TOEICを初めて受験する人なら、勉強法や難易度がわからず不安になる人は少なくありません。今回は初めてTOEICを受ける際の目標点を600点とし、その理由と獲得の仕方について解説します。
TOEICにはいくつか種類がありますが、転職やキャリアアップで求められるテストは原則L&Rです。本記事ではL&Rの平均点やスコア分布、さらに点数別のレベルについても解説します。また迷うことの多い事前準備や勉強法、おすすめの参考書も詳しくご紹介します。初めての受験を安心して迎えるため、ぜひ参考にしてください。
TOEICとは
TOEICは、英語によるコミュニケーション能力を測るために作られた国際的な試験です。正式名称はTest of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)と言い、頭文字を取ってTOEIC(トーイック)と呼ばれます。
TOEICは試験内容や難易度によって5種類に分かれます。一般的に「TOEIC」と呼ばれるテストはTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)を指すことがほとんどですが、スピーキングとライティング能力を測るTOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)や、TOEIC Speaking Test、また、L&RとS&Wそれぞれの難易度を抑えたTOEIC Bridge L&R TestとTOEIC Bridge S&W Testもあります。
就職やテストで求められるTOEICとは多くの場合TOEIC L&Rのことのため、以降はこれについて解説します。ただし同じTOEIC L&Rでも試験形式によって問題数や受験料に違いがあります。対策を始める前に、まずは自分の目的やレベルに合った試験方法を見極めましょう。以下で詳しく解説していきます。
TOEIC L&R 公開テスト
TOEIC L&R公開テストとは個人で受ける試験です。事前に公式ウェブサイト(※)から申し込み、指定された会場に行って試験を受けます。試験会場は大学やホールを利用するため全国各地にあり、自宅から近い場所が自動で指定されます。受験日は原則日曜日や祝日のため、社会人でも休みの日を利用して試験に臨めますよ。
受験料は7,810円(税込)です。受験した月の1年後からその3カ月の期間は、同じIDで申し込みをすると「リピート受験割引」が適用され7,150円(税込)となります。クレジットカードだけでなくコンビニエンスストアでの支払いもできるため、学生でも気軽に申請できるでしょう。
次に、時間配分や配点といったテスト形式について解説します。リスニングは約45分で100問、リーディングは75分で100問(合計120分・200問)という構成です。長いようですがスピードも求められる試験なので初めて受ける場合は時間が足りないと感じるかもしれません。回答はマークシート方式です。筆記用具は鉛筆とシャープペンシルどちらも使えますので、自分に合ったものを何本か持ち込みましょう。
最後に、得点と結果発表の時期について説明します。まず、満点は990点です。採点の仕組み上それぞれの配点は非公開ですが、だいたい1問5点くらいと考えて差し支えありません。
試験結果は、インターネットで申し込んだ場合約17日後にウェブ上で確認でき約30日後に公式認定証が届きます。平均点や自分の現在のレベルが分かるレポートも同封されるため、次回以降の参考にしてください。
(※)出典:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会ウェブサイト
TOEIC L&R IPテスト
TOEIC L&R IPテストとは団体で受ける試験です。IPはInstitutional Program(機関向けプログラム)の略称で、学校や英語塾・企業といった団体が主催となり、受験者を10人以上集めて、会場や日時など独自に設定して運営します。IPテストは団体に所属している人しか受験できないことに注意しましょう。
受験料は4,230円(税込)と公開テストより安いですが、納入方法や振込先は各団体によって異なります。また、受験日は団体側が指定するため平日に開催される可能性もあるでしょう。なお、試験官も申し込んだ団体の職員が務めます。
IPテストには公開テストの過去問が使われます。新しい問題はありませんが、過去に出た問題数が膨大なため既視感はあまりないでしょう。配点や制限時間も変わりません。試験内容に関しては公開テストと同様の対策で大丈夫です。
結果は主催団体宛てに届き、そこから手元に送られます。IPテストでは公式認定証は発行されません。ただし、スコアの評価は公式テストと同等で同じように履歴書に記載ができます。
TOEIC L&R IPテスト(オンライン)
IPテストはオンラインでの受験も可能ですが、試験環境や問題形式にいくつか違いがあります。まず試験会場は団体が指定する会場か、受験者の自宅です。自宅で受ける場合は、自身が普段使っているインターネット環境やパソコン・タブレットを利用します。また、団体が指定した期間の間であれば24時間いつでも試験を始められます。会場に移動する必要がない手軽さが自宅受験の魅力です。
オンラインテストの出題数はリスニングが45問・リーディングが45問の合計90問で、公開テストや通常のIPテストの約半分です。これに伴い、試験時間も半分の60分に短縮されています。各パートは全受験者共通のUnit1とそれぞれの受験者によって内容が異なるUnit2に分かれていて、一度Unit2に移るとUnit1の見直しや再回答はできません。
オンラインテストのスコアも通常のテストと同じように扱われます。試験結果は終了した直後に確認でき画面を閉じた後でも、後日送られてくるPDFを印刷することで、スコアレポートを手元に残すことが可能です。IPテストなので、公式認定証は発行されません。
TOEICを受ける人の傾向
公開テストのスコアレポートでは、当該の回に参加した受験者の平均点や、自分の点が全体の中でどこにあたるかといった情報を確認できます。ただしスコアレポートだけでは1年間の平均や社会人・学生といった受験者のステータス別のスコアは確認できません。
以下でTOEICの平均点やスコア分布といった受験者の傾向について解説します。
TOEICの平均点は?
受験者全体を見ると、2019年の平均点はリスニングで323点・リーディングで265点の合計588点です。TOEIC本来は5点刻みのため、平均点は約590点と言えます。
受験者のステータス別では社会人が合計612点(リスニング335点、リーディング277点)と、学生の567点(リスニング313点・リーディング254点)を大きく引き離しています。差がついたひとつの理由として、社会人は転職やスキルアップなどはっきりした目的があって受ける人が多いからと考えられるでしょう。
初めて受験した人のうち、大学生は平均で421点(リスニング233点・リーディング188点)、高校生は平均で368点(リスニング218点、リーディング150点)でした。IPテストのリサーチでは初めて受験する社会人のスコアはありませんが、上記を鑑みるにだいたい大学生平均421~全体平均588点の間だと考えられます。
出典:TOEIC Program Data & Analysis 2020|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
TOEICのスコア分布は?
スコア分布を見ると、全体の約40%が495~690点の層に当たります。平均点が588点であることを考えると、受験者の多くが平均の±100点にいるとわかるでしょう。
出典:TOEIC Program Data & Analysis 2020|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
TOEICを初めて受ける人が目指すべき点数
TOEICを初めて受ける場合、自分のレベルや目的に合わせて適切な目標点を設定することが大切です。もし目標設定に迷っているなら、一定の基準を以下で紹介しますので参考にしてください。
就活や転職のためなら600点を目指す
公式サイトのデータによれば(※)、企業が新入社員に求めるTOEICスコアはスピーキングで90~130点、ライティングで90~120点(合計425~645点)です。この値は、全体のスコア分布におけるボリュームゾーンとちょうど一致します。
また、一般的には履歴書に書けるTOEICスコアは600点からと言われています。平均点の588点をクリアしていることで、最低限の英語力があるとアピールできるためです。これらを踏まえ、就活や転職で英語力を活かしたい場合はまず600点を目標にしましょう。
なお、企業や部門によっては600点以上のスコアを要求することもあります。特にマスメディアや商社は高い語学力を必要とするケースが少なくありません。自分の志望先がスコアの必要点を公開している場合は、そちらに準拠しましょう。
(※)出典:新入社員の英語能力測定|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
キャリアアップのためならさらに上を目指す
キャリアアップを目指す人はさらに上の点数を目指すことをおすすめします。600点台はあくまで履歴書でアピールできる最低点です。業界や業種によっては不十分かもしれません。
実際、海外部門の社員・職員に期待されるTOEICの平均スコアは平均で690点と、平均を大きく上回っています。海外とやりとりする部門や海外赴任を目標とする場合は、700~800点を狙ってもいいでしょう。
英語力があるとその後の選択肢も広がります。今は具体的な目的が決まっていない場合でも、よりよいキャリアパスのためにTOEICを受験するなら可能な限り高いスコアを目指しましょう。
TOEICの点数別のレベル
ここでは、それぞれのスコアでどのような業務ができるかの目安を解説します。履歴書に記載するには600点台が最低ラインですが、このスコアでも実際の業務で苦労することは少なくありません。
以下ではスコアごとにできることと苦手なこと、また取得者の傾向をまとめています。自分が行きたい業種ややりたいことと照らし合わせて、初めて受験する際の目標スコアを決めましょう。
TOEIC600点台の英語レベル
TOEIC600点台は仕事として英語を使うことができる最初の段階です。例えば600点台の人は短い会話や文章であれば自力で解読し、応答ができます。一方で、複雑な英文はまだ慣れていないため、とっさの電話応対や折衝会議といった難しい状況には対応できません。読み書き・発話もまだおぼつかない部分が多いので、スピーキングなど苦手な分野は追加の学習が必要です。
600点台の受験生は英語の基本的な理解はできているため、問題演習を重ねることで大幅なスコアアップも見込めます。一部の大手企業への新卒入社や、キャビンアテンダント・ホテルスタッフを目指す場合はまず600点を目指しましょう。
TOEIC700点台の英語レベル
TOEIC700点は英語で比較的スムーズにコミュニケーションを取れるレベルです。海外旅行では、レストランの注文や店員との会話などよくあるシチュエーションであれば十分対応できます。ただ、不測の事態やとっさの質問にはすぐ言葉が出てこないかもしれません。多くの企業が海外赴任の目安にしていることからもわかる通り、700点台は「使える」英語の第一段階です。
700点台には、留学経験者や国際系の大学に通っていた人も少なくありません。英語が得意な人や将来英語で仕事をしたいと考えている人は、初めての受験でも700点を目標としていいでしょう。
TOEIC800点台の英語レベル
TOEIC800点は仕事の武器として英語が使えるレベルです。たまに考え込むことや応対に困ることはありますが、基本的な商談や翻訳であれば自力で対処できます。また、海外とやり取りが多い大手企業でも、800点を超えていれば断られる確率もグッと減るでしょう。英語力を強くアピールしたい場合は800点以上の取得をおすすめします。
800点以上が取れるような実力をつけたら、英会話レッスンなどでアウトプット力も磨いていくとよいでしょう。実際のビジネスの場でのコミュニケーションでも自身をもって対応できますよ。
TOEIC900点台の英語レベル
TOEIC900点では、ビジネス英語の読解で困ることはまずないでしょう。このスコアを取る人は全受験者の約5%以下の貴重な人材であり、企業からも注目を集めやすいです。業務上の書類やメール、また参加した会議で混乱することなく内容が理解できます。一方で、900点取得者の中にもスピーキングやライティングは思ったより不得意という人もいます。
900点台はTOEICを受験するひとつのゴールです。転職やキャリアアップでここまで求められることはめったにありませんが、取って損はない資格でしょう。また、TOEIC L&Rだけでは測れないスピーキングやライティングをさらに学習することで、よりネイティブの英語力に近づくことができます。
初めてなら押さえておきたいTOEIC受験までの事前準備
初めての受験では対策の仕方がわからず、途方に暮れる人も少なくありません。そこで初回受験でも効率よくハイスコアを狙うための事前準備について紹介します。
1.TOEIC受験のスケジュールを決める
TOEICの公開テストは開催回数と申込期限が決まっています。まずは受験したい回を決め、そこから勉強計画を逆算しましょう。初めて受験する場合は2~3カ月間の準備期間があると安心です。
最初の1カ月は単語を重点的に学習しましょう。テクニックは本番間際でもある程度は身につけられますが、単語の定着には時間がかかります。1日10分でもいいので、試験の直前まで細く長く続けましょう。
2カ月目からは文法やリスニングの例題を解き進め、一通りの問題に慣れておきます。そして3カ月目で模試を繰り返し解いて弱点を再確認することが、事前準備の基本的な流れです。
2.TOEIC対策用の参考書等を用意する
TOEICに特化した参考書や問題集を使うことで、より効率よく高得点が狙えます。「単語力がない……」や「文法が不安!」といった自分の弱点を手厚くフォローしてくれる参考書を選びましょう。苦手分野を減らすことでより安心して問題に挑めます。
とは言ってもTOEICは人気と知名度が高いテストのため、専用の参考書が数多くあり、どの本を使えばいいか迷うかもしれません。本記事の終盤で目的別におすすめの参考書を紹介しますので、そちらもぜひ参考にしてください。
3.TOEICの勉強を進める
スケジュールとテキストを揃えたら、あとは勉強を進めましょう。初めての受験は本番前から緊張や不安を感じるかもしれません。もしつらい場合は、TOEICを受験した経験者に話を聞いてはいかがでしょうか。試験当日の雰囲気や、実際に受けた人しかわからない対策を知ることができるかもしれません。
モチベーションが下がった時は、自分がTOEICを受ける目的をもう一度思い出してみましょう。海外留学やキャリアアップといったワクワクするゴールは、やる気を奮い立たせてくれます。具体的な勉強方法は以下で詳しく紹介しますので、まずはできそうな部分から知識の精度を少しずつ上げていきましょう。
TOEICを初めて受ける人向けの具体的な勉強方法
TOEICを受験する前に押さえておきたいポイントと、その具体的な勉強方法について紹介します。
基本的な文法を確認する
文法の理解はとても大切です。英文を見て文の構造を捉えたり、正確に内容を読んだりするには文法が欠かせないからです。TOEICでは直接的に文法を問われる問題も出題されています。なので英語学習の基礎として必ず文法は押さえておく必要があります。
英文法を学ぶには、まずは中学レベルの参考書から始めることをおすすめします。かつて習ったことを復習するなら心理的にもあまりハードルは高くないでしょう。のちほど、文法の学び直しにぴったりな参考書を紹介しているので、活用してみてください。
TOEICの頻出単語を習得する
TOEICによく出る単語から優先して覚えることで、無駄なく学習を進められます。初めての受験であれば目指す難易度に合わせて、習得単語を絞るといいでしょう。いきなり900点レベルのやたら難しい単語をばかりを覚える必要はありません。TOEIC専用の単語帳であれば目標スコアの目安が示されていて効率よく頻出単語を覚えられます。自分にあった単語帳を見つけましょう。
単語を身につけるには、1日にごく短時間ずつ何度も目を通す勉強法がおすすめです。単語帳の特定の範囲や、自分が間違えた単語をピックアップして、1単語10秒ほどで素早く意味と発音を確認しましょう。何回も読むことで次第に脳が重要なことだと判断し、しっかり記憶に定着させられます。
TOEIC出題傾向をパート別に押さえて学習する
TOEICの各パートの特徴や出題傾向を理解することで、限られた試験時間を上手に配分して解くコツを身につけましょう。試験の構成としては、リスニングがPart1~4、リーディングがPart5~7となっています。オンラインのIPテストではPartの区分はありませんが、問題の特徴や出題順は変わりません。
初めて受験する場合は前半のパートで確実に点を押さえられるよう、リスニングではPart1~2、リーディングではPart5の例題を中心に演習しましょう。前半のリスニング問題はフレーズが短いため比較的聞き取りやすく、リーディング問題は単語・文法の知識がダイレクトに役立つ穴埋め問題のため、勉強の成果が早くでやすいでしょう。前半パートを解くための知識は後半パートを解く際にも大いに役立ちます。
各セクション後半であるリスニングのPart3、リーディングのPart6、Part7は、問題文が長かったり難しい単語が出たりすることで、一筋縄では解けない問題が多くあります。それでもパートごとの特徴を押さえることで得点しやすくなるので出題傾向は押さえておきましょう。パートごとのコツをつかんで学べる参考書については後ほどご紹介しているので活用してみてください。
リスニング力を鍛える:シャドーイング
リスニングが苦手な人は文法や単語が耳で理解できない・音と文字が一致しないなどの原因があります。頭で理解しているだけの知識を英語の音と結びつけることができるようになればリスニング力は飛躍的に上がるでしょう。その効果的な方法として、シャドーイングを紹介します。
シャドーイングとは、音声のすぐ後に同じ文章を声に出す勉強方法です。音を聞き流すのではなく自分の頭で一度処理することで、ただ聞くよりもはっきりと文章の音や流れを意識できます。この時、同じ教材を使って完璧にリピートできるまで繰り返すことをおすすめします。文章のリズムや抑揚をそっくりまねることが重要です。
シャドーイングの効果として、声に出すことで自身が思い込みで覚えていた発音も正しく修正でき、正しい音を認識して聞きやすくなります。さらにシャドーイングによって、流れてくる英文を頭の中で処理する能力が鍛えられるため、リーディングでの英文を読むスピードも上がります。なのでPart7といった長文読解でも役に立つでしょう。
リーディング力を鍛える:精読&音読
限られた時間でリーディング問題を突破するには、文章の読解力とスピードを上げることが求められます。そのためには精読と音読がおすすめです。
精読とは単語の意味をきちんと調べ、全ての文の構造や文法を理解しながら丁寧に読むことです。まず文章に目を通したら、その後単語に着目して、意味や発音があやふやものを辞書で調べて付記しましょう。次にSVOCの関係や節がどの部分にかかっているかなど文の構造や文法を確認します。じっくりと時間をかけていいので不明点が一切なくなるまで読み込みましょう。
その状態でもう一度頭から読むと、初めはわからなかった文章も迷わずに意味が理解できるはずです。さらに音読することで、目と耳の両方を使って単語や文法をより定着させることができます。英語のルールや読み方が体に刻み込まれ、最終的に読むスピードも向上します。
模試を解いて本番の試験に慣れる
普段の勉強では、数問ずつやパートごとにピックアップして問題を解くことが多いでしょう。それぞれ細切れで演習をすることも大切ですが、本番で実力を出すためには、試験と同じ2時間という制限時間で200問を解ききる練習が欠かせません。
本番では2時間集中力を維持したり、全体の時間配分を気にしたりする必要もあります。模試を使って通しで解くことで、どのパートを優先して解くか・パートごとに何分かけられるかも見えてくるはずです。
初めての人におすすめの参考書
TOEICを初めて受験する人におすすめの参考書を、文法・単語など目的別に紹介します。文法と単語はTOEICの基本のため、自身のレベルが上がっても長く使えるものをセレクトしました。パートごとの参考書には問題内容だけでなく効率のよい勉強方法も掲載されているため、やり方がわからない初心者でも安心して取り組めるでしょう。以下で具体的にご紹介をしていきます。
文法対策の参考書
高得点を目指すなら身に着けておきたい、文法の参考書を紹介します。今回はわかりやすさと解説の豊富さに重点を置いてピックアップしました。文法は学生時代から苦手な人も多いかもしれませんが、基本から丁寧に復習してで無理なく学び直しましょう。
『高校英文法をひとつひとつわかりやすく。』
『高校英文法をひとつひとつわかりやすく。』は、左側に解説・右側に問題(ドリル)が付いた見開き完結型のテキストです。基本を簡潔に押さえながら高校までの英文法をおさらいできるので、久しぶりに英語を勉強する社会人にも向いています。また全体的にイラスト豊富で柔らかな印象から、取り組みやすく感じる人も多いでしょう。
手を動かしてドリルを解くので、忘れかけていた文法もスムーズに頭に入りますよ。同封の音声CDで、通勤中のわずかな時間でも発音や抑揚を確認しながら勉強できます。あまり肩肘を張らず勉強したい人におすすめの1冊です。
おすすめレベル | 初級 |
---|---|
著者 | 富岡 恵 |
出版社 | 学研プラス |
価格(税込み) | 1,210円 |
『世界一わかりやすいTOEICテストの英文法』
『世界一わかりやすいTOEICテストの英文法』は、TOEICで必要な内容に特化した文法の参考書です。学習アプリ『スタディサプリ』の講師が、数ある文法事項から「TOEICに出る」文法をセレクトしました。
受動態や動名詞といった文法事項がどのパートで役に立つか明記されていて、スコアアップに結びつくイメージが持てる点がおすすめポイントです。また説明が豊富なので、やみくもに暗記をするのではなくきちんと理解できます。さらに付属の問題を解くことで、学んだ内容を定着するのに活かせるでしょう。短い準備期間でハイスコアを狙いたい人にうってつけの1冊です。
おすすめレベル | 初級~中級 |
---|---|
著者 | 関 正生 |
出版社 | KADOKAWA |
価格(税込み) | 1,650円 |
単語対策の参考書
取りたいスコアに応じて使うべき単語帳を選びましょう。単語帳は繰り返し確認するため、解説が端的で、自分にとって使いやすいサイズ感やレイアウトもポイントです。以下で単語帳をご紹介していきます。
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ』
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ』は、「最短で600点取得」を目標に厳選された基礎単語1000語が収録されています。本のサイズは新書版で持ち運びやすく、左側に単語一覧、右側に解説とショートフレーズという構成です。TOEIC対策の定番シリーズとして、多くの受験者に支持されている実績があります。
この単語帳は頻出順で掲載しているため、重要単語を効率よく覚えられます。またフレーズごとの音声素材があるので、スキマ時間で聞くことでリスニングの対策も可能です。英語が苦手だけど初めてTOEICを受験する人にはベストの1冊でしょう。
おすすめレベル | 初級 |
---|---|
著者 | TEX加藤 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
価格(税込み) | 979円 |
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』は『銀のフレーズ』よりさらに踏み込んだTOEIC専門の単語帳です。すでに500点以上取っている人に向けたもので、600~900点を目標にした頻出単語を出る順で掲載しています。
無料の音声素材や専用のスマートフォンアプリもあるため、勉強状況に合わせて使いやすい教材を選べますよ。さらに1冊で初級から上級まで対応しているので、コストパフォーマンスにも優れています。今後も継続して受験をし、レベルアップを目指す人なら買って損はありません。
おすすめレベル | 初級~上級 |
---|---|
著者 | TEX加藤 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
価格(税込み) | 979円 |
『公式問題集:公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7』
『公式問題集:公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7』は本番と同じ形式で同じ話者の模試が収録された公式問題集です。公式に準拠した形式と難易度のため、初めての腕試しや最後の追い上げに最適です。また、解説も充実している点も嬉しいポイントです。一度解いた問題は音声を使ってリスニングのトレーニングをすることもできます。TOEICを受けるすべての人におすすめの問題集です。
おすすめレベル | 初級~上級 |
---|---|
著者 | ETS |
出版社 | 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
価格(税込み) | 3,300円 |
パートごとのコツをつかんで学べる参考書
ハイスコアを獲得するには各パートの特徴と解き方のコツを押さえることが肝心です。そこで、分野ごとに特化した初心者向けの参考書を以下で解説します。これらの参考書では勉強方法も含めて詳しく解説があるため、独学で心細い人も安心して受験に臨めるでしょう。
『はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略』
『はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略』は、初めて受験する人に向け、試験内容だけでなく受験の流れやテクニックも解説したオールインワンな参考書です。パート別に問題が分かれており、苦手分野を重点的に確認できるのが特徴です。
600点と730点の2つのゴールを想定して構成されており、自身の目標に合わせて学習を進めることができます。高得点を取るための勉強法や課題も載っているため、中級者にとってもスコアアップができる1冊でしょう。初めての受験する人、あるいは自分の苦手分野がはっきりしない人は目を通してはいかがでしょうか。
おすすめレベル | 初級~中級 |
---|---|
著者 | 小石 裕子 |
出版社 | アルク |
価格(税込み) | 1,980円 |
『はじめて受ける TOEICテスト パーフェクト入門』
『はじめて受ける TOEICテスト パーフェクト入門』は問題の解説だけでなく、勉強法や単語リストも掲載されていて1冊で完結できる参考書です。初めてのTOEIC受験でどこから手を着ければいいかわからない人には特におすすめできます。
500~730点を目標に、パートごとに問題の特徴・例題・学習法を載せています。理論と実践を反復することで着実に力をつけられるでしょう。さらにテスト機能が付いたアプリやリーディングパートの音声素材も無料で利用できます。1冊で効率よく済ませたい人はぜひ手に取ってみてください。
おすすめレベル | 初級~中級 |
---|---|
著者 | 濱崎 潤之輔 |
出版社 | 桐原書店 |
価格(税込み) | 2,200円 |
まとめ
普段TOEICと呼ばれるテストは主にリスニングとリーディングの能力を測るテストです。初めての受験ではまず600点以上を目指せるとよいでしょう。もちろん、キャリアアップなどの目標があればより高い点を狙うこともおすすめします。
TOEICは出題形式が決まっています。問題の型やよく出題される単語を押さえることで、効率的にスコアアップができるでしょう。英語の各技能を伸ばすためにはシャドーイングや精読など適した勉強法があります。自分のレベルに適したやりやすい方法や参考書を活用して勉強を進めてみてください。
初めての受験を終える頃には、あなたの英語力は確実に一歩前進します。さらに成長したい人は、TOEICの勉強で得た知識を使ってアウトプットもしてみましょう。まずはスピーキング力から鍛えてみてはいかがでしょうか。レアジョブ英会話では無料体験レッスンを開講しています。ぜひ気軽に試しみるといいですよ。
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