7段階に分かれている英検のなかでも最高難易度である1級。進学や就職、資格取得などで試験が一部免除されるなど、取得することで優遇されるシーンが多い反面、合格がとても難しいことでも知られていますよね。
出題される英単語も、日常生活で使うものだけでなく、専門的なものであったり使うシーンが限定されていたりと、珍しい単語も出題されるのが特徴です。
今回は、英検1級に必要な単語数をはじめ、効果的な勉強法やおすすめの本などを紹介します!
英検1級に必要な単語数は1万前後!例えばどんな単語がある?
英検1級の難易度は大学上級程度で、必要な語彙数は10,000~15,000語程度とされています。
英検準1級で必要な語彙数が7,000語程度なので、英検1級はその約2倍の単語覚えなくてはいけません。ここでは、過去に英検1級の試験で出題された単語の例を見てみましょう。
installments | 複数の連続する構成要素の1つ、雑誌の連載や分割払いの1回分 |
speculation | 憶測、推理、結論、思索、投機 |
beleaguered | 包囲された、苦境に立つ、窮地に陥った |
diggind | 掘る、採掘、採掘現場 |
attire | 衣装、盛装、人を盛装させる |
redemption | 財産の買い戻しや回収、約束の履行、贖罪、償還(金融用語) |
hoist | 旗を挙げる、持ち上げる、吊り上げる |
rescind | 決定を取り消す、命令を撤回する、法令を廃止する、資格をはく奪する |
引用:Grade 1 実用英語技能検定|公益財団法人 日本英語検定協会
効率よく学ぶにはどうすればいい?勉強法を解説!
先ほど例に挙げたとおり、使うシーンが限定されるような珍しく難しい単語も多く出題されます。単語数も多いので、英検1級に合格するためには効率よく勉強しなければなりません。
ここからは、英検1級の勉強法について解説していきます。
熟語も一緒に覚えると一石二鳥!
英検1級を受講しようとしている方はすでにご存知かもしれませんが、英単語によっては単体での意味と熟語で使われるときの意味が異なることも少なくありません。
英検1級では、単語の選択問題や長文読解で熟語力を問われるので、英単語を覚えるときは熟語も一緒に覚えてしまいましょう。ここで、英検1級の過去問から熟語を使った出題例も見てみましょう。
rein | 手綱、統制、抑制 / rein in:抑制する、制御する / reining in:けん制 |
tilt | 傾斜、傾き、攻撃、論争 / tilt at:攻撃する、抗議する、風刺する |
swing | 揺れ動く、行ったり来たりする / swing around:突然他方に転換する |
shy | 内気な、恥ずかしがりの / shy away:萎縮する |
引用:Grade 1 実用英語技能検定|公益財団法人 日本英語検定協会
ひたすら丸暗記はNG!英英辞典を使って例文とともに覚えよう
単語帳を作ったり、何回も書きとり練習をしたりして英単語を丸暗記するのはおすすめできません。一時的には暗記できても、自分の中で使い方まで関連付けられていなければ意味がないからです。
その単語を使うイメージがないままただ文字の羅列を覚えていても、なかなか記憶は定着しにくいものです。
英単語はただ覚えるよりも、会話や文章の中で実際どのように使われるのかイメージをつかみながら覚えたほうが記憶の定着が早く、実践に役立てやすくなります。おすすめなのは、英語の文章をたくさん読んで、分からない単語をその都度調べて覚える、という方法です。さらに、英語で単語の意味や例文が掲載されている英英辞典を使えば、英単語を和訳せずイメージで覚える「英語脳」を育てることもできますよ。
一見すると、単語のみをたくさん覚えた方が効率がよいように感じるかもしれませんが、遠回りに思えても英文とともに覚えた方が実は早く単語が覚えられるのです。
完璧に覚えてなくてOK!なんとなく知っている単語を増やそう
英語学習において、単語の意味を正確に覚えるというのは大切なことです。しかし、たくさんの英単語を覚えなければいけないときは、「1つひとつを完璧に」と思っているといつまでも勉強が進みません。
また、筆記試験では問題文は全て英語。さらに、英作文での記述はあるものの、ほかの問題は全て選択問題です。長文読解問題の難易度も英検1級ではかなり高くなることもあり、文章全体の意味をすばやく読み取る必要があります。そのためには、何よりまず語彙数が大切なのです。
完璧に丸暗記した単語が100個あるよりも、なんとなく意味を把握している単語が1,000個あったほうが正解率が上がります。
英検1級の対策では、なるべくたくさんの英語の文章に触れて、長い文章でも目を通しただけで大体の意味を把握することができる状態を目指しましょう。
CDや音声データつきの単語帳を用意して耳と口で覚えよう
CDや音声データ付きの単語帳といった、耳から入る教材を活用することも大切です。語学の習得においては、単語や英文を視覚だけに頼って覚えるよりも、耳で聞いて口に出したほうが圧倒的に速く覚えられるのです。
また、英検1級にもリスニングテストがあります。会話の内容を聞き取って質問に答える問題や、流れたパッセージの内容についての質問に答える問題、インタビューの内容に関する質問に答える問題など、高いリスニング力が求められる問題が多数。
さらに、英検1級の2次試験では、語彙や文法に加えて発音の正確さを審査されるスピーキングテストもあります。
試験全体の対策を効率よく行うために、耳と口を使った勉強法で話す力や聞く力も同時に鍛えるといいでしょう。
英検1級の単語対策におすすめの単語帳5選
最後に、英検1級の単語対策におすすめの単語帳をご紹介しましょう。
英検書に強い旺文社の単語対策決定版!
まずはじめに紹介するのは、数ある出版社の中でも英検対策書が充実している旺文社の『英検1級語彙・イディオム問題500』。過去問400問に加えて、オリジナル問題100問が掲載された充実の内容です。
手始めに単語対策の本が1つ欲しいという方にもおすすめ。厳選された過去問とオリジナル模擬テスト形式4回分もついているので、試験本番をイメージしながら解いてみてもよいでしょう。
また、この「英検分野別ターゲット」シリーズは、長文読解や英作文、リスニング問題に加え、CDとDVDが付いた二次試験・面接の完全予想問題など、英検1級の試験内容を網羅しいます。シリーズで揃えてまんべんなく対策していくのもおすすめですよ。
出版社 | 旺文社 |
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価格 | 1,760円(税込) |
多くの受験者に支持される旺文社のロングセラー!
1998年に刊行されてから、英検合格者を目指す多くの人に支持されてきたのが「出る順パス単」シリーズです。
今回紹介する『英検1級 でる順パス単 5訂版』では、過去10年分の過去問題を徹底分析。700語ごとにA・B・Cの章で区切られ、それぞれ「でる度A よく出る重要単語」「でる度B 覚えておきたい単語」「でる度C 力をのばす単語」に分類されています。
無料の音声サービスも付いているので、音読しながら効率的な英語学習が実践できるのもうれしいポイント。さらに、それぞれの章末には英検形式での問題も掲載されているので、試験へのモチベーションアップにつながりますよ。
英検1級の単語対策として、手元に置いておきたい一冊です。
出版社 | 旺文社 |
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価格 | 1,980円(税込) |
「パス単」とあわせて使いたい一冊
3つ目に紹介するのは『究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語』。アルク社が「日本人英語学習者にとっての有用性」「ネイティブスピーカーの使用頻度」を基準に独自で収集した12,000語の重要英単語リストと標準語彙水準12,000語から、特に上級向けの3,000語が厳選されています。
本シリーズのVol.1~3と合わせて習得できる単語数は実に12,000語。TOEIC満点を超える充実度です。
TOEICテストの対策例文が収録されているなど、TOEIC受験者に向けた特色の強い一冊ですが、先述の「パス単」と合わせれば英検1級の頼もしい味方になると注目されています。
出版社 | アルク |
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価格 | 1,980円(税込) |
覚えるための創意工夫がたくさん! 準一級のおさらいもできる一冊
『省エネ合格 でる単語だけ大特訓 英検1級 TOP800』は、植田一三さんをはじめとする4人の英語のスペシャリストによってまとめられた、英検1級のための特訓本です。
「1級に出題される必須句動詞」と「1級合格単語トップ800」を重要度順に選別し、出題傾向の高い単語のみを効率的に学習できる「省エネ合格設定」が特徴。はじめに準1級の語彙の漏れに対応した171語がおさらいできるので、合格のためのより確実な語彙力アップが狙えます。
また、より記憶が定着しやすいよう、すべての単語に覚え方のヒントや語源、語呂合わせといった工夫が施されているのもポイント。英単語を広く網羅した単語集とあわせて、試験直前の確認に使うのもおすすめです。
著者 | 植田一三、上田敏子、Michy 里中、田中秀樹 |
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出版社 | OpenGate |
価格 | 1,760円(税込) |
類義語や派生語も一緒に覚えられるすぐれもの!
最後に紹介するのが『出る順で最短合格!英検®1級 語彙問題完全制覇[改訂版]』です。英検1級の過去13年分、1,000問以上を徹底分析し、出題傾向の高い語句を厳選して掲載しています。
問題数は動詞・名詞・形容詞(副詞)・熟語別に500問。それに加え、5回分の模擬テスト125問も収録されています。本書のポイントは、単語単体だけでなくその語句の類義語や派生語、関連語などをカバーしている点です。
これらを合わせると3,275語もの単語が身に付きます。また、2,500語分のMP3音声がダウンロードできるので、正しい発音学びつつ効率的な学習が可能です。目的に応じて、覚える語数や勉強方法をカスタマイズできるのがうれしいですね。
出版社 | ジャパンタイムズ |
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価格 | 2,310円(税込) |
まとめ
最高難度の英検1級は、単語数が多いことはもちろん、意味が難しく日常で使う機会が少ない語彙を身に付ける必要があります。
限られた時間の中で確実に単語を身に付けるためには、学習方法を工夫して効率的に学習しなくてはいけません。今回紹介した単語帳を参考に、ご自身に合った勉強法を探してみてください。
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