小学校でも英語教育が始まり、お子さんの習い事として英語を習わせようかと考えている方も多いはずです。英語は早いうちから始めた方がいいという話もありますが、早すぎると良くないという噂もあり、迷っている方も多いでしょう。
そこで今回は、子どもの習い事で英語を学習するメリット・デメリットを紹介します。いい部分もそうでない部分もありますので、しっかり検討して決めてあげることが大切です。英語を習わせられる施設の種類についても紹介します。
子供が習い事として英語を学習するメリット
では、まず子供が習い事として英語を学習するメリットから紹介します。子供が習い事として英語を学習すると、子供のうちだからこそのメリットがあります。
英語耳・英語脳が作りやすい
英語耳・英語脳という言葉を聞いたことはありますか?
人間の耳には臨界期というものがあり、ピークは3〜7歳と言われています。日本人はLとRを聞き分けられない人が多く、英語の発音でもこの音につまずく人は多いです。それ以外にもthなど英語特有の発音があり、これらの日本語にない音は正しく聞き取らないと正しく発音もできません。耳が臨界期を迎える前に正しい英語を聞く機会があれば、自然と英語耳が育ちます。
英語脳は英語を英語のまま理解できることを指します。大人の英語学習者は英語を見たり聞いたりした時、一度日本語に変換する癖がついている人も多いです。しかし子供のうちは脳が柔軟なので、英語を聞いても日本語に変換することなく理解できる英語脳が作りやすくなります。
ネイティブに近い発音が身に付けられる
先ほど英語の正しい発音は、正しい発音が聞き分けられて初めてできるとお話ししました。そのため子供の頃から正しい英語の発音に触れていると、ネイティブに近い発音ができるようになるのです。
耳の臨界期のピークは3〜7歳で、8〜10歳くらいからは音の違いを聞き取る力が下降していきます。それまでの間にネイティブの正しい発音に触れる機会を作ってあげれば、自然とネイティブに近い英語の発音が身につく可能性が高いです。
英語への抵抗感が感じにくくなる
大人になって英語学習を始めた方のなかには、英語に苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。学校や試験の勉強というイメージを持っている人も多いので、どうしても苦手意識がついてしまいやすいです。
しかし子供のうちは遊びながら楽しく英語を学べます。発音への苦手意識や英語を発音することへの恥ずかしさなども感じづらいので、どんどん英語力が伸びていくでしょう。
小さいうちから海外の文化に触れられる
今はグローバル社会ですが、日本で生活していると異文化に触れる機会というのはあまり多くありません。子供の頃から英語を学ぶと英会話教室やプリスクールで英語を学ぶとネイティブの先生と触れ合う機会があるので、それだけで海外の文化に触れられます。文化の違いに触れることで、日本以外の文化やしきたりにも柔軟に対応できるようになるでしょう。
今は日本で暮らす外国人も増えていて、クラスメートに外国人がいることも珍しくありません。幼いうちから海外の文化に触れる機会を持てば、人種や国籍といった部分で判断せず、さまざまな背景を持つ人と仲良くなれる可能性が高いです。
子供が習い事として英語を学習するデメリット
子供のうちから習い事として英語を学ぶメリットはたくさんありますが、残念ながらデメリットもあります。英語を習わせることを決める前に、どんなデメリットがあるかも知っておきましょう。
子供に無理させてしまうことがある
パパやママが英語に苦手意識を持っていたり、留学や旅行で英語が思うように話せなかった経験から子供に英語を習わせるケースも多いです。もちろん子供自身が楽しんで英語を学んでいるのであればいいのですが、それが強制になってしまうと子供が無理をしてしまうこともあります。
嫌で投げ出してしまうならまだいいですが、親の気持ちを察してプレッシャーを感じて続けてしまうと結果的に英語が嫌いになってしまう可能性もあるのです。もちろん、イヤイヤ学んでいれば英語が身につくスピードも遅くなります。
日本語も英語も中途半端に覚える可能性がある
英語耳を作りやすいピークである耳の臨界期は3〜7歳頃とお話ししました。これくらいの時期は年齢によって差こそあれ、まだ第一言語でもある日本語が完璧に話せる年齢ではありません。その年齢で英語を習わせると日本語も英語も中途半端になってしまう「セミリンガル」になってしまうことがあります。
日本語や英語は言語です。言語がきちんと理解できていないと算数や理科、社会などの勉強もきちんと理解できません。日本語を置き去りにして、ただ英語のシャワーだけを浴びさせていると、子供は日本語と英語で混乱してしまいどちらも中途半端になってしまいます。日本で生活する以上は、日本語と英語のバランスを考えて学ばせてあげる必要があります。
継続しないと意味がない
子供のうちから英語を学ぶことで、英語耳や英語脳が育つのですが、いったん育ったからといって辞めてしまえば英語耳や英語脳の効果は消えてしまって、結局意味がなくなります。子供のうちに英語圏で育った帰国子女でも、日本での生活が長くなって英語を使わないと忘れてしまいますよね。同じようにどれだけ子供のうちから英語を習わせても、継続できなければ結局忘れてしまうので意味がありません。
継続させるためには、子供の興味・関心、学校の勉強や他の習い事とのバランス、続けさせてあげる金銭的余裕などが必要です。
子供に英語の習い事をさせる場合、どのような施設がある?
子供に英語を習わせるメリット・デメリットを紹介しましたが、検討して「英語を習わせよう!」と決めた場合、どんな施設があるのでしょうか。それぞれの特徴や相場などを紹介します。
英語塾
英語塾とは学習塾の一環として、英語を教えている施設のことです。一部では未就学児を受け入れている英語塾もあるようですが、基本的には小学生以上が対象となっています。
メリット・デメリット
メリットは学校の授業を先取りするような内容で英語を学べることです。英検などにも積極的に取り組むケースが多いので、将来的な試験や就職で必要な英語力の土台となります。
デメリットは文法重視の英語学習になってしまうケースが多いことです。また基本的にはネイティブではなく日本人の先生が指導を行うため、英語耳を育てるのにはあまり向きません。
相場
小学生の場合、英語塾の相場は月謝で4000〜7000円程度です。
別途入会金や教材費が必要な場合もあります。
学習方法
教材やプリントを使った授業や暗記が中心です。アルファベットを書いたり、簡単な単語を書いたりというところから始めます。
英会話教室
子供向けの英会話教室は授業というよりも楽しみながら英語に触れることを重視している施設です。ネイティブ講師が担当する場合と、日本人講師が担当する場合があります。
最近は子供向けのオンライン英会話も増えてきました。オンライン英会話・レアジョブグループのリップルキッズパークは子供専門の英会話で、0歳から無理なく英語が学べます。
メリット・デメリット
英会話教室はネイティブの先生から直接指導を受けられる可能性が高いです。また楽しみながら英語を学ぶので、英語に抵抗感を持たずに学べます。
デメリットは意味が分かっても単語が書けなかったり、文法をあまり理解できなかったりするケースがあることです。
相場
英会話教室の相場は月謝で5000〜10000円程度です。ただネイティブの先生の指導になると、高くなってしまうこともあります。
オンライン英会話の相場は月謝3000〜6000円程度なので、比較的安く英語を習わせてあげられるでしょう。
学習方法
歌やダンス、運動や動画などを使って遊びながら英語を学びます。年齢によっては机に向かっている時間が全くないという子供英会話教室も多いです。
プリスクール
日本でのプリスクールは未就学児の保育を英語で行う施設のことです。週2回程度の場合もあれば週5日間子供を預かっているところもあり、受け入れの年齢も0歳からのところもあれば3・4歳からのところもあります。形態的にはほとんどのプリスクールが認可外の保育施設です。
メリット・デメリット
保育園や幼稚園と同じような環境で英語を学べるのがメリットです。ただ英語を学ぶだけでなく生活を通してしつけやマナー、協調性なども育みます。ネイティブの先生が在籍している場合も多いです。
デメリットは預ける日数によっては日本語に触れる機会が少なくなってしまうことでしょう。また費用も英語塾や英会話教室より高いです。
相場
プリスクールの学費相場は年間100〜180万円前後です。自治体によっては給付金が出る場合もあります。
学習方法
ネイティブの先生による英語のレッスンが行われることもありますが、基本的に生活全てを英語で行います。日々の生活のなかで自然と英語が身につくでしょう。
まとめ
子供に英語を早いうちから学ばせれば、英語耳や英語脳が育ち、ネイティブ並みの発音が身につく可能性が高いです。ただ日本語も英語も中途半端になったり、逆に英語が苦手になってしまうというデメリットもあるので、習わせる前にしっかり検討してあげましょう。
習い事で英語を学ばせてあげるなら、日本語と英語のバランスを取りながら楽しく学ばせてあげることが大切です。
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