゲス野郎
He is such an asshole! (彼は最低なゲス野郎だよ!)
直訳すると「お尻の穴」という意味になる非常に汚いスラングです。人を罵る表現として使われます。自信過剰な人や横柄な人、嫌味な人などに対して使われることが多いでしょう。
まとめ
スラングは生きた英語の表現で、時代や流行などによって常に変化しています。スラングを習得しておくと、ネイティブの会話や映画や海外ドラマなどの内容がより理解しやすくなるでしょう。
ただし、スラングは使い方を間違えるとトラブルを招きかねません。使用したい場合は、生の英語でコミュニケーションする経験を積みながら、使い方を覚えていく必要があります。レアジョブでは、オンライン英会話のレッスンを通してナチュラルな英会話を身に付けることができます。生きた英語を学びたいと思っている人は、レアジョブを検討してみてはいかがでしょうか。
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