英語を一から勉強したいと思っているものの、何から始めれば良いのか分からないという場合も多いですよね。英語の学習においては、やみくもに勉強量を増やすのではなく、限られた時間をいかに効率的に使うかが大事です。本記事では、初心者におすすめの効率の良い勉強法や参考書を紹介します。紹介したポイントやコツを参考にしていただければ、英語の学習がぐんと楽になるはずです。
英語を一から勉強する時の失敗しがちなケース
英語を一から学ぶと決めた皆さんは、おそらく相当な覚悟で腹をくくっているはずですよね。本気で挑んでいるのに、それでも挫折してしまうのはなぜなのでしょうか。そこには英語学習特有の理由が考えられます。ここでは、英語を一から学ぶときに多い失敗パターンとその解決策について紹介します。自分がいずれかのパターンに当てはまる場合には、解決策を取り入れて勉強方法を見直してみましょう。
続かない
まず多いのは、「勉強が続かなくなってしまう」というパターンです。いわゆる、三日坊主というやつですね。勉強へのモチベーションを維持しづらい場合には、目標設定が曖昧なのかもしれません。英語の実力を身に付けるには一定の時間が必要であり、継続的な学習が必須です。しかし、目標がないと努力を続けるのは難しいものです。日常生活の中で英語を必要とする場面がなければ、優先度も下がってしまうでしょう。
特に、初心者では、リスニングに挑んでもほとんど聞き取れないという可能性が高く、勉強がつらいと感じる場面も多いはずです。つらいことを続けるには、モチベーションが重要であり、目標はその源泉となります。勉強を始める前に、「何のために英語を学ぶのか」「英語力を身に付けて何を達成したいのか」を踏まえ、具体的かつ達成可能な目標を設定しましょう。その際、達成期間は短めに設定し、集中的に取り組むことも大切です。
勉強方法が分からない
選択肢が多いがゆえに、どの勉強方法が最適なのか迷ってしまうというのも、英語初心者に多い悩みではないでしょうか。英語学習にはさまざまな方法があり、本屋やネットではありとあらゆる参考書が売られています。ただし、「とりあえず良さそうなものを片っ端からやってみよう」式の学習方法では長続きしませんし、効果も上がりません。
適切な勉強方法は、目的と自身の英語レベルによって決まります。就活対策であれば、ビジネス英語を集中的に学んでいくべきですし、TOEICのスコアップを狙う場合は、頻出単語を覚えたり過去問を解いたりするのがもっとも効果的です。ただし、まったくの初心者となると、いきなり実践的な参考書に挑戦しても歯が立たない可能性が高いでしょう。初心者の場合は、先に英語の基礎力を身に付けておくほうが良く、その理由については後述します。
思っていたほどの効果が現れない
勉強時間の割に期待したほどの効果が現れず、徐々にやる気が失われていくパターンも少なくありません。この場合は、まずは自分のレベルに合った目標になっているかをあらためて検討しましょう。目標設定に問題がない場合には、学習方法を見直しましょう。初心者の場合は、学習方法が「受け身」すぎるかもしれません。
自分のレベルに合った目標を設定し、継続的に学習することが英語学習の基本ですが、学習においてはインプットとアウトプットを繰り返していくことが大切です。たとえば、「机に向かってひたすら英単語を覚える」「英会話のテープを聞き続ける」といった一方通行の学習方法では、学んだ英語が定着していきません。
英語を一から勉強するためにはどうすればいい?
英語を一から勉強するためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。初心者が無理なくスムーズに英語を学ぶためのコツは次の3つです。
単語や文法などの基礎を身に付ける
一から学ぶ場合は、はじめに単語や文法などの基礎を身に付けることが大切です。基本的な単語や文法が身に付いていないと、英文や英会話も理解できません。ほとんど理解できないものを読んだり、聞いたりしていても面白くありませんよね。結局挫折してしまうことになります。単語や文法を学ぶときのポイントは次の3つです。
基礎に絞った参考書を使う
英文法がおさらいできる参考書は数多くありますが、初心者の場合は基礎としてマスターしておきたい内容に絞ったものを選ぶといいでしょう。そのほうが、短期間で効率的に、重要なことだけを覚えていけます。加えて、解説が丁寧なものを選びましょう。
一冊を徹底的にやり込む
参考書は、これと決めた一冊を最後まで解き、何度も繰り返しやり込みましょう。参考書の数が多いと、切り替えるたびに集中力も途切れてしまいます。
1日の勉強時間を決める
「毎日1時間」というように、最初に1日の勉強時間を決めておくのが、学習を継続させるコツです。目標と達成期限からノルマを逆算すれば、1日に必要な勉強時間が分かります。ページ数をノルマにしてしまうと、苦手な章や難易度の高い章に時間がかかってしまい、挫折する要因になります。
インプットとアウトプットを繰り返す
インプットとアウトプットを繰り返すことで、学んだ知識を効率的に定着させられます。インプットとは、英単語や英文法を記憶すること、アウトプットとは、それらをライティングやスピーキングを通じて発信することです。独学では、インプットの比重が高くなり、アウトプットの機会が少なくなりがちです。忙しい人でも簡単にできるアウトプットの方法を紹介します。
シャドーイング
英語の音声を聞きながら、ほぼ同時に繰り返して言うリスニングのトレーニング法です。リスニングだけでなく、スピーキング力も鍛えられます。初心者向けの短い会話、ゆっくりとしたやさしい会話を中心に練習するといいでしょう。難しい場合は、先に英文を読んで意味を理解してからシャドーイングすると楽です。
オンライン英会話
英会話でもオンライン式であれば、自宅から自分の都合に合わせてレッスンを受けられます。レアジョブ英会話では、外国人講師のマンツーマンレッスンを142円(税込)から受講できます。費用を抑えながら、継続的に英会話の機会を持ちたい人におすすめです。
参考:【レアジョブ英会話】 オンライン英会話 – 会員数No.1 (rarejob.com)
自由英作文
スピーキングに加えて、1日の日記を英語で書いたり、本や映画の感想を英語で綴ったりと、ライティングのアウトプットも併せて行いましょう。英文添削アプリを使えば、手軽にスペルや文法の間違いをチェックできます。
スキマ時間を上手に利用して英語を学ぶ
スキマ時間をうまく活用することも、英語上達の近道です。忙しい社会人では、移動時間や待ち時間をいかに英語学習に取り込むかが重要です。たとえば、以下の方法を使えば、スマホひとつでスキマ時間を使った効果的な学習が叶います。
ポッドキャスト
スマホ経由で、ネット上に配信されているさまざまな動画や音声を、無料で視聴できるサービスです。テレビやラジオのような感覚で、ネイティブが監修した英会話や英語のニュースを視聴できます。自身の英語力で6~8割程度聞き取れる内容を選ぶのがポイントです。
学習アプリ
スマホ向けに、英単語やリーディングから、リスニング、スピーキング、TOEIC対策までと幅広い種類があるのが特徴です。学習時間が秒単位で区切られている英単語学習アプリであれば、ちょっとした待ち時間にも使えます。声を出せる環境であれば、スピーキングの練習アプリを使って発音チェックをしてみるといいでしょう。
初心者におすすめの参考書5選
英語の勉強を好きになれるかどうかは、参考書選びで決まるといっても過言ではありません。英語の学習においては、自分のレベルに合った参考書を選ぶのがポイントです。自分のレベルに合うものとは、「実力よりも少しやさしい」内容のことです。無理して難しい参考書を選んでも、内容が理解できないと勉強する気が起こりません。
英語を一から勉強する場合は、まずは中学レベルの参考書を活用するのがおすすめです。中学校で習う基本的な英文法をおさらいでき、解説も丁寧です。中学レベルの参考書をマスターできたら、次は高校レベルの参考書へとステップアップしていきましょう。今まで分からなかった英語が理解できるようになれば、学習も楽しくなってくるはずです。初心者におすすめの参考書は次の5冊です。
中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく
『中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく』は、中学英文法を基礎から学び直せる本です。もともとは3冊に分かれていた中1~中3向けの人気シリーズの参考書を1冊にまとめ、高校生以上の「基礎固め」本として再構成したものです。中学3年分の英語をこの1冊でマスターできます。
おすすめポイントは、分かりやすく楽しい解説です。ポップな字体とイラストが多用されており、漫画を読んでいるような感覚も味わいながら、英文法のルールを直感的に理解できます。解説の表現も適度に砕けているので、肩の力を抜いて勉強できるでしょう。全英文が収録されたCDも付いており、リスニングや発音の向上も図れます。
おすすめレベル | 初級 |
著者 | 山田 暢彦 |
出版社 | 学研プラス |
価格(税込み) | 2,530円 |
改訂版 中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本
『改訂版 中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』は、中学で学ぶすべての文法項目をカバーした本です。受験前の総復習本として支持されており、基礎から学びたい社会人にもおすすめです。音声ダウンロード付きなので、英語力アップに欠かせない「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの能力を総合的に伸ばせます。
おすすめポイントは、最低限必要な文法をスムーズに理解できるよう工夫されている点です。項目ごとに重要ポイントをまとめ、学ぶ順序と分かりやすい解説にもこだわっています。英語への苦手意識がある人にも理解しやすい構成となっているので、一度挫折した経験がある人にも抵抗が少ないでしょう。
おすすめレベル | 初級~中級 |
著者 | 濱崎 潤之輔 |
出版社 | かんき出版 |
価格(税込み) | 1,320円 |
世界一わかりやすい英文法の授業
『世界一わかりやすい英文法の授業』は、スタディサプリの講師として活躍中の著者による英文法の解説本です。中学から高校までの英文法が網羅されており、英語を学び直したい初心者からブラッシュアップしたい上級者までと、広いレベルの学習者向きです。電子版もあります。
おすすめポイントは、細かい知識や例外の紹介を避け、英文法の核心を効率的に学べるようにしている点です。苦手な人には難解かつ抽象的に見える英文法をシンプルに体系化し、心の底から納得できる解説を行っています。従来の丸暗記中心の英文法から脱却でき、実践的なスキルが身に付きます。
おすすめレベル | 初級~上級 |
著者 | 関 正生 |
出版社 | KADOKAWA |
価格(税込み) | 1,650円 |
Mr. Evineのアルファベットから英語の基礎をなんとかするドリル
『Mr. Evineのアルファベットから英語の基礎をなんとかするドリル』は、英文法の核となる中1レベルの英文法を30日間で学べる書き込み式ドリルです。初級者向けの参考書でも難しいと感じている人や短期間で脱・初級者を目指したい人向けです。
おすすめポイントは、超初級者向けのやさしい内容になっている点です。アルファベットや基本的な単語から学習をスタートでき、レッスンごとに丁寧な解説やバラエティ豊かな演習が収録されています。さらに、掲載された例文の音声を収録したCDも付いており、音読練習も行えます。ドリルに沿って学習を進めていけば、自然とインプットとアウトプットをしっかりと繰り返せるでしょう。
おすすめレベル | 超初級 |
著者 | Evine |
出版社 | アルク |
価格(税込み) | 1,650円 |
大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】
『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』は、東進ハイスクールの講師である著者が中学レベルからの「超基礎」英文法を講義形式で解説する本です。入試対策本ですが、英文法の基礎を一から復習したい社会人にも向いています。オリジナル版を増補改訂し、英文法の基礎をより深く理解できるようにしたほか、可読性や視認性も大きく向上しています。
おすすめポイントは、講義形式で解説されているので、「1日1講義」というように計画的に学習しやすい点です。説明も「話し口調」になっているので、スムーズに理解しやすいでしょう。本書の音声学習ができる対応アプリもリリースされています。
おすすめレベル | 初級 |
著者 | 大岩 秀樹 |
出版社 | ナガセ |
価格(税込み) | 1,100円 |
まとめ
英語を一から学ぶのは大変だと思っている人も多いかもしれませんが、英語学習はやり方の工夫しだいでどんどん分かるようになっていきます。ポイントは、最初からハードルを上げすぎず、自分のレベルに合った参考書を選ぶことです。内容をすらすらと理解できれば、練習の過程も楽しむことができ、学習も継続しやすいでしょう。結果的に、もっとも効率的に英語力をアップできるはずです。これから英語を勉強したいと思っている人は、本記事で紹介したそのほかのコツもぜひ参考にしてください。
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