社会人になってからキャリアアップを目的に英語を学び始め、英検に興味を持ったという人は多いのではないでしょうか?合格の近道としては、リスニング問題の得点率を上げることが効果的と言われています。今回は英検のリスニング問題に焦点をあてて、各級の問題形式や解答のポイント、おすすめの勉強用アプリなど詳しく解説していきます!英検初心者でもわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
英検とはどんな試験?
英検の正式名称は「実用英語技能検定」で、公益財団法人 日本英語検定協会が実施しているものです。初級レベルから上級レベルまで、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能において実力を測定できます。
級は上から1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級と7つに分かれています。1級から3級は1次試験でリーディング・リスニング・ライティングの試験を行い、2次試験ではスピーキング力を測ります。4級と5級はリーディング・リスニングのみですが、合否とは別に希望者はスピーキングテストを受験でき、今の実力を測ることも可能です。試験は年に3回あり、6月・10月・1月頃に行われます。
英検5級のリスニング対策は?
ここからは級ごとのリスニング対策について解説していきます。まずは、英検5級の問題から見ていきましょう。
英検5級のレベルと合格ライン
英検5級は中学初級程度で、初歩的な英語を理解して使えるレベルです。リスニング問題での合格目安は、正答数で示すと25問中21問。リーディングに比べるとリスニングの合格点は高めに設定されているようです。5級の「CSEスコア」による合格基準はリスニングとリーディング合わせて850点中419点となっています。
「CSEスコア」とは英検で採用されている採点方式のことです。リーディングやリスニングなど技能ごとに問題数が異なりますが、どの技能も満点は同じスコアに設定され点数が算出されます。これによって各技能の実力をCSEスコアの数値で比較することができ、英検の各級では合格基準がCSEスコアで示されています。
英検5級のリスニング問題形式と解答のコツ
英検5級のリスニング問題形式と解答のコツを詳しく解説していきます。5級は初歩レベルなので、すでに基本単語や文法が理解できている人は4級から挑戦してもよいでしょう。
英検5級:会話の応答文選択
第1部は男女2人の会話で、Aに対するBの応答として適切なものを選択する問題です、設問は10問。問題冊子には補助となるイラストのみ書かれています。解答のコツはイラストを事前に確認することと、Aの文頭の疑問詞(what, where, when, why, how)に注目することです。
例えば、教師と生徒が教室にいるイラストの問題で以下のような音声が流れます。
A:Where is your textbook, Peter?(ピーター、あなたの教科書はどこですか?)
この場合は「Where」に注目します。Bの応答として「教科書のある場所」が適切なので、場所を示す選択肢を選びましょう。
英検5級:会話の内容一致選択
第2部は男女2人の会話を聞いて、その内容に関する質問に答える問題です。設問は5問。対話と質問は2回ずつ読まれ、設問のみ問題冊子に記載されています。解答のコツは問題冊子の選択肢を先読みすることと、2人目の発する「数字」や「名詞」に注目することです。
例えば問題冊子には以下のような選択肢が4つ示されています。
1. One hour. (1時間)
2. Two hours. (2時間)
3. Three hours. (3時間)
4. Four hours. (4時間)
具体的な時間が並ぶ選択肢を先読みしておけば、時間に着目して音声を聞くことができ正解を見つけやすくなります。
英検5級:イラスト内容一致選択
第3部は、問題冊子にイラストのみ書かれていて、音声で流れる選択肢の中からイラスト内容を表すものを選ぶ問題です。解答のコツはイラストをよく見て「数字、場所、物、動作」など話題に取り上げられそうな部分に注目することです。見つけたら事前に丸印をつけてチェックしておきましょう。
例えば、120ドルの値札がついた自転車のイラストがあって、以下のような音声が流れます。
1. The bicycle is 102 dollars. (その自転車は102ドルです)
2. The bicycle is 112 dollars. (その自転車は112ドルです)
3. The bicycle is 120 dollars. (その自転車は120ドルです)
あらかじめイラストの中の「120ドル」をチェックしておけば、正解を聞き取りやすくなります。
英検4級のリスニング対策は?
英検4級のリスニング問題について詳しく解説していきます。
英検4級のレベルと合格ライン
英検4級は中学の中級程度とされており、簡単な英語が理解できてそれを使って自分で表現することができるレベルです。4級のリスニング問題の合格目安は、30問中27問の正答。4級のCSEスコアによる合格基準はリスニングとリーディング合わせて1000点中622点です。
英検4級のリスニング問題形式と解答のコツ
英検4級ではどのような問題が出題されるのでしょうか?問題形式や解答のコツについて詳しく見ていきましょう。
英検4級:会話の応答文選択
第1部は男女2人の会話がA-B-Aと展開し、この後のBの応答として適切なものを選ぶ問題です。設問は10問。問題冊子には補助となるイラストのみが書かれており、会話と選択肢は音声のみで2回読まれます。解答のコツは、Aの2回目のセリフの文頭の疑問詞に注目することです。
例えば、以下のような会話が流れ、このあとの Bの応答を選ぶ問題です。
A:Hi, Daniel. Where’s your father? (ダニエル、あなたのお父さんはどこですか?)
B:He went to the store, Mom (お父さんはお店に行きました)
A:When will he come home? (いつお父さんは帰ってきますか?)
この場合は「When」 に注目します。ダニエルのお父さんが帰宅する「時間」について応答することが予測されるので、選択肢では時間についての答えを選びましょう。
英検4級:会話の内容一致選択
第2部は、男女2人の会話がA-B-A-Bと展開し、その内容の質問があってその答えを選択肢から選ぶ問題です。設問は10問。対話と質問は2回ずつ読まれ、選択肢のみ問題冊子に記載されています。解答のコツは選択肢の先読みです。
例えば、問題冊子に以下のような選択肢が書かれているとします。
1. $10 (10ドル)
2. $12 (12ドル)
3. $15 (15ドル)
4. $20 (20ドル)
具体的な金額がならんでいるのでお金に関する内容を注意深く聞き取ることで、答えを見つけやすくなります。
英検4級:文の内容一致選択
第3部は、ナレーションとその内容についての質問が読まれ、選択肢から答えを選ぶ問題です。設問は10問。ナレーションと質問は2回ずつ読まれます。解答のコツは、「誰が何をした」「誰のもの」「場所」「数字」などのキーワードを見つけることがポイントです。質問では、特に以下のような「誰」という内容が多く問われる傾向にあります。
Whose report was about pandas? (パンダについては誰のレポートでしたか?)
1回目の放送で全体の内容と質問を理解し、2回目のナレーションでより注意深く答えを見つけるようにしましょう!
英検3級のリスニング対策は?
英検3級のリスニング問題について詳しく解説していきます。
英検3級のレベルと合格ライン
英検3級は中学卒業程度で、文法や単語のレベルは4級より少し上がります。3級からは4技能全てが試され、1次試験でリーディングとリスニング、ライティングのテスト、2次試験でスピーキングのテストとなります。
英検3級のリスニング問題形式と解答のコツ
英検3級は4級のリスニング問題形式と基本的に変わりはありませんが、第1部のみ、対話と選択肢は一度しか読まれないので注意しましょう。問題形式と解答のコツなどを詳しく解説していきます。
英検3級:会話の応答文選択
男女2人の会話がA-B-Aと展開し、その後のBの応答として適切なものを選択肢から選ぶ問題です。問題は10問。問題冊子にはイラストのみが記載され、会話と選択肢は音声で1回のみ流れます。解答のコツは、Aの2回目の文頭の疑問詞に注目することです。
例として以下のような会話が流れます。
A:Have you seen this movie yet? (もうこの映画を見ましたか?)
B:Yeah. I saw it last week. (ええ、先週見ました)
A:How was it? (どうでした?)
この場合はAのセリフの「How」 に注目します。映画の感想について聞いているのがわかるので、答えが聞き取りやすくなるでしょう。
英検3級:会話の内容一致選択
第2部は男女2人の会話がA-B-A-Bと展開し、内容に関する質問が流れ、選択肢から選びます。設問は10問。会話と質問は音声で2回ずつ流れ、選択肢のみ問題冊子に記載されています。解答のコツは、選択肢の先読みです。
例として、以下のような選択肢があります。
1. On Monday morning. (月曜の午前に)
2. On Monday afternoon.(月曜の午後に)
3. On Sunday morning.(日曜の午前に)
4. On Sunday afternoon.(日曜の午後に)
時間について答えているので、何曜日の午前か午後かに着目して聞くことで解答が見つけやすくなります。
英検3級:文の内容一致選択
第3部はナレーションとその内容に関する質問が流れ、選択肢から答える問題です。設問は10問。ナレーションと質問は音声で流れ、設問のみ問題用紙に記載されています。解答のコツは、質問の疑問詞を聞き取ることです。特に「誰が〜した」という部分を聞き逃さないようにしましょう。
2回音声が流れるので、1回目に会話と質問で全体の内容を理解し、2回目は質問の答えを探しながら会話を聞くようにしましょう。
英検準2級のリスニング対策は?
英検準2級は問題の形式は今まで見てきた級と同じものですが、単語や文法など少し難易度があがります。リスニング問題について詳しく解説していきます。
英検準2級のレベルと合格ライン
英検準2級は高校中級程度です。英語を学び直しを始めた社会人が一度実力を測るのに最適なレベルとも言えるでしょう。リスニング問題での合格目安は、正答数で示すと30問中27問。CSEスコアによる1次試験の合格基準はリスニングとリーディング、ライティング合わせて1800点中1322点です。
英検準2級のリスニング問題形式と解答のコツ
英検準2級のリスニング問題は一度しか流れないので注意しましょう。ポイントをしっかり押さえた上で、どれだけ正確に聞き取れるかが試されます。問題形式と解答のコツについて詳しく見ていきましょう。
英検準2級:会話の応答文選択
第1部では、2人の会話がA-B-Aと展開され、その後のBの応答として適切なものを選択肢から選ぶ問題です。設問は10問。会話と選択肢は音声で1回のみ流れ、問題冊子にはイラストも文章も書かれていないので集中して聞きましょう。解答のコツとしては、2回目のAのセリフ内の疑問詞を聞き取ることです。
例えば、以下のような対話が読まれます。
A:Welcome back, James. How was your trip to Germany?
(おかえり、ジェームス。ドイツへの旅行はどうでしたか?)
B:Not so good, actually. I caught a cold there.
(実は、そんなによくなかったんです。そこで風邪を引きました。)
A:Oh no. Are you better now?
(そんな。今気分はよくなりましたか?)
2回目Aのセリフでは体調について聞いているので、Bの応答としては体調を表す表現を選べばいいとわかりますね。whatやhowなどの疑問詞で始まる質問の場合は、答えがわかりやすいのでしっかり聞き取りましょう。
英検準2級:会話の内容一致選択
第2部は男女の会話A-B-A-Bと展開され、その内容について質問があり答えを選択肢から選ぶ問題です。設問は10問。会話と質問は音声で1回のみ流れ、問題冊子には選択肢のみ記載されています。解答のコツとしては、選択肢を先読みしておくことです。
例えば、問題冊子には以下のような選択肢が書かれています。
1. He is going to London.(彼はロンドンに行く予定です)
2. He is late for his flight. (彼はフライトに遅れます)
3. He wants to change his flight. (彼はフライトの時間を変えたいです)
4. He lives near the airport. (彼は空港の近くに住んでいます)
選択肢からどんな内容の対話か予想することがポイントです。この場合「男性が旅行にいく」「飛行機が関係する」などのイメージができますので、会話の中でその点を特に注意して聞くことで、正解を見つけやすくなります。
英検準2級:文の内容一致選択
第3部は、ナレーションを聞いて、その内容に関して質問があり答えを選択肢から選ぶ問題です。設問は10題。ナレーションと質問が音声で流れ、問題冊子には選択肢のみが記載されています。解答のコツは設問の先読みです。第2部のように選択肢から、ナレーションの内容を予想できるので、ポイントとなる部分に注意して聞きやすくなります。
英検2級のリスニング対策は?
英検2級から就職や転職など資格として活用できる場面が広がってきます。リスニング問題について詳しく解説します。
英検2級のレベルと合格ライン
英検2級は高校卒業程度で、海外留学での入学条件とされたり、就職・転職の際に履歴書に記入できるレベルであったりと、評価の対象になってきます。リスニング問題での合格目安は、正答数で示すと30問中26問。CSEスコアによる1次試験の合格基準はリスニングとリーディング、ライティング合わせて1950点中1520点です
英検2級のリスニング問題形式と解答のコツ
英検2級から試験内容が変わる部分があります。英文は一度しか流れないので注意しましょう。詳しく試験内容と解答のコツを見ていきましょう。
英検2級:会話の内容一致選択
第1部は男女の会話がA-B-A-Bと展開され、それについての質問が読まれるので選択肢から答える問題です。設問は15問。会話と質問の音声は1回のみ流れ、問題用紙には選択肢のみ書かれています。解答のコツは、選択肢の先読みで、会話の内容を予測してから音声を聞き始めましょう。文法、単語、フレーズが大学入試レベルと難易度が上がり、音声スピードがはやくなります。
英検2級:文の内容一致選択
第2部は、ナレーションが流れた後、内容に対する質問が読まれ、選択肢から答える問題です。設問は30問。ナレーションと質問の音声は1回のみ流れ、選択肢のみ問題用紙に記載されています。解答のコツは第1部と同じく、選択肢の先読みをしてナレーションの内容を予測しながら音声を聞くことです。ナレーションは特定の人物についての内容が半数以上で、他には日常生活、ビジネス、学校などの話題があります。解答時間は10秒と短いので、正答率を上げるためにも、わからなければ諦めて次へ進み、先読みができるように心がけましょう。
英検準1級のリスニング対策は?
英検準1級は最上級の一歩手前でさらに難易度が上がります。リスニング問題について詳細を見ていきましょう。
英検準1級のレベルと合格ライン
英検準1級は大学中級程度とされ、海外ニュースなども英語で理解できるレベルと言われています。準1級のリスニング問題での合格目安は、正答数で示すと29問中24問。CSEスコアによる1次試験の合格基準はリスニングとリーディング、ライティング合わせて2250点中1792点です
英検準1級のリスニング問題形式と解答のコツ
英検準1級も音声は1度のみの放送です。この級から変更点があり、問題形式や注意事項の説明も英語となります。問題形式を知らずに受けると焦ってしまうかも知れないので、この記事でぜひ理解しておいてください。問題形式と解答のコツについて詳しく見ていきましょう。
英検準1級:会話の内容一致選択
第1部は男女2人の会話が続き、その内容に対する質問が読み上げられるので、選択肢から答えを選びます。設問は12問。会話と質問の音声は1回のみ放送され、選択肢のみ問題冊子に記載されています。英検2級までと異なり、1つの会話内でのやりとりが増え、さらにA-B-A-B-AやA-B-A-B-A-Bのように問題によってばらつきがあるので、集中力をきらさないように気をつけて聞きましょう。
幸い選択肢はそこまで複雑ではありません。2級と同じくらいの選択肢の長さなので、先読みは常に心がけましょう。
英検準1級:文の内容一致選択
第2部は、長文のナレーションのあとその内容に対する質問2つが読まれ、それぞれ答えを選択肢から選ぶ問題です。長文は6つ、設問は全部で12問あります。ナレーションと質問の音声は1回のみ放送され、選択肢のみ問題冊子に記載されています。
第1部と同様に選択肢の先読みを徹底することがポイント。ナレーションごとに質問は2つあるので、それぞれの選択肢を見て内容を予測してから音声を聞き始めましょう。
英検準1級:Real-Life形式の内容一致選択
第3部では、長文のナレーションの後、内容に関する質問に答える問題ですが、ナレーションの音声の前に10秒与えられ、問題冊子に記載されている「Situation(状況)」と質問文、4つの選択肢を読むように指示があります。設問は5問。解答のコツは「Situation(状況設定)」の中のキーワードになりそうな情報をチェックすることと設問と選択肢を読んでナレーションの内容を予測することです。
例えば、以下のような「Situation(状況)」があります。
You want an apartment that is just a short walk from a train station. You need at least two bedrooms. A real estate agent tells you the following.
(あなたは少なくともベットルームが2つ必要です。あなたは駅から歩いてすぐのアパートがほしいです。不動産業者が以下のことをあなたに話します。)
この場合キーワードになりそうなのは、「short walk(歩いてすぐ)」「 train station (駅)」「(two bedroom (2つのベット)」です。質問文はこれらをふまえたものになっています。上の状況に対する質問と選択肢を見てみましょう。
Which apartment should you look at?(あなたはどのアパートを見るべきですか)
1. The one in Wilson Heights.(ウィルソンハイツにあるもの)
2. The one in Downtown Hills. (ダウンタウンヒルズにあるもの)
3. The one in Bronte Towers. (ブロンテタワーにあるもの)
4. The one in Norton Villas.(ノートンヴィラにあるもの)
質問を見ると、見るべきものは希望の条件がそろったアパートだということが予測できますね。先ほどの状況設定から希望の条件がわかるので、それらを兼ねそろえたアパートはどれか、選択肢の固有名詞に気をつけながら、音声のナレーションを聞くことで解答を見つけやすくなります。
英検1級のリスニング対策は?
最上級に位置し別格扱いされる英検1級ではどのようなリスニング問題が出されるのでしょうか?詳しく解説していきます。
英検1級のレベルと合格ライン
英検1級は大学上級程度とされ英検の中で最も難易度が高いです。英語でのコミュニケーションは自由自在にできるレベルです。試験ではネイティブが使うような口語表現が使われたり、音声スピードが速かったりと一筋縄ではいかないのが1級の難しさと言えます。リスニング問題での合格目安は、正答数で示すと27問中19問。CSEスコアによる1次試験の合格基準はリスニングとリーディング、ライティング合わせて2250点中2028点です
英検1級のリスニング問題形式と解答のコツ
英検1級は全部で4つのパートがあり、音声は1度のみの放送です。準1級と同じく問題の説明も英語でされます。詳しい問題形式と解答のコツを見ていきましょう。
英検1級:会話の内容一致選択
第1部は基本的に男女2人の会話の後その内容に関する質問が読まれ、選択肢の中から答えを選ぶ問題です。設問は10問。会話の音声は1回だけ流れ、選択肢のみ問題冊子に記載されています。設問9と設問10は他の問題よりも会話量が増え、さらに最後の設問は男女3人の会話となるのが特徴です。対話のやりとりの回数が設問ごとにばらつきがあるのは英検準1級と同様です。
解答のコツは選択肢を先読みして内容を予測しておくことです。質問では話者の気持ちをくみ取る内容や、話者のこれからの行動を予測する内容、因果関係を見つける内容が問われることがよくあります。これらの点に気をつけて会話の音声を聞きましょう。
音声のスピードがかなり早く解答時間は10秒なので、選択肢に迷ったらある程度で切り上げ、先読みのペースを守りながら進めるのが重要です。
英検1級:文の内容一致選択
第2部は、科学、環境問題、社会、医療、経済などについての約200語前後の長文のあと、質問が2つ読まれ、それぞれ選択肢から答えを選ぶ問題です。長文は5つあり、設問は全部で10問。長文は音声で1回だけ流れ、選択肢のみ問題冊子に記載されています。かなり苦戦する人が多いパートとも言われています。
解答のポイントは、選択肢の先読みをして内容を予測しながら音声を聞くことです。また、音声を聞く時にメモを取らずに聞くのもおすすめです。「内容を記憶するためにメモは必要なんじゃ?」と思う人も多いかもしれませんが、メモを取ると音声スピードや専門的な英単語に書くのが追いつかず混乱するので、結果的にメモを取らない方が全体の内容を理解しやすくなるのです。
英検1級:Real-Life形式の内容一致選択
第3部は150語程度の長文のナレーションの後、内容に関する質問に答える問題ですが、ナレーションの音声の前に10秒与えられ、問題冊子に記載されている「Situation(状況)」と質問文、4つの選択肢を読むように指示があります。設問は5問。
ナレーションはラジオや、留守番電話など実際に英語圏に住んでいれば聞くことがありそうな内容が流れます。解答のコツは「Situation(状況設定)」中のキーワードになりそうな情報をチェックすることと、設問と選択肢を読んでナレーションの内容を予測することです。
筆者は問題を解いてみて「最初に与えられる10秒が意外と短い!」と感じたのが印象的でした。普段の勉強でも速読を意識して、必ず音声が始まる前に「Situation(状況)」と質問、選択肢を読みきりましょう。ナレーションの内容を予測する時間も余裕を持って取れるようになるといいですね。
英検1級:インタビューの内容一致選択
第4部は約3分半ものインタビュー形式の音声の後、内容についての質問が流れ、答えを選択肢から選ぶ問題です。設問は2問。ナレーションと質問の音声は1度だけ流れて、選択肢のみ問題冊子に記載されています。英検のリスニング問題の中で最も長いナレーションなので集中力が必要です。とはいえ細かい質問が出されることはほとんどないので、大まかな内容把握をできるように心がけましょう。
解答のコツは、選択肢の先読みです。選択肢からインタビューの内容を予測してから音声を聞きましょう。第4部の問題が始まる前には、問題形式の説明が約25秒読まれるのでその時間を利用してできるだけ選択肢を読み進めるのが重要です。
音声は話し手によってリズムやスピードが異なったり、ネイティブの口語表現が使用されたりと、実際にテレビやラジオで誰かのインタビューを聞いているかのような実践的な英語です。過去問などを解いて耳を慣らしておきましょう。
英検のリスニング対策におすすめのアプリ2選
仕事などで忙しい社会人の勉強ツールにはアプリが便利ですよ。ここでは英検の対策でおすすめのアプリをご紹介します。
英語の友 旺文社リスニングアプリ
「英検でる順パス単」シリーズなど、旺文社が発行した約100冊以上の参考書や問題集の音声をアプリだけで聞くことができます。学習機能も豊富で、3秒戻ったり進んだりする機能や速度を変える機能、音声のシャッフル機能、学習進捗が見れるカレンダー機能などがあります。うまく活用することで学習の効果をより上げられるでしょう。
英語の友 旺文社リスニングアプリ
究極英単語!英検突破編
英検5級から2級の合格に必要とされる頻出英単語が約4,800語収録された単語学習に特化した無料アプリです。クイズ式、記述式、リスニング式など学習者に適した方法で単語のチェックができるのがポイント。継続的にスキマ時間を活用して勉強したい人におすすめです。
究極英単語!英検突破編
まとめ
英検1級から5級までリスニング問題形式と解答のポイントについて詳しく解説してきました。勉強に最適なアプリも紹介しているので、自分のライフスタイルに合った学習をコツコツ進めて目標級の合格を目指しましょう!レアジョブ英会話では無料のオンライン英会話体験レッスンも実施しているので、スピーキング力やリスニング力を伸ばしたい人は一度参加してみてはいかがでしょうか?
Please SHARE this article.
英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう
英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。
無料登録しておくとお得な情報が届きます
今すぐ無料体験する最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結
※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます
レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。
利用者インタビュー
無料登録~7日以内なら初月半額
今すぐ無料体験する