TOEIC800点は転職に有利!評価されるスコアを企業別・業界別にご紹介

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TOEICのスコアを転職時の採用基準にしている企業は多く、多くの転職希望者はTOEICを受験しています。転職エージェントでTOEICの受験を勧められたという人もいるのではないでしょうか。

スコアで結果が出るTOEICですが、転職を有利に進めようと思う場合は800点以上取得していることが望ましいです。こちらの記事では企業・業界別の評価されるスコアやTOEIC800点の難易度や取得するメリット、800点を獲得するコツについて解説します。

転職を考えているならTOEICで高スコアを獲得し、更なるキャリアアップを目指しましょう!

英語のスキルは今後より求められる!

世界がどんどんグローバル化しており、オンラインを使うことでさらに世界と繋がりやすくなりました。今後も世界と繋がってビジネスをする企業は増えていくでしょうから、今よりもっと英語のスキルが求められるようになります。転職を考えているなら、企業がどれくらいの英語力を求めているのか知っておきましょう。

82%の企業が英語は重要なスキルだと回答している

英語活用実態調査2019では、「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル」において、82.6%の企業が「英語」と回答しています。コミュニケーションスキルや問題解決力、リーダーシップなど、ビジネスパーソンとして求められるさまざまなスキルを抑えて、英語と答えた企業が圧倒的に多い結果となりました。

もちろんどのスキルもビジネスを円滑に進めるためには必要なスキルなのですが、この結果を見れば企業にとって英語が使いこなせる人材がどれだけ必要かがわかりますよね。

参考:英語活用実態調査2019

67%の企業が英語は今の社員に不足しているスキルだと回答している

また同じく英語活用実態調査2019の「社員や職員に不足している・今後強化する必要がある知識やスキル」の問いに、67%の企業が「英語」と回答しています。これも他のさまざまな知識やスキルを抑えて、英語と回答した企業が圧倒的に多い結果となりました。

82%の企業が「英語は重要なスキル」と答えているにも関わらず、67%の企業が「英語が今の社員に不足しているスキル」と答えていることからも、英語が使いこなせる人材が不足していることがわかりますね。それだけ英語を使いこなせる人材は需要が高いため、英語が使いこなせることは転職活動で武器になります。

参考:英語活用実態調査2019

TOEICのスコアを参考にしている企業が多い!

英語を使いこなせる人材を求めている企業はとても多いですが、多くの企業は英語力を見極めるための判断材料にTOEICを活用しています。英語活用実態調査2019のアンケートによると、企業の78.9%が認知度の高さを理由としてTOEICスコアを中途採用の基準にしていることがわかりました。

英語を使用する部署の中途採用試験では、10.2%の企業がTOEICのスコアを要件としており、43.6%の企業がスコアを参考にしていることもわかっています。また7.4%の企業が「今後要件・参考にする可能性がある」と回答しており、今後の転職活動にはTOEICのスコアが必要になる可能性はかなり高いと言えるでしょう。

参考:英語活用実態調査2019

【企業別】転職で有利になるTOEICスコア

TOEICのスコアを要件もしくは参考としている企業が多いことがわかりましたが、企業がどの程度のスコアを求めているかも気になるところですよね。日系企業・外資系企業がそれぞれどのくらいのTOEICスコアを求めているのかを解説します。

日系企業

もちろん日系企業と一口に言っても、さまざまな企業があり、職種によっても求められるTOEICスコアも異なります。ただ一般的に新卒採用では最低ラインを600〜700点にしている企業が多く、800点以上を求めている企業はそれほど多くありません。

しかし、新卒採用で最低ラインが600〜700点となっているということは、転職ではさらに高いスコアが求められることがあります。また多くの入社希望者が最低でも600〜700点を取得して応募することが考えられるため、英語力をアピールするなら800点以上取得していることが望ましいでしょう。

外資系企業

日本にはたくさんの外資系企業がありますが、外資系企業の場合は上司や同僚が外国人だったり、取引先が外国人や外国企業となることも珍しくありません。また社内の公用語を英語としている企業は多く、日常的に英語を使う必要があります。そのためTOEICだけ英語力を判断しない企業が多いです。

もちろん、TOEICスコアを要件・参考にしている外資系企業もあります。外資系企業の場合に求められるスコアは850点~900点以上です。日系企業より高い英語スキルが求められることが多く、それに比例して求められるスコアも高くなっています。

【業界別】転職で有利になるTOEICスコア

次に、業界別で転職が有利になるTOEICスコアがどれくらいなのかも知っておきましょう。TOEICスコアだけで転職が成功するわけではありませんが、目指す業界が求めるレベルを知っておけば、転職を有利に進められる可能性が高くなります。

メーカー

世界にも拠点を持つような自動車系メーカーや大手食品メーカー、大手電気メーカーの場合、TOEIC860点以上を求めている企業が多いです。もちろん職種にもよりますが、海外出張や駐在を希望しているのであれば、900点以上のスコアを目指すと有利になるでしょう。

また化学メーカー、電子部品メーカーなどもTOEICを要件・参考としている企業が多く、730点以上のレベルが求められています。この場合は800点以上のスコアがあれば、転職が有利になるはずです。

小売業

小売業は600点を最低ラインとしている企業が多いです。そのため700点以上あれば、転職時に英語力をアピールできる武器となるでしょう。ただ小売業でも大々的に世界進出している企業もあります。そういった企業ではさらに高いスコアが求められていることがあるため、英語力を特に求めている企業では800点以上スコアがあることで有利に転職が進められるでしょう。

金融業

金融業のなかでも、外資系金融トップの企業はTOEICスコア950点以上を求めていることがほとんどです。ただこのレベルのスコアを求めている企業の場合、TOEICはあくまでプラスアルファの判断材料としているので、実践的な英語力を身につける必要があります。

国内のメガバンクと呼ばれる銀行や、大手証券会社の場合は海外赴任の可能性もあるため、TOEIC800点を最低ラインとしているところが多いです。有利に転職を進めるためには、800点よりも高いスコアを獲得していることが望ましいでしょう。

商社

海外との取引が多い商社ですが、海外出張や海外赴任をする人材として抜擢されるためには、最低でもTOEIC800点以上のスコアが求められます。特に海外赴任を目指しているのであれば、さらに高いスコアが必要です。

海外出張や海外赴任を目標としていない場合でも、国際部門では英語を使ってやりとりを行う機会が日常的にあります。そのため、最低でも730点以上取得していることが求められるでしょう。

IT

IT業界は英語で情報がアップデートされることが一般的なため、海外と直接やりとりする必要がない職種でもTOEIC600点以上が求められることが多いです。

海外に市場を広げている企業で日常的に英語を使う必要がある場合は、800点以上あれば転職に有利に働くでしょう。その場合はTOEICのスコアはプラスアルファの判断材料となるため、実際にビジネス英語が使いこなせる必要があります。

マスコミ

マスコミは海外のニュースを取り扱うことが多いため、最低ラインを730点以上としているところが多いです。海外の拠点への赴任を目標としている場合は、800点以上を取得していることが望ましいでしょう。

ただ職種によっては全くTOEICスコアが求められないこともあるので、転職を希望しているのであればしっかり要項を確認するようにしてください。

コンサル

コンサル業界で求められるTOEICスコアの最低ラインは700〜800点以上です。外資系ファームはTOEICのスコアをそこまで重視していないことも多いですが、アソシエイトクラスでも750点以上を推奨していることが多く、英語力をアピールするにはそれ以上のスコアが求められます。

一方日系ファームはTOEICのスコアを一つの基準として重視しているケースが多く、新卒入社でも800点以上を求めるケースが多いです。転職となると即戦力が求められるため、実践的な英語力に加え、800点より高いスコアがあることで有利に働くでしょう。

不動産業

不動産業と英語は一見無関係に思えるかもしれませんが、大手企業を中心に海外展開を行っている企業が多くあります。グローバル化を推し進めている企業なら、TOEIC800点を最低ラインとしている企業が多いです。不動産業で海外と携わる仕事をしたいと考えているのであれば、800点以上取得しおけば有利に働くでしょう。

TOEIC800点の難易度は高い!

転職活動時にTOEIC800点以上を獲得していることはアピールポイントとなり、転職を有利に進める武器となります。ただ、TOEIC800点は簡単に取れるスコアではありません。

800点を超えられる人は数パーセントしかいない

2021年6月に行われたTOEIC第271回のスコア分布を見てみると、受験者のトータルが38,936人なのに対し、845点以上のスコアを獲得したのは3400人で全体の8.9%となっています。795点以上でみると、5893人で全体の15%です。

800点を超えられる人は全体でもかなりわずかで、とても難易度が高いスコアであることがわかりますね。

参考:平均スコア・スコア分布 詳細 (第271回)

英検で言うと準1級~1級レベル

TOEICと英検は出題形式や内容も異なるため、一概に比較はできませんが、TOEIC800点はおおよそ英検の準1級〜1級レベルと言われています。あくまで目安ですが、TOEIC900点が英検1級レベルと言われているため、準1級には合格できるけれど1級が合格できるかはわからないレベルと考えていいでしょう。

英検準1級を取得するには英語力がゼロの状態から750〜1225時間の学習時間が必要と言われています。これを考えても、TOEIC800点がかなりハードルの高いスコアということがわかりますね。

TOEIC800点を取得するメリット

TOEIC800点を取得することはかなり難易度が高いですが、取得すれば大きなメリットがあります。どのようなメリットがあるのかを知っておけば、TOEIC学習へのモチベーションにつながるかもしれません。

書類選考の通過率が高くなる

大手企業や注目を集めている企業の中途採用にはかなりの応募があります。全ての応募者に面接や試験を行うのではなく、まずは書類選考が行われるわけですが、その際にTOEIC800点以上を獲得していれば通過率がかなり高くなります。

もちろんそれだけで中途採用試験に合格できるわけではないですが、最初にふるいにかけれたときに残ることができれば、直接企業にアピールするチャンスが与えられます。

企業側もTOEIC800点を取得する難易度は把握しているので、その努力ができた人材に会ってみたいと思ってもらえる可能性が高いです。TOEIC800点以上を取得しておくと、書類で英語力をアピールできるだけでなく、人物像もアピールできます。

収入アップの交渉材料になる

転職活動は新卒と異なり、ひとりひとりの経験や実績などを踏まえて、給与が提示されます。希望する職種での経験値が求められますが、このときにTOEICのスコアも給与交渉の材料になることがあるのです。英語力を必要としている企業やTOEICスコアを求めている企業であれば、交渉が有利に進められる可能性があるでしょう。

また企業によってはスコア◯◯◯点以上で特別手当という基準を設けていることもあります。この基準を設定している企業への転職なら、求められているスコアを満たしているだけで、収入アップが見込めるかもしれません。

仕事の幅が広がる

企業が中途採用の募集要項として一定レベル以上のTOEICスコアを求めていることはかなり多いです。600点以上、700点以上、800点以上とポジションによって求められるスコアは異なりますが、スコアが高くなればなるほど応募できるポジションが増え、仕事の幅が広がります。転職先として選べる企業の幅も広がるため、TOEIC800点以上を取得することで今までできなかった仕事に挑戦できる可能性があります。

また、転職エージェントを通して転職活動をする場合も、TOEIC800点以上を取得していれば紹介してくれる求人の数が圧倒的に増えるでしょう。

転職時にTOEIC800点を武器にする方法

TOEIC800点を取得した場合、それを武器にしてより有利に転職活動を進める方法を紹介します。ただ、取得しているだけでは思うような効果が得られないこともあるので、転職活動前にチェックしておきましょう。

獲得スコアの期限指定に注意する

TOEICには有効期限が存在しないため、何年も前に獲得したスコアでも資格として記載することは可能です。ただ企業は直近の英語力を知りたいため、場合によっては取得した期間が指定されていることがあります。要項に期限が書かれていないかを、必ずチェックしましょう。指定期間を過ぎているスコアでは意味がないので、その場合は再受験して800点以上を目指すことをおすすめします。

獲得スコアと実力を一致させる

TOEICのスコアは英語力の判断材料になりますが、必ずしも獲得したスコアと実際の英語力が一致しているとは限りません。実際に英語を使う場面ではスピーキングやライティングを求められますが、TOEICではそれらの試験は行われないのです。獲得スコアと実力を一致させるためには、TOEICの勉強以外でも英語力を磨くことが重要です。

そこでおすすめしたいのが、英会話教室です。オンライン英会話のレアジョブはスマホやパソコンとネット環境があればどこからでも英会話レッスンが受けられます。TOEICでの勉強ではできない実践的な英会話が時間を気にせずできるので、忙しいビジネスパーソンでも安心して通えるでしょう。

面接時には必要以上にアピールしない

頑張ってTOEICを勉強して800点以上を獲得した場合、そのことを面接でアピールしたくなるかもしれません。しかしTOEIC800点を転職活動の武器にするためには、面接時には必要以上にアピールしない方が効果的です。

面接官はあなたが800点以上を獲得していることを理解しています。履歴書を見れば努力したことがわかるため、あえて何も言わない方が好印象を与えられます。

面接時にTOEICのスコアや点数について聞かれた場合、「まだまだスコアアップを目指しているので、これからも勉強を頑張りたいと思います」など伝え、向上心をアピールしましょう。

転職に向けてスコアアップするコツ3選

最後に、転職を目指しているけれどまだ800点を取れていないという人、さらに高いスコアを目指したいという人に向けて、スコアアップするコツを3つ紹介します。コツを押さえた勉強法で、効率的にTOEICのスコアアップを目指しましょう。

転職活動をする時期に合わせてスケジュールを立てる

TOEICの勉強は日々コツコツ積み重ねることが大切ですが、現在の仕事に加えて転職活動もあるとなると、同時に全てを進めていくのは大変です。そこで、転職活動をする時期をあらかじめ決めて、逆算してTOEIC学習に当てる期間のスケジュールを立てましょう。

例えば1年後の転職を目標にするのであれば、まず今から6ヶ月間TOEIC対策に集中し、その後の6ヶ月間を使って転職活動をします。TOEIC対策に使う6ヶ月間に関してもより細かなスケジュールを立てることで、計画的にスコアアップが目指せます。

TOEICのスコアを100点あげるためには200〜300時間の学習が必要だと言われています。目標を800点としているのであれば、まず現在のスコアと比較してどれくらいの学習時間が必要なのかも計算しておきましょう。これを把握しておけば、逆算でのスケジュールも立てやすくなります。

TOEIC対策に特化して勉強をする

忙しい時間の合間を縫ってTOEICスコアをアップさせるためには、TOEICに特化した学習が大切です。TOEICは出題形式が決まっているので、頻出する単語やフレーズも参考書や問題集にまとめられています。

まずは公式問題集や過去問を使って問題を解き、現在の実力を確かめましょう。そこから苦手とするパートを見つけ、重点的に学習していきます。スコア別の参考書や問題集、単語帳などもたくさん出版されているので、それらを活用しながら800点を目指して学習しましょう。

限られた時間でスコアアップを目指すのはなかなか大変です。スピーキング力やライティング力をアップさせたいという人もいるかもしれませんが、まずはTOEICのスコアアップに集中してください。目標としているスコアが獲得できたら、TOEICでは伸ばせない他の英語力も鍛えていきましょう。

スキマ時間を見つけたら英語に触れる

忙しいビジネスパーソンにとって、TOEICのためにまとまった学習時間を確保することはなかなか大変かもしれません。少しでも時間を有効に使うために、スキマ時間で英語に触れる習慣をつけていきましょう。

通勤時間や昼休憩などは英語に触れるのに最適な時間です。また、普段から英語でリサーチしたり、映画を見るときも英語音声+英語字幕にしたりなど、少しの工夫がスコアアップにつながります。スキマ時間はついついスマホを見てしまいがちだという人も、スマホに英語学習アプリを入れておけばサクッと英語学習ができますよね。

まとめ

TOEIC800点は難易度が高く簡単に獲得できるスコアではありません。だからこそTOEIC800点を獲得すれば、転職の際に有利に働く可能性が高いです。業界や職種にもよりますが、高いスコアを獲得していることが武器となり、今よりいいポジションで活躍できたり収入がアップしたりするかもしれません。転職を目指しているならぜひTOEICのスコアアップを目指して勉強してみましょう。

忙しいビジネスパーソンだからこそ、時間をうまくやりくりして学習時間を作ることが非常に重要です。今回紹介したコツを参考にして、TOEIC対策をおこなってみてくださいね!

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