英検リスニングの効果的な勉強法や対策|アプリも紹介!

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中学生・高校生の受験者が圧倒的に多い英検。小学生の英語の授業も必須化されて、小学生以下の受験生も増えています。

一方で、社会人になってからキャリアアップを目的に英検に興味を持ったという人は多いのではないでしょうか?合格の近道としては、リスニング問題の得点率を上げることが効果的と言われています。

今回は英検のリスニング問題に焦点をあてて、各級の問題形式や解答のポイント、おすすめの勉強用アプリなど詳しく解説していきます!英語リスニングが苦手な人、英検初心者でもわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

英検のリスニング試験とは?

まずは、英検の級についてですが、上から1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級と7つのレベルに分かれています。1級から3級は1次試験でリーディング・リスニング・ライティングの試験を行い、2次試験ではスピーキング力を測ります。4級と5級はリーディング・リスニングのみですが、合否とは別に希望者はスピーキングテストを受験でき、今の実力を測ることも可能です

● リスニング時間

時間
5級約20分
4級約30分
3級約25分
準2級
2級
準1級約30分
1級約35分

(共通)英検のリスニング問題の対策とポイント

資格試験には、問題の出題傾向、回答のパターンがあるので、この記事では過去問を紹介しながら、ポイントをつかみましょう。

まずは過去問を解いて慣れよう

英検の公式サイトなどで過去問を入手し、実際の試験形式に慣れることが重要です。過去問を解くことで、どのような問題が出題されるのか、どの程度のスピードで話されるのかをまずは把握しましょう。

次に過去問を解いた後は、間違えた問題を分析しましょう。どの部分が聞き取れなかったのか、どの単語や表現が理解できなかったのかを確認し、次回に活かすことが大切です。

リスニング問題と解答を先読みしよう

問題文を先に読んでおくことで、何を聞き取るべきかを把握しやすくなります。特に選択肢を見ておくと、重要な情報を逃さずに済みますよ。

出来る限り全体を聞くことに集中しよう

問題が読まれているときは、集中していると思いますが、その時に聞こえた英語をそのまま頭の中で反復しましょう。英語は英語のままで聞き取るのが一番で、日本語に翻訳するのは控えましょう。メモを取るのは、字を書くことに神経がいくので、やめたほうがいいと思います。

迷っても記入しよう

どんな試験もそうですが、答えが選択肢の場合、ありそうな答えに必ず記入しましょう。たとえ答えが分からなくても、何かしら記入することをお勧めします。

英語リスニングのポイントや勉強法を知りたい人は、以下の2つのサイトを参考にしてください。

英語のリスニング勉強には3つのコツあり!リスニング克服方法とオススメ教材

「リスニング」一つで4つの効果!1日5分の「Listen and Answer」が効率的すぎた!

次に、級ごとのリスニング対策について解説していきます。

英検5級のレベルと試験概要

まずは、英検5級から見ていきましょう。
英検5級は中学初級程度で、初歩的な英語を理解して使えるレベルです。リスニング問題での合格目安は、正答数で示すと25問中21問。リーディングに比べるとリスニングの合格点は高めに設定されているようです。5級の「CSEスコア」による合格基準はリスニングとリーディング合わせて850点中419点となっています。

「CSEスコア」とは英検で採用されている採点方式のことです。リーディングやリスニングなど技能ごとに問題数が異なりますが、どの技能も満点は同じスコアに設定され点数が算出されます。これによって各技能の実力をCSEスコアの数値で比較することができ、英検の各級では合格基準がCSEスコアで示されています。

5級のリスニング問題形式と解答のポイント

英検5級のリスニング問題形式と解答のポイントを詳しく解説していきます。5級は初歩レベルで、小学生1年生以上のお子さんからでも挑戦している人もいます。

5級:会話の応答文選択

第1部は男女2人の会話で、Aに対するBの応答として適切なものを選択する問題です、設問は10問。問題冊子には補助となるイラストのみ書かれています。

解答のポイント

① イラストを事前に確認する
② Aの文頭の疑問詞(what, where, when, why, how)に注目する

例えば、教師と生徒が教室にいるイラストの問題で以下のような音声が流れます。

A:Where is your textbook, Peter?(ピーター、あなたの教科書はどこですか?)

この場合は「Where」に注目します。Bの応答として「教科書のある場所」が適切なので、場所を示す選択肢を選びましょう。

出典:英検5級2021年度第1回|英検

会話の内容一致選択

第2部は男女2人の会話を聞いて、その内容に関する質問に答える問題です。設問は5問。対話と質問は2回ずつ読まれ、設問のみ問題冊子に記載されています。

解答のポイント

① 問題冊子の選択肢を先読みする
② 2人目の発する「数字」や「名詞」に注目する

例えば問題冊子には以下のような選択肢が4つ示されています。

1. One hour. (1時間)
2. Two hours. (2時間)
3. Three hours. (3時間)
4. Four hours. (4時間)

具体的な時間が並ぶ選択肢を先読みしておけば、時間に着目して音声を聞くことができ正解を見つけやすくなります。

出典:英検5級2021年度第1回|英検

イラスト内容一致選択

第3部は、問題冊子にイラストのみ書かれていて、音声で流れる選択肢の中からイラスト内容を表すものを選ぶ問題です。

解答のポイント

話題に取り上げられそうな部分に注目すること
イラストをよく見て「数字、場所、物、動作」などあらかじめ確認しておきます。見つけたら事前に丸印をつけてチェックしておきましょう。

例えば、120ドルの値札がついた自転車のイラストがあって、以下のような音声が流れます。

1. The bicycle is 102 dollars. (その自転車は102ドルです)
2. The bicycle is 112 dollars. (その自転車は112ドルです)
3. The bicycle is 120 dollars. (その自転車は120ドルです)

あらかじめイラストの中の「120ドル」をチェックしておけば、正解を聞き取りやすくなります。

出典:英検5級2021年度第1回|英検

また、もう少し詳しく知りたい人は、「英検5級のレベルはどのくらい?試験内容をわかりやすく解説!」を参考にしてくださいね。

英検4級のレベルと試験概要

英検4級のリスニング問題について詳しく解説していきます。

英検4級は中学の中級程度とされており、簡単な英語が理解できてそれを使って自分で表現することができるレベルです。4級のリスニング問題の合格目安は、30問中27問の正答。4級のCSEスコアによる合格基準はリスニングとリーディング合わせて1000点中622点です。

4級のリスニング問題形式と解答のポイント

英検4級ではどのような問題が出題されるのでしょうか?問題形式や解答のポイントについて詳しく見ていきましょう。

会話の応答文選択

第1部は男女2人の会話がA-B-Aと展開し、この後のBの応答として適切なものを選ぶ問題です。設問は10問。問題冊子には補助となるイラストのみが書かれており、会話と選択肢は音声のみで2回読まれます。

解答のポイント

Aの2回目のセリフの文頭の疑問詞に注目すること

例えば、以下のような会話が流れ、このあとの Bの応答を選ぶ問題です。

A:Hi, Daniel. Where’s your father? (ダニエル、あなたのお父さんはどこですか?)

B:He went to the store, Mom (お父さんはお店に行きました)

A:When will he come home? (いつお父さんは帰ってきますか?)

この場合は「When」 に注目します。ダニエルのお父さんが帰宅する「時間」について応答することが予測されるので、選択肢では時間についての答えを選びましょう。

出典:英検4級2021年度第1回|英検

会話の内容一致選択

第2部は、男女2人の会話がA-B-A-Bと展開し、その内容の質問があってその答えを選択肢から選ぶ問題です。設問は10問。対話と質問は2回ずつ読まれ、選択肢のみ問題冊子に記載されています。

解答のポイント

選択肢の先読み

例えば、問題冊子に以下のような選択肢が書かれているとします。

1. $10 (10ドル)
2. $12 (12ドル)
3. $15 (15ドル)
4. $20 (20ドル)

具体的な金額がならんでいるのでお金に関する内容を注意深く聞き取ることで、答えを見つけやすくなります。

出典:英検4級2021年度第1回|英検

文の内容一致選択

第3部は、ナレーションとその内容についての質問が読まれ、選択肢から答えを選ぶ問題です。設問は10問。ナレーションと質問は2回ずつ読まれます。

解答のポイント

キーワードを見つけること
「誰が何をした」「誰のもの」「場所」「数字」などのキーワードを見つけておきましょう。質問では、特に以下のような「誰」という内容が多く問われる傾向にあります。

Whose report was about pandas? (パンダについては誰のレポートでしたか?)

1回目の放送で全体の内容と質問を理解し、2回目のナレーションでより注意深く答えを見つけるようにしましょう!

出典:英検4級2021年度第1回|英検

英検3級のレベルと試験概要

英検3級は中学卒業程度で、文法や単語のレベルは4級より少し上がります。3級からは4技能全てが試され、1次試験で「リーディング」、「リスニング」、「ライティング」のテスト、2次試験で「スピーキング」のテストとなります。「リーディング」、「リスニング」、「ライティング」では1103点(1,650点満点)、「スピーキング」では353点(550点満点)が合格点です。一次試験で約67%、二次試験で約65%の得点を獲得できていれば合格ラインと考えられます。

3級のリスニング問題形式と解答のポイント

英検3級は4級のリスニング問題形式と基本的に変わりはありませんが、第1部のみ、対話と選択肢は一度しか読まれないので注意しましょう。問題形式と解答のポイントなどを詳しく解説していきます。

会話の応答文選択

男女2人の会話がA-B-Aと展開し、その後のBの応答として適切なものを選択肢から選ぶ問題です。問題は10問。問題冊子にはイラストのみが記載され、会話と選択肢は音声で1回のみ流れます。

解答のポイント

Aの2回目の文頭の疑問詞に注目すること

例として以下のような会話が流れます。

A:Have you seen this movie yet? (もうこの映画を見ましたか?)

B:Yeah. I saw it last week. (ええ、先週見ました)

A:How was it? (どうでした?)

この場合はAのセリフの「How」 に注目します。映画の感想について聞いているのがわかるので、答えが聞き取りやすくなるでしょう。

出典:英検3級2021年度第1回|英検

会話の内容一致選択

第2部は男女2人の会話がA-B-A-Bと展開し、内容に関する質問が流れ、選択肢から選びます。設問は10問。会話と質問は音声で2回ずつ流れ、選択肢のみ問題冊子に記載されています。

解答のポイント

選択肢の先読み

例として、以下のような選択肢があります。

1. On Monday morning. (月曜の午前に)
2. On Monday afternoon.(月曜の午後に)
3. On Sunday morning.(日曜の午前に)
4. On Sunday afternoon.(日曜の午後に)

時間について答えているので、何曜日の午前か午後かに着目して聞くことで解答が見つけやすくなります。

出典:英検3級2021年度第1回|英検

文の内容一致選択

第3部はナレーションとその内容に関する質問が流れ、選択肢から答える問題です。設問は10問。ナレーションと質問は音声で流れ、設問のみ問題用紙に記載されています。

解答のポイント

質問の疑問詞を聞き取る
特に「誰が〜した」という部分を聞き逃さないようにしましょう。

2回音声が流れるので、1回目に会話と質問で全体の内容を理解し、2回目は質問の答えを探しながら会話を聞くようにしましょう。

英検準2級のレベルと試験概要

英検準2級は高校中級程度です。英語の学び直しを始めた社会人が一度実力を測るのに最適なレベルとも言えるでしょう。リスニング問題での合格目安は、正答数で示すと30問中27問。CSEスコアによる1次試験の合格基準はリスニングとリーディング、ライティング合わせて1322点(1800点満点)です。

準2級のリスニング問題形式と解答のポイント

英検準2級のリスニング問題は一度しか流れないので注意しましょう。ポイントをしっかり押さえた上で、どれだけ正確に聞き取れるかが試されます。問題形式と解答のポイントについて詳しく見ていきましょう。

会話の応答文選択

第1部では、2人の会話がA-B-Aと展開され、その後のBの応答として適切なものを選択肢から選ぶ問題です。設問は10問。会話と選択肢は音声で1回のみ流れ、問題冊子にはイラストも文章も書かれていないので集中して聞きましょう。

解答のポイント

2回目のAのセリフ内の疑問詞を聞き取ること

例えば、以下のような対話が読まれます。

A:Welcome back, James. How was your trip to Germany?
(おかえり、ジェームス。ドイツへの旅行はどうでしたか?)

B:Not so good, actually. I caught a cold there.
(実は、そんなによくなかったんです。そこで風邪を引きました。)

A:Oh no. Are you better now?
(そんな。今気分はよくなりましたか?)

2回目Aのセリフでは体調について聞いているので、Bの応答としては体調を表す表現を選べばいいとわかりますね。whatやhowなどの疑問詞で始まる質問の場合は、答えがわかりやすいのでしっかり聞き取りましょう。

出典:英検準2級2021年度第1回|英検

会話の内容一致選択

第2部は男女の会話A-B-A-Bと展開され、その内容について質問があり答えを選択肢から選ぶ問題です。設問は10問。会話と質問は音声で1回のみ流れ、問題冊子には選択肢のみ記載されています。

解答のポイント

選択肢を先読みしておく

例えば、問題冊子には以下のような選択肢が書かれています。

1. He is going to London.(彼はロンドンに行く予定です)
2. He is late for his flight. (彼はフライトに遅れます)
3. He wants to change his flight. (彼はフライトの時間を変えたいです)
4. He lives near the airport. (彼は空港の近くに住んでいます)

選択肢からどんな内容の対話か予想することがポイントです。この場合「男性が旅行にいく」「飛行機が関係する」などのイメージができますので、会話の中でその点を特に注意して聞くことで、正解を見つけやすくなります。

出典:英検準2級2021年度第1回|英検

文の内容一致選択

第3部は、ナレーションを聞いて、その内容に関して質問があり答えを選択肢から選ぶ問題です。設問は10題。ナレーションと質問が音声で流れ、問題冊子には選択肢のみが記載されています。

解答のポイント

設問の先読み
第2部のように選択肢から、ナレーションの内容を予想できるので、ポイントとなる部分に注意して聞きやすくなります。

英検2級のレベルと試験概要

英検2級は高校卒業程度で、海外留学での入学条件とされたり、就職・転職の際に履歴書に記入できるレベルであったりと、評価の対象になってきます。リスニング問題での合格目安は、正答数で示すと30問中26問。CSEスコアによる1次試験の合格基準はリスニングとリーディング、ライティング合わせて1520点(1950点満点)です

2級のリスニング問題形式と解答のポイント

英検2級から試験内容が変わる部分があります。英文は一度しか流れないので注意しましょう。詳しく試験内容と解答のポイントを見ていきましょう。

会話の内容一致選択

第1部は男女の会話がA-B-A-Bと展開され、それについての質問が読まれるので選択肢から答える問題です。設問は15問。会話と質問の音声は1回のみ流れ、問題用紙には選択肢のみ書かれています。

解答のポイント

選択肢の先読みすること
会話の内容を予測してから音声を聞き始めましょう。文法、単語、フレーズが大学入試レベルと難易度が上がり、音声スピードがはやくなります。

文の内容一致選択

第2部は、ナレーションが流れた後、内容に対する質問が読まれ、選択肢から答える問題です。設問は30問。ナレーションと質問の音声は1回のみ流れ、選択肢のみ問題用紙に記載されています。

解答のポイント

選択肢の先読みすること
第1部と同じく、選択肢の先読みをしてナレーションの内容を予測しながら音声を聞きましょう。ナレーションは特定の人物についての内容が半数以上で、他には日常生活、ビジネス、学校などの話題があります。解答時間は10秒と短いので、正答率を上げるためにも、わからなければ諦めて次へ進み、先読みができるように心がけましょう。

英検準1級のレベルと試験概要

英検準1級は大学中級程度とされ、海外ニュースなども英語で理解できるレベルと言われています。準1級のリスニング問題での合格目安は、正答数で示すと29問中24問。CSEスコアによる1次試験の合格基準はリスニングとリーディング、ライティング合わせて1792点(2250点)です

準1級のリスニング問題形式と解答のポイント

英検準1級も音声は1度のみの放送です。この級から変更点があり、問題形式や注意事項の説明も英語となります。問題形式を知らずに受けると焦ってしまうかも知れないので、この記事でぜひ理解しておいてください。問題形式と解答のポイントについて詳しく見ていきましょう。

会話の内容一致選択

第1部は男女2人の会話が続き、その内容に対する質問が読み上げられるので、選択肢から答えを選びます。設問は12問。会話と質問の音声は1回のみ放送され、選択肢のみ問題冊子に記載されています。英検2級までと異なり、1つの会話内でのやりとりが増え、さらにA-B-A-B-AやA-B-A-B-A-Bのように問題によってばらつきがあるので、根気よく最後まで気をつけて聞きましょう。

解答のポイント

① 選択肢の先読みをする
② 集中力が途切れないための練習

幸い選択肢はそこまで複雑ではありません。2級と同じくらいの選択肢の長さなので、先読みは常に心がけましょう。

文の内容一致選択

第2部は、長文のナレーションのあとその内容に対する質問2つが読まれ、それぞれ答えを選択肢から選ぶ問題です。長文は6つ、設問は全部で12問あります。ナレーションと質問の音声は1回のみ放送され、選択肢のみ問題冊子に記載されています。

解答のポイント

選択肢の先読みを徹底する
ナレーションごとに質問は2つあるので、それぞれの選択肢を見て内容を予測してから音声を聞き始めましょう。

Real-Life形式の内容一致選択

第3部では、長文のナレーションの後、内容に関する質問に答える問題ですが、ナレーションの音声の前に10秒与えられ、問題冊子に記載されている「Situation(状況)」と質問文、4つの選択肢を読むように指示があります。設問は5問。

解答のポイント

●キーワードになりそうな情報をチェックする
●質問を予測しておく
「Situation(状況設定)」の中には、キーワードになりそうな情報がありますので、それをチェックすること、また設問と選択肢を読んでナレーションの内容を予測することです。

例えば、以下のような「Situation(状況)」があります。

You want an apartment that is just a short walk from a train station. You need at least two bedrooms. A real estate agent tells you the following.
(あなたは少なくともベットルームが2つ必要です。あなたは駅から歩いてすぐのアパートがほしいです。不動産業者が以下のことをあなたに話します。)

この場合キーワードになりそうなのは、「short walk(歩いてすぐ)」「 train station (駅)」「(two bedroom (2つのベット)」です。質問文はこれらをふまえたものになっています。上の状況に対する質問と選択肢を見てみましょう。

Which apartment should you look at?(あなたはどのアパートを見るべきですか)

1. The one in Wilson Heights.(ウィルソンハイツにあるもの)
2. The one in Downtown Hills. (ダウンタウンヒルズにあるもの)
3. The one in Bronte Towers. (ブロンテタワーにあるもの)
4. The one in Norton Villas.(ノートンヴィラにあるもの)

質問を見ると、見るべきものは希望の条件がそろったアパートだということが予測できますね。先ほどの状況設定から希望の条件がわかるので、それらを兼ねそろえたアパートはどれか、選択肢の固有名詞に気をつけながら、音声のナレーションを聞くことで解答を見つけやすくなります。

出典:英検準1級2021年度第1回|英検

英検1級のレベルと試験概要

英検1級は大学上級程度とされ英検の中で最も難易度が高いです。英語でのコミュニケーションは自由自在にできるレベルです。試験ではネイティブが使うような口語表現が使われたり、音声スピードが速かったりと一筋縄ではいかないのが1級の難しさと言えます。リスニング問題での合格目安は、正答数で示すと27問中19問。CSEスコアによる1次試験の合格基準はリスニングとリーディング、ライティング合わせて2028点(2250点満点)です

英検1級のリスニング問題形式と解答のポイント

英検1級は全部で4つのパートがあり、音声は1度のみの放送です。準1級と同じく問題の説明も英語でされます。詳しい問題形式と解答のコツを見ていきましょう。

会話の内容一致選択

第1部は基本的に男女2人の会話の後その内容に関する質問が読まれ、選択肢の中から答えを選ぶ問題です。設問は10問。会話の音声は1回だけ流れ、選択肢のみ問題冊子に記載されています。設問9と設問10は他の問題よりも会話量が増え、さらに最後の設問は男女3人の会話となるのが特徴です。対話のやりとりの回数が設問ごとにばらつきがあるのは英検準1級と同様です。

解答のポイント

●選択肢を先読み
●内容を予測しておくこと
質問では話者の気持ちをくみ取る内容や、話者のこれからの行動を予測する内容、因果関係を見つける内容が問われることがよくあります。これらの点に気をつけて会話の音声を聞きましょう。

音声のスピードがかなり早く解答時間は10秒なので、選択肢に迷ったらある程度で切り上げ、先読みのペースを守りながら進めるのが重要です。

文の内容一致選択

第2部は、科学、環境問題、社会、医療、経済などについての約200語前後の長文のあと、質問が2つ読まれ、それぞれ選択肢から答えを選ぶ問題です。長文は5つあり、設問は全部で10問。長文は音声で1回だけ流れ、選択肢のみ問題冊子に記載されています。かなり苦戦する人が多いパートとも言われています。

解答のポイント

●選択肢を先読み
●内容を予測しておくこと
音声を聞く時に「メモを取らず」に聞くこともおすすめです。「内容を記憶するためにメモは必要なんじゃ?」と思う人も多いかもしれませんが、メモを取ると音声スピードや専門的な英単語に書くのが追いつかず混乱するので、結果的にメモを取らない方が全体の内容を理解しやすくなるのです。

Real-Life形式の内容一致選択

第3部は150語程度の長文のナレーションの後、内容に関する質問に答える問題ですが、ナレーションの音声の前に10秒与えられ、問題冊子に記載されている「Situation(状況)」と質問文、4つの選択肢を読むように指示があります。設問は5問。

ナレーションはラジオや、留守番電話など実際に英語圏に住んでいれば聞くことがありそうな内容が流れます。解答のコツは「Situation(状況設定)」中のキーワードになりそうな情報をチェックすることと、設問と選択肢を読んでナレーションの内容を予測することです。

筆者は問題を解いてみて「最初に与えられる10秒が意外と短い!」と感じたのが印象的でした。普段の勉強でも速読を意識して、必ず音声が始まる前に「Situation(状況)」と質問、選択肢を読みきりましょう。ナレーションの内容を予測する時間も余裕を持って取れるようになるといいですね。

インタビューの内容一致選択

第4部は約3分半ものインタビュー形式の音声の後、内容についての質問が流れ、答えを選択肢から選ぶ問題です。設問は2問。ナレーションと質問の音声は1度だけ流れて、選択肢のみ問題冊子に記載されています。英検のリスニング問題の中で最も長いナレーションなので集中力が必要です。とはいえ細かい質問が出されることはほとんどないので、大まかな内容把握をできるように心がけましょう。

解答のコツは、選択肢の先読みです。選択肢からインタビューの内容を予測してから音声を聞きましょう。第4部の問題が始まる前には、問題形式の説明が約25秒読まれるのでその時間を利用してできるだけ選択肢を読み進めるのが重要です。

音声は話し手によってリズムやスピードが異なったり、ネイティブの口語表現が使用されたりと、実際にテレビやラジオで誰かのインタビューを聞いているかのような実践的な英語です。過去問などを解いて耳を慣らしておきましょう。

英検のリスニング対策におすすめのアプリ2選

仕事などで忙しい社会人の勉強ツールにはアプリが便利ですよ。ここでは英検の対策でおすすめのアプリをご紹介します。

英語の友 旺文社リスニングアプリ

「英検でる順パス単」シリーズなど、旺文社が発行した約100冊以上の参考書や問題集の音声をアプリだけで聞くことができます。学習機能も豊富で、3秒戻ったり進んだりする機能や速度を変える機能、音声のシャッフル機能、学習進捗が見れるカレンダー機能などがあります。うまく活用することで学習の効果をより上げられるでしょう。
英語の友 旺文社リスニングアプリ

究極英単語!英検突破編

英検5級から2級の合格に必要とされる頻出英単語が約4,800語収録された単語学習に特化した無料アプリです。クイズ式、記述式、リスニング式など学習者に適した方法で単語のチェックができるのがポイント。継続的にスキマ時間を活用して勉強したい人におすすめです。
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リスニング対策にオンライン英会話を受けよう!

英検1級から5級までリスニング問題形式と解答のポイントについて詳しく解説してきました。勉強に最適なアプリも紹介しているので、自分のライフスタイルに合った学習をコツコツ進めて目標級の合格を目指しましょう!

そして英検のリスニング準備に、ぜひコミュニケーションで使える英語力も高めていきませんか?英会話の練習には、レアジョブ英会話レッスンがおすすめです。

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