子どもの英語学習には、英語の歌を活用するのがおすすめです。英語の歌を使えば、発音や英語特有のリズム感が身につけられます。なにより、大人と子どもが一緒に楽しく英語学習を行えるのが魅力。本記事では、英語の歌で勉強するメリットやコツ、子どもにおすすめの歌を紹介します。
楽しく学習できて早く伸びる!英語の歌で勉強するメリットって?
英語の歌で学習するメリットは2つあります。
1つめは、子どもが楽しみながら英語学習できることです。小さな子どもは、体を動かしながら、歌を歌うのが大好き。また、恥ずかしがったり、自信がなかったりするために、英語が苦手な子供もいます。
そのような子どもでも、みんなで一緒に歌う英語の歌なら楽しく英語の勉強ができる可能性が高いです。子供たちに英語を使う楽しさを知ってもらうことが重要なので、英語の歌は最適な学習法だと言えるでしょう。
2つめのメリットは、英語特有の発音やリズムが身につけられることです。子どものうちは、英語の発音やリズムを身につけやすく、この時期に多くの英語を聴いたり、発声したりすることが大切。英語の歌を歌うことで、正しい英語の発音やリズム感を身につけられるでしょう。
これら2つのメリットのために、子どものうちは英語の歌を教材にして、楽しく効果的に英語を身につけることがおすすめです。
楽しく歌える英語の歌10選!一緒に歌って踊ろう
子どもと一緒に楽しめる英語の歌10選を紹介します。
体を動かしながら英語学習”Head, Shoulders, Knees & Toes”
乳幼児にぴったりの有名な歌です。リズムに合わせて、頭や肩、膝、つま先に触れていくため、楽しみながら体のパーツが学べます。出てくる単語の数は10個程度なので、初めての英語の歌にぴったりです。
まずは子どもたちと一緒に歌うことから始めましょう。何度か聴いたら、曲に合わせて体の部位を触るといいですね。上手に歌えるようになったら、一緒にスペルの勉強をするのがおすすめ。音と文字で体のパーツが学べるので、効果的に英語が身につきます。
重要表現を楽しく覚えられる”Do you like bananas?”
この歌は、果物や野菜を中心とした数種類の食べ物の英単語を学べるだけではなく、”Do you like…? “という便利なフレーズを教えることもできます。
肯定と否定の答え方を学んだり、”yum “や “yuck “などの言葉を身につけたりしながら楽しく英語学習が行えるでしょう。歌の中で紹介されている食べ物を覚えた後は、単語を入れ替えたり、味覚表現を変えたりすることで、新しい語彙や表現を学べます。
子どもが大好きな動物に関する英語を学べる”Old MacDonald”
子どもに動物の英単語を紹介するのに適した歌はたくさんありますが、「Old McDonald」ほどぴったりの歌はありません。
この歌を選ぶメリットは、マクドナルド老人が農場でどんな動物を飼っているかを、親や子どもが決められることです。つまり、この歌内で登場する動物の英単語を入れ替えることで、学びたい動物の英単語が楽しく学べます。
曲内の英単語を入れ替える際は、英語での動物の鳴き声(たとえば、猫ならMeow)も調べておきましょう。動物の鳴き声が分からなければ、この曲の面白さが半減します。
もちろん、うさぎやねずみのように、鳴き声が思いつかない動物もあるでしょう。鳴き声が思いつかない動物を子どもが提案したら、その動物がするであろう音や動きを、子どもに考えてもらうのがおすすめです。
英語で数字を言えるようになる”Five Little Ducks”
英語に少し慣れてきた子どもにおすすめしたいのが”Five Little Ducks”です。
”One day”や”Hill”、”Far away”などの少々難しい単語が出てきますが、この曲は英語で数字を学ぶのにぴったりです。曲中では数字の5までしか学べませんが、歌詞にアレンジを加えることで、6以上の数字や他の動物の英単語を学ぶことも可能です。
たとえば、数字が書かれた紙を用意して、数字を歌うパートの直前にランダムで紙を見せます。子どもは紙に書かれた数字を英語で歌うなどの工夫をすれば、いっそう楽しみながら英語の数字を覚えるでしょう。
子ども向けの歌は歌詞が短いため、比較的すぐに覚えられます。それがメリットでもありデメリットにもなるので、親が工夫を凝らすことが大切です。
まずはこの歌から始めよう!”ABC Song”
英語圏の子どもたちが必ず使うと言っても過言ではないのが”ABC Song”です。
シンプルな歌ながらも、英語の基本中の基本であるアルファベットが効率よく学べます。英語学習を開始したばかりなら、まずはこの曲から始めるのがおすすめです。
幼少期に正しいアルファベットの発音を身につけておけば、英語学習の大きな財産となるでしょう。
雨の日の室内遊びにぴったりの歌”Rain, Rain, Go Away”
雨の日に歌うのにぴったりなのが”Rain, Rain, Go Away”です。雨の日に子どもたちが外で遊びたがっていたら、この歌を歌うのを提案してみましょう。この曲で学べるのは、天気と家族に関する英語です。
歌詞内に登場する天気に関する単語は「雨」のみですが、雲や太陽、天気の色(黒い雲など)も一緒に教えると効果的に暗記できます。そうすると、外を歩いているときなどに子どもが天気に関する英単語を言うようになりますよ。
また、”~wants to play”の「~」の部分には、子どもの名前やMommy、Brother/Sisterなどを入れることで、家族に関する英単語の勉強も可能。
その他にも、日常英会話では絶対に欠かせない”want to~(~したい)”や”Play(遊ぶ)”などの重要表現を学ぶこともできます。
大人でも難しい英単語を学べる!?”I’m a Little Teapot Song”
”I’m a Little Teapot Song”は、小さなティーポットに関する歌です。歌詞の中で、ティーポットは背が低くてがっしりしていると表現し、持ち手と注ぎ口があることを述べています。そしてティーポットは、お茶を作る過程についても愉快に説明。
お湯が沸騰すると蒸されて、ティーポットを傾けてお湯を注ぐ。この一連の流れは、大人でも英語で言うことは難しいですが、歌に載せたら簡単に覚えられます。
まずは子どもと一緒に動画を2回ほど見てから、歌を歌う練習をしましょう。そうすることで、英語の発音や各単語の意味をビジュアルと共に理解できます。
歌えるようになったら、実際にティーポットで紅茶を淹れるのがおすすめ。もちろん、その際は子どもと一緒に歌を歌ってください。
難しい英語の曜日も歌でなら簡単!”Days of the Week”
英語で月曜日から日曜日を覚えるのは大変です。学生の頃に、おまじないのように”Monday, Tuesday, Wednesday…”とつぶやいていた方も多いのではないでしょうか。
特に小さな子どもにとっては時間の概念を理解することも難しいですが、歌を使えば英語の曜日や時間の概念も効果的に理解できるようになります。
この曲では、子どもが牛のCowyと1週間を過ごします。Cowyは、月曜から金曜までの毎日、朝7時に起きて学校に行く習慣を持っています。Cowyが学校に行く日は”Weekday”と呼ばれ、月、火、水、木、金の5日間です。そして、土曜日と日曜日は”Weekend”と呼ばれ、遊ぶのにぴったりの日。
この歌で、子どもは曜日の順番を学ぶことができます。水曜日は火曜日の後、木曜日の前、といったように、時間の流れを知ることは子どもにとって大切です。
また、時間の概念を理解するためにも、一緒にビデオを見ながら「週の始まりは月曜日で、終わりは日曜日だよ」と説明してみましょう。
親子で楽しみながら重要表現が学べる”What is it Song”
幼い子どもは好奇心の塊。知らないものばかりだから、「これは何?」や「あれは何?」と尋ねてきます。日常的に使う表現なら、英語でも身につけておくべきです。
この歌を使えば、”What is it?(これは何?)”という重要表現を学べます。それだけではなく、”I don’t know(分からない)”や”Look(見て)”などの日常英会話には欠かせない表現を身につけることも可能。
まずは、子どもと一緒に動画を数回視聴して、歌ってみましょう。表現が身についたら、日常生活の中で”Look! What is it?”と特定のものを尋ねてみてください。そうすることで、効果的にボキャブラリー数が伸ばせます。
英語の歌で良い習慣を身につけよう!”Wash Your Hands”
帰宅したら、まずは手洗いをすることが大事な時代になりました。良い習慣は、子どもの頃に身につけておくことで生涯に渡る習慣となるでしょう。英語を学びながら手洗いの習慣を身につけたいのなら、”Wash Your Hands”がおすすめ。
手洗いに関する単語のほか、歯磨きや洗顔などに関する単語も学べます。まずは動画を視聴して、英語のリズムを感じましょう。それから一緒に歌って、歌詞を覚えてください。印象的なメロディーなので簡単に覚えられるはずです。
歌詞を覚えたら、手洗い中や歯磨き中などに歌うだけ。英語を学びながら、楽しく衛生習慣も身につけられるでしょう。子どもと楽しく英語の歌を聞くコツは?子どものペースで楽しむことが重要!
子どもと楽しく英語の歌を聞くコツは?子どものペースで楽しむことが重要!
英語の歌を使う一番のメリットは、楽しみながら英語学習を行えることです。このメリットを損なわないためにも、子どものペースで英語の歌を聴きましょう。嫌がってるときに無理に英語の歌を聞かせても、英語学習を嫌ってしまう可能性があり、逆効果です。
まずは子どもに動画を見せて、反応を確認しましょう。親から子どもに声をかけるような動画を見せるのがおすすめです。実際に親が歌ってみて、子どもが興味を持っているようなら、「いっしょに歌ってみる?」と声をかけましょう。
振付があるものなら、一緒に踊ることでより楽しさを感じてくれます。反応が悪い場合は、機会を改めて取りかかってください。
また、子ども向けの英語の歌は短いのが特徴です。吸収スピードの速い子どもはすぐに歌詞をマスターしてしまうので、アレンジを加えることがおすすめ。歌詞の単語を入れ替えるなどの工夫を入れることで、慣れ親しんだ歌で多くの英語が学べます。
大人も英語の歌を聞くメリット大!洋楽を聞いてみよう!
今回は子ども向けの英語の歌を紹介しましたが、大人も英語の歌を聴くメリットはあります。子どもと同様に、英語のリズムや発音の向上が期待できますが、大人の場合はボキャブラリー強化に洋楽を使うのがおすすめ。
洋楽に使われているのは、単語帳にはのっていないネイティブがリアルに使う単語や熟語、フレーズです。スラングも学べるため、ボキャブラリー強化には最適な教材でしょう。また、歌詞中の単語の意味や発音を学ぶことで、リスニングとスピーキングスキルの向上も期待できます。
選曲のポイントは、ゆっくりとしたリズムで歌っているもの、もしくははっきりとした発音のものを選ぶといいでしょう。ただし、洋楽を使った学習では同じ曲を繰り返し聴くため、自分が好きな曲を選ぶのが一番です。
まずは好きな曲の単語や熟語、発音を学びましょう。それから数回曲を聴き、口に出して歌うことで、国内にいながらも生きた英語を身につけられます。
まとめ
今回は子ども向けの英語の歌をメインに紹介しました。英語の歌を活用すると、発音の向上やリズム感の取得など様々な効果が期待できます。一番のメリットは、子どもが楽しみながら英語を学習できることです。そのためにも、無理やり聴かせるのではなく、子どものペースに合わせて一緒に歌ってあげてください。
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